GT悟空はヒーローガールの片割れとして転生するようです 作:のぞむ
原作ひろプリとは一味違う展開が待っていますのでご期待ください!
それでは本編へどうぞ!
彼女がいない日★
サイヤ人との壮絶な戦いから2日が経った…
「ホッ!ヤァッ!」
「フッ!タァッ!」
クウとソラは虹ヶ丘家の庭で組手をしていた。
「その調子だソラ!」
「ありがとう!」
「ダリャッ!」
「わっ!?」
クウはソラの足元に蹴りを入れ、転倒させる。
「けんど、まだまだ油断しちまうみてぇだな」
「う~ん…やっぱりまだまだクウには敵わないね…」
「ヘヘッ!まだまだオメェ達には負けらんねぇからな!」
クウはソラの手を掴んで起き上がらせる。
「私達って…私とレッドの事?」
「それもあるけんど…その中にはましろも入ってんだ」
「ましろさんも?」
「オメェだって気づいてんだろ?気をコントロールする修行でましろの奴がだんだん上達していってる事をさ。このまま行きゃ、あと1週間くれぇで舞空術を使えるようになるかもしれねぇぞ」
「それは凄いね!私、クウとましろさんと一緒に舞空術で空を飛んでみたいの」
「まぁ、あとはましろの努力
「お~い!クウちゃ~ん!ソラちゃ~ん!おはよ~!」
そこへましろがやって来て2人に挨拶をする。
「オッスましろ!」
「おはようございます!ましろさん!」
2人もましろにあいさつをするとソラがある事に気づく。
「ましろさん、その服は何ですか?」
「そういや、いつもの服と違ぇな…」
「これ?学校の制服だよ。今日から新学期なんだ!」
「「学校?」」
クウとソラは揃って口にする。
「うん。学校って知ってる?」
「はい!スカイランドにも学校はありますから。私も通っていました!」
「そうなんだね!…あれ?クウちゃんは学校に通ってなかったの?」
「ああ。オラあんまし勉強が得意じゃねぇしさ、ずっと家の近くで修行してたんだ」
「そうなんだ…クウちゃんらしいね」
ましろは苦笑いをしながらそう口にする。
「それじゃあ行ってくるね!」
「おう!」
ましろはそう言って学校へ向かっていった。
「私も行ってきます!」
ソラもましろを追いかけていった。
「おう!…そういや、学校って生徒じゃねぇ奴は行って良かったんだっけ?…ま、いっか!」
「うぅ~…」
数分後、酷く落ち込んでいるソラが帰って来た。
「どうしたんだよソラ、スッゲー落ち込んでっぞ?」
「…学校は関係者以外立ち入り禁止だって言われて、追い出されちゃったの…」
「そっか…じゃあまた一緒に修行を」
「ううん!ましろさんがいない間、私はこの家の家事掃除をやるよ!クウ、一緒にやろう!」
「いぃっ!?オラもやんの!?」
「当然だよ!私達はこの家でお世話になってるんだから、ちゃんとお手伝いをしないと!クウ!家のお手伝いが終わるまで修行するのはメッ!だからね!」
「わ、わかったよ~…」
こうしてクウとソラはましろがいない間、家の家事掃除をする事になったのだが…
「やる事、無くなっちまったな…」
「そうだね…」
2人はあっという間に家事掃除をやり終えてしまった…
ソラが時計を見てみると現在の時刻は11時過ぎ。ましろが帰って来るまでまだ時間がある。
「そんじゃあ、オラ修行してく…」
「そうだ!ヨヨさんにお手伝い出来る事がないか聞いてみようよ!」
「えぇ~…オラもう修行してぇ…」
「クウ?」
「な、何でもねぇ…」
そういう訳でクウとソラはヨヨに何か手伝えることがないか聞きに行った。
ヨヨは今スカイランドとこちらの世界を繋げる為のトンネルを作っているらしく、2人はそれを手伝う事になった。
「結構力いりますね…!」
「トンネルの完成までにはたくさんの手順が必要なの。あなた達が来てくれてとっても助かってるわ」
「お役に立ててよかったです!ヨヨさん、いつもこんな大変な事を…」
「ソラ?どうしたんだ?」
ソラが立ち上がってヨヨに頭を下げる。
「ヨヨさん…この間はごめんなさい!私、自分の事ばかりで…ヨヨさんに嫌な態度を取ってしまいました!」
ソラが言っているのはおそらくプリキュアの伝説を聞かされた時の事なのだろう。
「いいのよ、気にしないで」
「でも…」
「良いじゃねぇか?ヨヨのばあちゃんがそう言ってんだしさ」
「もう…クウはもう少し物事を深く考えてよ…」
「フフッ、あなた達、本当に仲が良いのね…どう?こっちの世界には慣れた?」
「はい!けど私達、お世話になりっぱなしで…ヨヨさんにも迷惑をかけてばかりです…」
「そんなことないわ。ソラさんとクウさんの何事にも一生懸命なところ、とっても良いと思うわ」
「そうかな?オラはただ強くなりてぇから修行してるだけだかんなぁ…」
「謙遜することはないわ。そういう目標を持つことはとっても素晴らしい事なのよ」
「謙遜したつもりはねぇんだけんどな~…まぁいいや!サンキューばあちゃん!」
「どういたしまして…そういえばソラさん、ましろさんを学校まで見送ったそうね。こっちの学校、どんな風に感じたかしら?」
「とても楽しそうだと思いました!」
「あなたも行ってみたい?」
「い、いえ!私にはこの家でやらなければいけないこともありますし…」
「そう?クウさんは?」
「オラも良いかな。勉強苦手だしよ」
「…わかったわ」
するとヨヨは財布とメモを取り出してソラに持たせる。
「2人とも、ちょっとお買い物を頼めるかしら?」
「わかりました!」
「じゃあ行ってくっぞ!」
2人は家を出て街まで向かっていった。
「…もしもし、少し良いですか?」
2人が家を出たのを見計らい、ヨヨは誰かと通話を始めていた。
その頃ましろが通っているソラシド学園では昼休みに入っており、ましろは昼食の弁当を取り出していた。
「ましろん、一緒に食べよ?」
2人の女子生徒と眼鏡をかけている男子生徒がましろを昼食に誘う。
おかっぱの女子生徒が仲村つむぎ。ポニーテールの女子生徒が吉井るい。眼鏡の男子生徒が軽井沢あさひだ
「うん!2人も一緒に…」
ましろはいつもの癖でクウとソラに話しかけるが当然2人は今この場にはいない。
「どうしたの?」
「う、ううん!何でもないよ!」
ましろ達は机を合わせて一緒に弁当を食べ始める。
「ねぇましろん。何かあったの?」
つむぎが突然ましろにそんな事を聞いてくる。
「え?どうしたの?」
「だってましろん、何だかずっと考え事をしてるみたいなんだもん」
「あ~…ちょっとね…」
「あ、もしかして、好きな人が出来たとか!」
「え、えぇっ!?」
あさひの言葉に思わず驚いてしまうましろ、
「あんたストレートすぎ!…それでましろん、実際どうなの!?」
るいは若干食い気味にましろに聞く。
つむぎも興味津々な素振りを見せているので女子はそういう話題が好きなのかもしれない。
「す、好きな人なんていないよ~!ただ居候の友達の事を考えてただけだよ!」
「居候の友達?」
「うん…春休みの時に双子の女の子達と出会って、訳あって今私の家に住んでるの」
「そうだったんだ…どんな子達なの?」
「お姉ちゃんの方は強くなりたいって言っていつも特訓してて、妹ちゃんの方はヒーローを目指して頑張ってるの。2人共とっても強いんだよ」
「なんだか個性的な双子ね」
「うん…」
「ましろん?」
「…」
ましろは先日、クウから聞かされた衝撃的な事実を思い出していた…
『オラは、前世の記憶っちゅうんを持ってんだ』
『前世の記憶?』
『ああ。前世のオラはサイヤ人でよ、生まれてすぐ地球に送り込まれたらしいんだ。バーダックが言ってたように、地球人を絶滅させる為に』
『つ、つまりクウちゃんはそのサイヤ人の生まれ変わりって事?』
少し頭が混乱しているあげはは何とか冷静になってクウに聞く。
『それで間違ぇねぇ。地球に送り込まれたオラは孫悟飯っちゅうじいちゃんに拾われたらしいんだけど、そうとう気性が激しくて、手の付けられない赤ん坊だったらしいんだ』
『なんだか…今のクウちゃんからは想像できないね…』
『サイヤ人っちゅうんは基本好戦的な民族らしいからな。それから何日か経って、オラは頭を強く打っちまったらしいんだ』
『あ、頭を!?』
『も、もしかして、前世のクウはそれで!?』
『お、落ち着けってソラ!そん時はまだ死んでねぇって!』
『そ、そうなの?』
『ああ。奇跡的に一命を取り留めて、その後は気性の激しさが消えて今のオラみてぇになったらしいぜ」
『頭を打って良い子になるって…どういう事かな?』
『…たぶんその時にクウさんのサイヤ人としての記憶が消えて、サイヤ人特有の気性の激しさが消えたのだと思うわ』
ましろの疑問にヨヨがそう答える。
『でもオラ、頭打って良かったと思ってるぞ。そのおかげであいつらみてぇなひでぇ奴にならなくて済んだんだしよ…これでオラからの話はおしめぇだ』
『…正直私、凄く驚いてるよ…でも、前世の記憶があってもなくても、クウは私の大好きなお姉ちゃんで、ヒーローだからね!』
『そうだよ!私にとってもクウちゃんは友達で、ヒーローだよ!』
『オメェ達…』
『…クウちゃん。ましろんもソラちゃんも前世の記憶の事は気にしないってわかってるでしょ?』
『…そうかもな。サンキュー!ソラ!ましろ!』
「し…ん…ましろん!」
「あ、ごめんね!考え事しちゃってたよ」
「もしかして、双子ちゃんの事?」
「うん…」
ましろは窓の外を見上げ、クウとソラの事を思い浮かべていた…