GT悟空はヒーローガールの片割れとして転生するようです 作:のぞむ
それでは本編をどうぞ!
「ふぁ~…ちっとだけ寝すぎちまったな~」
ある日の朝、いつもより少しだけ遅い時間に起床したクウがリビングにやってくる。
「これよんで!」
「うん!」
リビングに入ったクウがまず見たのは楽しそうにはしゃぐエルとエルに絵本を読んであげているましろであった。
「オッスましろ、エル!」
「あ、おはようクウちゃん!」
「くう!」
「おう!おめぇ達、何やってんだ?」
「エルちゃんに絵本を読んであげてたの。ね?」
「えほん!」
「へぇ~、エルもすっかり絵本が大好きになっちまったな!」
「だいすき!」
エルは元気よく返事をする。
ちなみに他の面々の姿が見当たらないが、ましろによるとそれぞれ用事で家を出ているそうだ。
「そういや、カカロットは一緒じゃねぇんか?」
「えっと…最初はカカロットちゃんにも絵本を読んであげてたんだけどすぐに寝ちゃって、今はゆりかごの中で眠ってるよ」
「ハハッ、確かにあいつはこういうの興味なさそうだもんな」
クウがそう言っているとリビングに置いてあったミラーパッドが何やら光っていた。
「あれ?急にどうしたんだ?」
「ひょっとして、スカイランドの人からの通信じゃないかな?」
「そっか…しょうがねぇ、出てみるか」
他に通信出来る者がいない為、クウがミラーパッドに近づいて通信に出る。
『あ、クウ!』
通信してきたのは青の護衛隊のベリィベリーだった。
「ベリィベリー!どうしたんだ?」
「っ…!」
クウの口から出てきたベリィベリーの名にましろが反応する。
『その…頼みがあるんだ。前に一緒に修行をしようって話、覚えてるか?』
「ああ、覚えてっけど」
『そうか…良かったら、今から一緒に修行してくれないか?』
「いいぞ!じゃあすぐスカイランドに戻るな!」
『ありがとう!じゃあ城の宿舎で待ってるぞ!』
「おう!」
クウはベリィベリーとの通信を終え、ましろとエルの元へ戻ってくる。
「ちゅーわけで、オラ今からスカイランドに戻るから、留守を任せたぞ」
「う、うん…いってらっしゃい」
「おう!」
クウはミラーパッドを操作してスカイランドへ通じるトンネルを開こうとする。
(クウちゃんが、ベリィベリーさんと一緒に修行…一緒に…そんなの…嫌だ!)
「ましろ?」
「あっ…」
気が付けばましろはクウの手を掴んでいた。
「ご、ごめんね!急に…」
「別に良いんだけんど…なんか悩んでんのか?」
「…ううん、なんでもないよ」
「いや、でもおめぇ…」
「なんでもないって言ってるよね!?私の事なんかほっといてよ!…っ」
思わず大声を上げて怒鳴るましろ。しかしすぐに我に返る。
「…ご、ごめんね」
流石にまずいと思ったのか、ましろはすぐにクウに謝罪をする。
「…ベリィベリーさんが待ってるよ?早く行ってあげて」
「あ、ああ!そんじゃ、いってくる!」
クウはトンネルを通ってスカイランドへと向かっていった。
「私…クウちゃんに酷い事言っちゃった…」
「ましお…?」
すっかり落ち込んでしまったましろをエルは不安げな表情をして見ていた。
一方スカイランドの城へやってきたクウはベリィベリーが待つ護衛隊の宿舎へ向かって歩いていた。
(あんなに怒ってるましろ、初めて見たな…)
やはりましろの事が気になるのか、クウは歩きながらましろの事を考えていた。
「おーい!クウー!」
気が付けば宿舎に近づいていたらしく、そこからベリィベリーの声が聞こえてきた。
「…まぁ、後で考えてみっか!」
クウは気持ちを切り替え、ベリィベリーの元へ駆け寄っていく。
「すまないな。わざわざ来てもらって」
「気にすんなって!約束したんだもんな」
少し申し訳なさそうにするベリィベリーにクウは気にしないようにそう口にする。
「せっかくだしさ、今日は気のコントロールを覚えるとこから始めてみようぜ」
「気のコントロール?」
「ほら、オラやプリキュア達は空を飛んだり、手から気功波っちゅうビームみてぇなもん出してたろ?」
「そういえば…」
ベリィベリーはプリキュアとランボーグの戦闘を思い出す。
「気のコントロールを覚えれば空を飛ぶ舞空術も使えるし、気功波だって撃てるようになるぞ!」
「なるほどね…それじゃあやってみるか!」
クウの話を聞いたベリィベリーはやる気に満ち溢れていた。
それからベリィベリーはクウの指導を受け、三時間かけて気のコントロールを覚え、手にエネルギーを溜める事が出来るようなった。
「やった!やったぞクウ!」
「よし!後は舞空術や気功波が使えるようになれば完璧だ!」
「ああ!」
「ベリィベリー、何をしてるんだ?」
そこへ護衛隊副隊長のアリリがやってくる。
「あ、副隊長」
「ん?クウじゃないか」
「えっと、あんた確か副隊長の…アリーだっけ?」
「アリーじゃない、アリリだ!…ゴホン!お前達、ここで何をやってたんだ?」
「ベリィベリーに修行つけてたんだ!気のコントロールのな」
「気のコントロール?…ああ、君やプリキュアが使っているという不思議な力の事か」
「ああ!よかったらアリリもやんねぇか?」
「ウーム…今日は遠慮しておこう。それはそうと、今から昼食の時間なんだが、よかったらクウも食べていかないか?」
アリリがそう言うとクウのお腹から空腹音が聞こえてくる。
「そういや朝から何も食ってなかったから腹ペコだぁ…ホントにもらってもいいんか?」
「ああ!好きなだけ食べていけ!」
アリリの厚意によりクウも護衛隊と一緒に昼食を食べる事になった。
それから昼食を食べてる最中、クウは他の隊員達から注目されていた。
「クウ…そんなに食べてお腹壊さないのか?」
「ああ!平気だ!」
クウは料理を頬張りながら答える。
「そういや、シャララはどうしたんだ?」
「ほら、前に巨大なランボーグと闘った時に右腕を怪我しただろ?それからずっとここには来てないんだ」
「フーン…」
「…あっ、そうだ。クウ、これ…」
ベリィベリーは懐から袋を取り出してクウに差し出す。
「なんだこれ?」
「いいから、開けてみてくれ」
ベリィベリーに言われるがまま、クウは袋を開ける。
「ひゃ~!お菓子じゃねぇか!食ってもいいのか?」
「ああ」
袋の中に入っていたのはたくさんのお菓子であった。さっそく一つ食べてみるクウ。
「うめぇ~!」
「本当か!?」
「ああ!」
「よかった!頑張って作った甲斐があったよ」
「えっ?これ、ベリィベリーが作ったのか?」
「ああ…」
ベリィベリーは照れているのか、少し頬を赤く染めていた。
「スゲーなベリィベリー!ましろが作るパンやお菓子と同じくらいうめぇぞ!」
「ましろって、プリキュアの一人だよな?」
「ああ!オラとソラ、それに他のみんなもましろんちで暮らしてんだ!オラ達、いつもましろに助けてもらってんだ」
「そっか…」
ベリィベリーはどこか複雑そうな顔をして俯く。するとベリィベリーはクウの手を掴んでくる。
「ベリィベリー?」
「頼む…私以外の女の話は、しないでくれ…」
そう口にするベリィベリーは不安そうな表情をしており、その表情をクウは先程のましろと似てると感じていた。
「クウ!」
そこへアリリがやってくる。
「アリリ?どうしたんだ?」
「シャララ隊長がお呼びだ。昼食を食べたらすぐに来てほしい」
「シャララが?わかった!」
それからクウは一気に料理を平らげる。
「じゃあベリィベリー!また後でな!」
「…ああ」
クウはシャララ待つ場所へと向かっていった。
「…ところでベリィベリー。お前クウと何の話をしてたんだ?」
「…副隊長には、関係ありません」
そう言ってベリィベリーはこの場から離れていった。
「わざわざ来てもらってすまないな、クウ」
「それはいいんだけんど、何の用なんだ?」
クウはシャララに何の用で自分を呼んだのか訊ねる。
「先程アリリから聞いたのだが、ベリィベリーに特訓をつけていたようだな」
「ああ。前にあいつと約束してたんだ。それがどうしたんだ?」
「実はな、少しの間で良いから隊員達を指導してもらいたいんだ」
「え?それが用なのか?」
「ああ。どうだろうか?」
「それは構わねぇんだけど、明後日には向こうの休みが終わっちまうから明日までしか出来ねぇぞ」
「それで構わない。君には彼らに気の力の基礎を叩きこんでほしい」
「わかった!じゃあ向こうのみんなに明後日まで帰れねぇ事を伝えてくる!」
そう言ってクウは部屋から出ていき、ソラシド市の仲間達にスカイランドに明後日まで残る事を伝えたのであった。
ベリィベリーはともかく、ましろは結構キャラ崩壊してるかも…というかメッチャドロドロしてない?←(それを書いた張本人)。