裏ボスになりたくて!   作:ぐえ

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動き出すそれぞれ

シドは自分の作った城の細部にこだわり始めていた

 

シド「やっぱ陰の実力者はこういう玉座に座ってるとそれっぽくていいね。...でもなんだか変な気分だ。いつもの僕とは違う気がする。ま、いいか」

 

そういいながらシドは玉座に座って誰かが来るのを待っていた

 

シド「尻痛い」

 

ーーーーーーーーーー

 

アルファ「彼はずっとこれを求めていたのかしら。彼はずっと私達より先を見ていた。ディアボロス教団の壊滅なんて元から興味なかったのかもね」

 

デルタ以外の七陰に向かい言葉を零す

アルファの手元にはシドからの手紙がある。そこには”抗え”とだけ書かれていた

 

イプシロン「あ、主様はきっと何か私達にも想像のつかないような深い考えがあってこんなことをしたんだと思います!」

 

ベータ「そうですよ!じゃなきゃ今までのすべての行動が無駄になります」

 

ゼータ「私は、、私は主様の下で戦いたい」

 

ゼータの言葉に皆が黙り込む

 

ガンマ「ゼータ、それを誰もがそうよ。けど主様はそれを求めていない。主様は世界だけでなく私達にも宣戦布告をした。それはたった一人で世界のすべてと戦うということ。私は主様が求めていることをしたい」

 

アルファ「私達は彼に見捨てられた訳では無いの。ただ行動を求められている。それを行う以外彼が私達のところに帰って来ることはない」

 

本当に帰ってくるかなんてアルファには分からなかった。ただ最後に与えられた使命を果たすことで現実逃避をしているにすぎなかった

 

七陰「…」

 

イータ「私は...やることを...決めた」

 

そう言いイータは席を立つ

 

イプシロン「ちょっとイータ!」

 

アルファ「好きにさせてあげて。あなた達も自分のすべき事を考えなさい...」

 

バタン

扉が勢いよく開く

 

ニュー「で、デルタ様が発見されました!!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

ローズ「私達では勝ち目がありませんね」

 

ローズは諦めたように溜息をついた。周りにいる臣下は革命後に集めた信頼できる人たちや、シャドウガーデンのメンバーである。

 

ローズ「ですが彼はただ世界を壊すことは求めていない。最後に残した彼の言葉はまるで断罪を求めているようでした。彼に勝てないとしても、彼の望みを叶えればもしかしたら...」

 

臣下「王よ、しかし一体どうやってシャドウの望みを叶えるというのでしょうか?」

 

ローズ「前回と同じで簡単です。自らの力を…いえ、人類の力を示せばいい。彼に認められるほどの」

 

強き王は断言するが内心では震えていた。もし彼が人類に失望してこのようなことをしたならば、もうどうしようもない

 

ローズ「664番、今七陰の方々はどのような判断をしているの?」

 

664番「今は665番に急いでアレクサンドリアに向かわせているけど、シャドウガーデンも多分シャドウ様と敵対することになると思う」

 

ローズは少し安堵した、これで少しは可能性がある

 

臣下「王よ、宗教国家オルムとミドガル王国から同盟の申し入れが今来ました。どうしますか?」

 

既にオルムとはディアボロス教団の件で一度敵対しているが今はわがままを言えるような状況でないことを皆わかっている

 

ローズ「同盟は組みます。ですが数を揃えても意味はないでしょうね。…665番が来たみたいです」

 

665番「ハァハァ、伝言もらってきたよー!オリアナ王国は自由に動けだって!アルファ様が今回のことは私達でどうにかするって言ってた!」

 

664番「シャドウガーデンは今後どう動くの?」

 

665番「詳しくはわかんないんだけど、ラムダ教官が来いって!それとローズちゃんにも来たければ来いって言ってたよ!」

 

ローズ「決戦に備えるというわけですか...私はこの国でやることをした後、アレクサンドリアに向かいます。あなた達は先に行ってください」

 

664番「別にいいんだよローズは今王様なんだし」

 

ローズ「私は彼に何度も命を救ってもらいました。その価値を示さなければいけないのです。それに私には守りたい人が大勢います。(それにシド君のいる世界を破壊なんて絶対にさせない)王として一人間として彼に勝たなければならない」

 

そこにいるものは全員覚悟を決めたのだろう

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

ミドガル王国にて

 

アレクシア「ちょっとクレアー!どこにいるのよ全く」

 

クレアは大事な戦力である。ディアボロスとの戦いで覚醒しただけでなく、彼女には厄災の魔女アウロラが憑依している。絶対に戦いに必要なカードだ

 

アレクシア「ポチの部屋に行けば見つかるかしら?」

 

スタスタと歩いていきながらいいしれない緊張感がアレクシアを襲っていた。まだ対峙してもいないとはいえ、相手はディアボロス以上の存在だ。この緊張感や恐れは別にアレクシアだけのものではなかった。今では王都中の人間が疎開している。どこかシャドウの魔の手から逃れる場所を探しているのである。残っているのは、諦めた者やシャドウが倒されることを信じている人たちである。

そうこうしているとようやくシドの寮に到着した。そこには案の定クレアがいた

 

クレア「...」

 

アレクシア「ちょっと、どうしたの?まさか怖気付いたなんて言わないわよね?」

 

クレア「シドが、、、」

 

クレアが顔を上げる

 

アレクシア「ん?」

 

クレア「シドが家出しちゃった」

 

クレアが大泣きしているのを見て流石にアレクシアはドン引きする。こいつはシャドウのことを一つも気にしていなかったのだ。

 

アレクシア「どうせ、シャドウが怖くなって避難してるんでしょ。私達がシャドウを倒せばすぐ戻ってくるわよ」

 

クレア「それもそうね!アウロラ、アレクシア、シャドウを倒しに行くわよ」

 

こいつチョロとアレクシアとアウロラは思った

 

アレクシア「じゃあちょっと来て頂戴。今戦力を集めてるの。今日から王城で寝泊まりしてもらうわ。しばらく訓練よ(はぁ、私も1目見たかったのに一体どこに行ったのよポチ)」

 

そう言い、二人は寮から出ていった。シャドウが宣戦布告する前からシドがいなかったという違和感に気づかずに

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

イータ「ここが時空の狭間...今のままじゃ...一人も入れない。最低...七人は入れるように...しないと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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