GT悟空はヒーローガールの片割れとして転生するようです   作:のぞむ

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巨大ランボーグ

「ただいま戻りました!」

 

巨大ランボーグが町の上空に出現してしばらく経った頃、パトロールに出ていたソラとシャララが城に戻ってきた。

 

「ソラ!シャララ!」

 

城の中にはクウと彼女の抱かれているカカロットの姿もあった。

 

「クウ!どうしてここに!?」

 

「話は後だ!王様!説明頼んでもいいか?」

 

「うむ…」

 

国王はこれまで起きた出来事をソラとシャララに話す。

 

町の上空にランボーグが出現した後、バッタモンダーからの脅迫状と思われる紙が城に貼られていた。脅迫状にはランボーグが一時間後に爆発する事が書かれており、それをやめてほしければエルを差し出せとの事だった。

 

「ツバサ君!しっかりして!」

 

するとましろが負傷しているツバサを抱えてくる。どうやらツバサは空からランボーグの偵察に向かったのだがランボーグの攻撃を受けてしまったらしい。

 

「一人で無理しちゃダメって言ったのに…」

 

「す、すみません。役に立たなくて…うっ…!」

 

「無理すんな。オメェは休んでろ」

 

「はい…」

 

「ツバサ君…いったいどうすれば…!」

 

ソラはこの状況をどうにか出来ないかと考えるが何も浮かばない。そんな時、シャララがある案を出してくる。

 

「…プリキュアの力であのランボーグを浄化できないか?キュアスカイとキュアプリズム、2人が手を繋いで放つ最強の技…」

 

「アップ・ドラフト・シャイニング…」

 

アップ・ドラフト・シャイニングを使えば何とか出来るかもしれない。シャララの案にソラは声を漏らす。

 

「とにかくやってみるしかねぇ!ソラ、ましろ、いけっか?」

 

「「…うん!」」

 

「決まりだな。ランボーグはオメェ達に任せっぞ!」

 

クウの言葉を聞いたソラとましろはランボーグを浄化すべく、城のベランダへと向かっていった。

 

「カカロット。オメェはエルと一緒にここにいろ。いいな?」

 

「クウ。君はどうするつもりなんだ?」

 

シャララはクウに何をするつもりか訊く。

 

「バッタモンダーのとこに行って、こんな事をやめさせるんだ!」

 

「奴の居場所がわかるのか?」

 

「なぁに。あいつの気を探せばすぐに見つかるぞ。じゃあ、後は頼んだぞ!」

 

そう言ってクウはこの場から離れていった。

 

「えるぅ…」

 

「あう…」

 

エルとカカロットは走り去っていく三人をジッと見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「可哀想に…もう少しでこの国は木端微塵に吹き飛んでしまうのか…あぁっ!この世界はなんて残酷で、なんて悲しいんだろう…」

 

高い場所から町を見下ろしていたバッタモンダーはわざとらしい口調で呟いていた。

 

「そいつはどうかな?」

 

「なっ!」

 

突如後ろから声が聞こえ、振り向いた先にはクウの姿があった。

 

「お、お前!…ゴホン!君、どうして僕の居場所がわかったのかな?」

 

「オメェの気を探ったんだ。オメェも知ってたろ?」

 

「そういえばそうだったね…!」

 

バッタモンダーは素早い動きでクウに接近して殴り飛ばそうとする。

 

「フンッ!」

 

「なにっ!?」

 

しかしクウにとってバッタモンダーの動きは大した速さではなかったようだ。バッタモンダーは自分の攻撃があっさり受け止められてしまった事に驚いてしまう。

 

「ダリャッ!!」

 

「ガフッ!」

 

バッタモンダーはクウのパンチをまともに喰らい、地面に落ちてしまった。クウはバッタモンダーのそばに降り立つ。

 

「前に言ったじゃねぇか。見かけで判断すると痛ぇ目に合うってよ」

 

「あ、ありえねぇ!この俺がこんな奴の攻撃で!」

 

「これ以上闘ってもオメェに勝ち目はねぇ!ランボーグを連れてとっととアンダーグ帝国に帰れ!」

 

「こ、こいつ~!…フフッ、ハハハ!」

 

どういう訳か、突如バッタモンダーは笑い始めてしまう。

 

「何が可笑しいんだ?」

 

「いや~、このまま僕ばかりに構ってて良いのかなってさ」

 

「え?…なっ!」

 

上空に浮かんでいるランボーグを見るとランボーグがアップ・ドラフト・シャイニングを使う時に出てくるディスクを複数の手で掴んで破壊しようとしていた。

 

「さぁどうする?僕に構って仲間を見殺しにするか、ランボーグに倒されに行くか、好きな方を選びなよ?」

 

「オメェ…」

 

バッタモンダーに対して思う事があったようだが流石にソラとましろを見捨てる訳にはいかないとクウは舞空術でランボーグの元まで飛び去って行った。

 

 

 

 

そしてランボーグの元まで向かう道中、クウはある人物が鳥に乗ってランボーグに突撃しているのが見えてしまう。

 

「シャララ!?」

 

その人物とはシャララであった。シャララはディスクを掴んでいたランボーグの手を剥がしていった。

全ての手を剥がすことに成功したシャララであったがどうやら突撃した際にランボーグの攻撃を喰らったらしく、その身体はボロボロになっており身動きが取れない状態になっていた。

 

そんなシャララにランボーグは追い打ちをかけるように蓄積したエネルギーを放とうとしていた。

 

「危ねぇっ!」

 

クウは超スピードでシャララの元まで飛んでいき、彼女を助け出すことに成功する。ランボーグのエネルギー砲はそのまま町の建物に直撃してしまった。

 

「シャララ!でぇじょうぶか!?」

 

「ク、クウ…すまない…」

 

シャララはそのまま気絶してしまう。クウは人気のない場所に彼女を寝かせる。

 

「シャララ。後はオラ達に任せてくれ!」

 

そう言ってクウはランボーグがいる場所まで舞空術で飛んでいった。

 

「か~…め~…は~…め~…波ァーーーーーッ!!

 

クウはランボーグに向かってかめはめ波を放った。

 

「ランボー…グゥーーーッ!!」

 

ランボーグの方もエネルギーを溜め、それをクウに向かって放ってきた。

 

「っ…ハァーーーーーッ!!」

 

最初は少し押されていたクウだったが気合を入れ直したからか、かめはめ波の威力は先程より上昇し、ランボーグも徐々に押されていた。

 

「あ、ありえねぇ!あの女バケモンかよ!」

 

それを少し離れた場所から見ていたバッタモンダーはこの状況に焦りを覚えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ランボーグーーーー!!」

 

「なにっ!?」

 

その時、突如ランボーグがパワーアップしクウのかめはめ波を押し返していた。

 

「ハ、ハハッ!なんだか知らねぇけど良いぞ!ランボーグ、そのままやっちまえ!」

 

焦っていたバッタモンダーであったがランボーグがクウのかめはめ波を押し返した様子を見て元の調子に戻ってしまった。

 

 

 

 

その様子を見ていた者が一人いた。

 

「さぁ、お前の更なる力を見せてみろ…孫悟空」

 

それは以前カバトンにアンダーグ・エナジーを注ぎ込んで暴走させたあの男だった。

 

 

 

 

 

「ぐ、ぎぎぎ…!界王拳!!

 

クウは界王拳を発動し、かめはめ波の威力を大幅に上げる。しかしランボーグのエネルギー砲はかなりの威力を持っており、完全に押し切れていなかった。

クウは界王拳を使っている為、このままかめはめ波を使い続ければ体力が尽きてしまう状況に陥っていた。

 

「ク、クウ…!」

 

「クウちゃん…!」

 

城のベランダで浄化技を出しているスカイとプリズムも体力の限界が近づいていた。

 

「よ…4(べぇ)だぁーーーーーーー!!

 

クウは界王拳の出力を4倍まで上げてかめはめ波の威力を更に上げた。

 

「ラ、ランッ!?」

 

これによりランボーグのエネルギー砲は一気に押し返され、かめはめ波はエネルギー砲もろともランボーグを呑み込んでしまった。

 

「ラン…ボー…」

 

これでランボーグはボロボロになり、クウに対して反撃が出来なくなった。

 

しかし、それはクウにとっても同じことだった。

 

「へ、へへ…ちっとばかし、無理しちまったみてぇだ…」

 

今ので体力を使い果たしたのか、クウの意識は朦朧としていた。

 

「スカイ…プリズム…後は任せたぞ…」

 

スカイとプリズムにランボーグの浄化を任せたクウは意識を失い、そのまま下まで落ちていった。

 

「「っ…プリキュア!アップ・ドラフト・シャイニング!!」」

 

スカイとプリズムは力を振り絞り、ランボーグを浄化する事に成功する。

 

しかし二人も体力が尽きてしまい、その場に倒れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え、える…!」

 

「うぅ~…!」

 

「プリンセス!カカロットちゃん!」

 

ツバサはエルとカカロットを守ろうと二人の前に出る。

 

何故なら目の前に怒り心頭のバッタモンダーがいたからだ。

 

「ざっけんなよ!弱い癖に!弱い癖にぃ!強い俺に逆らうなんてありえねぇっ!」

 

そう言ってバッタモンダーはツバサに接近して彼を殴り飛ばそうとする。

 

しかしツバサはそれを片腕で受け止める。これまでの闘いと修行によりツバサはこのような不意打ちにも対応出来るようになったのだ。

 

「っ…!」

 

しかし先程負傷した影響で攻撃を受け止めたツバサの片腕が痺れて動かなくなってしまう。

 

「このガキがっ!」

 

「うわっ!?」

 

「えるぅっ!」

 

バッタモンダーはもう片方の手でツバサを殴り飛ばした。

 

「手こずらせやがって…おっと、僕とした事がつい取り乱してしまった…ごめんね…これで喧嘩は終わり!じゃあ、プリンセスをこっちに…」

 

「決して渡すものか!」

 

「この身に代えても、プリンセスを守ります!」

 

国王と王妃はエルを守ろうとする。

 

「ハァ、しょうがないね…バッタモンモン」

 

すると国王と王妃は黒いエナジーに包まれ、倒れてしまった。

 

「えるぅ…!」

 

「さぁプリンセス、僕とお散歩の時間だよ」

 

バッタモンダーはエルを捕らえようと近づいてくる。

 

 

 

 

 

「うわぁぁーーーーーーーーーーーっ!!」

 

 

 

 

 

そんな時だった…カカロットが猛スピードでバッタモンダーに向かって突撃していったのは。

 

「ぐおっ!?」

 

カカロットの頭突きをバッタモンダーはまともに喰らい、よろめいてしまった。頭突きをお見舞いしたカカロットはエルの近くに落ちてしまう

 

「こ、このクソガキがぁーー!どいつもこいつも弱い癖に俺の邪魔をしやがってーー!!そんなに痛い思いしてぇんなら、望み通りにしてやるよ!」

 

頭に血が上ったバッタモンダーはカカロットとエルに近づいてきていた。

 

「あぅ…」

 

今ので力を出し切ったのか、カカロットは地面に倒れ込んでしまう。

 

「そ…そらぁぁぁーーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

エルの叫びが届いたのか、意識を取り戻したスカイが天井の窓を突き破ってこの場に駆けつけてきた。

 

「ク、クソ!」

 

 

 

 

 

「動くなっ!!」

 

 

 

 

 

「ヒッ!?」

 

スカイの怒号が響き、バッタモンダーは怯んでしまう。

 

「そこから、エルちゃんとカカロットちゃんに1ミリでも近づいたら…絶対に許さない!!」

 

「う…うぅ…!」

 

スカイの迫力にバッタモンダーは狼狽えてしまう。

 

「バ…バッタモンモン…」

 

バッタモンダーはその場から消えていった。。

 

「そらぁ…うわ~~ん!!」

 

「うぅ…わぁ~~ん!!

 

エルとカカロットは泣きながらスカイに近づいてくる。

 

スカイは二人を優しく抱きしめる事しか出来なかったのだった。

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