裏ボスになりたくて! 作:ぐえ
イータ「陰の叡智…もっと教えて」
シド「も、もちろん」
僕はなんやかんやあってみんなの願いを叶えることになった。とはいえ僕も人間だ。死んでから何年も経った人間を生き返したり、億万長者にしてくれなんて言われても無理がある。もちろんいずれはできるようになるが。
でも約束を破るのもよくない。だから僕はやりきって見せる。陰の実力者として!
「電気信号を届けることで音を作り出す...面白い。しかもそれを無線で...」
「(これ以上はボロが出る。その前に退散!)」
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シド「(次は遊びに行くんだったか。あんまりお金を使わずに済みそうで良かった)」
お、いたいた。
シド「久しぶりだね」
街中に佇んでいたのはウィクトーリアちゃんだ。前見た時はイメチェンしすぎて分からなかったけどもう分かる。
「は、はい!お久方ぶりですシャド...んむっ!」
「この場でその名はダメだよ。シャドウは死んでいるんだから。」
「申し訳ありません…」
「そんな顔しないで、今から遊びに行くって言うのに」
「え、今日はデートじゃ…」
「ん?」
「(まさかシャドウ様に情報が正しく届いていない!?ガンマ様か!!)」
シャドウのスケジュールを今管理しているのはガンマであった。シャドウとのデートをお願いする者は意外に多く、その結果がこれだ。
「なんか手違いでもあったの?」
「い、いえ、とりあえず行きましょう!」
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ふう、これで今日も終わりだ。最後にペンダント買ってあげたけど思いの外喜んでくれて良かった。
そろそろ修行しに行こうかな
ヒョロ「シドォオオ!!」
ジャガ「シドくぅうん!!」
めんどくさいのが来た
「や、やあ二人とも」
「おい、お前どういうことだシド!」
「そうですよ、あんな可愛い子と二人で一体何を!?」
「そりゃあ遊んでただけだけど」
「遊んでただと!?」
「しかも二人きりで!!?」
「それより二人とも生きてたんだね。いっぱい死んだらしいのに」
「そうだぞシド!俺らが徴兵されて死ぬような思いをしていた時お前どこ行ってたんだよ!」
「そうですよ!僕たちはゴーレムたちをバッタバタと薙ぎ倒していたと言うのに」
「いやぁ、怪我してて意識無かったんだよ」
「そ、それで、さささっきの子とはど、ど、どこまでしたんだ!?」
「ちゅ、ちゅーとか、しししちゃったんですか?!」
「そんなのしてないよ。ただの友達だし」
「はん!やっぱお前はヘタレだな」
「僕だったらちゅ、チューぐらいしちゃいますけどね!」
「いーや、俺だったらあんなことやこんなことまでぇ!!」
「さすがはヒョロ君!僕も…」
なんか二人がすごい盛り上がってる。
「帰るか」
でもその前に…
「やあゼータ」
「うぇ!主。さすが」
さっきからずっと付けていたみたいだ。でも、魔力の流れが乱されてもこのぐらい分からなきゃ陰の実力者とは言えない。
「ちょうど良かった。今から修行するから手伝ってよ」
「主と修行なんてすごい久しぶりだな。」
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今尻餅を付いているのはゼータだ。
だが…
「主すごく弱くなったね」
「正直に言う」
まだまだ陰の実力者には程遠いかな。もちろん彼女は魔力や筋力といった点において僕を全て上回っている。だからと言って負けるのは論外だ。
「結構本気だった?」
「まあまあだな」
「そう。」
「そういえば願いは決まったか?」
「…まだ」
だから今日は僕たちを付けていたのかな?
「…じゃあ決まったら教えてね。そんじゃ」
もう少し魔力鍛錬したら寝るか。
「ね、ねえ主。」
「ん?」
なんだかゼータがモジモジしてる
「私も主と…今度遊ぶ。一日中」
「昔みたいだね」
「3日後の夜、空けといて」
そう言って彼女はすぐどこかへ消えてしまった。
トランプでも持っていこうかな
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今日はイプシロンに舞踏会に誘われたので燕尾服で来た。別にモブっぽい感じでもいいけど、イプシロンにお願いされて来ている以上、自分の欲を出すわけには行かない。
「おぉ(すごい綺麗な場所だなぁ。あのシャンデリアなんて幾らするんだ?流石に盗めるサイズじゃないな)」
ピアノの音だ。とても綺麗な音。七年練習できなかったらしいから、この短期間ですごい練習をしたんだろう。
そういえばパトロンをゲットすれば大金がゲットできるんだったか。
…アリだな。
お、何人かが踊り出したな。
これは、、モダンのワルツか。最初は位の高い人が揃って踊って、そのあとは自由って感じか。
演奏が終わったみたいだ。交代みたいだね。イプシロンが他の男に話しかけられている。
こっちにきた。
「申し訳ありません。伯爵。私のリーダーはこの人だけと決めていますの」
その言葉を聞いて伯爵と呼ばれた男は悔しそうにどこかへ行った。
「良かったの?」
「はい。それよりも私の演奏はどうでしたか?」
「とても繊細で綺麗だったよ。聞いてて楽しかった。」
「それは良かったです♪」
そう言って彼女は僕の顔を見つめる。少し顔を紅潮させながら。
「エスコートお願いしてもよろしいですか?私のリーダーさん」
「…えぇ、もちろん私のパートナー」
僕は手を彼女に差し出し、踊り場へと進む。
ホールドを組み、流れる音楽に合わせ動き出す。
こう見えて子供時代に姉さんと貴族の教養として練習していたのだ。それに陰の実力者としてこの程度できて当たり前だ。
「少し、緊張します。」
「意外ですね。かなりお上手ですのに。」
「リーダーがシド様ですから」
「そうですか」
僕は少しイプシロンを見る。目が合った。本来は互いに顔を合わせないはずなんだけど
「シド様もダンスお上手です。」
「イプシロンもとても綺麗だよ。」
あ、言った側から崩れた。まあこの程度なら僕でも補えるけどね。
ご飯を食べて二人で帰った。本当に昔を思い出す。
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デルタと一日中狩りをした。生態系が崩壊した。
昔より酷いね