GT悟空はヒーローガールの片割れとして転生するようです 作:のぞむ
32→2785(キュアウィング変身時)
サブタイトルで察した方もいるかもしれませんが、今回ついに彼が登場します!
ツバサがプリキュア、キュアウィングに変身してから2日が経った。
現在ましろとツバサはクウから舞空術の指南を受けていた。
「う~…!」
「ツバサ、力むんじゃねぇ」
「は、はい!」
クウから注意を受けたツバサは精神を落ち着かせる。
「あっ…!」
しばらく自然体で集中していると、少しだがツバサは宙に浮かんでみせた。
少し経つと限界がやってきて、ツバサは地面に足をつける。
「はぁ~…これで限界です」
「そんな感じだ。今のを毎日続ければ自由に空を飛べるようになっぞ!」
「クウの言う通りです!頑張ってください!ツバサくん!」
「える!」
「ありがとうございます!クウさん、ソラさん、プリンセス!」
「そんじゃあ、そろそろ休憩に入るか!ましろも良いな?」
「…」
クウはましろに休憩に入ることを伝えるが、当のましろはボーっとしていた。
「ましろさん?大丈夫ですか?」
「あっ、うん!休憩しよっか!」
クウ達は家の中に戻り、ましろがあらかじめ焼いていたくもパンを食べる。
「う~ん!ホントにましろが焼いたパンはうめぇな~!」
「はい!流石です、ましろさん!」
ツバサは今回初めてましろお手製のくもパンを食べるらしく、とても美味しそうに食べていた。
「フフッ、ありがとう」
そんなツバサにましろは素直に礼を言う。
「あ~!食った食った~!」
「それでは、舞空術の修行を再開しましょう!」
「そうだね!頑張って…」
「あっ、ツバサは先に戻っててくんねぇか?オラちょっとましろと話があんだ」
「えっ?」
「それは良いですけど…修行の方はどうするんですか?」
「なぁに、オラの他にも舞空術を使える奴がいるじゃねぇか。な?ソラ」
「えっ、私?」
「ああ、わりぃけどちょっとだけツバサを見てやってくんねぇか?」
「うん!任せて!行きましょうツバサくん!」
「は、はい…」
ソラはツバサとエルを連れて庭の方へ戻っていった。
クウはソファに座っているましろの隣に座る。
「ましろ、オメェなんか悩んでんじゃねぇか?」
「えっ…どうしてそう思うの?」
「そりゃオメェ、さっきボーっとしてただろ?それに修行も集中できてなかったしよ、なんか悩んでんのかなぁってさ」
「…私ね、ちょっと焦ってるんだと思う」
ましろはそう口にする。
「…ツバサくんは空を飛ぶっていう夢の為に為に努力してて、ソラちゃんはヒーローになるっていう目標の為に頑張ってる…それに比べて私、夢や目標を持ってないし、中々空を飛べないし…やっぱり私には無理なのかな…」
ましろは顔を俯かせる。声色も良くないし、相当思い詰めているようだ。
「…ましろ、オメェに聞いてほしい言葉があんだ」
「言葉?」
「ああ、オラが前世で世話になったお師匠様の言葉だ。武道は勝つ為に励むんじゃなくて、自分に負けねぇ為に励むんだってさ」
「自分に負けない為に…」
「ソラとツバサがオメェより先に進んでようが、カバトンがオメェを馬鹿にしようがカンケーねぇ。オメェがオメェ自身に負けねぇ為に修行すんだ。夢や目標だっていずれ見つけられっさ」
「…そうだね」
ましろはそう言ってソファから立ち上がる。
「ありがとうクウちゃん!私、もっと頑張ってみるよ!」
「おう!その意気だ!」
どうやらクウの話を聞いて吹っ切れたようだ。
「それにしても、凄く良い事を言うお師匠さんだね」
「へへっ!そうだろ?(エッチなんが玉に瑕だけんどな…)」
もしその師匠が今の
…あまり考えないでおこう。
その時、外の方から大きな音が聞こえてくる。
「な、何、この音!?」
「クウ!ましろさん!大変です!」
庭にいたソラ達が家の中に駆け込んでくる。
「オメェら、どうしたんだ?」
「そ、それが…隕石のような物が裏山に落ちていったの!」
「い、隕石!?本当なの?」
「間違いありません!僕達、この目でちゃんと見ました!」
「ど、どうなってるのかな…?」
「…その隕石、オラに心当たりがある」
「心当たり?」
「それって何!?クウ!」
「サイヤ人だ」
「サ…」
「「サイヤ人!?」」
クウの発言を聞いたソラとましろは驚いてしまう。
「サイヤ人って、前にクウさん達が戦った宇宙人ですよね?」
「私とツバサくんが見た隕石がサイヤ人って事ですか!?」
「たぶんな…サイヤ人は小さな宇宙ポッドに乗って惑星間の移動をしてんだ。それから隕石の様に星に落ちんだ。オラも乗ったことがあっからよく知ってるつもりだ」
クウはサイヤ人が使っている宇宙ポッドの事をソラ達に教える。
「でも、どうしてまたサイヤ人が地球に来たのかな…?」
「もしかして…以前クウさん達に負けたから、その復讐に来たんじゃないでしょうか?」
「それ、ありえます!とにかく裏山に行ってみましょう!」
「そうですね!」
ソラとツバサは家を出ていき、裏山に向かっていった。
「える!」
そんな2人が気になったのか、エルもゆりかごに乗って追いかけていった。
「あっ!ソラちゃん!ツバサくん!エルちゃん!」
「あっ!待てってましろ~!」
ましろとクウもソラ達を追いかけていったのだった…
ソラ達と合流し、クウ達はサイヤ人の気を探していたが中々見つけることが出来なかった」
「誰かの気は感じるんですけど…」
「小さすぎて上手く探知が出来ませんね…」
「もしかしたら、下級戦士って奴かもしれねぇな」
「下級戦士?」
「どうもサイヤ人は戦闘力で強さの基準を決めるらしくてな、その中で弱ぇ奴を下級戦士って呼んでるらしいんだ。ちなみに前世のオラもその下級戦士って奴だったらしいぜ」
「ぜ、前世のクウさんがサイヤ人の中で弱いって、何だか想像出来ませんね…」
「当然です!前世はどうあれ、今のクウは弱くありません!とっても強い私のヒーローです!」
「そうだよ!今のクウちゃんはとってもカッコいいよ!」
「なんか照れちまうな…」
「あ~ん!…あ~ん!…」
「ね、ねぇ…何か聞こえない?」
「え…?」
クウ、ソラ、ツバサは耳を研ぎ澄ませる。
「あ~ん!…あ~ん!…」
「本当です!」
「これ…泣き声みてぇだな」
「…あっちです!」
クウ達は泣き声が聞こえてくる場所まで向かっていく。
「あ、あれって…」
「!…」
そこにあるものを見た一同…特にクウは驚いてしまっていた。
「あ~ん!あ~ん!」
クウ達が見たのは宇宙ポッドの中で泣いているサイヤ人の赤子であった。
「あ、赤ちゃん…?」
「える…?」
「やっぱり、あの赤ちゃんもサイヤ人なんですか?」
「…間違ぇねぇ。あいつに尻尾が生えてんだろ?サイヤ人にはみんな尻尾があんだ」
「そ、そういえば、前に来たサイヤ人達も尻尾みたいな物が生えていたような気がします!」
ソラは以前やって来たサイヤ人の事を思い出しながら呟く。
「あ~~ん!」
「…」
サイヤ人の赤子が泣いているのを見ていたましろは何を思ったのか、赤子に近づいていく。
「ま、ましろさん!」
「危ないですよ!」
ソラとツバサはましろを呼び止めるが、ましろは赤子の目の前までやって来ていた。
「泣かなくても大丈夫だよ。こっちにおいで」
ましろは赤子を抱っこして宇宙ポッドから出す。
「あうぎゃ~!!」
「わっ!」
「ましろさん!」
突然赤子はましろの腕の中で暴れ始める。
すぐさまソラとツバサは赤子を止めようとするがクウが一瞬でましろの元まで行き、赤子の尻尾を掴む。
「はぅ…」
尻尾を掴まれた赤子は急に元気がなくなってしまう。
「ふぅ…でぇじょうぶかましろ?」
「う、うん…ちょっとビックリしただけだよ」
「ねぇクウ。どうしてその子は急に大人しくなったの?」
「サイヤ人の弱点は尻尾なんだ。尻尾を強く握られちまうと力が抜けちまう。オラもそれで苦労したっけ…」
クウは前世を懐かしむように呟く。
「あれ?この子…誰かに似ていませんか?」
「そういえば…」
ソラとましろは赤子を見て首を傾げる。
「…思い出しました!この子、バーダックに似ています!」
「あっ!確かにそうだよ!」
そう、この赤子はバーダックにそっくりなのだ。
特に特徴的な髪形は彼とほとんど変わらなかった。
「バーダックって…前にクウさんが戦ったサイヤ人ですよね?」
「ああ。たぶんそいつは
「この子がバーダックの…」
ましろは赤子、カカロットを見ながら呟く。
ましろはカカロットを見て何かを考えこんでいるようだった。
「ましろ」
そんなましろの考えを感じ取ったのか、クウはそっとましろの肩に手をそっと置く。
「クウちゃん…」
「オメェの考え、なんとなくだけどわかっぞ。オメェがそうしてぇなら止めはしねぇさ」
「ありがとう…みんな」
「はい?」
「何ですか?」
「える?」
「…家に帰って、話したいことがあるの」
というわけで、今回登場したのはカカロットでした!
はたしてましろの考えとは何なのでしょうか…?
次回も楽しみに待っていてください!