GT悟空はヒーローガールの片割れとして転生するようです   作:のぞむ

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今回から新章開始です!


一番星とスイの記憶編
恋のライバル


「だいたいましろは少し図々しいんじゃないのか?あまりしつこいとクウに嫌われるよ?」

 

「ベリィベリーさんこそ、クウちゃんと距離感が近すぎるんじゃないですか?ひょっとして、何かやましい事でも考えているんですか?」

 

「は?」

 

「ん?」

 

スカイランドの城の近くで何やらましろとベリィベリーがバチバチと言い争いをしているようだ。

 

「ましろさん!ベリィベリーさん!喧嘩はやめてください!」

 

「やだな~ソラちゃん。喧嘩じゃなくて話し合いだよ…だからあっち行っててくれないかな?

 

「ましろの言う通りだ。すぐ終わるから…引っ込んでろ

 

「ク、クウ~!怖いよ~!」

 

ましろとベリィベリーの言い争いを止めようとするソラであったが二人の圧に負けてクウに泣きついてしまった。

 

「あちゃ~…ソラでもダメだったか…」

 

「あぅ~…」

 

普段は温厚なましろの威圧的な態度を目の当たりにしていたカカロットはいつもの強気な態度を見せずの怯えていた。

 

「えっと…なんでこんな事になったんだっけ?」

 

あげはは二人の言い争いの原因を思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時はクウとソラは舞空術でスカイランドの城まで向かっていた頃まで遡る。

 

「クウちゃ~ん!ソラちゃ~ん!」

 

城まで来るとましろが二人に向かって手を振っているのが見えた。

 

「オッス!」

 

「おはようございます!」

 

「おはよう!」

 

クウ達は互いに挨拶をする。

 

「ばあちゃん!薬は出来たんか?」

 

「えぇ。これがキラキラエナジーで作ったキラキラポーションよ」

 

ましろ達と一緒にスカイランドへ来ていたヨヨがクウとソラに呪いを解く薬、キラキラポーションを見せる。

 

「良かったなエル!これで父ちゃんと母ちゃんが目を覚ますぞ!」

 

「ぱぱ…まま…うん!」

 

これから目覚める両親を思い浮かべたのか、エルは嬉しそうに返事をする。

 

 

そしてクウ達は眠っている国王と王妃の元までやってくる。ヨヨは持っていたキラキラポーションを二人に振りかける。

 

「ん…」

 

「う…ん…」

 

すると国王と王妃は少しずつ目を開けていく。

 

「ここは…?」

 

「長い間、どこかを彷徨っていたような…」

 

「え…えるぅ~!」

 

国王と王妃が目を覚ましたのを目にしたエルはすかさずハイハイしながら二人の元へ向かっていった。

 

「おおっ!プリンセス!」

 

「ああ、無事で良かった…!」

 

国王と王妃は嬉しそうにエルを抱きしめる。

 

「お二人はバッタモンダーの呪いにかかり、深い闇の中を彷徨っていました。ですが、もう大丈夫です」

 

「そうだったのか…」

 

「またあなた方に助けてもらったようですね…ありがとう」

 

「な~に、気にすんなって!」

 

「クウってば…王様達の前で無礼だよ…」

 

スイはクウの態度に呆れてしまっていた。

 

「私もいつも言っているんですけど、いつまで経っても治らないんですよね…」

 

ソラも少し苦笑しながらそう口にする。

 

「ぱぱ!まま!」

 

「まぁ!お喋りが出来るようになったのですね…!」

 

「プリンセスよ!もう一度呼んでくれないか…!」

 

「ぱぱ~!まま~!」

 

エルの喋る姿を目の当たりにし、国王と王妃は嬉しそうに涙を浮かべるのだった。

 

「王様、王妃様。無事に目覚められて何よりです」

 

そこへシャララが部屋に入ってくる。

 

「シャララ隊長!」

 

ソラはシャララの元へ駆け寄っていく。するとソラはシャララの右腕に巻かれていた包帯が無くなっている事に気づく。

 

「隊長、腕はもう大丈夫なんですか?」

 

「ああ。ようやく護衛隊に復帰する事が出来そうだ」

 

「そうなんですか!?良かったです!」

 

シャララの右腕が完治したことを知り、ソラは嬉しそうにする。

 

「プリキュア達。君達には本当に感謝している。ありがとう」

 

シャララはクウ達に礼を言う。

 

「クウ。約束通り、いずれ君の訓練を受けさせてもらうぞ」

 

「ああ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから国王と王妃が目を覚ました事が瞬く間にスカイランド中に広まり、その最大の功労者であるプリキュア、クウとスイは一躍有名人へとなった。そしてスカイランドのヒーロー達を一目見たいという人々の為に城下町でパレードが開かれる事となったのだった。クウ達はまず広場に向かう準備をしていた。

 

「この鳥さんに乗って広場に行くの?」

 

「そうだよ」

 

クウ達の目の前には足で走る馬くらいの大きさの鳥の姿があった。そのそばにはベリィベリーの姿もあった。

 

「私、乗れるかな…?」

 

「大丈夫。スカイランドだと小さい子も乗ってるから」

 

ベリィベリーにそうフォローされるも、ましろはまだ不安の様だ。

 

「ましろ、なんならオラが乗り方教えるぞ」

 

「…じゃあ、お願いしようかな?」

 

想い人のクウから教えてもらう事が嬉しいのか、ましろは満更でもなさそうだ。

 

「いや、私が教えておくからクウ達は先に行ってなよ」

 

「っ!?」

 

しかし、ましろ同様クウに想いを寄せているベリィベリーがそれを見過ごす訳がない。

 

「そうか?じゃあそうすっか…」

 

「わ、私はクウちゃんに教えてもらいたいかな~」

 

しかしましろは負けじとクウから教えてもらいたいと伝える。

 

「…私から教えてもらうのは嫌だって言いたいのか?」

 

「そんな事言っていません。私はクウちゃんに乗り方を教えてもらいたいって言ったんです」

 

ましろとベリィベリーは互いに火花を散らし合う。

 

 

 

 

 

そうして今に至る訳である。

 

「あのさ、別にオラじゃなくてベリィベリーから教えてもらっても良いんじゃねぇんか?」

 

「だそうだが?」

 

「うぅ~…!」

 

「…じゃあさ、ここは公平にジャンケンで決めるのはどうかな?」

 

そんな中あげはがジャンケンで決めようと提案してくる。

 

「ましろんが勝ったらクウちゃんに乗り方を教えてもらう。ベリィベリーちゃんが勝ったらベリィベリーちゃんに乗り方を教えてもらう。これでどう?」

 

「…うん。それでいいよ」

 

「私も構わない」

 

ましろとベリィベリーは互いに睨み合い、じゃんけんの体制を取る。

 

 

 

 

 

「「最初はグー!ジャンケン…」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんじゃあ、先に行ってぞ~!」

 

「ましろさん!頑張ってください!」

 

「う、うん…」

 

先に鳥に乗って走っていくクウ達をましろは落ち込みながら見送る。結果はベリィベリーの勝ち、ましろはベリィベリーから鳥の乗り方を教えてもらう事になったのだった。

 

「それじゃあ乗り方を教えるよ。準備はいい?」

 

「は、はい…あの、ベリィベリーさん」

 

「なに?恨み言ならさっさと…「ごめんなさい」…は?」

 

ましろから恨み言を言われると覚悟していたベリィベリーであったが、実際にましろの口から出てきたのは謝罪であった。

 

「クウちゃんから鳥さんの乗り方を教えてもらいたくて、ベリィベリーさんを突っぱねるような事を…本当にごめんなさい」

 

「…私の方こそ、ごめん」

 

「え…?」

 

ベリィベリーから謝罪を受け、ましろは声を漏らす。

 

「私…お前とクウが仲良くするところを見たくなくて、それで…」

 

「…ベリィベリーさんも、クウちゃんの事が好きなんですよね?」

 

「…ああ。好きだ…もちろん、恋愛的な意味で…」

 

ハッキリ好きだと口にしたのが恥ずかしかったのか、ベリィベリーは少し頬を赤らめていた。

 

「…私もクウちゃんの事が好きです。好きで好きでたまらないんです」

 

「そっか…言っとくけど、それを聞いても私はクウを渡す気はないからね」

 

「私も、負けるつもりはありません」

 

ましろとベリィベリーは互いに不敵な笑みを浮かべる。

 

「…それじゃあベリィベリーさん。ご指導のほど、よろしくお願いします!」

 

「…ああ!任せてくれ!」

 

互いに恋のライバルの存在を目の当たりにしたましろとベリィベリーは必ずクウと恋人同士になると心に誓うのであった。

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