話が纏まった事でようやく決戦の下準備は整った。
カスター公爵とウィンダミア公爵、この二家が協力してくれるのであれば戦力については申し分ないだろう。
後顧の憂いを断ち切った今、より積極的な協力が求められる。イグナスはそう考えていた。
そしてその結論に至ったのはドクターも同じだった。
「カスター公爵、1つ伺いたい」
「何かしら?」
「そちらが要求していた諸王の息についてだが、あれをどのように使うつもりだったんだ?」
ドクターの質問は今後の作戦方針に大きく関わるものだった。
イグナスの原作知識にもあれがどのような代物だったのかは記されていない。もし本当に天災を退ける力が宿っているのだとしたらザ・シャードに対する大きな切り札になるだろう。
それに対しカスター公爵は、「諸王の息」が辿った歴史を語り始めた。
ヴィクトリアがまだドラコを中心とした国だった頃。サルゴンより流れて来たアスランは次第に権力を強めついには王権を主張した。
アスランとドラコの長きに渡る闘争の末、のちに初代アスラン王となる男がドラコの王の首を刎ね戦争は終わる。そしてヴィクトリアという国はドラコとアスランが共同で治める事となった。
「諸王の息」とは、その最後の戦いでドラコ王の首を刎ねた剣である。アスラン達によってサルゴンから持ち込まれたそれは、伝説の通り遠いかの地にて天災を退け彼らの同胞を救った過去がある。逸話は空想などではなく、確かに起こった出来事だったのだ。
それそのものは武器としてはあまり業物とは言えない。長い権力闘争に揉まれ幾度も溶かし鍛え直された。時には剣以外の形となった事もあった。
だが形を変えながらもその剣に宿った本質は変わらず、それを果たす機会は得られなかったもののそれは象徴的な役割を果たしてきた。伝説を備えた、ヴィクトリアの揺るがぬ王威を知らしめる国宝として。
そうした役割を与えた一方で、過去のヴィクトリアにはその力の原理を解き明かそうとした集団もいたのだ。天災を退ける仕組みを解明する事ができれば、テラの大地に真の楽園を築けると信じて。
結局、その大願が果たされることはなかった。何世代にも渡った研究を以てしてもそれは完全なブラックボックスであり、その力を有するのは変わらず頼りない棒切れ1本のみ。
それでも、彼らの研究は別の形で後世に継がれることとなった。
「あれは私達の研究の成果。剣が持つ僅かな力の残滓を増幅させる、鞘であり台座なのよ」
それを受け継いできた者こそがカスター公爵家であり、代々王に近しい公爵家としてヴィクトリアを支えてきた理由であった。
「ちょっと待て。あの台座は」
話が一段落したことでシージが声を上げる。
カスター公爵が「諸王の息」に執心する理由は分かった。彼女が腰に差したそれはヴィクトリアを1つに纏め上げるための1つの
だがカスター公爵が語った天災を退ける力を増幅させる台座とはこの剣を持ち出した地下の王墓のあれのことであろう。そしてあの場所は蒸気騎士とサルカズの精鋭の激突によってひどく荒廃していた。
「そう。サルカズの手によって破壊されてしまったわ。この秘密は当家のみが知る事、彼らが狙ってやったとは思っていないけど運が悪いわね」
「それじゃあこの剣が使えないって事?!」
アラデルが思わず叫び声をあげる。
残った僅かな希望を打ち砕かれ取り乱す彼女。だがカスター公爵は冷静に告げた。
「台座はもう1つある。私の保有する移動戦艦、グロリアーナ号にね」
「・・・なるほど」
それを聞き、一瞬シージの顔が顰められた。
それ程の長期に渡る研究を行っていたのだ、バックアップくらいは用意しているだろう。それ自体は何ら不自然な事ではない。だがそれを自分の膝元に置いてあるというのが政治の臭いがする。
国剣を手に天災を退けるという奇跡を起こし、支配者であったサルカズを殲滅する。そうなれば多くの者がカスター公爵を支持していただろう。
もしアラデルが何事もなく任務を遂行出来ていたら、おそらくそんな未来を辿っていたに違いない。その用意周到さが何とも鼻についた。
だが、それも一瞬。息を吐き胸中の淀んだ空気を入れ替えたシージは改めて自身の為すべきことを模索する。
「では私達はカスター公爵の移動艦隊へと合流し、軍勢を引き連れロンディニウムへと攻め込むのが良いだろうな」
ロドスらがザ・シャードを抑えるのは変わらないが、備えるに越したことはない。万が一の時、ヴィクトリアの被害を低減できるかは全てシージらにかかっている。
だからこそ、それに反発しないかドクター達は気が気でなかったが落ち着いた様子のシージに胸を撫でおろした。
「そうね。案内にグレーシルクハットをつけるわ」
最初に接触したグレーシルクハットが腰を折る。彼、本当の名をベリンガムと言う、にとっては任務に手こずった汚名を雪ぐ絶好の機会。今度こそ忠実に役目を果たすと意気込む。
一方、この場のウィンダミア家代表であるデルフィーンも声を上げた。
「私は一度ウィンダミアの高速艦隊に合流し当主に話をつけてきます」
「大丈夫か?」
「先程提示された条件であればおそらく頷きます。ウィンダミア公爵は、母はそういう人ですから」
未だ軍略や政治には関わらせてもらった事はない。だが彼女は唯一の娘として愛情を注がれたのだ。現当主たる母親の人柄は知っている。それに後継者として学んできたことからも先程の条件が悪くない、むしろ絶好のものだというのは分かる。
だからこそデルフィーンは確信していた。母であれば、必ずこれに乗ってくると。
「あなた達こそ、大丈夫なのですか? 相手はあのカズデル軍事委員会ですよ」
「任せてください。私達はこれまで、この瞬間の為に準備を重ねてきましたから。それに私達だけで戦う訳ではありません」
「レユニオンも、総力を挙げて彼らを抑えて見せよう」
「なら、私達もそれに報いなければなりませんね」
この場の誰もが同じ光景を見ていた。
ヴィクトリアが1つとなり、ともに戦い勝利を収め、そこから紡がれていく未来を想像した。
だからこそだろう。それを捨て置けぬ者が現れたのは。
「面白い話をしているな?」
突然の事態に背中合わせになる皆は、そのアーツと思わしき炎に驚く。
その紫炎は一瞬にして工場程の大きさの建物を囲み、その壁を焼き焦がしていく。それ程の規模のアーツを操る者であれば相手は相当な実力を持つ術師だ。
そしてその中で2人。イグナスとタルラだけは襲撃者の正体に気付いていた。
「これは・・・ここじゃまずい、タルラ!」
「ああ!」
すぐさまタルラの炎が炎の牢獄に風穴を開ける。倉庫の壁をぶち抜いたそこが塞がれる前にその場の全員が建物の外に逃れた。
脱出した直後、支柱が炭化したことでそこはガラガラと音を立てて崩壊した。巻き上がった灰燼が空を覆う。
未だその炎は消えず、周囲を喰らいその熱を増している。
妖しく燃え上がるその炎の奥から誰かの足音がする。積み重なった瓦礫を踏み崩しながら、何者かがアーミヤ達を見下ろしていた。
その下で燃える紫炎がその相貌を照らす。
その女はどこまでも白かった。白磁のような肌に透き通る絹の髪。膝元まで伸びたそれが妖光を反射し夜空のように煌めいている。
美しく、そして強い。存在として上位だと知らしめるかのような美貌と存在感。なにより、揺れる前髪を掻き分けて双角が天を衝き揺れる尾の先には消える事のない炎が灯っていた。
その姿を目にして、ドクター達も彼女の正体に気付く。ロドスが保護し、そしてともに戦う仲間となったとある少女と同じ特徴だ。聞いていた印象も合致する。
死を纏った術師が口を開く。
「死を食い破るとは、驚いたぞ」
尊大な言葉遣い。それは生まれついてより王であるよう強いられたが故か。
心底感心したようにそう言ってのける彼女は、瓦礫の上から眼下を睥睨する。
イグナスがその者の名を叫ぶ。
「エブラナ!」
「!? ダブリンのリーダーか!」
「ほう? 私の名を口にするか。懐かしい響きだ」
自分の名前にも関わらず、久しぶりに聞いたかのようにそれを懐かしむ彼女。
束の間の余韻を楽しむ彼女は眼下に部下からの報告にあった近頃縁のある名前を見つけた。
「ロドスと言ったか? 妹が世話になったな」
エブラナが笑う。冷たい眼差しに、まるで蒼い炎が宿ったようだった。
ドクター達が不審に思う。リードの話では彼女の姉は妹を自らの影に仕立て上げ、裏で陰謀を企てる冷徹な指導者であった。
だがエブラナがロドスを見つめる眼差しと語る声音には、歪みながらも確かな親愛が感じられた。
それを知ってか知らずか、エブラナは自らの妹への想いを語る。
「あやつはドラコたる自覚が無かった。だが今は違う。その赤焔は我が死の炎を燃やし尽くすに至った。何があれを変えたのか、是非聞いてみたい」
「貴様は!」
シージが気炎を上げる。それに気づいたのか、エブラナはシージを視界に収めるなり目を細めた。
「ドラコとアスラン。絶たれたかに見えた者らがこうして再び集うとは、数奇なものだな?」
「御託はいい。何故この場を襲撃した?」
「アスラン。王位の簒奪者よ。貴様らは相も変わらず偽りの栄光で民衆を駆り立てているのか」
「何だと?」
「民衆を統べるのに求められるのは崇高な思想、そしてそれを現実にする圧倒的な力だ。私はこの死の炎でもって彼らを魅せ、行く先を照らした。不条理と恥辱溢れるこの大地に、栄誉と公正を与えるターラーという寄る辺を」
そしてその視線は移り、イグナスを確と捉える。
「そしてそこのウルサス。先程の話聞かせてもらったぞ」
「盗み聞きとはマナーがなってないんじゃないか?」
「私に向かってその言い様、気に入った」
気分を害するでもなく、むしろ上機嫌となったエブラナ。
「貴様の持つ情報は大いに価値がある。カスターとウィンダミアなどにくれてやるのは惜しい」
おそらく飛空船のレシピについてだろう。彼女の後援者であるウェリントン公爵は軍事利用のために飛空船の情報を欲しがっていた。エブラナ自身もそれが持つ圧倒的な可能性には気づいているはずだ。
「レユニオン、自らの哀れな運命に抗う者よ。貴様らが掲げる理想はその足で進むには遥か遠いだろう」
「何が言いたい?」
エブラナは微笑み、遠く離れたタルラに手を差し伸べた。
「私のもとへ臣従せよ、タルラ・アルトリウス。ドラコの炎はもはやヴィクトリアにも感染者にも囚われぬ。今こそこの大地全てに私達の存在を知らしめる時だ」
「ふざけるな!」
シージは今にも飛び出しそうだ。だがその眼前で一際アーツの炎が高く上がった。
咄嗟に身を引くシージをエブラナが笑う。
「どうした獅子王の末裔? かつてドラコ王を斬首したというその剣で斬りかかってみるか?」
不敵な笑い声が響く。
シージはそれを見上げながら、「諸王の息」の柄に手を掛ける。
だが、それを押しとどめる手があった。
シージは驚き、いつの間にか並び立っていたタルラを見た。
その視線はずっとエブラナから外れない。
「返答を聞こう、タルラ。いつまで感染者とままごとを続けるつもりだ? お前の炎の強大さの前では、全ての敵が灰と化す。躊躇う事はない」
エブラナの声は高らかにヴィクトリアに響いた。
伝説のドラコが同胞に手を差し伸べる。それはまるで物語に出てくるような一幕だった。
ただ1つ、瑕疵があるとすれば。
それがある男の逆鱗に触れた事だろう。
「なあ、ダブリンのリーダーさんよ?」
「どうした? 頭を垂れると言うのであれば多少は譲歩してやるが」
何を口にするのか、楽し気にイグナスの言葉を待っている。
それを見上げながら、イグナスはいっそ微笑みを浮かべて言った。
「その格好、スカート履き忘れてるのか?」
「・・・は?」
時が止まる。
思わず聞き間違いかと訝しむ白きドラコ。
「それとも、ダブリンで流行ってるのか? だったら下から見上げる時気が気じゃないから止めるよう言っといてくれ」
だが聞き間違いなどではなかった。
特にマンドラゴラとか。そう付け足すイグナスに返される言葉はない。
絶句。状況は正にそれに尽きた。
突然何を言い出すのかと正気を疑う者。少しだけ同じ考えが頭を過ってしまったがそれをおくびにも出さない者。どこを見ているんだと怒りと嫉妬に震える者と多種多様。
たっぷりと時間をとって、ようやくエブラナが口を開く。
「それが貴様の返答か?」
「ああ。ダブリンのリーダーさんよ、あんたがターラーを救いたいのならそれでいい。あんたならできるだろうしそれで多くの人が希望を持てるっていうなら邪魔はしない」
だがな。そうイグナスは続ける。
「俺の全てを預ける奴はもうとっくに決めてるんだ。俺はタルラの理想を形にする。それをお前は
「私達は相容れぬと?」
「お互い守りたいもん守ろうぜって話さ」
「全てを守りたいなど、幼子ですら口にはしない」
「全てを守るなんて大口は叩かねえよ。そんな力は俺には無いしレユニオンにもない。この世界に限らず良い事も悪い事も世の中には溢れかえってる。それでも、
言い切ったイグナスの隣にタルラが並ぶ。
「よく言ったイグナス」
「タルラも同じだろう?」
「ああ。だからあいつの下を覗き込んだことは今は問わないでおいてやる」
「いや俺から覗きに行ったわけじゃねえから! むしろあっちが見せびらかせに来てるだけだから!」
「・・・」
眼前で繰り広げられる言い合いをエブラナは何とも言えない顔で黙って見守っていた。
心なしか、こめかみに青筋が浮いて見える。
それに痺れを切らしたのか、エブラナが直接タルラへと語り掛ける。
ヴィクトリアは本来ドラコが作り上げた国。それをむざむざ明け渡し、絶滅寸前にまで追い込まれた現状を嘆きタルラに訴えかける。
「家族以外のドラコと話すのは初めてだ。半竜とはいえお前はヴィクトリアの正当な王位継承者。あの宮殿を再びそこのアスランにくれてやるのか?」
「勘違いするな。私はそもそも一国の主などに興味はない」
タルラとてイグナスと同じ意見だ。ターラーに対しては邪魔もしないし協力もしない。敵とならない限り積極的に関わるつもりもない。
だがこうして相まみえて、タルラは彼女を見定める必要があると感じていた。
イグナスの原作知識だけでは分からなかった、彼女の真意を。
「ダブリンのリーダー、貴様の瞳には底知れぬ野心がある」
「否定はせぬ。野心あってこそ、王たる資格がある。授かった王冠に慢心し胡坐をかくような者など、上に立つに値しない」
タルラはいつの間にか彼女の後ろに控えていた者を見た。
ダブリンの象徴たる黒い装束、隠されたはずの目元から周りと同じ紫炎が立ち上っている。
尋常な状態ではあるまい。タルラはそれを一目で見抜いた。
イグナスから知らされた彼女の規格外のアーツの本質。聞いただけではにわかに信じられなかったが、それを目の当たりにして改めてその悍ましさに強い不快感を抱く。
「貴様の配下か。何をした?」
「ほう、一目で見抜くか。そうだ、彼らは死してなお我らがターラーの為立ち上がる」
体幹が揺らぎながらもゆっくりと歩を進めるその姿はまるでゾンビのよう。
命を失ってもなお彼らを酷使する非道に、タルラは静かに憤怒の息を漏らした。
「貴様・・・」
「私は王として彼らを導く、そして彼らは私を称える。理解できぬか?」
「先導者とは後に続く者へ道を作る者だ。だが、貴様は彼らを自らの野心を燃やす薪とした」
タルラが剣を抜き放つ。
それは一片の迷いもなく、エブラナに突きつけられる。
「その悪業、今ここで絶ってくれる」
瞬間。タルラがアーツを全開にした。
「くっ!」
「アーミヤ!」
タルラを中心に、熱が渦を巻く。そのあまりの余波にアーミヤ達が顔を覆う。
燃え滾る炎が暴れている。このままでは近くにいる自分達までもが焼き尽くされてしまうだろう。急いでここを離れるべきだ。
だが。
「大丈夫だ」
イグナスは1人、悠然とそこに立っていた。誰よりもその中心の近くにいながら、穏やかに、いっそその目に憧憬を浮かべながらタルラを見ていた。
何故逃げないのか。その問いに当然のように答える。
「俺がこのアーツを鍛えていたように、タルラもここ数年アーツの修行をしてた。その成果がこれだ」
渦巻く炎は膨張し、それらはやがて収束する。
超高密度の物質が重力を歪ませるように、圧縮された熱量が大気を軋ませる。
周囲を照らす様はまるで闇を照らす灯台、あるいは曇天を晴らす陽光のよう。
炎の光が視界を焼き、見る者すべての網膜にその姿を刻みつける。
暗雲に覆われたヴィクトリアに、太陽が昇る。
いや違う。未だヴィクトリアに夜明けは訪れず。
しかし、その地に太陽の化身が現れた。
ここではないあり得た世界で、彼女は世界に絶望しその憎悪を糧に全てを焼き尽くさんとした。
だが、1人の男の献身があるべき未来を捻じ曲げ多くの心に火を灯した。
彼とともに生き、互いに支え合い、いくつもの苦難を乗り越えたタルラは悟った。
―この身を覆う絶望をこそ、我らは焼き尽くさなければならない。
タルラが足を踏み出す。
ドラコの宿す炎は、物理現象としての炎とは一線を画す。
伝説や御伽噺の類として語り継がれてきた赤き竜の逸話。大地を瞬く間に焦土と変えた規格外のアーツ。それは今もなお継承されている。
「影」として生きてきた1人のドラコは、長い苦悩と放浪の果てに、救いを求める誰かの希望が作り出す「影」となり、彼らを癒す赤焔を得た。
また抑圧されたターラーの心に火を点けたドラコは、生まれながらに己が身に宿るドラコの血を理解し、彼女の後ろに続く者の意志を燃え上らせる紫炎をふるい彼らを支配した。
そして多くの苦難を乗り越え、歩むべき道を見据えたドラコは。
さらに一歩踏み出す。それだけで周囲に炎が這い、そして消えていく。
タルラの輪郭は
極限まで凝縮された炎が眩いばかりの光を発する。その中心にタルラはいた。
ゆらりと動き、前髪に隠れた彼女の瞳が露になる。
それは暗闇を切り裂く
「さあ、ターラーの先導者エブラナよ」
口から漏れ出る煌炎の残滓が揺らぎ、大気を灼く。
タルラの王威を纏った声が炎に浄化された大気を震わせる。
その業火は、あのパトリオットをして自らを超えうると言わせしめ。
そしてブラッドブルードの大君の血の濁流を焼き尽くしたもの。
それが再び振るわれる。
相まみえた2匹の竜の、雌雄を決するために。
「貴様に、格の違いというものを教えてやる」