GT悟空はヒーローガールの片割れとして転生するようです   作:のぞむ

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初登場から2年が経とうとしていますが、ようやくスイのイメージイラストが出来上がりました!!


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エルとエルレイン★

「…という訳なんだ」

 

カイザリン…スイはスカイランドとアンダーグ帝国の過去の争い、プリンセスが呼んだという伝説のプリキュアがプリンセス・エルレイン本人だという事、そしてスキアヘッドの裏切りの事をクウ達に全て話した。

 

「伝説のプリキュアが、プリンセス本人だった…!?」

 

あまりの情報量の多さにソラ達は困惑しているようだった。そんな中ツバサがスイにある事を訊いてきた。

 

「あの…スイさんは確か、洞窟の中にあった水晶に封印されていたんですよね?どうして封印されていたのか、心当たりはありますか?」

 

「…俺はあの時、確かに死んだ筈だ。たぶんあの洞窟は死者を長い時間をかけて生き返らせる場所だったんじゃないかな?」

 

「なるほどな…じゃあおめぇを封印したのは、おめぇを生き返らせたかったエルレインって事になるな」

 

「うん。それで間違いないと思う」

 

クウの考えにスイも異論はないようだ。

 

「聞いてもらった通り、スキアヘッドは放っておくと何をしでかすかわからない。次にまた襲って来たら、すぐに倒すべきだ」

 

「そ、それって…殺すって事だよね…?」

 

「ああ…それしか手はないんだ」

 

スキアヘッドを殺す事に、ましろは躊躇っているようだった。これまで闘ってきたカバトン、バッタモンダーには基本的にトドメを刺さなかったのだ。心優しいましろには酷な話だろう。

 

「…私は、スイさんの意見に賛成です」

 

そんな中、ソラはスイの意見に賛同していた。

 

「スキアヘッドからは、以前闘ったサイヤ人達とは比にならない程の邪悪な気を感じました…スイさんの言う通り、このまま野放しにする訳にはいきません」

 

「ソラちゃん…」

 

「ましろ」

 

ソラの決意を聞いたものの、未だに踏ん切りがついていないましろ。そんな彼女の肩にクウはそっと手を置いた。

 

「おめぇは優しいからな、スキアヘッドを殺したくねぇって思ってんのはわかる。けんどソラとスイの言う通りだ。あのままあいつを野放しにしてたら、スカイランド中の人間があいつに殺されちまう。それだけじゃねぇ。こっちの世界にだってスキアヘッドは攻めてくるかもしれねぇんだ」

 

「あっ…!」

 

クウの言葉にましろはハッとする。スキアヘッドがスカイランドだけではなく、こちらの世界を攻めてくる可能性は充分にあり得る事だ。この時、ましろの脳裏には学校の友達、家族、そしてクウ達の顔が過っていた。

 

「…私、出来ればスキアヘッドの事も殺したくないよ」

 

「ましろさん…」

 

「でも、そのせいで私の友達、パパやママ、おばあちゃん達を危険に晒したくないよ!だから、私も闘い続けるよ!」

 

「…決まりだな!」

 

「…ましろんも覚悟を決めたみたいだし、私達も覚悟を決めないとね!そうでしょ、少年」

 

「…そうですね」

 

ましろの覚悟を聞いたあげはとツバサもまた、闘う覚悟を決めたようだ。

 

「えるも!」

 

そこへもう一人闘う事を望む者がいた。もちろんエルの事だ。

 

「そっか!おめぇもプリキュアになれるようになったもんな!えっと、名前は…」

 

「キュアマジェスティだよ」

 

「まじぇすてぃなの!」

 

「それだそれ!サンキュースイ、エル!」

 

「える!」

 

するとエルは何やらポーズを取り始める。

 

「ひーおーがーうー、ちぇんじ!」

 

どうやらキュアマジェスティに変身しようとしたらしく、ソラ達がプリキュアに変身する時と同じポーズをするが、何も起こらなかった。

 

「…なんも起きねぇな」

 

「えるっ!?…つばさ!つばさ!」

 

エルはツバサが持っているミラージュペンに向かって手を伸ばしていた。

 

「えっ?…もしかして、ミラージュペンを貸してほしいんですか?」

 

「うん!」

 

「わ、わかりました!」

 

ツバサは自分のミラージュペンをエルに渡した。エルはそのミラージュペンで変身しようと先程と同じポーズをするが、やはり結果は先程と同じだった。

 

「える…う…ひぐっ…!」

 

エルは変身出来なかった事がショックだったのか、今にも泣き出しそうなっていた。

 

 

 

 

 

 

「える!!」

 

 

 

 

 

 

そんなエルに声をかける者がいた。

 

「カカロットちゃん…!?」

 

「今…エルちゃんの名前を呼びましたよね!?」

 

エルに声をかけたのは、カカロットだった。

 

「える!あきらめ!めっ!」

 

「諦めたらダメだ!」と言いたいのか、カカロットはエルに発破をかけているようだった。

 

「かかろ…」

 

「わぁ…!凄いですカカロットちゃん!」

 

「うん!お喋り出来るようになったんだね!」

 

もちろんソラとましろはカカロットの成長を喜んでいた。それは他の者にとっても同じ事だった。

 

「エルちゃん、カカロットちゃんの言う通りだよ。それにエルちゃんにはエルちゃんだけのミラージュペンがある筈だよ。それはね、エルちゃんにしか見つけられない物なんだよ」

 

「…あげはさんの言う通りだよ。それに君はあのキュアノーブルの…エルレインの子なんだ。だから諦めなければまたプリキュアになれる筈だ」

 

「…エルちゃんが、エルレインさんの子供!?」

 

「どういうことですか!?」

 

スイが告げた一言にソラとツバサは驚いてしまった。

 

「みんなは覚えてるよね?前に王様達が言ってたエルちゃんの出生の話を」

 

「う、うん…確か一番星から生まれた運命の子だって…」

 

「…なるほど、可能性としちゃ考えられるな」

 

「クウちゃん、何かわかったの?」

 

「ああ。その一番星がエルレイン本人なんだよ。そうだろスイ?」

 

「うん。可能性としては充分あり得ると思う」

 

『…えぇぇぇーーーっ!?』

 

クウの一言に全員が驚いてしまう。

 

「ど、どうしてそう思ったんですか?」

 

「…初めてエルちゃんと会った時、何だか懐かしい感じがしたんだよ。それから記憶を取り戻してわかったんだ。エルちゃんを生み出したのはエルレインなんだって…エルちゃんにはエルレインの面影もあるからね」

 

そう言いながらスイはエルの頭を撫でる。

 

『っ!?』

 

そんな時だった。クウ達が街の方から大きな気を感じ取ったのは。大きな気の正体は、クウ達が知っている者の気だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気を感じ取り、街へ駆けつけたクウ達が目の当たりにしたのは、街中で暴れているミノトンと、ビルの屋上からそれを見ていたスキアヘッドだった。どういう訳かミノトンの身体はいつもより大きくなっていた。

 

「スキアヘッド!ミノトンに何をしたんですか!?」

 

「奴はアンダーグ・エナジーによって生まれ変わった…我らの目的を果たす為の忠実な下僕してな」

 

「プリキュア…クウ…カイザリン…タオス…!」

 

そう口にするミノトンから理性は感じられなかった。

 

「クウに使ったのと同じ手を…絶対に許しません!!」

 

「スキアヘッド!わりぃがおめぇなんかにエルは渡さねぇぞ!」

 

「…もはや我々は、プリンセス・エルを連れ去る事に拘っていない。貴様ら諸共、ここで始末する」

 

「っ!!」

 

スキアヘッドの残酷とも言える一言を聞き、スイは真っ先にスキアヘッドに殴り掛かるが、スキアヘッドはスイの拳を片手で受け止める。

 

「お前だけは許しておけない!ここで倒してやる!」

 

「…それは私も同じ事だ」

 

そう言ってスキアヘッドは手にアンダーグ・エナジーを溜め、それをスイにぶつけようとする。間一髪でそれに気づいたスイはすぐさまスキアヘッドから離れた為、スキアヘッドの攻撃は不発に終わった。

 

「スイさん!」

 

スイの元へ向かおうとしたソラだったが、その前にミノトンに立ち塞がれてしまった。

 

「プリキュア…タオス…!」

 

「やるしかねぇみてぇだな…行くぞ!」

 

『うん(はい)!』

 

ソラ達は各々ミラージュペンを取り出し、プリキュアに変身した。

 

「プリンセスとカカロットちゃんは安全な所へ!」

 

「うん!かかろ!」

 

「あう!」

 

エルとカカロットはそれぞれゆりかごと舞空術で飛んでいった。

 

「ダリャッ!!」

 

まずはクウがミノトンに先制攻撃を仕掛ける。ミノトンは自身の拳でクウの攻撃を受け止めた。

 

「ミノトン!おめぇはアンダーグ・エナジーなんかに負けるような奴じゃねぇだろ!」

 

「グッ…ウォォォーーー!!」

 

ミノトンはもう片方の拳でクウに攻撃を仕掛けるも、間一髪でクウが下がった為、ダメージを受ける事はなかった。

 

「おめぇら気を付けろ!あいつ、暴走してた時のカバトンより強ぇぞ!」

 

「あの時のカバトンより…でも、負けません!」

 

スカイはミノトンに突っ込んでいき、浄化技の構えをする。

 

「ヒーローガール!スカイパーンチ!!」

 

「ググッ…プリキュアァーーッ!!」

 

「うっ!?」

 

ダメージを与える事は出来たものの、攻撃を耐えきったミノトンはスカイを両手で捕えてしまった。

 

「スカイ!」

 

「ウォォォーーッ!!」

 

「ぐぅ…ハァーーーッ!!」

 

ミノトンの手に握り潰されようとしたスカイだったが、両腕に力を込め、そこから強引に抜け出すことが出来た。

 

「スカイ、大丈夫!?」

 

「はい!」

 

「…おめぇら、気を付けろ。なんかヤバそうだぞ」

 

クウの言葉を聞いたプリキュア達はミノトンを見る。ミノトンは両腕にアンダーグ・エナジーを溜めており、徐々に大きくなっていった。

 

そしてクウはすかさずかめはめ波の構えを取った。

 

「か~…め~…は~…め~…」

 

クウはかめはめ波に必要なエネルギーを溜め終え、同時にミノトンのアンダーグ・エナジーを溜め終えたようだ。

 

「波ぁぁぁーーーーッ!!」

 

「ウォォォーーーーッ!!」

 

かめはめ波とアンダーグ・エナジーのぶつかり合いはクウのかめはめ波が優勢かと思いきや、ミノトンも負けじとアンダーグ・エナジーの威力を上げてきた。もちろんクウもかめはめ波の威力を上げた。

 

「お父さん!!」

 

スキアヘッドを相手に闘っていたスイは大きな気のぶつかり合いを感じ、クウの方に意識が向いてしまっていた。

 

「っ!?」

 

その隙をつかれ、スキアヘッドに攻撃をされるが、間一髪で防御する。

 

「…あの力…そして今のお前の発言…なるほど、奴がかつてのお前の父、孫悟空か」

 

「っ!?」

 

スキアヘッドの発言に衝撃を受けるスイ。それも当然だろう。アンダーグ帝国の人間で悟空の事を、そしてスイの前世を知っているのは妹のカイゼリンだけなのだから。

 

「何故、お前がその事を…!?」

 

「それは、私が常にお前とカイゼリンを監視していたからだ」

 

「なっ!?」

 

「…だが、お前は孫悟空を過大評価していたようだ。ミノトン如きを倒し切れないようでは、奴の力は底が知れている」

 

「…お前こそ、お父さんを…クウを過小評価してるみたいだな」

 

「なに?」

 

スイとスキアヘッドが話している中、クウはかめはめ波の威力を更に上げていた。

 

「クウ!」

 

「クウちゃん!」

 

「でぇ丈夫だ!!」

 

スカイ達が加勢に入ろうとしたが、それをクウが止めた。

 

「ミノトン!やっぱおめぇはスゲーよ…けんど、オラはもっとおめぇの上を行ってやる!」

 

するとかめはめ波の威力が最大まで上がり、そのままミノトンを呑み込んだ。

 

「「くう…」」

 

安全地帯から闘いを見ていたエルとカカロットは、クウの姿を見て目を輝かせていた。

 

「へへ…どうだ?」

 

「…グゥ…!」

 

ここで倒したかと思われたが、ダメージを負いながらもミノトンは立ち上がっていた。

 

「そんな…!?」

 

「あれは、間違いなく本気のかめはめ波だった筈です。それを耐えるなんて…!」

 

「…おめぇ、結構タフなんだな」

 

「プリキュア…クウ…タオス!」

 

ミノトンがクウ達に迫り、クウ達もまた戦闘態勢に入った。

 

「なっ!?」

 

「そんな、どうして…!?」

 

その時だった、クウ達とミノトンの目の前に何者かが割り込んだのは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えるも、たたかう!」

 

その人物は他でもない、エルだった。

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