GT悟空はヒーローガールの片割れとして転生するようです   作:のぞむ

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クウ達の現在の最大戦闘力を載せておきます。

クウ:8731(界王拳で強化可能)

ソラ:4912→8142(キュアスカイ変身時)

ましろ:9→2435(キュアプリズム変身時)

カバトン:4034

それでは本編をどうぞ!


キュアウィング飛翔!

クウがランボーグの中に突撃する少し前の事…

カバトンがトンネルのような物を開いており、そばにいるエルはシャボン玉に閉じ込められていた。

 

「お聞きください!ついに…ついにプリンセス・エルを捕まえました!今からそちらに連れて行くので約束通り…もっとTUEEE力をくださいなのねん!あと、美味しい食べ物も100年分欲しいのねん!あ、約束は10年分でしたけど…」

 

どうやらカバトンはトンネルを通じて誰かと話しているようだ。

 

「…える?」

 

「シーッ!」

 

エルは後ろにツバサがいることに気づいて笑顔になる。

ツバサはそっと近づいていき、エルをシャボン玉から出してあげる。

 

「それからそれから…ん?」

 

「あっ…」

 

「える…」

 

カバトンがふと後ろを見ると、そこにいたのはエルを連れて行こうとするツバサであった。

 

しばらく両者の沈黙が続き…

 

 

「そ…そいつを返せぇーーーー!!」

 

「うわぁぁぁーーーーーっ!!」

 

「えるぅーーーーっ!!」

 

 

カバトンが叫ぶとツバサはエルを抱っこしたままこの場から逃げて行った。

すぐさまカバトンが2人を追いかけていく。

 

「待ちやがれ~!この赤ちゃん泥棒~!」

 

「お前には言われたくない!」

 

「える!」

 

「うるさいのね…おわっ!?」

 

2人を追いかけている最中、カバトンは自分が捨てていたバナナの皮を踏んで転んでしまう。

 

その隙にカバトンから離れたツバサとエル。

ツバサはあらかじめ置いていたゆりかごにエルを乗せて窓の外に出す。

 

「える!?」

 

「エルちゃん!僕のことはいいから、早く逃げるんだ!」

 

「えるぅ~!」

 

ツバサを置いていきたくないのか、エルは「嫌!」と言うように首を横に振る。

 

「早く行って!あいつが来る前に!」

 

「えるっ!」

 

エルはツバサの手を掴んで一緒に連れて行こうとする。

 

「おらぁ~!待つのね~ん!」

 

「っ!」

 

そうこうしている内にカバトンの声が聞こえてくる。

ツバサはやむを得ずゆりかごに掴まってエルと一緒にランボーグの外に出る。

 

「え~るぅ~…!」

 

やはりツバサがいる状態ではゆりかごが重くなるらしく、動きが鈍くなってしまっていた。

 

「ん?…こいつはチャンスなのねん!」

 

窓からツバサとエルの様子を見ていたカバトンはすぐさま操縦席に向かっていく。

 

「…エルちゃん、うまく逃げるんだよ」

 

「える?」

 

なんとツバサはゆりかごから手を離し、そのまま下へ落ちていった。

 

「えるるぅ~~!!」

 

(…結局、飛べなかったな…)

 

 

 

 

 

 

 

そのまま落ちていくかと思われたツバサであったが、突如ツバサが光に包まれて浮かんでしまう。

 

「えるぅ~!」

 

どうやらエルが元から持っていた能力を使い、ツバサを浮かべているのだろう。

 

「エルちゃん!僕の事はいいから!」

 

「えるる!」

 

エルは首を横に振ってツバサの言う事を拒否する。

 

 

 

 

「掃除機光線発射!」

 

カバトンはランボーグから光線を出し、エルを吸いこもうとする。

 

「えるぅ~!」

 

「エルちゃん!」

 

「ギャハハハー!バーカ!そんな脇役ほっといて1人で逃げればよかったのによ~!ギャーハッハッハッ!!」

 

カバトンはエルをあざ笑う。

 

「…笑うな」

 

エルを馬鹿にしたことにツバサは怒りを覚え、手を震わせる。

 

「あぁん?よく聞こえないのね~ん」

 

 

 

 

 

 

 

 

「エルちゃんを…笑うなぁぁーーーーっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、ツバサの胸から光が出てくる。

 

「お、おいおい…あの光は…!?」

 

その光に見覚えがあったカバトンは明らかに動揺していた。

 

やがて光はミラージュペンへと姿を変えた。

 

「これは…僕のミラージュペン?」

 

ツバサはミラージュペンを見ながら呟き、エルを見る。

 

「…もし僕に最期が訪れたとしても…その時に思い出すのは、僕を笑った人たちの顔じゃない…プリンセス、僕を守ろうとしてくれたあなたの顔です!でもそれは今じゃない…だってこれからは、僕があなたを守るんですから!」

 

そう言ってツバサはミラージュペンを掴む。

 

「ク、クソッ!ランボーグ!あいつをやっつけ…」

 

「ランッ!?」

 

カバトンはランボーグに攻撃命令を出そうとするが、突如ランボーグの中が揺れてしまい、エルを吸い込んでいた光線も消えてしまう。

 

「な、何なのねん!?」

 

カバトンはすぐに操縦席のモニターを通じて内部の映像を観る。

 

モニターに映っていたのはランボーグに穴を開け、中に侵入してきたクウの姿であった。

 

「ク、クウ!?」

 

「今です!エルちゃん!」

 

エルのそばまで飛んできたスカイはエルにそう言う。

 

「える!ぷいきゅあ~!」

 

エルはツバサにスカイトーンを飛ばし、ツバサはそれをキャッチする。

 

「プリンセス・エル!あなたのナイトが参ります!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スカイミラージュ!トーンコネクト!」

 

「ひろがるチェンジ!ウィング!」

 

「きらめきHOP!さわやかSTEP!はればれJUMP!」

 

 

 

「天高くひろがる勇気!キュアウィング!!」

 

 

ツバサは新たなプリキュア、キュアウィングに変身した。

 

「キュア…」

 

「ウィング…!」

 

スカイとプリズムはウィングを見ながら呟く。

 

ウィングは宙に浮かんでおり、そのままエルの元まで飛んで行って救出する事に成功する。

 

「あれってもしかして、舞空術?」

 

「いえ、舞空術とはまた違う力のようです…」

 

スカイはそう言いながらウィングを見つめる。

 

「…ツバサくん、飛べましたね」

 

そう呟いているスカイの表情はとても嬉しそうだった。

 

「スカイ!プリズム!」

 

エルを抱っこしているウィングは2人の元まで飛んで来る。

 

「凄いねウィング!舞空術を使わないで空を飛べるなんて!」

 

「空を…」

 

そう呟いているウィングはどこか嬉しそうであった。

 

 

 

 

 

 

 

「認めねぇーーーーっ!!」

 

そんな中、ランボーグの中からカバトンの叫びが聞こえてくる。

 

「空を飛べたから何だってんだよ!TUEEEのは俺だぁーーッ!!」

 

カバトンは先程かめはめ波と押し合いをした巨大ビームの発射ボタンを押す。

 

「…あれ?」

 

ボタンを押したものの、いつまで経っても巨大ビームのチャージは始まらなかった。

 

「わりぃな…」

 

後ろから声が聞こえ、振り向いてみるとそこにいたのはクウであった。

 

「ク、クウ!?お前、何したのねん!」

 

「ああ、ここに来ちまう前にいっぺぇこいつに穴を開けちまったからな。このランボーグにもう攻撃する力は残っちゃいねぇさ」

 

クウは壁に向かって手をかざし、気功波を放って穴を開ける。

カバトンは口をあんぐり開けながら呆然としていた。

 

「そんじゃあな!」

 

クウは穴から脱出し、スカイ達の元へ飛んでいく。

 

「クウさん!」

 

「よぉツバサ!やっぱオメェもプリキュアになったんだな。オマケに空も飛べるようになったみてぇだし(てぇ)したもんだ!」

 

「あ、ありがとうございます…でもこれは舞空術じゃなくて、あくまでプリキュアの力だと思います…」

 

「それでいいんだ」

 

「え?」

 

「舞空術じゃねぇにしろ、オメェは空を飛べたんだ。自信を持てって」

 

「クウさん…」

 

「それによ、今後舞空術を使えるようになりてぇんならその感覚はきっと大事(でぇじ)になるはずだ。だからその感覚をよく覚えてろよ?」

 

「…はい!」

 

「…ウィング。あのランボーグはあなたの手で浄化してください!」

 

「えるるぅ!」

 

スカイがそう言うとエルは「ファイト!」と言うようにウィングにエールを送る。

 

「はい!行って参ります!プリンセス!」

 

ウィングはランボーグに向かって猛スピードで突進する。

 

「カ、カバトントン!」

 

このままでは危険だと判断したカバトンはランボーグから脱出し、そのまま撤退した。

 

「ひろがる!ウィングアタック!!」

 

ウィングは体にオーラを纏ってランボーグに突進する。

 

「スミキッタ~…」

 

こうしてランボーグは消化された。

 

クウ達はあげはが待っているビルの屋上まで戻り、変身を解除する。

 

「やったね!」

 

「はい!」

 

「える!」

 

ソラ達は嬉しそうにする。

 

「やるじゃん、少年!」

 

あげははツバサにそう言う。

 

「えっと、あなたは確か…あげはさん?」

 

「そ!聖あげは!よろしくね、少年!」

 

「は、はい…(少年って…僕の事だよね?)」

 

ツバサはあげはのテンションに困惑しながら握手をする。

 

 

そんな中、聞き馴染みのある腹の音が聞こえてきた。

 

「オラ腹減っちまった~…早く帰ろうぜ」

 

「そうだね」

 

「私もお腹が空きました!早く帰りましょう!」

 

「える!」

 

「そうだ!良かったらあげはちゃんも食べていく?」

 

「う~ん…せっかくだしお邪魔しちゃおっかな!」

 

こうして一同は虹ヶ丘家に戻る為に舞空術で飛んで行った。

 

「…クウさん」

 

そんな中、クウにおんぶしてもらっているツバサがクウに話しかける。

 

「なんだ?」

 

「あの時の約束です。僕に舞空術を教えてくださいね!」

 

ツバサは舞空術のやり方を教えてほしいとクウに頼む。

 

「おう!」

 

クウは快く承諾したのであった…




次回はちょっとしたオリジナル回になります。
楽しみに待っていてください!
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