GT悟空はヒーローガールの片割れとして転生するようです   作:のぞむ

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ドラゴンボールの原作者、鳥山明先生が亡くなられたそうです…とてもショックで悲しいです…

鳥山先生、たくさんのワクワクと冒険をありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします…


ホームシックなプリンセス

「さーて!今日も修行すっか!」

 

家の中にいたクウは下へ降りる。

 

『早くこっちの仕事を終わらせて会いたいよ!ホワッホワの真っ白な綿雲、ま・し・ろ・ちゃん!』

 

「や、やめてよパパ!もう子供じゃないんだから…」

 

「ん?」

 

何やらましろがタブレットで誰かと通話をしていた。

ましろがパパと言っていた為、おそらく相手はましろの両親なのだろう。

 

「ましろ!誰と話してんだ?」

 

クウはお構いなしと言わんばかりにタブレットの画面を覗き込む。

 

「ク、クウちゃん!?」

 

『もしかして、さっき話してたましろのお友達?』

 

ましろの母親と思われる女性はクウを見ながらましろに聞く。

 

「う、うん!そうだよ」

 

「オッス!オラ、クウ・ハレワタールだ!オメェ達がましろの父ちゃんと母ちゃんか!よろしくな!」

 

『フフッ、元気な子ね』

 

『よろしくね、クウちゃん!』

 

「おう!」

 

ましろの両親はそう言ってクウを受け入れる

 

『それじゃあましろ。そろそろお仕事に戻るから』

 

『また連絡するよ!ましろちゃん、クウちゃんと仲良くね!』

 

「うん!お仕事頑張ってね!」

 

ましろは両親との通話を終える。

 

 

 

 

「え~~ん!!」

 

「今の、エルちゃん?」

 

「行ってみようぜ」

 

「うん」

 

エルの泣き声が聞こえ、気になったクウとましろはエルの元へ行ってみる事にする。

 

「えるぅ~!」

 

「よしよ~し!どうしたんですか?エルちゃん」

 

ソラが泣いているエルをあやしていたが一向に泣き止む気配はなかった。

 

「どうしたんだ?」

 

「それが…突然エルちゃんが泣き出しちゃって…」

 

「…エルちゃん。もしかして、パパとママに会いたいの?」

 

「え…える…」

 

ましろの問いかけにエルは頷いて答える。

 

「ですが、スカイランドに戻る方法はわからないままですし…」

 

「せめて、パパとママに顔を見せてあげられたら良いんだけど…」

 

「う~ん…そうだ!ヨヨのばあちゃんならエルに父ちゃんと母ちゃんを会わせる方法を知ってんじゃねぇのか?」

 

「ヨヨさんが?」

 

「クウちゃん。確かにおばあちゃんは何でも知ってるけど、流石に知らないんじゃ…」

 

「知っているわよ」

 

「そうだよね…えっ!?」

 

いつの間にかこの場に来ていたヨヨの言葉にましろは声を出して驚いてしまう。

 

「ヨヨさん!本当ですか!?」

 

「ええ。これを使えば良いわ」

 

ヨヨは手に持っていた鏡をクウ達に見せる。

鏡にはソラシド市の様々な風景が次々と映っていた。

 

「ひゃ~!いろんな所がいっぺぇ映ってくぞ!」

 

「これはミラーパッド。好きな場所をを映すだけじゃなくて、スカイランドにいるエルちゃんのパパとママ、つまり王様と王妃様ともお話が出来るわ」

 

「この世界には便利な道具があるんですね!」

 

「いやいや!こんな便利な鏡見た事ないよ!おばあちゃんって、いったい何者なの!?」

 

「…実はね」

 

ヨヨはしばらく間を置き、とんでもない事を口にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…私もスカイランド人なの」

 

「…そっか~!おばあちゃん、スカイランド人なんだね~…ええぇぇ~~~~!?」

 

「ばあちゃん、スカイランド人なんか!?」

 

「ほ、本当なんですか!?ヨヨさん!」

 

「えぇ、本当よ」

 

なんとヨヨはスカイランド人だったのである。

それを聞いた3人は驚いてしまっていた。

 

「スカイランドで博学者だった私は50年前にこの世界を調べにやって来たの。それからしばらくしてこの世界に移住して…なんて、いきなりこんな話をしても信じられないでしょう?でも、今なら信じてもらえるかしら?」

 

「う、うん…」

 

情報量が多く、混乱していたましろであったがヨヨの問いかけになんとか頷く。

 

「もしかして、私達がスカイランドに戻る方法も知っているんですか!?」

 

「ええ。少し時間が必要になるけど…私に任せておいて」

 

「あ…ありがとうございます!」

 

「だから今は…」

 

「寂しそうなエルちゃんの為に、スカイランドにいるパパとママとお話出来るようにします!」

 

ソラはそう言って決意を露わにする。

 

「これを見てちょうだい」

 

ヨヨは分厚い本を取り出して3人に見せる。

本には青色の宝石が描かれていた。

 

「これって、スカイジュエルじゃねぇか。こっちにもあるんか?」

 

「スカイジュエル?」

 

「スカイランドにある鉱物で、色んな物のエネルギー源になるんです!」

 

「スカイランドって、この世界にはない物がたくさんあるんだね…」

 

ソラの説明を聞いたましろは思わずそう呟いてしまう。

 

「このスカイジュエルがスカイランドと通信する為に必要なエネルギー源になるわ」

 

「…私、そのスカイジュエルを見つけて、エルちゃんをパパとママに会わせてあげたい!」

 

「ましろさん!私も同じ気持ちです!どこへなりとも行きましょう!」

 

「よーし!エルの為にオラもいっちょ行ってみっか!ヨヨのばあちゃん、どこ行けばスカイジュエルがあるんだ?」

 

「…それなんだけど」

 

ヨヨは神妙な面持ちになる。

ソラとましろは冷や汗をかきながらヨヨの返答を待つ。

 

 

 

 

 

 

 

「うちの裏山にある筈よ」

 

近場にスカイジュエルがある事がわかり、ソラとましろは思わずズッコケてしまう。

 

「なんだ。結構近ぇじゃねぇか!あれ?オメェ達、どうしたんだ?」

 

「い、意外と近場だったから驚いちゃって…」

 

「歩いたらすぐ着いちゃうよ…」

 

「スカイジュエルの在処はソラさんのミラージュペンが導いてくれるはずよ」

 

「そうと決まれば、さっそく向かいましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クウ、ソラ、ましろはエルも連れて裏山を歩いていた。

 

「それにしてもビックリだよ!まさかおばあちゃんがスカイランド人だったなんて…」

 

「ということは、ましろさんもちょっとだけスカイランド人って事ですよね?」

 

「うん。所謂クォーターだね」

 

「フフッ!ヨヨさんの言う通り、私達が出会ったのは運命かもしれませんね!」

 

「そうだね!」

 

「えぅ~!」

 

エルが再び泣き出してしまい、ソラ達はエルをあやす。

 

「エルちゃん、元気を出してくれると良いんですけど…」

 

「…そうだ!」

 

ましろは道端に生えていた綿毛を持ってくる。

 

「それって、綿毛か?」

 

「うん。エルちゃん、見てて」

 

ましろは綿毛に息を吹きかけると綿毛は空高く飛んでいった。

 

エルは笑いながら綿毛に手を伸ばしていた。

 

「える!え~るぅ~!」

 

「よかった~!元気になったよ!」

 

「ましろさん、上手ですね!」

 

「え、何が?」

 

「エルちゃんのあやし方です!赤ちゃんにとって大事なのは、今何を感じているのかわかってあげることです!こうしてエルちゃんが好きそうなものがわかったのも、ましろさんの優しさ力ですね!」

 

「そ、そうかな…?」

 

「はい!クウもそう思うよね?」

 

ソラはクウに同意を求めるが、肝心のクウは何やらましろを見て呆然としていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『わ~ん!』

 

『よしよ~し!』

 

これはそう、クウが孫悟空として過ごしていた前世の記憶である。

 

悟空は夜泣きをしていた赤子である息子、孫悟飯(そんごはん)を連れて散歩に出ていたが悟飯は一向に泣き止まなかった。

 

『めぇったな~…なんか悟飯を喜ばせるもんは…おっ!』

 

悟空は道端に生えていた綿毛に目をつける。

 

『そういや、前にチチがこれを飛ばして悟飯をあやしてたな!よし!見てろよ悟飯!』

 

悟空は綿毛に息を吹きかけ、空高く飛ばす。

 

『どうだ悟飯?』

 

『…キャハハハ!』

 

悟飯は上機嫌になり、綿毛に向かって手を伸ばしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ちゃん…クウちゃん!」

 

「…ん?なんだ?」

 

「どうしたの?急にボーっとしてたけど…」

 

「…ましろが綿毛を飛ばすのを見てさ、ちょっと昔の事を思い出してたんだ」

 

「昔の事?」

 

「なーに、気にすんな!それより先に進もうぜ!」

 

「あ、待ってクウ!私もエルちゃんに何か…あっ!」

 

ソラは地面に赤色に紫模様があるキノコが生えているのを見つけ、手に取ろうとする

 

「ソラちゃん待って!それ毒キノコだよ!」

 

「えっ!?」

 

どうやらそれは毒キノコだったらしく、ましろが慌ててソラを止める。

 

「ソラちゃん。山には危険な植物とかもあるから、気をつけないとダメだよ」

 

「はい…危ない所でした!」

 

「後で私の図鑑を貸してあげるね…クウちゃんにも貸してあげるから」

 

「オラはいらねぇかな。山にある危ねぇもんは知りつくしてるしさ!」

 

「そうなの?」

 

「クウは凄いんですよ!食べてはいけない物を匂いで判別出来るんです!」

 

「そうなんだ。凄いねクウちゃん!」

 

「ヘッヘ~!」

 

ましろに褒められたクウは上機嫌になった。




次回も楽しみに待っていてください!
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