裏ボスになりたくて!   作:ぐえ

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準備

 

シド「とはいえゴーレムだけってのは味気ないな〜。数だけだからある程度の魔剣士なら簡単に倒せちゃうし」

 

しかしシドに電流走る

 

シド「よし!どうせだし今まで僕が仮想してきたキャラを作ってみよう」

 

手始めにシドはジョン・スミスの肉体をスライムで生成する。流石に本人と同じパワーは出せないがかなり精巧に作られている

 

シド「うーん!いい感じだね。ジョン・スミスは僕も結構気に入っているんだ。でも最終決戦は僕がやるんだしパワーはある程度かな。次はジミナ・セーネン、そんでジャック・ザ・リッパー…同時に操るのは三体で限界だな」

 

きっと主人公たちも喜んでくれるだろう

 

シド「まあ慣らしにさっき入ってきた侵入者に使うとしますか」

 

 

 

 

 

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オメガ「こんな荒野にデカい城、まるでお伽噺の魔王城って感じだ」

 

カイ「どう考えても中にシャドウ様がいる。どうする?」

 

オメガ「最低限の情報を集めて帰還しよう」

 

そう言い、城壁を越え中に入る。大扉は入ってくれと言わんばかりに開いていたが、流石に正面から行く選択肢はない

 

オメガ「すごい数のゴーレムだ。これだけで一国を滅ぼせるんじゃないか?」

 

カイ「いや、1体1体はそこまで強くない。十分七陰の方々以外で対応可能だ。そろそろ戻ろうこれ以上は無理だ」

 

さっきから嫌な魔力が城の中心部から流れ続けている。普段のシャドウ様とは少し違う気がするが、そんなことを気にしている余裕はなかった

 

オメガ「見つかったようだ」

 

二人が一斉に駆け、全力で逃げる

 

城壁を飛び越え、あと一歩で城から出られる。そう思ったとき

 

 

 

「切符を拝見させてもらおうか」

 

 

 

カイとオメガの体が空中で止まる。そして二人の間に仮面をつけた一人の男がいた

 

 カイ、オメガ「「シャドウ様!?」」

 

ジョン「いいや違う。私はジョン・スミス。シャドウ様に作られたただの門番でしかない。シャドウガーデン...最初に気付くのはお前達だということは分かっていた...だがまだ早い」

 

 カイ「(糸使い!!シャドウ様がミツゴシを救うために一時変装していたと聞く、だけどこれは...)」

 

オメガ「確かにお前はシャドウ様じゃないようだ」

 

その瞬間二人は息を合わせたように同時に糸を切断し、ジョン・スミスに襲いかかる

 

カイ「お前は」

オメガ「シャドウ様より」

カイ、オメガ「「弱いッッ!!」」

 

ジョン「ほう、正面からくるか!」

 

こうしてジョン・スミスとカイ、オメガの戦いが始まった

 

 

 

 

 

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ミドガルにて

 

アレクシア「1ヶ月でシャドウの技を盗む。コレができれば戦局は必ず変わるはずよ」

 

クレア「いや、無理でしょ」

 

アレクシア「私も1ヶ月じゃ無理なことぐらい分かってるわよ。普通ならね」

 

クレア「それって…」

 

アレクシアがクレアを見つめる

 

アレクシア「ここに先生がいるじゃない。それもシャドウの次に強い」

 

突然クレアの横に厄災の魔女が顕現する

 

アウロラ「へぇ、まさか私に教えを請うのかしら」

 

アレクシア「そのまさかよ。多分それ以外に方法ないし」

 

アウロラ「ま、いいわ。無理だろうけど教えてあげる」

 

クレア「え!ほんと?!」

 

いつも秘密主義の彼女は会話自体珍しいのだ

 

アレクシア「もっとごねると思ってたけど意外ね。貴方も故郷が燃やされるのは嫌なのかしら?」

 

アウロラ「まあ、そんなとこね...」

 

クレアとアレクシアは何となくアウロラの嘘に気づいたが今聞くのはやめておこうと思った。やっぱなしなんて言われたらジ・エンドである

 

クレア「やっぱあの技を使うには大量の魔力が必要になるだろうし、何か方法はあるの?」

 

アレクシア「それなら問題ないわ。こう見えて王族はいろんなアーティファクトがあるのよ。魔力を大量に貯めることができるアーティファクト自体ならあるはずよ」

 

アウロラ「必要ないわ。魔力なんて」

 

アレクシア、クレア「え?」

 

アウロラ「あれは魔力量なんて単純なものじゃないの。そもそもあなた達、彼の魔力量知っているのかしら?」

 

アレクシア「知らないけど魔力出力なら何度も見てきたわ」

 

アレクシアは彼の戦いを何度も見てきた。そのたびに大量の魔力が放出されていたのは見ている。そして魔力の絶対的な差を見せつけられてきた

 

 

アウロラ「彼の魔力量はクレア、あなたの10分の1しかないわ」

 

 

アレクシア「は?」

 

 

 

 

 

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シャドウの城にて

 

戦闘時間はまだ三分ほどしかし、勝敗はスミスに傾き始めていた

 

無数の糸が二人に迫り、それを寸前で躱す。躱しきれないものは剣で凪ぐ。

 

カイ「遅いッッ!!(距離を取れば一気に糸の強度も速度も落ちる!)」

 

オメガ「(でも中心に近い糸は私達の剣より強度が上!)」

 

大量の糸が一気にオメガの周りを囲む

 

オメガは一瞬動きを止め、

 

「シッッ」

 

抜刀のように周りの糸を凪ぐ

 

オメガの上からカイが飛び出し、カイの本気の一撃をジョン・スミスに叩き込む

 

「デァアアアアアア!!」

 

 

カキンッ

 

ジョン「その程度では私に一撃を入れることはできんよ」

 

中心の糸はそれでも断ち切れなかった

 

カイ「オメガ、いくぞ!」

オメガ「あぁ!」

 

しかしいくつもの糸が束となり巨大な針のようになり、オメガを襲う

 

オメガ「コレは、避けきれn」

 

カイ「オメガッッ!!?」

 

ジョン「剣に冴えが無くなってきましたよお嬢さん」

 

そう言いながらカイの右腕を糸で縛りジョン・スミスが急接近する。そのまま手刀で腹を裂こうとジョンは手に魔力を込める。

 

だがカイは待っていたかのように口角を上げる

 

カイ「かかったなジョン・スミス!!」

 

カイの縛られた右腕が突然溶け出す

 

ジョン「スライムだと?!」

 

それと同時に後方で爆発音が鳴りオメガが糸の束を切り刻み迫りくる

 

オメガ「(こいつは攻めるときに一瞬だけ中心の糸が緩む)」

カイ「(だから、出頭を確実に潰すッ)」

 

カイ、オメガ「ウォオオオオオオ!!!」

 

ジョン「よくやった、甘んじて傷は受けてやる!」

 

地中が急激に隆起する。ジョン・スミスが咄嗟に糸で地中を掘り起こしたのである。互いの距離がまた遠くなる。しかし、スミスの背と肩には大きな傷があった。二人の攻撃は確実に届いた

 

オメガ「今だ逃げるぞ!」

 

カイとオメガは即座に逃げ出す。追手は無かった。

 

 

 

 

 

 

 

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アレクサンドリアにて

 

ラムダ「アルファ様、オメガとカイがようやく戻ってきました。今は怪我のため医務室で療養していますが、シャドウ様の戦力の大体が分かったようです」

 

そう言い、カイたちが撮ってきた写真と情報を載せた書類を渡す

 

アルファ「少なくともゴーレムが1万体、そして最大戦力である過去のシャドウ達が最低で3体。戦闘力はシャドウの100分の1といったところかしら、厄介ね」

 

ラムダ「かなり手加減されていたおかげで二人共生きて帰ることができたようです」

 

アルファ「ラムダ、一般兵とナンバーズは貴方に任せるわ。1ヶ月でできる限り強くして」

 

ラムダ「ハッ、七陰の方々はどうするのですか?」

 

アルファ「私が鍛えるわ」

 

しかし一ヶ月ではどうやっても限界がある。それはアルファも理解しているが、やらないわけにもいかない。ただ足掻くしか今は方法がない

 

ドタドタと足音が聞こえる

 

イータ「久しぶりの...全力疾走...すごく疲れる...」

 

アルファ「イータどうしたの?あなたが走ってまで急ぐなんて」

 

イータ「ようやく完成した...マスターが昔...言っていた。時間の流れが...異様に遅い部屋...」

 

アルファ「それってディアボロス教団が研究していた時空の狭間のこと?」

 

イータ「うん...これで最大7年は...鍛えられる。7人部屋に入れるように...頑張って...作った」

 

アルファ「よくやったわイータ。ありがとう。これなら準備が十分整うわ」

 

イータ「ぶい。でも...早くしないと...出口が閉じちゃう。明日...扉が開く。次に開くのは...20日後」

 

アルファ「急いで七陰を集めるわ」

 

 

 

着々と準備は進んでいくのだった

 

 

 

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シド「僕のスーツが...」

 

ジョン・スミス「申し訳ない」

 

シド「もう少し強化しとくか」

 

 

 

 

 

 

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