GT悟空はヒーローガールの片割れとして転生するようです   作:のぞむ

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ツバサとあげは

らそ山の険しい道を歩いていたクウ、ソラ、ましろの3人は中間地点へと辿り着いていた。

 

「ここが中間地点みたいだね」

 

「そのようですね!」

 

「それにしてもましろ、オメェ疲れてねぇんか?」

 

「うん!いつもクウちゃん達と修行してるから体力がついたんだと思う!」

 

少し疲れている様子のましろではあるが以前クウとソラと一緒にランニングをした時よりは疲れておらず、まだまだ余裕の表情をしていた。

 

「少し休憩すっか!」

 

「そうだね!…あれ?」

 

「どうしたのソラちゃん?…ツバサくんとカカロットちゃん?」

 

向こう側から歩いてきていたのはあげは達と一緒にゆったりコースを歩いていたツバサだった。

ツバサはカカロットを抱っこしていた。

 

「あげはさん、どうしてあんなに自分勝手なんだ…」

 

ツバサはあげはに対し怒っている様子だった。

 

「ようツバサ、カカロット!」

 

「あ、クウさん、ソラさん、ましろさん…」

 

「ここで合流するようになってたんだね。カカロットちゃん、良い子にしてた?」

 

「…あぅ」

 

ましろに頭を撫でられたカカロットは少し照れくさそうに頬を少し赤くしていた。

 

「ところでツバサくん、あげはさんとエルちゃんはどうしたんですか?」

 

「それが…」

 

ツバサは何故あげはとエルと一緒にいないのか、その理由をクウ達に語り始めた。

 

 

 

カカロットにミルクを飲ませた後、先へ進んでいくツバサ達であったが、ツバサはあげはの提案で謎解きと関係ないアスレチックに半ば強引に挑戦し、その後はコースから外れた場所にあるロープウェイに乗ろうと提案された。

これまでの行動であげはに不満を持っていたツバサはついに怒ってしまい、抱っこしていたカカロットをそのまま連れてあげは達と別れてしまったそうだ。

 

「そうだったんだ…」

 

「僕、ああいう強引な人は、ちょっと苦手です…」

 

「…オラ、難しいことはよくわかんねぇけどよ…たぶんあげはの行動には何か意味があったんじゃねぇかな?」

 

「そうでしょうか…」

 

「…あげはちゃん、わかってくれるって思ってたんじゃないかな?ツバサくんの事を信じてたから」

 

「僕の事をですか?」

 

ましろの言葉にツバサは首を傾げる。

 

「ツバサくん、前にエルちゃんを守ろうとした時にカバトンに凄く怒ってたよね?」

 

「あれは、あいつがプリンセスをバカにしたから…」

 

「あげはちゃんも凄く怒ってたんだって…確かにちょっとだけ強引かもしれないけど、エルちゃんを想う気持ちはツバサくんと一緒だよ」

 

「あげはさん、そんなツバサくんならわかってくれると思ったのかもしれませんね…」

 

「…そんでツバサ、これからどうすんだ?」

 

クウはこれから何をするのかツバサに問う。

 

「…僕、山頂に行ってみます!行くよ、カカロットちゃん」

 

ツバサはカカロットを連れてあげはとエルがいるかもしれない山頂へと走っていった。

 

「そんじゃあオラ達も…!」

 

「この気は…!」

 

クウとソラは何者かの気を感じ、警戒を始める。

 

「ど、どうしたの?もしかして…」

 

「…ましろ、前に教えたとおりに気を読んでみろ」

 

「う、うん…」

 

ましろは精神を落ち着かせ、らそ山周辺の気を探し始める。

 

「…見つけたよ!」

 

ましろは2人が感じ取った気を感知した。

 

「…クウ、ましろさん、行きましょう!」

 

「おう!」

 

「うん!」

 

ソラとましろはプリキュアに変身した後、3人は舞空術で飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…」

 

その頃ツバサは息を切らせながら山頂に向かって歩いていた。

 

 

 

 

 

 

「頑張れ!少年!」

 

「える~!」

 

そこへ先に頂上に来ていたあげはが手を伸ばしてくる。

ツバサはあげはの手を掴み、頂上に辿り着いた。

 

「あ…」

 

山頂から見渡して見えたのはお花畑で出来ていた綺麗な虹であった。

 

「虹…あれが謎解きの答え?」

 

「上から見ないとわからないようになってたみたいだよ。綺麗だね」

 

「える…!」

 

「…あげはさん、どうして僕達が山頂を目指してるってわかったんですか?」

 

「ロープウェイから走ってるのが見えたよ!足速いんだね!まぁ君もクウちゃんに鍛えてもらってるみたいだし当然か!」

 

「わ、わかってたなら先に言ってくださいよ!」

 

「ごめんごめん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カモン!アンダーグ・エナジー!」

 

「ランボーグ!」

 

すると叫び声が聞こえ、あげははエルもろともロープウェイのランボーグに捕まってしまった。

 

「プリンセス!あげはさん!」

 

「あ~!」

 

「あー、マイクテス、マイクテス。プリンセスは頂いたのねん!ついでに脇役ガールBも頂いたのねん!まぁ別にいらねぇけど」

 

ロープウェイのコントロール室からカバトンの声が聞こえてくる。

 

「2人とも、今助けます!」

 

ツバサはカカロットを木の陰に隠す。

 

「カカロットちゃんはここにいて!」

 

「あぅ…」

 

ツバサはカカロットがいる場所から離れ、ミラージュペンを取り出す。

 

「天高くひろがる勇気!キュアウィング!!」

 

キュアウィングに変身したツバサは空を飛んでランボーグの元へ飛んでいく。

 

「ハァーッ!!」

 

ウィングはすぐさまランボーグに攻撃しようとする。

 

「ランッ!」

 

「なっ!?」

 

ランボーグは手に捕まえていたあげはとエルを盾にする。

2人を盾にされた事でウィングは攻撃する事が出来ず、ランボーグに吹っ飛ばされてしまう。

 

「くっ!卑怯だぞ!」

 

「どんな手を使ってもプリンセスが手に入ればそれで良いのねん!ランボーグ!プリンセス連れてこっちにくるのねん!」

 

ランボーグはカバトンの元に向かい始める。

 

「…ねぇ君」

 

「ラン?」

 

あげはから声をかけられたランボーグはあげはとエルを見る。

 

 

 

 

 

 

あげはは手にエネルギーを貯めていた。

 

「この技、喰らってみる?」

 

あげははニヤリと不敵な笑みを浮かべながらランボーグに気功波を放った。

 

気功波を喰らったことでランボーグは怯んでしまい、そのまま2人を放してしまった。

 

「あーーっ!!」

 

あげははエルを抱っこしながら舞空術でウィングの元へ飛んでいく。

 

「よ~し!脱出成功!」

 

「えるぅ!」

 

「あげはさん!いくら何でも無茶しすぎですよ!」

 

「あはは、ごめんね…」

 

「…もう!とにかく、あそこの木にカカロットちゃんがいるので一緒に隠れていてください!」

 

「うん!わかったよ!」

 

ウィングの言う通りあげはとエルはカカロットが隠れている場所へと避難していった。

 

「クソ~!あの脇役まで空を飛べるのかよ~!」

 

「ハァーッ!!」

 

ウィングはすかさずランボーグに攻撃する。

 

「負けるなランボーグ!」

 

「ランボー…」

 

「ダリャーッ!!」

 

「ハァーッ!!」

 

「ヤァーッ!!」

 

ウィングに反撃しようとするランボーグであったが突如気弾を喰らってしまい、怯んでしまった。

それを放ったのはもちろんクウ、スカイ、プリズムだった。

 

「みんな!」

 

「今です!ウィング!」

 

「はい!ひろがる!ウィングアタック!!」

 

ウィングはランボーグが怯んでいる隙にランボーグに浄化技を喰らわせる。

 

「スミキッタ~…」

 

ランボーグは浄化され、元のロープウェイに戻った。

 

「クッソ~!カバトントン!」

 

カバトンはその場から消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからあっという間に夕方になり、クウ達は山頂から見える虹のお花畑を見ていた。

 

「良い景色ですね!」

 

「うん!」

 

ソラとましろがお花畑の感想を口にする。

 

するとあげはがツバサを見る。

 

「あげはさん?どうかしましたか?」

 

ツバサはあげはの視線に気づいて話しかける。

 

「…カッコよかったよ、ツバサくん」

 

「え…」

 

あげはから名前で呼ばれ、呆然としているとクウのお腹から空腹音が聞こえてきた。

 

「ハハッ、オラ腹減っちまった~!」

 

「そういえば私も…」

 

「それじゃあそろそろ帰ろっか!」

 

「うん!」

 

こうしてこの日のクウ達の山登りは終わったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ…心が寒いのねん…なんでこんなに負け続けるのねん…あんなに必死こいて修行したのによ…」

 

その日の夜、あるビルの屋上にカバトンの姿があった。

 

すると辺りの様子が変わってしまう。

 

「こ、これは…!」

 

『カバトン、もはや貴様に猶予はないぞ』

 

そこへ謎の声が聞こえ、カバトンはどこか怯え始める

 

「で、ですが!」

 

『役立たずに価値はない』

 

声が響き渡るとカバトンがいるビルに稲妻が落ちてきた。

 

「あ、あぁ…」

 

『次が最後だ。プリンセス・エルを手に入れられなければ、わかっているな…?』

 

謎の人物はカバトンにそう言うが、カバトンはだんまりとしていた。

 

『カバトン、わかっているのかと…』

 

 

 

 

 

 

 

 

「うるせぇーーっ!!」

 

 

カバトンは大声を出して謎の人物を黙らせる。

 

『なに…?』

 

「俺にはどうしても勝たなきゃいけねぇ奴らがいるんだよ!だからあんたが何と言おうが、俺は俺の好きなようにやらせてもらうのねん!」

 

『なんだと…?』

 

「言っとくが、あんたの言う通りプリンセスは手に入れるのねん。だがそれはあいつらを…クウ・ハレワタールとソラ・ハレワタールを倒してからなのねん!」

 

カバトンは高らかにそう口にする。

 

「もちろんプリンセスを手に入れることが出来なかったら、俺を好きにしても構わないのねん!それならあんたも文句はねぇ筈だ!」

 

『…良いだろう』

 

その一言を最後に謎の人物からの声は聞こえなくなった。

 

「クウ、ソラ…次が最後なのねん…お前らを倒して、俺が一番TUEEEって事をわからせてやるのねん!」

 

カバトンは夜空に向かって大声で叫んだのであった。




次回も楽しみに待っていてください!
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