GT悟空はヒーローガールの片割れとして転生するようです 作:のぞむ
おつかいへと出かけたクウとソラはメモを見ながら街を歩いていた。
「ひゃ~!トンネル開くのに変わったもん使うんだな~!」
メモを見たクウは驚きながら呟く。
するとソラが足を止めてプリティホリックから出てくる2人の女の子を見る。
女の子達は楽しそうに会話をしていた。
「ソラ?どうしたんだ?」
「ううん…ねぇクウ、私達が2人きりになるのって久しぶりだね」
「え?そうか?」
「そうだよ。この世界に来てからずっとましろさんとエルちゃんも一緒にいたから…」
そういった事を口にするソラはどこか寂しそうな表情をしていた。
「なんだよソラ。オメェましろがいねぇから寂しいのか」
「寂しい…そうなのかな?」
「だってよ、オメェの顔がなんか寂しそうだったからさ」
「…クウって戦い以外にあまり興味を持たないのに意外と周りをちゃんと見てるよね」
「そうか?あんまし意識してるつもりじゃねぇんだけどな」
「フフッ…確かにましろさんがいないから、ちょっとだけ寂しいね…」
「ソ~ラちゃん!ク~ウちゃん!」
「はいぃ!?」
「な、なんだ?」
クウとソラ後ろから誰かに抱きつかれてしまう。
後ろを向くとそこにはあげはの姿があった。
「あれ、あげはじゃねぇか!」
「こんちゃ!」
「あ、あげはさん、どうしてここに?」
「学校帰りだよ!それよりソラちゃん、浮かない顔してたけど何かあったの?」
「ソラの奴、ましろが一緒にいねぇから寂しいんだってさ」
「ク、クウってば!そんなにハッキリ言わないでよ!」
ソラは顔を赤くしてしまう。
「…OK!とりあえずキブンアゲてこ!2人とも、ちょっとついてきて!」
あげはに連れられた2人はプリティホリックの2階にあるカフェに連れてこられた。
「元気出た?」
「はい!」
「良かった!それにしても…クウちゃんはホントによく食べるね…」
あげははクウが食べているパフェを見る。
ソラに奢ったパフェは普通サイズなのだが、たくさん食べるクウは巨大パフェを1人で平らげていた。
「はぁ~!食った食った~!」
「これくらいで驚いていては後が持たないですよ…」
「マジ?…私もよく食べる方だけどここまでじゃないよ?…オホン!それで、何で今日はましろんがいないの?」
「その…ましろさんは今日から学校に行ってて、私達はヨヨさんに頼まれておつかいに…」
「なるほどね~…つまりソラちゃんはましろんが一緒にいないから寂しいんだ」
「…そうですね。先程もクウからそう言われました」
「わかるよ~!ましろんの優しさはポカポカ陽気みたいで安心するし!」
「…クウとあげはさんに言われて気づきました。私、ましろさんとも…クウとも、もっと一緒にいたいです!」
「そっか!でもそれ、伝える相手が違うんじゃない?」
「そ、それはそうなんですけど…改まって伝えるのは何だか恥ずかしいです…」
「何で恥ずかしいんだ?一緒にいてぇって言うだけだろ?」
「うぅ~…クウは本当に気楽だね…」
「フフッ!それじゃあ2人とも、もうちょっとだけ付き合ってよ!」
クウとソラは1階にあるプリティホリックの化粧部屋に連れてこられる。
「はい、そこに座って!」
「何するんだ?」
「フッフッフ…今からあげはさんが、2人を可愛くメイクしちゃうよ!」
「メ、メイク~!?」
メイクをするというあげはの発言にクウは声を上げてしまう。
「じゃあまずはソラちゃんから!ほら、ジッとしてて!」
「は、はい…」
あげははまずソラのメイクアップから始めていく。
「メイクはさ、ただ美しくなるだけじゃない…ちょっと勇気が足りない時に、力を貸してくれるんだ!仕上げにもっとキラキラ~!」
あげははソラのメイクアップを終える。
「凄い…キラキラです。それに、良い匂い…」
「キラキラってアガるよね!」
「はい!私、今なら何でも出来そうな気がします!」
「それじゃあソラちゃんの想い、ましろんに伝えにいこっか!…そ・の・ま・え・に、クウちゃん!」
「いぃっ!?」
あげははこの場からコッソリ離れようとするクウに声をかける。
「逃げる事ないじゃん!クウちゃんもメイクでキブンアゲようよ!」
「い、いや~…オラメイクするって柄じゃねぇしよ…そんじゃあ!」
クウはこの場から逃げようとするが一瞬でソラに捕まってしまう。
「ク~ウ?せっかくあげはさんがメイクしてくれるんだから、ちゃんと受けないとメッ!だよ?」
「ナイスソラちゃん!さぁクウちゃん!観念してメイクしようね~!」
「そ、そんな~!」
クウはソラとあげはに引きずられていった…
「じゃあねましろん!」
「うん!またね~!」
放課後になり、ましろは校門前でつむぎ達と別れる。
つむぎ達が見えなくなったタイミングでましろは校舎を見上げる。
(なんだか今日はちょっとだけ変な感じだったな~…やっぱりクウちゃんとソラちゃんがいなかったからかな?…2人も学校に来られたら楽しいんだろうなぁ~…)
そう思いながらましろは学校に背を向けて帰ろうとする。
「ま~し~ろ~さ~ん~!!」
「え…?」
突然前から自分を呼ぶ声が聞こえてきたましろは前をジッと見る。
前からこちらに走って来ていたのはクウの手を引っ張っているソラであった。
「ソラちゃん!?クウちゃん!?」
クウとソラはましろのそばまで行き、足を止める。
「ちょうど学校が終わったんですね!」
「う、うん…あれ?2人とも、何だかいつもと雰囲気が違うね」
「はい!さっき私達、あげはさんにメイクをしてもらったんです!」
「そうなんだ…2人とも、凄く綺麗だよ!」
「!…ありがとうございます!」
ソラはメイクを誉められて嬉しそうにするが、クウの方はどこか不満気であった。
「う~ん…やっぱ変な感じがすっぞ…なぁソラ、もうメイク崩してもいいだろ?」
「ダメだよ!せっかくあげはさんがメイクしてくれたんだから!」
「ソラちゃんの言うとおりだよ!それに今崩しちゃったら顔が大変な事になっちゃうよ?」
「わ、わかったよ…」
ソラとましろにそう言われたクウは渋々受け入れる。
「それで、どうしてここまで来たの?」
「そうだった!ソラがオメェに言いてぇ事があるってさ」
「ソラちゃんが?」
「…私、今日はずっと変な感じがしたんです…でもやっと、それが何なのかわかりました!私は…ましろさんとクウと、もっと一緒にいたいです!3人で!」
ソラは自分の胸の内をましろに伝える。
「そっか…私も同じように思ってたよ」
「え?」
「クウちゃんとソラちゃんがいないと、時間が過ぎるのがゆっくりだなって思ってた…」
「そうだったんですか…考えていた事は一緒なんですね!」
「そうだね!クウちゃんもそうだよね?」
「オラはそんなに気にしなかったぞ」
「そ、そっか…」
「けんど…」
「?」
「オメェとソラが一緒にいると、オラもなんか楽しいぞ!」
「!…うん!」
「それでは、帰りましょう!」
3人は一緒に家まで帰っていった…
「「「えぇ~っ!?」」」
家に帰ったクウ達はヨヨからある事を聞かされ、驚いてしまっていた。
「おばあちゃん!それって本当なの!?」
「えぇ。クウさんとソラさんも明日から学校に通えることになったわ。手続きはもう済ませてあるわ」
「良かったねソラちゃん!クウちゃん!」
「はい!」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ!学校って勉強とかするんだろ!?オラ別に行きたくねぇよ!」
ソラはましろと学校に行けるようになり喜んでいたが、クウの方はあまり嬉しくなさそうだった。
「学校は何も勉強するだけじゃないわよ。運動をしたり、友達と遊んだりする事も出来るの。良い経験になると思わないかしら?」
「ヨヨさんの言うとおりだよ!クウも一緒に行こ!」
「クウちゃん!私はクウちゃんとも学校に行きたいよ!ね?行ってみようよ」
ましろからそう言われ、クウはしばらく考え、決断する。
「…わかった!そこまで言うんなら、オラもオメェ達と学校に行くぞ!」
「本当!?」
「ああ!」
「私、明日がとても楽しみです!」
こうしてクウとソラは明日、ソラシド学園に転入することになったのであった…
※カバトンは修行中の為、出番はしばらくお休みとなります。
次回も楽しみに待っていてください!