ハリー・ポッター 生き残った男の子と古代魔法の継承者   作:アレスタロス

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 注意 小説の書き方、表現方法を試行錯誤中なので作風が前回と変わっていることがあります。


真夜中の決闘 前編

 

 組分けの翌日から授業が始まった。

 ホグワーツは高祖父の言う通り、退屈のしようがない場所だった。

 気まぐれに動く階段に、ピーブスの悪戯、言い掛かりをつけて拷問にかけようとするフィルチ等など…授業に行くのも一苦労だった。

 アベルはハリーやロンと一緒に授業を受けるようになり、ハリーがマグルの間で育ったことを初めて知った。

 アベルは戦闘に使う変身術、呪文学、薬草学では他の生徒の何歩も先を学んでいたためあまり苦労はしなかったものの、魔法史のビンズ先生の授業は睡魔との戦いだった。(闇の魔術に対する防衛術ではそもそも実技が殆ど無かった。)

 

 

 

 今日はスリザリンとの合同授業である魔法薬学の授業だった。魔法薬の調合が苦手なアベルが憂鬱な気分でいるとスネイプが教室に現れた。

 スネイプが出席を取る。

 「………アベル・シャーウッド…」

 「はい」

 スネイプはどこかに睨むようにアベルを見て次の出席を取っていった。 

 「ハリー・ポッター…我らが新しいスターだね…?」

 不気味に呟くように言った後、授業の説明を始めた。教室が静まり返る。

 「このクラスでは、魔法薬調剤の微妙な科学と、厳密な芸術を学ぶ。

 このクラスでは杖を振り回すような馬鹿げたことはやらん。そこで、これでも魔法かと思う諸君が多いかも知れん。フツフツと沸く大釜、立ち昇る湯気、血管をはい巡る液体の繊細な力、心を惑わせ、感覚を狂わせる魔力……これらの見事さを諸君らが真に理解できるとは期待しておらん。

 我輩が教えるのは、名声を瓶詰めにし、栄光を醸造し、死にさえ蓋をする方法である。──ただし、諸君らが我輩がこれまで教えてきたウスノロ達よりマシであればの話だが…」

 「ポッター!アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じたものを加えると何になるか?」

 大演説の後、突然ハリーへのイビりが始まった。

 「何なんだ、アレ?個人的な恨みでもあるのか?」

 スネイプの正答をノートを書いていると隣に座っているベンが小声で聞いてくる。

 「それはないだろう。本人はつい最近までマグルの間で育ったらしいし…関わりがあるとは思えないな…」

 「そうだったのか?あの魔法界の英雄が?」

 すると、ハリーイビりが終わったのか、スネイプがおでき(・・・)を治す薬を調合する指示を出し始めた。

 アベルがベンとペアを組んで調合をしているとスネイプが妙な目つきで見つめていた。

 ベンは日頃から調合に慣れているからかとても早く正確に調合し、制限時間の頃には完璧な薬品が出来上がっていた。

 一方、アベルは指示通りに調合したはいいものの何か全く別の色の液体が誕生していた。

 そんな時、突然何かが溶けるような音がした。

 見ると、ネビルが大鍋を溶かしてしまっていた。

 ネビルの作った謎の液体が溶けた鍋から溢れ、ネビルと周囲の生徒の靴に襲いかかった。

 

  

 

 「そろそろ、シャーウッドを監視する意味を教えていただけますかな?ただでさえ、ハリー・ポッターとクィレルの監視で忙しいのですが。」

 校長室にてスネイプはダンブルドアに問う。

 スネイプにとってアベル・シャーウッドという生徒はグリフィンドールとスリザリンという垣根を越えてペアを組むという奇特さ(お陰でリリーと自分の関係を思い出してしまった)や、魔法薬の調合で毎回原因不明の失敗をする特異な性質を持ってこそいるものの監視が必要な程に危険な生徒には見えなかった。そのため、クィレル、ハリー・ポッターの他に監視する仕事を増やす厄介な存在でしかなかった。

 「そうじゃのう、実をいうとワシの尊敬する先輩の玄孫(やしゃご)にして弟子なのじゃ」

 「それと監視がどう関係するのかが理解に苦しみますな」 

 ダンブルドアはどこか言いにくそうに答えた。

 「それが、その先輩曰く『禁句を言われると暴走して相手が生徒だろうと殺しかねない』そして『本気を出したら熟練の闇祓い程度(・・)では相手にならない』らしいのじゃ。細かい注意はもっとあったがの…」 

 これにはスネイプも絶句した。その『先輩』の言葉が正しければあの年齢で闇祓い以上の戦力を持っていることになる。明らかに1年生の持てる戦力ではない。しかも場合によってはソレを生徒に向けかねないのだという。監視が必要なのは当然の措置だった。 

 「………監視が必要なのは分かりました。しかし、我輩も近頃は忙しい身です。流石にこれ以上は…」

 「ウム、確かにおぬしはこれからそれどころでは無くなりそうじゃな。分かった、この件はマクゴナガル先生に頼むとするかのう………」

 

 

 

 それは飛行訓練でのことだった。

 ネビルの墜落事故の後にネビルの落とした思い出し玉を巡ってハリーとマルフォイが空中戦をしたのだ。(アベルは箒を上げようと四苦八苦しながら見ていた)

 空中戦にハリーは勝ったものの、フーチ先生の指示を破ったことがバレてしまい。良くて罰則、悪ければ退学もあり得る状況…のはずだったのだが、マクゴナガル先生の一存で無罪どころかクディッチチームの最年少シーカーに選ばれたのだという。

 ───何が起こったんだ?思い出し玉をキャッチしたらシーカー?に選出される、というのは一体………

 興奮するハリーから聞いたアベルは理解するのに時間がかかった。アベルは魔法族として教育されたもののクディッチには詳しくない上に、機械の如き公正さと厳格さを持ったマクゴナガル先生がそれを決めた、というのがますますアベルを混乱させた。

 

 

 

 「マルフォイと決闘?ハリー、そもそも決闘に使えるような魔法を知ってるのか?」

 アベルは呆れた声で聞いた。

 数分前にハリーはいつも通りマルフォイに絡まれ、今夜に決闘を申し込まれたのだという。しかも決闘の意味を知っているはずのロンはそれを止めるどころか、自ら介添人に志願したのである。 

 「いざというときは杖なんて捨てて殴っちゃえばいいさ」

 ロンはのたまった。

 ───現状、魔法を殆ど覚えていないハリーが魔法族としての教育を受けたマルフォイに勝てる見込みは低いし、ロンも似たようなものだろう。最悪、何かの間違いでどちらかに死なれるのも困る。面倒を見るか…

 「俺も行k」

 「ちょっと失礼。聞くつもりはなかったんだけど、夜、校内をウロウロするのは絶対ダメ。もし、捕まったらグリフィンドールが何点減点されるか考えてよ。それに捕まるに決まってるわ。全くなんて自分勝手なの。アベルもなんか言ってやってよ」

 同行することを伝えようとしたら、ハーマイオニーが割り込んできてしまった。

 「ハーマイオニー、言って止まるような連中じゃないだろ?まかり間違って死んだりしないよう俺が見ておくよ」

 「君、どっちの味方なの…?」

 

  

 夜11時 トロフィー室

 

 「わざわざ何で付いてきたのさ」

 「仕方ないでしょ!『太った婦女(レディ)』が

出かけてて戻れなかったのよ!」

 結局、ハーマイオニーはハリーとロンを止めようと待ち伏せしたところでグリフィンドール塔から締め出されてしまい、付いてくることになった。

 「マルフォイ、来たぞ」

 ハリーが声を上げる。

 すると、

 「いい子だ、しっかり嗅ぐんだぞ。隅の方に隠れているかも知れないからな」

 フィルチの声が近付いてくる。

 (反対の扉へ逃げるぞ) 

 アベルは声を出さずに3人に合図した。

 4人は音を立てずにフィルチとは反対の扉へと急いだ。

 しかし、突然ロンがつまずき、廊下に飾ってある鎧に衝突する。

 ガラガラガッシャーン!!

 凄まじい音が部屋中に響き渡った。

 「逃げろ!」

 ハリーが声を張り上げ、4人は回廊を疾走する。

 気付けば、そこは『妖精の魔法』の教室の近くだった。

 「やっぱり罠だったな」

 「マルフォイに嵌められたのね」

 「どういうこと?」

 アベルとハーマイオニーが言うとロンが聞き返した。

 「ロン、はじめからマルフォイは来る気がなかった、ということだ。ハリーと君を誘い出して、先生にそのことを密告し、捕まえさせる。あわよくばそれで退学させるつもりだった、といったところだろう」

 「どうしてそれを最初に言わなかったの?」

 「言ったら本当に行かなかったとでも?」

 ハリーの質問にそう返すと、やはりどの道行くつもりだったらしく2人は沈黙した。

 ガチャガチャ

 ドアノブが鳴り出し、教室から何かが飛び出してきた。ピーブズだ。

 「夜中に出歩くイッチ年生ちゃん♪悪い子・悪い子♪捕まるぞ♪」

 「黙っててくれたら捕まらずに済むよ。お願いだ。ピーブズ」

 「生徒がベッドから抜け出した!!──『妖精の魔法』教室の廊下にいるぞ!」

 ハリーの懇願(こんがん)も虚しく、ピーブズは大声で叫んだ。

 「《シレンシオ(黙れ)》」

 3人はピーブズの下をくぐり抜け、再び廊下を疾走し、アベルもピーブズを黙らせて後に続いた。

 

 

 

 

 




 中途半端ですが作者の文章力が尽きたので今回はここで切らせていただきます。
 後編をお待ち下さい。
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