GT悟空はヒーローガールの片割れとして転生するようです 作:のぞむ
「「この子をここに住ませたい!?」」
虹ヶ丘家に帰宅したクウ達はカカロットが眠りについたのを見計らい、話し合いを始めていた。
そんな中、ましろの口から告げられた言葉にソラとツバサは驚いてしまう。
「本気ですかましろさん!?この子はサイヤ人なんですよ!」
ツバサはカカロットをこの家に住ませる事を反対する。
それも当然だろう。
サイヤ人というのは基本好戦的で、星に攻め入ってそこの住人を絶滅させるのだから。
「…バーダックが言ってた事を思い出したの。サイヤ人は弱いと辺境の星に飛ばされて、そこの人を絶滅させるって…きっとカカロットちゃんもその為に飛ばされたんだよ…」
「ならなおさら…」
「だからこそ、私はカカロットちゃんを家に迎え入れたいの…そうしたら、地球人を絶滅させる必要はないって教えてあげられるでしょ?」
「それは、そうかもしれませんけど…」
ましろの言葉を聞いてもツバサはまだ納得している様子ではなかった。
「私は、ましろさんに賛成です」
そんな中、ソラが賛成だと口にする。
「ソラさん!?」
「確かにこの子はサイヤ人ですが、そんな事は関係ありません!このまま赤ちゃん1人を放っていては、ヒーローは務まりません!」
「ソラちゃん…ありがとう!」
「…なぁばあちゃん。カカロットをここに住ませても良いだろ?」
「えぇ、構わないわ」
「…仕方ありませんね」
ソラとヨヨが賛成した事でさすがのツバサもついに折れ、カカロットを住ませる事を賛成する。
「ん…」
すると眠っていたカカロットが目を覚ました。
「あ、カカロットちゃん!おはよう!」
「おはようございます!」
ソラとましろはカカロットに挨拶をする。
「…うぅ~!」
カカロットは唸り声を上げてクウ達を威嚇する。
「まだオラ達を警戒してるみてぇだな」
「そうだね…」
(やっぱ、オラも昔はあんな感じだったんかな…?)
カカロットはいわばかつての自分だ。
今のクウは比較的優しい性格をしているが、前世で頭を打つまでこのカカロットのように気性が荒い性格だった。
(赤ん坊のオラを見るってのも変な感じだな~…)
「える…」
エルは自分と歳が近いカカロットが珍しいのかジッと見つめていた。
するとハイハイしてカカロットに近づいていく。
「あっ、プリンセス!危ない…」
「待った!」
ツバサがエルを止めようとするとクウがツバサに待つように言う。
「ちょっとだけ様子を見てみようぜ?もしカカロットがエルに手を出そうとしたらすぐオラが止めっからさ」
「…わかりました」
渋々ではあるが納得するツバサ。
「える!」
エルはカカロットに挨拶をしているようだ。
「あぅ!」
案の定近づいてきたエルを警戒したカカロットは手を振り上げる。
ソラとツバサはすぐさまカカロットを止めようとする。
しかし、カカロットの手を止めたのは他でもないエルであった。
「あぅ…!?」
「えるっ!」
エルは”ダメッ!”と言うような仕草を取る。
「スゲーなエル!」
「えるぅ!」
エルはドヤ顔をする。
「あ~ん!」
そんな中、カカロットは大声で泣き始めてしまう。
「カカロットちゃん!どうしたの!?」
ましろはカカロットを抱き上げてあやそうとする。
しかしカカロットは泣き止まなかった。
「もしかしてさ、腹減ってんじゃねぇかな?」
「それだよ!今ミルクを作ってきます!」
ソラはミルクを作りに台所へ向かっていった。
「…ぷはぁ!」
ミルクを飲みほしたカカロットはゲップを出す。
「や…やっと飲み終わりました…」
ミルクを作っていたソラは疲れた様子で呟く。
「アハハ…カカロットちゃん、たくさん飲んだね~…」
ましろから話しかけられたカカロットであるが、ぷいっ!とそっぽを向く。
「カカロットちゃん!ましろさんにそっぽを向くのはメッ!ですよ?」
「がぅ!」
ソラはカカロットに注意をするが、カカロットも犬のように吠えて反論する。
「まぁまぁソラちゃん、カカロットちゃんはまだ赤ちゃんなんだから…」
「いえ!いけない事は赤ちゃんの内に教えるべきです!」
「それはそうかもだけど…」
ましろはそう言ってカカロットを見るがやはりまだ警戒している様子だった。
「みんな、少しいいかしら?」
そんな中、ヨヨが話しかけてくる。
「なんだばあちゃん?」
「カカロットちゃんを家に迎え入れるのなら、必要な物があるはずよ?」
「必要な物、ですか?」
ヨヨの言葉にソラは首を傾げるのであった。
「カカロットちゃんのゆりかご、無事に買えました!」
クウ、ソラ、ましろはショッピングモールから出てくる。
ソラが持つゆりかごにはエルがおり、ましろが持つゆりかごの中にカカロットがいた。
このゆりかごの他にカカロットの哺乳瓶、粉ミルクなどの赤ちゃん用品を買っていた。
ちなみにツバサはカカロットが乗っていた宇宙ポッドの中にあったスカウターの解析をすると言って一緒に同行はしなかった。
「カカロット!居心地はどうだ?」
「あう!」
クウはカカロットの頬に触れようとするがカカロットはクウの手を払う。
「ハハッ、まだ慣れねぇみてぇだな」
「もう、カカロットちゃん!いけませんよ!」
「…そういえば、カカロットちゃんって何歳になるのかな?」
「バーダックの話だと…最近生まれたんじゃねぇかな?」
「ということは…エルちゃんの方がお姉ちゃんになるんですね!」
どうもクウ、ソラ、エルがこちらの世界にやって来た日がエルの1歳の誕生日だったらしい。
「…!」
「える?」
どうもエルより年下だったのがショックだったらしく、カカロットは驚きの表情をしていた。
「た、助けてくれぇ~!!」
どこからか悲鳴が聞こえてきて、クウ達はそちらの方を向く。
「うんめぇ~!力が漲ってくるのねん!」
案の定カバトンが無銭飲食をしていた。
今回食べているのがラーメンのようだ。
「カバトン!」
「ん?…お、お前ら!見つけたのねん!」
「また無銭飲食をしているんですか!許せません!」
「カバトン。強くなったんは良いんだけどさ、ちっとは働いたらどうなんだ?」
「うるせぇうるせぇ!今日こそはプリンセス・エルを頂くのねん!…ん?」
カバトンはエルの他に赤子であるカカロットがいることに気づく。
「なんなのねんそのガキンチョ?」
「カカロットだ!」
「いや、名前だけ言われてもわかんねぇのねん…」
ごもっともである。
「カカロットちゃんは私達の新しい家族だよ!」
「ん~!」
カカロットはそっぽを向いてしまう。
「ギャハハハ!ちっとも懐いてねぇじゃねぇか!それで家族とかよく言えるのねん!まぁそんな事どうでもいいのねん。カモン!アンダーグ・エナジー!」
「ランボーグ!」
カバトンは余っていたラーメンにアンダーグエナジーを注ぎ込み、ランボーグに変えてしまう。
「1人いねぇのは好都合なのねん!ランボーグ!プリンセス・エルを奪うのねん!」
「ランボーグー!」
「させません!」
「うん!」
「オメェら、行くぞ!」
ソラとましろはミラージュペンを取り出してプリキュアに変身する。
「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!!」
「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!!」
「「レディ・ゴォー!」」
「「ひろがるスカイ!プリキュア!」」
「ね、ねぇ…エルちゃんはともかく、カカロットちゃんはどうしよう?」
「そ、そういえばそうですね…」
そう、宙に浮かぶゆりかごの中にいるエルはともかく、そういった物を持っていないカカロットには守る術は存在しない。
「う~ん…プリズム。オメェがエルとカカロットを見てやってくんねぇか?」
「私が?」
「ああ。あいつらを見ながらオラとスカイを援護してくれ」
「…うん!任せて!」
「へへっ!頼りにしてっぞ!行くぞスカイ!」」
「うん!」
クウとスカイはランボーグに向かっていき、プリズムはエルとカカロットと一緒に隠れながら光弾を飛ばす。
「ダリャーッ!!」
「ハァーッ!!」
「ヤァーッ!!」
はたして、この戦いの行方は…?
次回も楽しみに待っていてください!