GT悟空はヒーローガールの片割れとして転生するようです 作:のぞむ
それでは本編をどうぞ!
新たな刺客、バッタモンダーのランボーグと戦った日の夜、クウは自宅の前に立っていた。
「帰ったぞ~!」
クウはドアを開けて家の中に入る。家の中ではクウの両親であるシドとレミ、弟のレッドが夕食を食べている真っ最中だった。
「クウ!?」
「クウお姉ちゃん!?」
レミとレッドは椅子から立ち上がってクウの元まで駆け寄る。
「どうしてここに!?王様から別の世界に行ったって聞かされてたけど…」
「ああ、昨日戻ってきたんだ!」
「お姉ちゃん!向こうの世界での事教えてよ!」
「いいぞ!じゃあ…」
クウのお腹の音が鳴り響く。
「なんか食わせてくんねぇか?オラ腹減っちまって…」
「…なら座りなさい。今用意する」
シドは椅子から立ち上がってクウの分の食事を取りに行った。
「あ~!食った食った~!」
夕食を食べ終えたクウは満足そうにお腹に手を置く。
「ねぇクウお姉ちゃん。ソラお姉ちゃんは一緒じゃないの?」
「ああ、ソラは城に残って青の護衛隊に入隊したんだ!」
「そうなんだ!」
レッドはソラが無事に青の護衛隊に入隊出来た事が嬉しいようだ。
「レッド!明日は久しぶりにオラと散歩しに行かねぇか?」
「いいの!?やった~!」
「レッドったら、クウが帰ってくるのをずっと待っていたから凄く嬉しそうね」
「そうだな」
クウとレッドの様子を見ていたレミとシドはこのような会話をしていた。
次の日、城下町の飲食店で朝食を食べていたましろとツバサ、カカロットであったがましろの方は上の空になっており朝食もほとんど口にしていなかった。
「あう~!」
「…あっ!ごめんねカカロットちゃん!」
カカロットの声で我に返ったましろはカカロットにミルクを与える。
「大丈夫ですか?ボーっとしてましたけど…」
気になったツバサはましろに話しかける。
「ううん!何でもないよ?」
ましろは何でもないと言うがそれが嘘であることはツバサにはお見通しであった。
「…何か悩んでるんですか?」
「そういう訳じゃないんだけど、その…」
「その?」
「と、とにかく何でもないからね!」
「そ、そうですか…何かあったら相談してくださいよ」
「う、うん…(うぅ~!この事だけはツバサくんにも話せないよ~!)」
何故ましろがボーっとしていたのか、それは昨日の夕方まで遡る。
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『じゃあオラ家に帰るな!』
ランボーグとの闘いを終えたクウは一人で家に帰ろうとしていた。
『クウ、みんなによろしくね』
『ああ!ましろとツバサも元気でな!』
『うん!』
『クウさんもお元気で!』
『カカロット!ましろの言う事ちゃんと聞くんだぞ?」
『…う』
カカロットはぶっきらぼうではあるものの声を出して返事をする。
『そんじゃあな!』
クウはソラ達に別れを告げて舞空術で飛んでいこうとする。
『クウ!!』
そこへ息を荒げながら走ってくるベリィベリーの声が聞こえてくる。
『ハァ…ハァ…』
『ベリィベリーさん?』
『どうしたんだ?』
クウはベリィベリーに話しかける。
『…クウ、実家に帰るって本当なのか?』
『ああ。そのつもりだけんど』
『そうか…ソラと一緒に護衛隊に入るのかと思ってた…』
ベリィベリーは落ち込んでいる様子であったが何とか口を開く。
『…クウ、また会いに来てくれないか?』
『え?何でだ?』
『そ、それはその…』
(あれ?ベリィベリーさんの様子が…)
ベリィベリーがクウに会いに来てほしい理由を話せずモジモジしている様子を見てましろは何か引っかかっている。
『そ、そうだ修行!一緒に修行してほしいんだ!』
『なんだそんな事か!別に構わねぇぞ』
『本当!?』
『ああ!』
『あ、ありがとう…///』
(んんっ?)
頬を赤く染めて礼を言うベリィベリーを見ていたましろは心の中で声を漏らす。
『クウもベリィベリーさんと友達になっていたんですね!』
『そ、そうだね…』
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(あの表情…絶対ベリィベリーさんもクウちゃんの事が好きになってるよ!)
既に自分がクウに想いを寄せている事を自覚していたましろは危機感を覚えていた。
「う~…」
カカロットは『何考えてんだこいつ?』と言わんばかりのジト目でましろを見ていた。
一方クウは自宅の近くにある森をレッドと一緒に散歩をしていた。
「お姉ちゃ~ん!早くおいでよ~!」
一人で先に進んでいたレッドが後ろにいるクウに呼びかける。
「レッド~!ちゃんと前見て歩かねぇと転んじまうぞ~!」
「大丈夫だよ~!…わっ!?」
「レッド!」
前を見ずに歩いた結果、レッドは段差で足を踏み外して転んでしまう。クウはすぐさまレッドのそばまで走っていった。
「でぇじょうぶか?」
クウはレッドの手を取って立ち上がらせる。
「だから言ったじゃねぇか」
「ごめんなさい…」
「ま、見たとこ怪我はしてねぇみてぇだな。次から気ぃ付けるんだぞ?」
「うん…」
「…ん?」
そこでクウがあるものを見つける。それは岩で塞がれている洞窟だった。
「なぁレッド。こんなとこに洞窟なんてあったか?」
「うん。前から入ってみたかったけど岩が邪魔で入れないんだ」
「なるほどな…よし!いっちょやってみっか!」
そう言ってクウは構えを取り始める。それは以前ソラが使ったスカイランド神拳と同じ構えだった。
「ダリャーッ!!」
クウは拳をぶつけ、岩を破壊する事に成功した。
「すごーい!さすがクウお姉ちゃん!」
「へへっ!だろ?」
「よーし!さっそく探検だ!」
レッドはそう言って一人洞窟の中に入っていった。
「レッドの奴しょうがねぇな~…お~い!あんまし行きすぎんなよ~!」
クウもレッドを追いかけて洞窟の中に入っていった。
洞窟の中に入ったクウとレッド。コケや古くなっている壁と天井を見る限り大昔からこの洞窟は存在しているようだ。
しばらく進んでいたクウとレッドであったが辿り着いた先は壁になっていて進めなかった。
「ここで行き止まりだよ」
「そうみてぇだな…ん?」
クウは壁から光が漏れている事に気づく。どうやらこの壁をどうにかすればまだ先へ進めるようだ。
「レッド、ちょっと離れててくんねぇか!」
「え?…うん」
クウの言う通りにしてレッドはクウから離れる。
「ダリャッ!!」
クウは洞窟が崩れないように加減をしながら壁にパンチをする。これにより壁は崩れ落ちた。
「ひゃ~…!」
「わぁ~…!」
壁の先は大広間になっており、所々から外の光が漏れていてとても明るかった。
「広ぇとこだな~!」
「それになんかきれいだよ!…あれ?」
「どうしたレッド?」
「あそこに水晶がある…」
大広間の真ん中には大きな水晶が浮かんでいた。クウは興味本位で水晶に近づく。
「クウお姉ちゃん?どうしたの?」
気になったレッドも水晶を見る。
水晶の中にはクウと変わらない年頃の少女が眠っていた。
少女は紅色のショートヘアで黒を基調としたドレスを着ていた。
「お姉ちゃん!水晶の中に女の人がいるよ!?何で!?」
「ああ、何でだろうな…」
クウは少女が眠っている水晶に触れる。
クウが触れた途端水晶はパリーン!と割れて中から女の子が出てきた。
「おっと!」
クウは出てきた女の子をキャッチする。
「おいオメェ!でぇじょうぶか!?」
「ん…」
クウが呼びかけると少女は唸り声を出す。どうやら生きているようだ。
「…レッド、わりぃけど今日の散歩はおしめぇだ。オラこの娘っ子を家に連れて行かねぇといけねぇからな」
「わかってる!やっぱりクウお姉ちゃんはヒーローだね!」
「別にヒーローだから助けてる訳じゃねぇんだけんどな…」
苦笑いをしながら呟き、クウは少女をおんぶしてレッドと一緒に自宅へ戻ったのだった。
-オマケ-
ここはどこ?なんで街が壊されてるの?
『■■■、やっぱり生きていたか』
この二人は誰?
『今度は逃がしはしないよ。こちらもフルパワーを出して殺す!』
この人達は何を言ってるの…?
『俺は死なない!たとえこの肉体が滅んでも!俺の意思を継ぐ者が必ず立ち上がり、お前達■■■■を倒す!!」
片腕がない人はそう言って二人に向かっていった。
あの人は誰?知らない人の筈なのに…
まるで自分を見てるような感覚になるのは何で?