裏ボスになりたくて!   作:ぐえ

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ジミナ、ジャック死す

「ククっ(ガーデンたちが集まっているな)」

 

ジャックはシャドウの城を包囲し始めていたガーデンの壊滅に動いていた

 

「ククク(女を殺す趣味はないのだがな。雑兵とはいえ800人近く…面白い)」

 

ジャックはそう思いながら、ガーデンの偵察部隊を静かに戦闘不能にしていく

 

 

「おい、偵察部隊が戻ってきてないぞ」

「ジャックかジミナがいるはずだ」

「戦闘員を全て呼び戻せ」

「戦力を温存して総攻撃を仕掛けるぞ」

 

ジャック「(集まってくれるならありがたい。ジミナは途中でどこかへ消えたが俺一人で十分だろう、しかし不確定要素の七陰は未だ分からず)」

 

頃合いを見計らいジャックは出ることにした

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

剣が上へ上がる。下へ振り下ろされる。脇構えに構え、切り上げる。身体を捻り、横に切る

単純なようで一つ一つの動きが繊細で美しい剣

アイリスでは真似できないと思った剣

だが、追いつけないというわけではない

 

「まだ追いついてくるか...!」

ジミナがベアトリクスを足蹴りにし、アイリスと剣を交わらせる

しかしジミナの膂力の方が強く、単純な力負けをしてしまう

「クッ、はぁあああああああああ!!んなッ?!」

だが、あえてジミナは剣を引きアイリスの剣を逸らす

「終わりだっ!」

ジミナによって放たれた突きが

 

 

アイリスの胸に刺さる

 

「ガッ、あ、あ、」

「アイリスッ!!」

「雑魚一匹にかなり手こずった」

しかし、ジミナが剣を引こうとしたとき

「動かないだと...!」

アイリスが最後の力を振り絞り、魔力と筋力でジミナの剣を抜かせない

「きさ、まに、」

アイリスが剣を上段に構える

「この程度でぇええええええ!!」

「勝つッッッッ!!!!!!!!」

アイリスの剣が振り下ろされる

 

「ガァああああああ」

ジミナの腕が飛ばされ、鮮血が舞う

 

そのままアイリスは蹴り飛ばされ剣が抜かれる

 

アイリス「あ、とは、お願い、ベア、トリクス」

ベアトリクスが剣を強く握りしめる

ベアトリクス「あぁ、任せろ」

そのままベアトリクスはジミナに向かって駆ける

アイリス「あれくし、ぁ、、、」

 

ジミナの顔が歪む

「オレがあの程度の人間に...このオレが...」

ベアトリクスの剣を片手で捌く。ジミナは手しか動かさず、ただ立ったままベアトリクスの猛攻を防ぎきる

「このオレがぁあああ!!!」

ジミナの魔力が吹き荒れベアトリクスを吹き飛ばす

「殺す」

ジミナがベアトリクスに突進する

「(さっきより速いッ⁈)」

圧倒的速度でベアトリクスを切りつけ、今度は背後から蹴り飛ばす

ジミナとベアトリクスの剣が交差する

一閃、二閃、三閃、剣がぶつかればぶつかる程ジミナの速度が上がっていく

「(追いつけなくなる前に勝負を決める!!)」

 

ベアトリクスが一度距離を取り、抜刀の体制を取る

 

ジミナも剣に魔力を溜め、片手上段に構える

 

「ッ!!」

ベアトリクスが跳ぶ。ベアトリクスの最速の技がジミナの首を捉える

「それは知っている!」

ジミナは動かず、片手上段から剣を逆手にし、地面に剣を突き刺し魔力を暴発させる

 

地面が隆起し、ベアトリクスの視界からジミナが一瞬消える

 

判断が遅れたベアトリクスはジミナに届く前に隆起した地面を切り飛ばす

 

切り飛ばされた地面の隙間からジミナが顔を笑わせて姿を現す

 

「これで二匹目だ」

 

ベアトリクスの二閃目より早くジミナが剣を振るう

そして

 

 

 

カキンッ‼︎

 

「間に合った!」

黒髪の女性がジミナの剣を防ぐ

 

「よくも姉様をぉおおお!!!」

 

今度は白髪の女性がジミナの首を狙って切りつける

何とかジミナは防御を間に合わせたがそのまま腹を蹴り飛ばされ家屋まで飛ばされる

 

ベアトリクス「君たちは…」

 

クレア「一気にかたをつける」

 

アレクシア「えぇ!」

 

二人の魔力が解放される。それはただ溢れ出るのではなくより細かく、濃密に彼女らの身体にまとわりつく

 

ベアトリクス「これは...シャドウと同じ...」

 

ジミナ「次々と、面倒臭い奴らめ」

 

クレアがジミナまで一気に接近する

 

「ッ!?」

 

ジミナとクレアの剣が交わり、剣戟が絶えず続く

 

アレクシア「お前は私が殺すッ!!」

 

アレクシアが混ざりジミナの顔に冷や汗が垂れる

ジミナはクレアの懐に入り、柄でクレアの腹を殴り飛ばす

 

今度は背後にいたアレクシアを正面から見据え、剣戟を続ける。しかし、すぐにクレアが持ち直し二対一の状態に持ち込まれる

「クッ!(片腕では不利だな、一度距離を取る)」

ジミナが魔力を周囲に飛ばし、一度クレアとアレクシアを飛ばし、今度は上へ跳ねる

「距離は取らせない」

ベアトリクスがジミナを上から蹴り飛ばす

 

「グッ!この雑魚どもがッ!!!」

 

ジミナが剣を嵐のように振るい斬撃が3人を襲う

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ここは...」

 

オルガヌム『生物の一生とはあまりに短い…』

 

「オルガヌム…」

 

オルガヌム『自分より強いものを相対したとき、生物は逃げるか、自己の運命を受け入れる。だが、我は思うのだ。自分より強い者を相手にして諦めずに抗い続けるお前を見て、人間ならばいつかきっと我を殺してくれるとな』

 

「何を、、、」

 

オルガヌム『アイリス・ミドガルよ、これは契約だ。お前にもう一度戦う力を与えてやる。そしていつの日か我を殺すのだ』

 

アイリス「私は...」

 

アイリスは手を伸ばし、そして

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ジミナから吹き荒れる大量の飛ぶ斬撃が彼女たちの身体に傷を作っていく

アレクシア「こうなったらアレを使う」

 

クレア「ダメよ!それを使ったらもうシャドウと戦えないじゃない!」

 

アレクシア「でも、このままじゃッ!」

 

ベアトリクス「じゃあ、私が彼の攻撃を全て引き受ける」

 

アレクシア「…いいの?」

 

ベアトリクス「5秒だ。それなら大丈夫」

 

クレア「十分ね!」

 

アレクシアとクレアが一度ベアトリクスの後ろへ姿を隠す

 

全ての斬撃がベアトリクスに集中し、その斬撃をベアトリクスは薙いでいく。しかし捌ききれないものがダメージとしてベアトリクスの身体に蓄積されていく

 

ベアトリクス「今!!」

 

ベアトリクスの合図でアレクシアとクレアが一斉に横へ飛び出し、ジミナに向かい直行する

 

そのまま剣がジミナに届くかと思われた瞬間アレクシアはジミナの手前で剣を放した

 

「こいつ、姉妹揃って!?」

 

ジミナは剣を払うがアレクシアに身体を抑えられる

 

クレア「ハァアアア!!!」

 

クレアの剣がジミナの胸を横に切り裂く

「グッ、舐めるなぁあああ!!」

「なっ!?アレクシア逃げて!!」

ジミナはクレアを剣で吹き飛ばし、剣を逆さに持ち替え、アレクシアを突き刺そうとする

 

 

 

 

 

しかしジミナの剣はアレクシアに届く寸前で止められた

「バカな、何故生きている!?」

 

「ありがとうアレクシア。貴方のおかげで間に合ったわ」

 

アレクシア「アイリス、、姉様?」

赤髪に龍の角のようなものを生やした女性がジミナに立ち塞がる

 

ジミナは一度距離を取る

「…貴様、アイリスではないな。何者だ」

 

「私は…ただお前を倒す者だ」

 

「オレを倒すだと?粋がるなよアイリス・ミドガルッッ!!」

 

ジミナはただ真っ直ぐにアイリスへ向かう。アイリスに剣が届いた瞬間

 

 

 

 

 

 

ジミナの視界はアイリスの背中を写していた

 

「この、オレが...」

ジミナの首が地面に落ち、スライムへと形が崩れていく

 

「待っていろシャドウ…」

 

ミドガル王国最強の魔剣士がもどってきた

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

ローズはガーデンと共に行動していた。偵察部隊が戻ってこなかったため、今は突入部隊と七陰以外の全てのガーデンが一箇所に集められていた。だが、その時、機が熟したかのように奴が現れた

 

ローズ「速いッ!!」

ローズが足で蹴飛ばされる

 

戦闘開始から10分で既にメンバーの半分以上が戦闘不能に陥っていた

 

ローズ「こ、このままでは全滅する!」

 

「ククッ」

木の陰から血に塗れたピエロが現れる

ローズ「ジャック・ザ・リッパー...!」

 

ジャックが投げつけたトランプを避けながらローズは剣の間合いまで接近するが、首への攻撃が当たる前に剣が掴まれる

「なっ?!」

驚愕する端正なローズの顔にジャックの拳が食い込む

「ウガっ!!」

そのままジャックに首を絞められ、ローズの顔が歪む

 

ジャック「七陰はどこだ?」

 

ローズ「だ、誰が...!」

 

ジャック「ならば仕方あるまい」

 

ローズの首が更に締まる。そしてジャックは右手からトランプを出し、そのまま...

 

ラムダ「ハァアアアアアア」

 

ジャックがローズを切り刻む前にラムダが間に入る

ラムダがジャックのトランプを切り飛ばし、ローズを抱えてジャックの間合いから抜け出す

 

ローズ「ラムダ教官!」

ラムダ「もう大丈夫だ666番」

ローズ「ですが、いくら教官でもあいつは...!」

ラムダ「...デルタ様が来た」

 

ジャックの近くの木の上にデルタが姿を現す

 

ジャック「...出たな七陰」

ジャックから魔力が開放される。周囲の木々がなぎ倒され、ラムダとローズがそのまま吹き飛ばされる

 

ローズ「なんて魔力量...!」

 

デルタ「…」

 

ジャック「最初から本気でいく」

ジャックが走り出し、トランプを投げつけ、それがデルタにぶつかる寸前で爆破する

 

ジャックがナイフを取り出し爆発攻撃を受けているデルタの背後から突き刺す

 

しかしジャックはナイフを刺す寸前に距離を取る

デルタの足元にはジャックの腕が落ちていた

 

「何故だ!?ここまでの力量差があり得るはずが...!」

「死体が喋っているのです」

「何をいって...」

ジャックの顔にいくつもの線ができる。その線は少しずつずれていく。ついにはジャックの顔がバラバラになりスライムへと身体が変化する

 

ローズ「す、すごい...コレが七陰の力...」

 

更に陰からガンマが姿を現す

 

ガンマ「合図よ」

 

次の瞬間、シャドウの城から大爆発が起きる

 

ローズ「何、アレ...」

 

ガンマ「核が落とされた...ラムダ怪我人は任せます。行くわよデルタ!」

 

デルタとガンマのスライムスーツが変化し、二人がシャドウを求めて走り出す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デルタ「ボス、デルタいっぱい待ったのですよ」

 

 

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