GT悟空はヒーローガールの片割れとして転生するようです 作:のぞむ
「ダリャリャリャッ!!」
ある日の早朝、クウは家の外で修行をしていた。
「ん?」
突然エンジン音が聞こえてきて、クウがそちらを見てみると車が家の方に向かってきていた。
「あの車って確か…」
どうやらクウはその車に見覚えがあるらしい。
車は家の前で停まり、その中からある人物が出てきた。
「おはようクウちゃん!」
中から出てきたのはあげはであった。
「おっ!あげはじゃねぇか!」
「ヤッホー!朝から修行してるの?」
「まぁな!オメェの方こそちゃんと修行してっか?」
「もちろん!」
あげははサムズアップをして答える。
「ところでさ、何しに来たんだ?」
「クウちゃん!みんなで山に行かない?」
「山?」
「うん!」
こうしてあげはの誘いでクウ達は山へ行くことになった。
「わぁーっ!とっても速いです!木や建物がビュンビュンです!」
初めて乗る車の速さにソラは大興奮だ。
「そういえばソラちゃん、車に乗るの初めてだっけ?」
「ソラちゃん。舞空術も気持ちいいけど、車に乗るのも中々いいでしょ?」
「はい!」
あげはの質問にソラは返事をして答える。
「…クウちゃん、大丈夫かな?」
「大丈夫です!クウにはしっかり言っておきましたから!」
「…そうだね!」
この車は最大5人乗りだ。
山に行くのは全部で7人おり、ツバサが鳥の姿で車に乗れば乗れば何とか6人乗る事が出来るがそれでも1人乗れないことには変わりない。
そこでクウが他の人に見つからないように舞空術を使い、ソラ達が乗っている車を追いかける事にしたのだ。
「カカロットちゃんだっけ?乗り心地はどう?」
あげははチャイルドシートに座っているカカロットに話しかけるが、初めて会うあげはに対して警戒心を持っている為かすぐにそっぽを向いてしまう。
「あちゃ~、嫌われちゃったかな…?」
「カカロットちゃん、警戒しなくても大丈夫だよ。あげはちゃんはとっても優しいお姉さんなんだから」
「フフッ、ありがとましろん!」
「…あげはさん。僕達、どうして山に向かってるんですか?」
ソラの膝の上にいる鳥姿のツバサはあげはに訳を聞く。
「たまにはみんなで遠出で遠出したくない?それに、君の事も知りたいしね、少年!」
「その少年って呼び方やめてくれませんか?」
ツバサはあげはの少年呼びを不服に思っているようだ。
しばらく車を走らせていると目的地らしき山が見えてきた。
「あそこが…」
「うん!目的地のらそ山だよ!」
あげはは駐車場に車を止め、一同は車を降りる。
「おーい!!」
しばらくするとクウの姿が見えてきた。
少し離れたところで着地してソラ達に近づいてくる。
「クウ!」
「クウちゃん、ちゃんと気づかれないように来たよね?」
「おう!エル、カカロット、ちゃんと良い子してたか~?」
「えるぅ~!」
「…ん」
クウの問いかけにエルは元気に返事をしてカカロットはぶっきらぼうに声を出す。
「クウちゃんも来たことだし、さっそく行ってみよっか!」
あげはの一言で一同はらそ山の広場に向かい始める。
広場に着くとと丸みを帯びた鳥のキャラクターが描かれている看板を見つける。
「ソラ五郎の出す謎を解きながら、山登りに挑戦しよう…だって」
「なんだか面白そうです!」
「そうだね!」
「なんかソラ五郎って、少年に似てない?」
「言われてみりゃ…確かに似てるな!」
「似てませんよ!フン!」
看板のキャラクター、ソラ五郎に似ていることをクウとあげはに言われてしまい、ツバサはそっぽを向いてしまう。
「えるぅ~!」
「エルちゃんは気に入ったみたいだね!」
「あれ?この山って道が分かれてんだな」
「そうみたいだね。えっと…1つは歩きやすくてゆったりらくらくのんびりコース。もう1つは…」
「とっても登りがいのある道!」
ソラはいかにも歩くのが大変そうな道を登りたそうに見ていた。
「ソラちゃん!エルちゃんとカカロットちゃんのお世話は私と少年に任せていいから、行きたいところに行きなよ!」
「ありがとうございます!クウ!ましろさん!行きましょう!
「ああ!」
「私もそっちなの~!?」
クウ、ソラ、ましろは登りがいのある道を歩いていった。
「…」
「える?」
カカロットはクウ達の後ろ姿をジッと見つめていた。
ツバサがカカロットを、あげはがエルを抱っこして道を歩いていた。
「…ねぇ少年、カカロットちゃん、なんだかご機嫌斜めじゃないかな?」
「そういえばそうですね…もしかして」
「心当たりがあるの?」
「カカロットちゃん、ましろさんに少しだけ心を開いているかもしれないんです。たぶんましろさんがいないから機嫌が悪いんだと思います」
「そうなんだ…ごめんねカカロットちゃん、気づいてあげられなくて…」
あげはは申し訳なさそうにカカロットに謝る。
それでもカカロットは機嫌を直さなかった。
「…よし!ましろん達と合流する為に早く謎解きをクリアしちゃおっか!行くよ少年!」
「あっ!ちょっと!」
先に進んでいくあげはをツバサが慌てて追いかける。
しばらく進んでいるとソラ五郎の謎解きが書かれている看板を見つける。
「う~ん、これって…」
「え…えるぅ~!」
ツバサが謎解きの答えを考えているとエルが泣き出してしまう。
「おっと!オムツかな?えっと…あっ!」
あげははあたりをキョロキョロし、休憩所らしき小屋を見つける。
「休憩所発見!少年、謎解き任せるよ!」
「あっ、はい!」
あげははエルを連れて休憩所に向かっていった。
「…あっ!わかった!」
「あう?」
「しょうね~ん!カカロットちゃ~ん!」
エルのオムツを替え終えたあげはが休憩所から出てくる。
「あげはさん!謎解きの答えがわかりました!」
ツバサは答えを言おうと口を開く。
「「アスレチックでしょ(です)!」」
なんとあげはがツバサと同じ答えを口にする。
「わかってたんですか!?」
「ついさっき思ったんだ!」
「わかってたなら言ってくださいよ!」
「ごめんごめん!でもさ、自分で謎を解くのって楽しいじゃん?」
「そうですけど…」
「あぅ…あ~ん!あ~ん!」
すると今度はカカロットが泣き出してしまう。
「あれ?カカロットちゃんもオムツかな?」
「この泣き方…お腹が空いたのかも!確かリュックにミルクがあった筈…あげはさん。カカロットちゃんをお願いします!」
「任せて!」
ツバサはあげはにカカロットを預ける
休憩所に入り、ツバサはリュックから大量の液体ミルクを取り出す。
「えっ!?カカロットちゃんってそんなに飲むの!?」
「そうなんです…」
「なんだかクウちゃんみたいだね…将来とんでもない大食漢になっちゃうかもね」
「そうなったら食費がかさんでしまいますよ。クウさんだけでもとんでもなく食費がかかってるみたいですし…」
「そ、そうなんだ…」
その頃、クウ達の方は…
「へっくしょん!!」
「クウちゃん、大丈夫?」
「もしかしてクウ…風邪を引いたの!?」
「で、でぇしょうぶだ。タダのクシャミみてぇだし」
「誰かがクウちゃんの噂をしてるのかな?」
「ましろさん、今のはどういう意味ですか?」
「えっとね…」
ましろは道を歩きながら先程言った噂とクシャミについての事をソラに説明したのであった。
次回も楽しみに待っていてください!