GT悟空はヒーローガールの片割れとして転生するようです 作:のぞむ
それでは本編をどうぞ!
「ランボーグー!!」
「皆さん!急いで避難してください!」
ソラシド市の川付近で釣竿のランボーグが暴れており、ウィングが近くにいた一般人達の避難誘導をしていた。
「ダリャリャッ!!」
「ハァーッ!!」
「ヤァーッ!!」
ウィングが避難誘導をしている間、クウ、スカイ、プリズムが連続で気弾で放ち、ダメージを与えつつランボーグの足止めをしていた。
「フフ、少しちょっかいかけてあげようか…」
ランボーグの状況を見ていたバッタモンダーはクウ達に妨害行為を仕掛けようとする。
「ハッ!!」
「うおっ!?」
しかしバッタモンダーの妨害行為は彼に気功波が放たれた事で未遂に終わってしまう。
「クウ達の邪魔はさせないよ!」
気功波を放ったのがスイだった。彼女はここ何日かの修行であっという間に気のコントロールが出来るようになり、舞空術と気功波を使えるようになった。とはいえ闘い方にまだ粗が目立つのでしばらくは援護優先としてクウとプリキュア達をサポートしている。
「クソッタレ!弱い癖に強い俺の邪魔すんじゃ…」
「ハァーッ!!」
バッタモンダーが喋っている最中だったがスイはお構いなしで気弾を連続で放つ。
「ちょ、俺が、喋ってる、最中だろうが~!」
「闘いの最中に喋るあなたが悪いんでしょ!」
気弾を避けながら抗議するバッタモンダーだったがスイはバッタモンダーが悪いと言い気弾を放ち続ける。
「さぁ!今のうちに急いで…」
一方避難誘導をしていたウィングは小さな男の子を見つける。その上には先程ランボーグが傷をつけた看板があり、その看板を支えていた柱が壊れて男の子に向かって落ちてきていた。
すぐさまウィングは看板を蹴り飛ばして男の子の元へ行く。
「大丈夫?早く逃げて」
「うん。ありがとう!」
ウィングは優しくそう言って男の子の頭を撫でる。男の子は嬉しそうに礼を言い、その場から逃げていった。
「皆さん!避難が完了しました!」
「ありがとうウィング!」
「よーし!こっからはオラ達の番だ!」
クウは待ってましたと言わんばかりにランボーグを上空に蹴り飛ばし、すぐに上空に飛んでいったスカイとプリズムがランボーグを叩き落した。
「今ですウィング!」
スカイの声を聞いたウィングはそこから浄化技の準備に入った。
「ひろがる!ウィングアタック!!」
「スミキッタ~…」
ランボーグは浄化され、壊された場所は元通りになった。
「ミラーパッド!OK!」
もちろんキラキラエナジーの回収も忘れずに行う。
「やった!流石プリキュア!流石クウちゃんとスイちゃん!」
「さすが!」
「あう~!」
クウとスイ、プリキュア達の活躍に隠れていたあげは、エル、カカロットも上機嫌だ。
「おい!そこの外野!」
しかしそれに水を差す者が一人。
「い、言っておくけど、僕はまだ本気を出してないからね」
「…負け惜しみってカッコ悪いよ?」
「える」
「…フッ」
あげはの指摘にエルも頷き、カカロットは子馬鹿にしているかの様にバッタモンダーを見る。
「んなっ!?闘ってもない外野の癖に…お前ら!次こそは覚悟しろよ!フン!」
定番になりつつある捨て台詞を吐いた後、バッタモンダーは消えていった。
「だからカッコ悪いのに…ま、確かに私は外野なんだけどね」
「「そんな事ありません(ないよ)!」」
あげはの呟きにスカイとプリズムは反論する。
「あげはちゃんは大切な仲間だよ!」
「いつも私達を応援してくれているから頑張れるんです!」
「プリンセスとカカロットちゃんも大好きですしね」
スカイ、プリズム、ウィングがそう言うとエルもあげはに抱き着く。カカロットもどこか照れくさそうにしているがあげはといるのは満更ではなさそうだ。
「それにあげはだってオラ達みてぇに強くなってきてるじゃねぇか。エルとカカロットもおめぇに懐いてるしよ。おめぇが二人を守ってるからオラ達は安心して闘えてるんだ」
「うん…私もあげはさんには助けられてますから」
クウとスイもあげはに感謝しているようだ。
「みんな…ありがとう!」
あげはは嬉しそうに一同に礼を言う。
「よーし!私も頑張らないと!」
「え?」
「実はね…ついに保育園で実習なんだ!」
「そうなんですか!?」
ウィングはあげはが保育園の実習をする事に驚く。
「そういや、あげはは最強の保育士になりてぇんだっけ?」
「うん!も~!今から楽しみ過ぎる~!」
「わぁ~…あげはちゃん!頑張ってね!」
「もちろん!アゲアゲで行っちゃうよ~!」
そう言ってあげはは腕を天に向けて突き上げた。
それからあっという間にあげはの実習当日がやってきた。
「初めまして!私は聖あげは!まだまだ見習いの先生だけど、最強の保育士目指してます!よろしくお願いします!」
あげはは園児達に元気よく挨拶をする。
「あげは先生さいきょうだって!」
「わぁ~!カッコイイ!」
園児達はこのような会話をしていた。
「さいきょうはプリキュアだもん!」
そんな中、一人の男の子がそう口にする。
「あれ?プリキュアを知ってるの?」
「うん!わるい怪獣と戦ってるとってもつよいヒーローだよ!」
「私もしってる!」
「僕も~!」
どうやらプリキュアの名前は園児達に広く認知されているようだ。
「私ね!クウちゃんがすき!」
そんな中園児の一人である女の子がクウの事を口にする。
「え~!クウはプリキュアじゃないじゃん!」
「でもでも!プリキュアみたいにとってもつよくてカッコイイもん!あげは先生もそうおもうよね!?」
「うん!クウちゃんもとってもカッコイイよね~!」
あげははそう言って女の子の頭を撫でる。
「うん!」
これには女の子は嬉しそうにしていた。
「僕はキュアウィングがすきなんだ!」
そう言ったのは最初にプリキュアの事を口にした男の子だった。
「キュアウィングが?」
「うん!僕ね、河原でキュアウィングにたすけてもらったんだ!だから僕もキュアウィングみたいに強くなりたいんだ!」
男の子は楽しそうにウィングの事を話す。どうやらこの男の子は先日ウィングが助けた男の子の様だ。
「へぇ!ウィングも喜ぶよ!」
そう言ってあげはは男の子の頭を優しく撫でる。
「あげは先生、プリキュアと知り合いなの?」
「…あっ」
しかしウィングを知ってそうな事を口走ったことでプリキュアの関係者だと園児達にバレてしまった。
「すごーい!」
「あげは先生もプリキュアなの?」
「だってさいきょうなんでしょ!」
「あばばばば…わ、私はプリキュアじゃないよ!?…だけど…仲間的な感じ?」
この一言で園児達は盛り上がり始める。
あげははクウとプリキュアの人気の凄さを嚙み締めながら実習に臨むのだった。
場所は変わり、ここはクウ、ソラ、ましろが通うソラシド学園。クウ達のクラスではある変化があった。
「じゃあこの問題を…スイさん、解いてみなさい」
「はい!」
そう、スイもソラシド学園に転入してきたのだ。数日前にクウ達が通う学校というものに興味を持ったスイはヨヨの計らいでソラシド学園に通えることになったのだ。ちなみに学校ではクウとソラの親戚という事になっており、苗字もクウとソラと同じハレワタールとなっていた。
担任の先生から黒板に書かれた問題を解くように言われ、スイはスラスラと黒板に正解を書く。
「正解だ!」
スイの書いた答えは正解だったようだ。学校に通えるようになってからスイは勉強を欠かさずやるようになった。もちろん修行の方も怠らずにやっている。
「凄いねスイちゃん!」
「はい!流石です、スイさん!」
「ありがとうソラさん、ましろさん」
席に戻ったスイはソラとましろから称賛の声を貰う。
一方クウの方は…
「う~ん…これか…いや、こっちが正解かな…?」
教科書と睨めっこをしていた。
「それじゃあ次は…クウさん」
「…ん?なんだ先生?」
「クウさん…敬語で話すようにといつも言っているじゃないか」
「ハハ、わりぃ…じゃなくて、すみません」
先生から指摘されたクウはぎこちないものの、何とか丁寧語で謝罪をする。
「じゃあクウさん、この問題を解いてみなさい」
「え、えっと…わかんねぇ…ゴホン!わ、わかりません!」
クウの一言に先生は呆れ、クラスメイト達は思わず吹き出していた。
「もう、クウってば~…」
「アハハ…」
(クウって、勉強が苦手なのかな…?)
ソラは恥ずかしそうにし、ましろは苦笑いをし、スイは心の中でクウの事を考えていた。
夕方の虹ヶ丘家。現在実習帰りのあげはが訪れており、机の上に箱をドンと置いた。
「みんな!保育園のみんなからお手紙だよ!」
どうやらこの箱には園児達からの手紙が入っているようだ。
「「わぁ~!」」
ソラとましろは嬉しそうに声を漏らしていた。
「ひゃ~!いっぺぇ入ってんな~!」
「うん。凄いね…!」
クウとスイも手紙の量に度肝を抜いていた。
「あげはさん。あんまり僕らの事を喋らないでくださいよ。もし正体がバレたりしたら大騒ぎに…」
「ごめんごめん!でも見てよこれ!」
そう言ってあげはは例の男の子からの手紙を鳥姿のツバサに見せる。
手紙には『きゅあうぃんぐ、だいすき!』と書かれていた。
「ズキューン!」
これにはツバサも嬉しいようだ。
「たけるくん、ウィングの大ファンみたい」
どうやらたけるというのがあの男の子の名前の様だ。
「へ…返事はいつまでに書けばいいですか?」
「わぁ…ありがとう少年!」
あげはがツバサに抱き着こうとするもツバサはジャンプで避けながら人間の姿になる。
「返事を書かないのはナイトとしての礼儀に反しますからね」
そう言いつつもツバサは嬉しそうにしていた。
「あっ、クウに宛てた手紙もあるよ!」
「オラに?」
ソラの言う通り、クウ宛の手紙も何通か入っていた。
「クウちゃんもプリキュアと同じくらい人気者みたいだよ」
「へぇ~!なんか照れちまうな」
クウは照れくさそうにしていただ満更でもないようだ。
「あれ?私への手紙もあるよ」
もちろんスイに宛てた手紙も何通か入っていた。とはいえ最近加わった新参者である為か、他の面々より手紙の数は少ないのだが…
「スイちゃんのファンだって子も何人かいたんだよ」
「そうですか…嬉しいです」
スイは頬を赤らめながらも嬉しそうにしていた。
「あ、そうそう!実習中はここに泊まらせてもらうね!」
「うん!」
「じゃああげは!この後一緒に修行しねぇか?」
「う~ん…今日はパスかな。実習の準備をしたら今日はゆっくり休みたいし」
「ならしょうがねぇな…じゃあまた今度な!」
「了解!」
そう言って実習の準備をする為、あげはは用意してもらった部屋へと向かっていった。