GT悟空はヒーローガールの片割れとして転生するようです 作:のぞむ
クウとソラが山で修行を始めて1日が経った。
「…釣れないね」
「まぁその内釣れるだろ」
この日は身体を鍛えるような事はせずにクウ、ソラ、ツバサの3人は山にある川辺で釣りをしていた。
「あの…こんなにのんびりしていていいんですか?」
「ん、何がだ?」
「何って…明日はカバトンとの決闘なんですよ。それなのに身体を鍛えずに釣りをしていて大丈夫なんですか?」
ツバサは何故決闘の前日にのんびり釣りをしているのか疑問に思っていた。
「なーに!昨日でやれるだけの修行はしたんだ。だからこれ以上無理に鍛えても辛ぇだけだ。そんなのは修行じゃねぇ。最初の1日の間にみっちり鍛えて、残りの1日は十分身体を休めて、それからカバトンとの決闘だ」
「それにツバサくん。、こうやって釣りをしたり、のんびりする事も大事な修行なんですよ。まぁ、私もクウから教えてもらうまで身体を鍛えるだけが修行だと思っていましたけど…」
「そうなんですか…あっ!」
そんな時、釣り竿が何かにヒットする。
ツバサは慌てて釣り竿を掴み、引っ張り上げようとする。
「ぐぐ!…かなりの大物ですよ!」
「手伝います!」
「よーし!オラも!」
クウとソラも釣り竿を掴み、引っ張り上げようとする。
すると川の中から大きな魚が釣り上げられた。
「おぉ~!デッケェ~!」
「やった~!釣れました~!」
「はい!」
大きな魚を釣り上げた事で3人は嬉しそうにしていた。
その頃、テントに残ってエルとカカロットの子守りをしていたましろとあげは。
エルとカカロットが寝静まったタイミングでましろはあげはにある相談をしていた。
「それでましろん、相談って?」
「クウちゃんの事なんだけど、最近クウちゃんの顔をまともに見れないんだ…」
「どうして?あんなに仲が良いのに…」
「あっ!クウちゃんの事が嫌いになったわけじゃないんだよ!ただ…クウちゃんの顔を見たり、一緒にお話しちゃうと、胸がドキドキしちゃうの…」
「へぇ…ましろんはその原因に心当たりないの?」
「うん…だからあげはちゃんに相談してるんだよ」
どうやらましろにも胸の高鳴りが起こってしまう原因がわからないようだ。
「…ましろん、もしかしてさ…」
「クウちゃんの事が好きなんじゃないかな?」
「えっ…それってつまり…?」
「つまりましろんは、クウちゃんに恋をしてるんだよ!」
あげはからそう告げられ、しばらく硬直状態が続いていたましろであったが。
「っ!?///」
我に返り、顔を真っ赤にしてしまった。
「で、でも!クウちゃんは私と同じ女の子だよ!?」
「恋にそんな事は関係ないよ。現にましろんはクウちゃんを見るとドキドキしちゃうでしょ?」
「そうだけど…」
「まぁ、これからどうするかはましろんが決める事だよ」
「私が?」
「うん!これはましろんの恋だからね。私が口を出す事じゃないよ」
「…ありがとうあげはちゃん。もう少し考えてみるよ」
「おーい!」
すると釣り行っていたクウ達が大きな魚を引きずりながら帰ってきた。
「ほらほらましろん!クウちゃんが帰ってきたよ?」
「も~!あげはちゃんってば…」
ニヤニヤしながらそう言ってくるあげはにましろは困ったような表情になる。
「ましろさん!あげはさん!とても大きな魚が釣れました!」
「そっか!それなら今日の夕食はそれで決まりだね!」
あげはは嬉しそうに言う。
「ましろ、オメェ顔が赤ぇぞ?どうしたんだ?」
「へっ!?///」
無意識の内にクウを見ていたましろの頬は赤く染まっていた。
「ましろさん!もしかして風邪を引いたんじゃないですか!?」
「だ、大丈夫だよ!わ、私、今から夕食の準備をするから!」
そう言ってましろはその場から離れていった。
「ましろさん?どうしたのかな?」
「さぁ…」
ソラとクウにはどういう事かわからないようだ。
「あげはさん、何か知っていますよね?」
「ん~?私知らな~い!」
ツバサはあげはが何か知っていると思って聞いてみたが上手く誤魔化されてしまった。
「う~!あげはちゃんがあんな事言うからクウちゃんの顔がもっと見れなくなっちゃったよ~!///」
次の日、いよいよカバトンとの決戦の時がやってきた。
「来たか…なのねん」
決闘する場所である街の河原にやってくるとカバトンが先にやってきていた。
「クウちゃん…ソラちゃん…」
ましろ達は遠くからクウ達を見守っていた。
「約束は守ります。あなたの方も覚えていますね?」
「ああ。もし俺が負けたら、二度とプリンセスには手を出さないのねん。そんでよ、まずは誰から戦うのねん?」
カバトンからそう聞かれ、クウとソラは互いにアイコンタクトを送る。
「私から行きます!」
まずはソラが戦うと言って前に出てくる。
「お前からか…そんじゃあ見せてやるのねん!」
カバトンは手のひらにアンダーグ・エナジーを溜め始める。
「あれは…!」
「これが俺の奥の手なのねん!この3日で最大限に高めたアンダーグ・エナジーを、更に修行をした俺自身に注ぎ込むのねん!カモン!MAXアンダーグ・エナジー!」
カバトンはアンダーグ・エナジーを自分に注ぎ込み、その力で巨大化する。
「ギャハハハ…これが俺の奥の手だ!俺こそ、最強にTUEEE!」
「これがカバトンの奥の手…凄い気の膨れ上がりです…!」
それを見たソラは少し怯んでしまっていた。
「ソラ!」
「クウ…」
「でぇしょうぶだ!オメェは山の修行でもっと強くなってる筈だ!自信を持て!」
「…うん!」
ソラはミラージュペンを手に持つ
「ヒーローの出番です!」
「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!!」
ソラはキュアスカイに変身し、気を開放する。
「凄い気だよ!」
「うん!前よりもっと強くなってるよ!」
「凄いですよスカイ!」
ましろ達はスカイの凄まじい気の膨れ上がりを感じていた。
気を読む事が出来ないカバトンもスカイの気迫を間近で感じているようだ。
「ハンッ!TUEEEのはこの俺だ!叩き潰してやるのねん!」
カバトンが繰り出してきたパンチをスカイは軽々と躱す。
しかし地面にカバトンの拳が直撃し、大きな穴が開いてしまう。
「今の攻撃…当たったらひとたまりもありませんね…!」
スカイは続けてカバトンのパンチを躱していく。
「タァーッ!!」
攻撃を仕掛けるカバトンの僅かな隙を見つけたスカイはカバトンに強烈なパンチをお見舞いする。
「こいつ!…良い気になるなよ!」
「ぐっ!」
カバトンの巨体に似合わない素早い攻撃でスカイは吹っ飛ばされてしまい、川の中に落ちてしまった。
「スカイ!」
「カバトンの奴、デッケェのに素早い攻撃だな!」
「グフフ!次はお前の番なのねん!」
「何言ってんだ?スカイはまだ負けてねぇぞ。川の方を見てみろよ」
「なに?」
クウの言う通りカバトンは川の方を見てみる。
すると川から水しぶきが飛んできて、その中からスカイが舞空術で浮かび上がって来る。
「まだ終わっていません!」
「フンッ、しぶとい奴なのねん!だったらもっとボコボコにしてやるのねん!」
カバトンはもう一度スカイに攻撃を仕掛ける。
「ハッ!」
スカイは素早い身のこなしでカバトンの攻撃を躱す。
「なんだとぉ!?」
「その攻撃はもう見切りました!」
そのままスカイはカバトンの懐に入り、キックをお見舞いする。
「グホォッ!?」
「今だスカイ!」
「うん!」
クウからの指示を聞いたスカイはすぐさまカバトンに向かっていく。
「ヒーローガール!スカイパーンチ!!」
スカイはカバトンに浄化技であるスカイパンチをお見舞いする。
スカイパンチを喰らったカバトンはそのまま地面に倒れた。
「や、やりました!」
「か、勝ったんだよね!?」
「やったねスカイ!」
「えるぅ~!」
「あう…!」
その光景を見ていたましろ達は喜び、カカロットはカバトンを倒したスカイの姿を口を開きながら見ていた。
「俺の…負けか…」
地面に倒れ、空を見上げていたカバトンの表情は負けたとは思えないほど爽やかな表情をしている。
そんなカバトンにスカイは近づいてくる。
「約束ですカバトン」
「わかってるのねん…もうプリンセスには…うっ!?」
その時、突然カバトンが苦しみだした。
「カバトン!どうしたんですか!?」
「っ!?」
そんな中、クウが上空を見上げる。
(今、誰かの気を感じたぞ…もしかして、そいつがカバトンに何かしたんか?)
どうやらクウは誰かの気を感じたようだが、上空には誰もいなかった。
「うおぉぉぉぉぉぉぉーーーーっ!!」
カバトンは先程よりも巨大化し、大きな雄叫びを上げた。
そんな中、1人の男が遠くからクウ達を見ていた
「奴にはアンダーグ・エナジーを限界まで注がせてもらった。今のお前の力、しっかりと見せてもらうぞ。クウ・ハレワタール…」
「いや、孫悟空」
謎の男
CV:野沢雅子
今回登場した謎の男の容姿は敢えて明かしませんが、イメージCVで正体を考察してみてください!
次回も楽しみに待っていてください!