GT悟空はヒーローガールの片割れとして転生するようです   作:のぞむ

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DAIMAで子供になったチチのCVはましろの加隈亜衣さん。そして最新話で誕生した新たな魔人の名前はクウ。

偶然ってこんなに重なってもいいんですか!?


ゴホン…それでは本編をどうぞ!


夢への第一歩

クウがスカイランドにやって来て一日が経った。

現在クウは気のコントロールのやり方を青の護衛隊の隊員達に指導していた。

 

「よし!一日で気のコントロールはバッチリみてぇだな!」

 

「本当か!?」

 

「いや~!頑張った甲斐があったな~!」

 

ほとんどの隊員は気のコントロールを覚え、喜んでいた。

 

しかし、この状況を面白く思っていない者が一人だけいた。

 

「…クウと二人きりになれる絶好のチャンスだったのに」

 

そう、ベリィベリーだ。修行の約束を利用してクウと距離を詰める算段であったが、シャララに修行の事が伝わってしまい、他の隊員達とも修行をする事になってしまったのだ。もちろん修行で更なるパワーアップも望んではいたが、やはりクウと二人きりになるのが一番の目的であったベリィベリーにとってこの状況はあまり好ましくなかった。

 

「なんだよベリィベリー?いつになくしんみりしちゃってさ」

 

男の隊員がベリィベリーに話しかける。

 

「別に、しんみりなんてしてないけど?」

 

「つれなないな~…あっ、お前もしかしてあの子の事…っ!?」

 

ベリィベリーは隊員の口を押える。

 

「それ以上喋ったら、ただじゃおかないぞ…?」

 

「は、はい…」

 

隊員はベリィベリーの形相を見て怖気づいてしまった。

 

 

 

 

 

夕方になり、クウはシャララに護衛隊の訓練報告をしていた。

 

「クウ。君から見て青の護衛隊はどう感じた?」

 

「ああ。スカイランドで一番強ぇって言われるだけはあるな。みんなこの一日で気の基本はマスターしちまったぞ」

 

「そうか。君に任せて正解だったな」

 

「へへっ!そうかな?」

 

シャララから称賛されたクウは照れくさそうに頭をかく。

 

「謙遜しなくてもいい…クウ、私も怪我が治ったら君の訓練を受けてもいいだろうか?」

 

「それなら構わねぇぞ」

 

「ありがとう。今日はゆっくり休むといい。トンネルの調整は私がしておく」

 

「おっ、サンキュー!…っ」

 

部屋から出ようとした途端、突然クウは床に座り込んでしまった。

 

「クウ!大丈夫か!?」

 

「あ、ああ…ちっと力が抜けちまったみてぇだ」

 

クウはシャララの手を取って立ち上がる。

 

「…シャララには話しといた方がいいかもな」

 

「なに?」

 

それからクウはある事をシャララに告げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それは、本当なのか…?」

 

「ああ。オラの中にいる奴から教えてもらったんだ。間違ぇねぇ」

 

「…この事は、ソラ達に話しているのか?」

 

「いや、喋ったのはおめぇが初めてだ」

 

「そうか…私の方でも何か解決策がないか調べてみよう」

 

「サンキュー」

 

クウはシャララに礼を言う。この日はスカイランドの城に泊まらせてもらい、一晩を過ごした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、時間も深夜に差し掛かった虹ヶ丘家。

 

ましろがリビングのソファーに座って俯いていた。

 

 

 

『なんでもないって言ってるよね!?私の事なんかほっといてよ!』

 

 

 

(私、どうしてあんな事を言っちゃったんだろ…)

 

ましろは昨日、クウに言った言葉を思い出し、落ち込んでしまっていた。

 

「ま~しろん!」

 

「ひゃっ!?」

 

突然あげはに後ろから抱き着かれたましろは驚いて声を出してしまう。

 

「あ、あげはちゃん…どうしたの?」

 

「私、さっきまで課題やっててね、ちょっと休憩しようと思ってここに来たらましろんがいたから声かけちゃった!」

 

「そ、そうなんだ…」

 

「それで、ましろんはどうしてここにいるの?絵本の事で行き詰っちゃった?」

 

実はクウがスカイランドへ行った後、色々あってましろは絵本コンテストに自分が描いた絵本を送る事になったのである。

 

「ううん。絵本はもうちょっとで描き終わるから大丈夫だよ」

 

「じゃあ、クウちゃんと喧嘩でもしちゃった?」

 

「えっ、どうしてわかったの!?」

 

「だってましろん、昨日から元気がないみたいだったし、絵本の事で悩んでるんじゃないんなら後はクウちゃんの事しかないでしょ?」

 

「…喧嘩というか、私が一方的に酷い事言っちゃったんだ」

 

それからましろは昨日の出来事をあげはに打ち明ける。

 

「なるほど、スカイランドにいる護衛隊の子がクウちゃんの事が好きなんだ」

 

「うん…クウちゃんがベリィベリーさんと一緒にいる事を考えっちゃったら、凄く嫌な気持ちになって、気が付いたらクウちゃんの手を掴んでて…」

 

「そっか…ましろん、そのベリィベリーちゃんって子に嫉妬しちゃったんだ」

 

「そう、なのかな…?」

 

「うん。ましろんはクウちゃんとベリィベリーちゃんが一緒にいるのは嫌なんでしょ?」

 

「う、うん…」

 

ましろは自分の心の嫉妬心を自覚したのか、少し気まずそうにしている。

 

「ましろんが気にする事はないんじゃないかな?だって、誰だって好きな子が別の人と一緒にいるのは嫌だと思うよ。まぁ、それでも気にしちゃうんなら明日、クウちゃんと話してみなよ?」

 

「…クウちゃん、許してくれるかな?」

 

「許してくれるって!考えてみてよ?クウちゃんが細かい事をいちいち気にするような子に思える?」

 

「…確かに、そうは思えないかも」

 

ましろは普段のクウを思い浮かべたのか、少し微笑んでいた。

 

「でしょ?」

 

「…ありがとうあげはちゃん。明日クウちゃんと話してみるよ」

 

「そっか。じゃあ今日はもう寝た方がいいよ。明日には絵本の原稿を完成させて、市役所に届けないといけないんだし」

 

「そうだね。おやすみあげはちゃん」

 

「おやすみ~!」

 

ましろは部屋に戻り、就寝したのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日の午後、クウを除いたいつもの面々がソラシド市の市役所へ向かっていた。

 

「締め切りは何時なんですか?」

 

「五時までだよ!」

 

ましろの話を聞き、スイは道にあった時計をチラッと見る。

 

「今は三時半みたいだよ」

 

「まだ余裕ありそうじゃん!」

 

「そうですね…っ!」

 

「ソラさん?」

 

突然ソラが走るのをやめ、横断歩道の向こう側を見る。

 

そこにはバッタモンダーの姿があった。

 

「バッタモンダー!」

 

「その封筒、随分大事な物なんだね?」

 

ましろが大事そうに封筒を抱えるのを見て、バッタモンダーは笑みを浮かべる。

 

「あんたには関係ないし!」

 

「あげはさんの言う通りだよ。早く退いてくれないかな?」

 

あげはとスイがそう言うとバッタモンダーはわざとらしい口調でこう言う。

 

「酷いな~…僕は心配してるんだよ?何かのアクシデントでそれを…失くしてしまわないかってね!カモン!アンダーグ・エナジー!」

 

「ランボーグ!!」

 

バッタモンダーは信号機を素体にし、ランボーグを生み出した。

 

「こんな時に!ホンットにやな奴!」

 

「行きましょう!」

 

ソラ達はミラージュペンを取り出し、プリキュアに変身する。

 

 

『レディ・ゴォー!』

 

『ひろがるスカイ!プリキュア!!』

 

 

「えるっ!」

 

エルは封筒を大事そうに持ち、カカロットとスイと一緒に離れた場所に移動する。

 

「ハァーッ!!」

 

まずはスカイがランボーグに接近し、地面に向かってランボーグを殴る。

 

「ひろがる!バタフライプレス!!

 

続けてバタフライが浄化技を放とうとする。

 

「ラン…ボーグ!」

 

するとランボーグの信号の部分が赤く光る。それと同時にバタフライの動きが止まってしまう。

 

「何これ!?動けないんですけど!」

 

「僕達もです!」

 

それはスカイ達と離れているスイ達も同じであった。これでは動けない隙にランボーグから攻撃されてしまう。そう思っていたスカイ達であったが。

 

「…って、ランボーグも止まってるよ!?」

 

なんとランボーグも動けなくなっていた。

 

「ランボーグ!」

 

すると今度は信号部分が青に光り、一同は動けるようになる。ランボーグはバタフライプレスを避け、バタフライを吹っ飛ばした。

 

「バタフライ!」

 

すぐさまプリズムがバタフライを支える。

 

「こうなったら…ヒ~ロ~ガ~ル~!スカイパァーンチ!!

 

スカイはスカイパンチを繰り出そうとするも、再び動きを止められてしまう。

 

「そっか!信号だから、赤になると動きが止まるんだ!」

 

そして案の定スカイパンチも避けられてしまった。

 

「もう!どうしたらいいの!?」

 

「このままでは、絵本の締め切りに間に合いません!」

 

バタフライとウィングがそう言うとプリズムは苦虫を嚙み潰したような表情になる。

 

 

 

 

すると、スカイが持っていたミラーパッドから光が放たれる。

 

「ミラーパッドが!…もしかして!」

 

スカイがミラーパッドを掲げると、そこからトンネルが開かれる。

 

 

 

「よっと!」

 

 

 

そこからクウが出てきた。

 

「クウ!」

 

「あれ?スカイ?それにみんなも…バッタモンダーとランボーグもいるし、どうなってんだ?」

 

状況を理解できていないクウ首を傾げてしまう。

 

「ゲッ!一番厄介な奴がいねぇと思ったのに…」

 

バッタモンダーは面倒そうな表情をしながら呟く。

 

「クウちゃん…」

 

そこへプリズムが申し訳なさそうな表情でクウに近づく。

 

「…プリズム。ちょっといいか?」

 

「う、うん…」

 

これから何かされるのかわからず、プリズムは不安になってしまう。

 

そしてクウはプリズムの頭に手を置き、優しく撫でる。

 

「クウちゃん…?」

 

「悪かったな。なんか、知らねぇうちにおめぇに嫌な思いさせちまったみてぇだ」

 

「っ…謝るのは、私の方だよ。私、クウちゃんに酷い事言っちゃったもん…ごめんね…!」

 

「なぁに!気にすんなって」

 

「気にするよ!だって…」

 

「…オラ、プリズムがスゲー優しい奴だって知ってんだぜ?」

 

「えっ…?」

 

「誰だって嫌な事があったら、つい怒っちまう時くれぇあるさ。だから気にすんな!おめぇはオラの大事な仲間だ!」

 

「…ありがとう」

 

クウからの言葉にプリズムは嬉しそうに笑みを浮かべる。

 

「お二人さん?イチャイチャするなら後にしなよ?」

 

「バ、バタフライ!そんなんじゃないってば!///」

 

バタフライの言葉にプリズムは顔を赤くする。

 

「いちゃいちゃ?」

 

「あう?」

 

「…エルちゃんとカカロットちゃんがまだ知らなくてもいい言葉だよ」

 

『イチャイチャ』と単語に興味を示すエルとカカロットにスイは優しく諭す。

 

「プリズム!オラ達に構わず、おめぇは先に行け!」

 

「えっ?」

 

「大事なもんなんだろ?あの封筒」

 

クウはエルが持っている封筒を見る。

 

「でも…」

 

「クウちゃんの言う通りだよ!私達、いつもプリズムの優しさに支えてもらってる!だから今日くらい、思いっきり応援させてよ!」

 

「バタフライ…」

 

「私達なら大丈夫です!行ってください!」

 

「…うん!エルちゃん!」

 

「えるっ!」

 

プリズムはエルから封筒を受け取り、一人で市役所まで向かおうとする。

 

「ああっ!なんて美しい友情なんだ…でも大丈夫。不毛な譲り合いはもうしなくていいようにしてあげるよ!」

 

「クウ!あのランボーグは…」

 

「わかってる!界王拳!!

 

「ランボーグ!」

 

クウが界王拳を発動したタイミングでランボーグはまたも全員の動きを止める。

 

「ハハハッ!せっかくパワーアップしたのに動けないんじゃ意味ないよ」

 

「さぁて、そいつはどうかな?」

 

クウは不敵な笑みを浮かべながら答える。

 

そして信号が青になってすぐ、クウは超スピードでランボーグに接近する。

 

「ランッ!?」

 

「ダリャーッ!!」

 

クウは信号の赤い部分を破壊する。これによりランボーグの信号機能は使えなくなった。

 

「なにぃっ!?」

 

「ウィング、バタフライ!今だ!」

 

「「はい(うん)!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全ての色を一つに!ミックスパレット!レッド!イエロー!ブルー!ホワイト!まぜまぜカラーチャージ!」

 

「プリキュア!タイタニック・レインボー!!」

 

「アタック!!」

 

「スミキッタ~…」

 

ランボーグは浄化され、壊された場所も元通りになった。

 

「ミラーパッド!OK!」

 

スカイもしっかりキラキラエナジーをミラーパッドにチャージする。

 

こうしてクウとプリキュア達は今回のランボーグにも勝利する事が出来たのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わぁ~!」

 

あれから何日か経ち、クウ達は絵本コンテストに応募された作品が集まった展示会場に来ていた。

 

「おっ、これじゃねぇか?ましろが描いた絵本」

 

クウが指差した場所にましろが描いた絵本が置かれていた。

 

森の中に一人でブランコをこいでいる女の子の姿があり、そこに一人の子供と沢山の動物たちが集まってくる。みんなが仲良く笑い合う、優しい世界…というのが絵本の内容だ。

 

「なかよち!」

 

「あや~!」

 

絵本を見たエルは楽しそうにし、カカロットも欲しいといわんばかりの勢いで絵本に手を伸ばしていた。

 

「コンテストには落選しちゃったけど…私、これからもどんどん描いてみたい!エルちゃんやカカロットちゃん、私の知らない誰かの心に届くような、そんな絵本を!」

 

「…やりてぇこと、見つかったな」

 

クウはましろの方に手を置き、優しくそう言う。

 

「頑張ってください!ましろさん!」

 

「クウちゃん、ソラちゃん…うん!」

 

こうして、ましろは自分のやりたい事を見つける事が出来たのであった。




補足しますが、クウがランボーグ戦でその時の状況がわかったのはプリズムを撫でた時に彼女の頭の中を覗いたからです。

あ、でもましろの想いには気づかなかったので安心してください!
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