オベリスク・ブルーの令嬢   作:交響魔人

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デュエルアカデミア恒例チョコ争奪デュエル大会

「チョコ争奪デュエル大会?」

 

 聞きなれない言葉に、宗形は困惑する。

 

 

「知らないんスか?!毎年バレンタイン・デーに催される由緒正しき伝統あるトーナメント制のデュエル大会っス!」

「優勝者が、その年のクイーンとデュエルして、勝てば超高級チョコレートがもらえるんだな。」

「チョコをもらえるのは嬉しいけれど、太ると困るっス~」

 

 

 随分と調子に乗っている翔を見ながら、デュエルが出来るという事で宗形は参加する事を決めた。

 

 

 

 

 

 

 大会当日。

 闊達な購買部の職員、セイコさんが受付を行っている。

 

「こんにちは~。参加しますか?」

「説明を聞きたい。」

「ハァ~イ、それでは説明いたしま~す!この大会は、当学園にて毎年バレンタイン・デーにもよおされる由緒正しき伝統あるトーナメント制のデュエル大会!

参加者は一回戦、二回戦と戦い続け…。最後にはその年のクイーンとデュエルしていただきます♪もちろんクイーンの正体は、登場するまでヒ・ミ・ツ!

そして見事クイーンに勝利した殿方にはクイーンから気持ちをこめた超高級チョコレートがプレゼントされちゃうんです!」

「引き分けは?」

「この大会は引き分け無し!男らしく白黒つけるまで闘いつづけていただきま~す!以上、説明終わり!」

「わかりました、参加させていただきます。」

「かしこまりました~!」

 

 

 

 

 

 

 

「フン、俺の相手はお前か。」

「…慕谷雷蔵。」

「俺を知っていたか。」

 

 

 さほど接点は無いが、万丈目の取り巻きの片割れが出てきた事で宗形は周りを見渡す。

 

「どこを見ている?」

「いや、万丈目も出ているのかなって。」

「サンを付けろ!オシリス・レッドめ!行くぞ!」

 

 

 

 

「「デュエルッ!!」」

 

宗形 ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

慕谷 ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

 

 

「俺の先攻、ドロー!魔法カード、篝火を発動!デッキからレベル4以下の炎族モンスターを手札に加える。俺は火炎木人18を手札に加える!いいも悪いもマジック次第!手札抹殺を手札から発動!!」

「手札交換?!」

 

 サーチしたカードを捨ててまで発動する当たり、狙いは墓地に落とす事だろうと考える宗形。

 

 

「俺は魔法カード、闇の量産工場を発動!墓地から火炎木人18と大木人18を手札に戻す!さらに二枚目の闇の量産工場を発動!墓地から人造木人18と大木炭18を手札に戻す!」

 

 回収されていく通常モンスター達を宗形は見つめる。

 

「通常モンスターが主軸 か。」

「さぁ行くぞ、俺は魔法カード、融合を発動!炎族の火炎木人18と機械族の大木人18を融合!現れろ、起爆獣ヴァルカノン!」

「起爆獣?!」

「驚いたようだな。だがまだまだこれからだ!魔法カード、融合回収を発動!墓地から融合と火炎木人18を手札に戻す。融合を発動!手札の火炎木人18と機械族の人造木人18を融合!現れろ、起爆獣ヴァルカノン!」

「二体目?!」

「さらに二枚目の魔法カード、融合回収を発動!墓地から融合と大木人18を手札に戻し、融合を発動!機械族の大木人18と炎族の大木炭18を融合!現れろ、起爆獣ヴァルカノン!」

 

 

 場に三体のヴァルカノンが並ぶ!

 

「ワンターン・スリー・ヴァルカノン…。」

「ターンエンド!この【インパチ】デッキに勝てるヤツなんて、ラー・イエローやオシリス・レッドにはいないよな~。」

 

 嘲笑う慕谷。

 確かに攻撃力2300の融合モンスターが3体並んでいるが、さほどおそろしくはない。

 

 

(それにしても、インパチとは。チョイスが何というか…。)

 

 

 

宗形 ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

慕谷 ライフ4000

手0 フィールド 起爆獣ヴァルカノン 起爆獣ヴァルカノン 起爆獣ヴァルカノン

    魔法・罠 

 

 

「俺のターン、ドロー!魔法カード、ダーク・バーストを発動。墓地からBM-4ボム・スパイダーを手札に戻して、召喚!さらにフィールド魔法、鋼鉄の襲撃者を発動!」

「フィールド魔法だと!」

「ここで、BM-4ボム・スパイダーの効果発動!1ターンに1度、俺の場の機械族・闇属性モンスター1体と相手フィールドの表側表示のカード1枚を破壊する!ボム・スパイダーと起爆獣ヴァルカノンを破壊!」

「ヴァルカノンが一体破壊されたか…。だがこれでお前は召喚権を使い、場はがら空き。次のターン、二体のヴァルカノンがお前にトドメを刺す!」

「フィールド魔法、鋼鉄の襲撃者の効果発動!1ターンに1度、俺の場の元々の種族・属性が機械族・闇属性のモンスターが、戦闘または自身の効果でフィールドのカードを破壊した場合、手札から機械族・闇属性モンスター1体を特殊召喚出来る。現れろ、サモン・リアクター・AI!」

「そんな効果が…。だが、攻撃力2000など、起爆獣ヴァルカノンの敵ではない!」

「永続魔法、機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-を発動!場のモンスターはすべて機械族となり、俺のモンスターは攻撃力と守備力が500ポイントアップし、お前のモンスターは攻撃力と守備力が500ポイントダウンする!」

「何だと?!」

 

 

 永続魔法の恩恵を受けたサモン・リアクター・AIは駆動音が軽やかになり、一方で起爆獣達の動きが鈍くなる。

 

 

「バトルだ、行け、サモン・リアクター・AI!起爆獣ヴァルカノンを攻撃!」

「うわあああああああ!」ライフ4000から3300

「ターンエンドだ。」

 

 

宗形 ライフ4000

手2 フィールド サモン・リアクター・AI

    魔法・罠 鋼鉄の襲撃者 機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト- 

慕谷 ライフ3300

手0 フィールド 起爆獣ヴァルカノン 

    魔法・罠 

 

 

「くそっ、俺のターン、ドロー!よし、装備魔法、フュージョン・ウェポンを起爆獣ヴァルカノンに装備!これで攻撃力と守備力が1500ポイントアップ!攻撃力は3300!バトルだ、起爆獣ヴァルカノン!オシリス・レッドの手先、サモン・リアクター・AIを叩き潰せ!」

「ここで、鋼鉄の襲撃者の効果発動!1ターンに1度、俺の場の機械族・闇属性モンスターは戦闘では破壊されない」

「だが、ダメージ計算は受けてもらう!」

「戦闘ダメージを受けたことで、鋼鉄の襲撃者の効果発動!受けた数値分、機械族・闇属性モンスターの攻撃力がアップする!」ライフ4000から3200

「何だと!くっ、ターンエンド…。」

 

 

 

宗形 ライフ3200

手2 フィールド サモン・リアクター・AI

    魔法・罠 鋼鉄の襲撃者 機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト- 

慕谷 ライフ3300

手0 フィールド 起爆獣ヴァルカノン 

    魔法・罠 フュージョン・ウェポン 

 

 

「俺のターン、ドロー!俺はマジック・リアクター・AIDを召喚!バトルだ、サモン・リアクター・AIで、起爆獣ヴァルカノンを攻撃!」

「くっ、攻撃力は同じだが、そちらのフィールド魔法のせいで。」

「そうだ。俺のサモン・リアクター・AIは破壊されない。さらに相手モンスターを戦闘破壊したことで、手札から機械族・闇属性モンスターを特殊召喚。現れろ、トラップ・リアクター・RR!」

「くそっ、お前の永続魔法のせいで、攻撃力が500ポイントアップして、1300に。」

「マジック・リアクター・AIDとトラップ・リアクター・RRで、ダイレクトアタック!」

「うわあああああああ!」ライフ3300から1600、1600から300

「ターンエンドだ。」

 

 

 

宗形 ライフ3200

手1 フィールド サモン・リアクター・AI トラップ・リアクター・RR マジック・リアクター・AID 

    魔法・罠 鋼鉄の襲撃者 機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト- 

慕谷 ライフ300

手0 フィールド 

    魔法・罠 

 

 

「お、俺のターン…ドロー。そ、装備魔法、強奪を発動。」

「マジック・リアクター・AIDの効果発動!強奪を破壊し、800ポイントのダメージを与える!」

「うわああああああああ!」ライフ0

 

 

 最後の最後で恐ろしいコントロール奪取のカードを使われるも、問題なく対処出来た。

 

 

「バカな!俺の【インパチデッキ】が、オシリス・レッドに破られただとぉ!?」

 

 

 周りも「オシリス・レッドがオベリスク・ブルーに勝った」事でざわめいている。

 

 

 宗形は他のデュエルを見物しつつ、勝利を重ねていった。

 

 

 

「リバースカードオープン!リビングデッドの呼び声!蘇れ、マイン・ゴーレム!さらに速攻魔法、地獄の暴走召喚を発動だ!」

「俺のE・HEROはデッキに一枚ずつだから、特殊召喚は出来ない…。」

「俺は墓地とデッキから一体ずつ特殊召喚!これで終わりだ!罠発動!岩盤爆破!俺の場のマイン・ゴーレムの数×1000ポイントのダメージをお前に与える!お前のライフは残り3000!」

「うわああああああああ!」

「思い知ったか!」

 

 

 取巻が十代を下すという衝撃的な光景に硬直する宗形だが、周りは『オベリスク・ブルーならオシリス・レッドに勝って当然』という風潮だ。

 

 

 

 

 

 

 決勝戦。

 デュエルリングにて、宗形は対戦相手を見て目を丸くする。

 

「三沢…。狙いはチョコレートか。」

「チョコレート?そんなモノに興味はない!大勢の相手とデュエルできる機会だから参加したんだ!!」

「奇遇だな、俺もだ。行くぞ!」

 

 

 

「「デュエルッ!!」」

 

 

宗形 ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

三沢 ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

 

 

「行くぞ、俺の先攻、ドロー!よし、俺は手札の磁石の戦士α、β、γを生贄に捧げる!」

「まさか!?」

「現れろ、磁石の戦士マグネット・バルキリオン!」

 

 

 岩石族の大型モンスターが現れ、宗形を見下ろす。

 

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

 

 

宗形 ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

三沢 ライフ4000

手1 フィールド 磁石の戦士マグネット・バルキリオン

    魔法・罠 伏せ1

 

 

「俺のターン、ドロー!」

「ここで永続罠、不知火の揺らめき!このカードが存在する限り、お互いの場のモンスターは、戦闘・効果で破壊される以外の方法で墓地に送る事は出来ない!つまり、お前のジャイアント・ボマー・エアレイドの特殊召喚に加え、シンクロ召喚とエクシーズ召喚は封じられる!」

「…残念だが三沢、一つだけ勘違いしている。」

「何?」

「俺は、召喚僧サモンプリーストを召喚!効果発動、手札の二重召喚を墓地に送り、デッキからトラップ・リアクター・RRを特殊召喚!」

「レベル4が二体!無駄だ、場のモンスターは戦闘・効果で破壊される以外の方法で墓地ヘは送れない!」

「俺はレベル4のモンスター二体で、オーバーレイ!エクシーズ召喚!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!」

 

 現れたエクシーズモンスターに、三沢は目を見開く。

 

「な、何故だ!何故エクシーズ召喚が出来る!」

「エクシーズ召喚は、シンクロ召喚と違い、モンスターを墓地に送る必要は無い。確かにそれはシンクロ召喚に対しては有効だが…。モンスター効果発動!オーバーレイユニットを二つ使い、マグネット・バルキリオンの攻撃力を半分にし、その数値分、攻撃力をアップする!」

「バルキリオンの攻撃力が1750に!」

「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの攻撃力は4250となる!さらに、手札からレベル5の闇属性モンスター、サモン・リアクターを墓地に送り、手札からダーク・グレファーを特殊召喚!」

「くっ…。」

「バトルだ、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンで、マグネットバルキリオンを攻撃!」

「うわああああああ!」ライフ4000から1500

「ダーク・グレファーでダイレクトアタック!」

「馬鹿なぁああああああ!」ライフ0

 

 

 

「くっ、特殊召喚を封じなければ勝ち目はないか…。となれば、王宮の弾圧か干ばつの結界像を入れて…。」

 

 怖い事を三沢が言い出したので、宗形はその場を立ち去る。

 

 

 

「ん~、パルメザンチィ~ズ!シニョ~ル宗形には、クイーンとデュエルする権利があたえられた~ノ!ではではデ~ワ!みなさんお待ちかね、クイーンの登場デス~ノ!」

「さて、一体だれが出てくるのやら。」

「今年の栄えあるクイーンはァ……シニョ~ラ公方院 一華!!こちらへドォ~ゾッ!!!」

 

 

 大勢の生徒が見守る中、さっそうと歩いて来るオベリスク・ブルーの制服に身を包んだ女子生徒。

 こうして歩いている所を見ていると、何気ない仕草から上品さがうかがえる。

 

 

「勝ち上がってきたか。」

「今度は、俺が勝つ」

 

 

 

 

「「デュエルッ!!」」

 

 

宗形 ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

公方院 ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

 

 

「先攻は俺か。ドロー!速攻魔法、手札断殺を発動!互いに手札を2枚捨てて、2枚ドローする!」

「手札交換か。いいだろう。」

「俺はキラー・トマトを召喚。カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

 

宗形 ライフ4000

手2 フィールド キラー・トマト 

    魔法・罠 伏せ2 

公方院 ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

 

 

「私のターン、ドロー!墓地の魔導戦士ブレイカーと異次元の女戦士を除外する!」

「その召喚条件は!」

「いでよ、カオス・ソルジャー -開闢の使者-!」

 

 デッキに入っているだけで勝敗を左右するという超レアカード。

 

「これは、想定していなかったな。」

「魔法カード、原初の種を発動!開闢の使者が場に存在するとき、ゲームから除外されたカードを2枚まで手札に戻す。魔導戦士ブレイカーと異次元の女戦士を手札に戻す!バトルだ!開闢の使者で、キラー・トマトを攻撃!」

「キラー・トマトの効果発動、デッキからマジック・リアクター・AIDを特殊召喚!」ライフ4000から2400

「相手モンスターを戦闘破壊したことで、開闢の使者はもう一度攻撃が出来る!開闢の使者で、マジック・リアクター・AIDを攻撃!」

「罠発動!フェイク・エクスプロージョン・ペンタ!モンスターの戦闘破壊を無効にし、その後、手札か墓地からサモン・リアクター・AIを特殊召喚出来る!墓地から蘇れ!」ライフ2400から600

 

 爆発が起き、その煙に紛れてマジック・リアクター・AIDは開闢の使者の攻撃を躱す。

 だが、開闢の使者は煙を突破し、その先にいた宗形に斬撃を浴びせる!

 

 

「メインフェイズ2に入る。モンスターをセット、そしてセットしたレべル1のキラー・スネークを生贄に、魔法カード、突然変異を発動!」

「?!マジック・リアクター・AIDの効果発動!突然変異を破壊する!」

「だが、効果は無効にならない!現れろ、サウザンド・アイズ・サクリファイス!」ライフ4000から3200

 

 

 異形としか言いようのない融合モンスターが現れ、無数の目が周囲を探る。

 

 

「サモン・リアクター・AIの効果発動!モンスターを特殊召喚したことで、800ポイントのダメージを与える!」

「お前とのデュエルは、どうやら無傷ではいられないみたいだな。」ライフ3200から2400

 

 

「サウザンド・アイズ・サクリファイスの効果発動!サモン・リアクター・AIを装備する!」

「サモン・リアクター・AIが…。」

「サウザンド・アイズ・サクリファイスが表側表示で存在する限り、お前は攻撃もモンスターの表示形式の変更も許されない。マジック・リアクター・AIDを生贄に、上級モンスターをセットしようと、開闢の使者は攻撃宣言を放棄する代わりに場のカードを除外する。ターンエンド。」

 

 

 

 

宗形 ライフ600

手2 フィールド マジック・リアクター・AID 

    魔法・罠 伏せ1

公方院 ライフ2400

手4 フィールド サウザンド・アイズ・サクリファイス カオス・ソルジャー -開闢の使者-

    魔法・罠 サモン・リアクター・AI 

 

 

 

「俺のターン、ドロー!BM-4ボム・スパイダー召喚して効果発動!1ターンに1度、俺の場の機械族・闇属性モンスター1体と相手フィールドの表側表示のカード1枚を破壊する!ボム・スパイダーと開闢の使者を破壊!」

「開闢の使者が?!だが、まだサウザンド・アイズ・サクリファイスが居る。」

「魔法カード、死者蘇生を発動!墓地からカオス・ソルジャー開闢の使者を特殊召喚!」

「なっ?!」

「開闢の使者のモンスター効果発動!サウザンド・アイズ・サクリファイスをゲームから除外する!」

「っつ!だが、マジック・リアクター・AIDの攻撃力では、ライフは削り切れない!」

「バトルだ、マジック・リアクター・AIDでダイレクトアタック!そしてリバースカードオープン!リミッター解除!」

「機械族の攻撃力を二倍にするカード…!きゃあああああああっ!」ライフ0

 

 

 

 

 信じられないという表情を数秒浮かべていたが、即座に笑顔を作る。

 とはいえ、その口元はやや強張っている。

 

 

「オ~ッ、ゴルゴンゾ~ラ!!優勝おめでとうナノ~ネ、シニョ~ル宗形!!「アカデミア恒例チョコ争奪デュエル大会」を見事制したシニョ~ルにはぁ……本年度クイーンよりご褒美のプレゼントなノ~ネッ!!」

「…おめでとう。味わって食べて欲しい。」

 

 

 手渡されたのは、丁寧に包装された小さめの箱だった。

 

 

 

「オホンッ。それでは、これにて本大会を閉幕するノ~ネ!学園生徒諸君!また来年を楽しみにしているノ~ネ!」

 

 

 オシリスレッド寮にて。

 

「…これは。」

 

 入っていたのは、チョコレートケーキだった。

 購買部には売っていないはず。

 となると、これは手作りなのかもしれない。

 

 甘さは、ひかえめだった。

 

 

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