タクティカル祓魔師の作戦記録   作:ゲルゲルググ

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今から始まるのはトンチキイベントです。対戦よろしくお願いします。


七夕?イベント

『と言う訳で始まりましたー!タクティカル祓魔師対抗七夕イベントチーム戦!音速バトルの舞台はここ環境庁周辺地区特設コースからお送りしたいと思いまーす!解説はこの方!』

 

「中臣千萱だ。今回の解説を務めさせて貰うよ」

 

『そして実況は、境界対策課広報部のこの私、四辻でお送りいたしまーす!』

 

 七夕だからって別にやらなければならない訳では無いが、それはそれとして面白いからやろう!と言うしょーも無い理由によって開かれたタクティカル祓魔師対抗七夕イベントと呼ばれるもの。

 優勝賞品は書いて竹に飾れば書いたことが絶対に叶う短冊である。祓技研作。

 

 傍迷惑極まりないものだが、何故か付近に住む住人たちが、と言うかちらほら有名な呪詛犯罪達も中に混ざり、今から始まるレースにワクワクしていた。つまりトンチキイベントである。

 

『それじゃあ早速、スタートを控えている選手の様子を除き見してみましょう!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………なんか、覗かれてる気がしません?」(樫輪涼介)

 

「イヤ、気ノセイダロウ」

 

 ――いや、コレ絶対に見られてるって。と言うかこの状況なに?!僕なにも知らないまま出社してなにも知らないまま参加してるんだけど?!

 しかも雁染硝さんもこの空気をなんとも思っていないなんて!貴方だけはギャグに落ちないと信じてたのに!

 

 

 

 ――……ふぅ、いつまでもクヨクヨしてられないか。それで、なんだかレースバトル?する事になったけど、相手は……実動班L63の朝霞さんと在原さん、第六班の…歪間さんと何故に毘辿さん?まぁ良いか、そして赤い髪の男の……ってアレ呪詛犯罪者の不浄狩りじゃん!なんでいるんだよ!あとその横の黒い箱なに?!あとその奥の方にいるのどう見ても楓呀さんじゃねぇか!手振ってるし!陽斗くんと陽奈さん?!貴方達もギャグに落ちる人じゃないでしょお!

 

「ゼー、ハー、ゼー、ハー……」

 

「ドウシタ?緊張カ?水デモ飲ンデ落チ着ケ」

 

「ありがとうございまって違ァァう!!!」

 

「エェ……」(困惑)

 

 差し出されたペットボトルへ伸ばした手を急加速で引っ込め、そのままビンタをする樫輪くん。目は覚めなかった。雁染硝は困惑した。

 

「そんで、マシンは何処だァ?」(毘辿)

 

『マシンは厳選なくじ引きにより決定されます!』

 

「現実だ……しかもくじ引きだ……」

 

 くじ引き箱を持ち、滅茶苦茶カメラマンに撮られている第六班長、山城桃香、CLOVERを見ながら、樫輪くんは死にそうな声でそう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ソレでは選手の紹介です!選手にも聞こえるモードポチー』

 

 デデドン!(効果音)

 

『朝霞刀岐さんと在原由良来さんのL63 組!マシンは祓魔的チューニングが施された外車です!』

 

「ハァ…下らない事だけど、やるからには勝つ」

 

「うぇぇ…何時も通りと言う事ですね…」

 

 デデドン!(効果音)

 

『お次は死火さんと採点者さん組!マシンは掘り出し物のクラシックカー!』

 

「…ま、暫くの間は楽しみましょう」

 

『…………0点0点0点』

 

「発作出てるわよ」

 

 デデドン!(効果音)

 

『お次はいつの間にか増える楓呀刎々斬選手!マシンはムラクモカー!』

 

「1位は俺チャンが貰t」

 

 デデドン!(効果音)

 

『お次は歪間拾子さんと毘辿八津さん組!マシンは祓技研製作のママチャリだーッ!』

 

「ママチャリッッッ?!カッチョイイマシンは?!我の戦車は?!」

 

「安心しろ、お前が吹き飛ばされない様掴んで置いてやる」

 

「胸ェ揉むなや!!!!!」

 

 デデドン!(効果音)

 

『樫輪涼介さんと雁染硝浄蔭さん組は――』

 

 樫輪くんが持つくじには、ジンギくんと書かれている。

 

「なんですコレ?ジンギくん……?」

 

 すると、何処からともなく愉快な音と機械の駆動音。そして響く四辻の声。

 

『ジンギ君号ーッ!』

 

「遊具ッ?!」

 

「オーイ樫輪……アッ(小林製薬)100円持ッテナイカ?」

 

「おかねいるの?」

 

 デデドン!(効果音)

 

『そして!中太陽斗さんと中太陽奈さん組!』

 

「トランスフォーム?」

 

「ん?あぁ、陽斗くん」

「はい!」

 

 持っているくじに書かれたトランスフォームと言う文字を見て質問して来た在原に向かって、やれやれと言った表情をしながら指を鳴らす陽奈。指を鳴らした瞬間、元気な返事をした陽斗くんが色々と意味不明な変形を始めた。

 

『ナーカーターカー!』(四辻)

 

「いやいやおかしいだろうが!?!?!」

 

「目茶苦茶体積増えてるんですけど?!質量保存の法則どうなってるんですか?!」

 

 思わず突っ込んでしまった樫輪と毘辿であった。

 

『さぁ各車グリットに出揃いました!中臣さん、大混戦が予想されますが、如何でしょう?』

 

『もし街に被害が出た時の弁償は、環境庁上層部の給料から支払う事になっている。だから出来る限り被害を最小限にしてくれ給え』

 

『さぁいよいよです!今回のタクティカル祓魔師七夕イベント、見事一位となり書いた願いが何でも叶う短冊を入手するのは誰なのか!今シグナルが赤から……青に変わる!』

 

 その瞬間、6台のマシンが一斉にアクセルを全開にして突き進む。

 

『各車一斉にスタート!おぉっと物凄いスピードで先頭に躍り出たのは……楓呀選手のムラクモカーだー!』

 

「悪いな皆様方ァ!この勝利、俺チャンが貰う!」

 

 白と赤塗りの滅茶苦茶尖った形をしたムラクモカーは、人間が耐えられないような速度で突き進んで行く。

 

「ヒャッハー!このキチガイスピード!流石は白虹ちゃんが取り寄せただけの事はある!コレで一位は間違いなしだぜェェ!」

 

 そんな事を叫びながら、アホの具現化の様な車は真っ直ぐに、ひたすら真っ直ぐに突き進む! 

 

「在原は知っているか?ドラッグマシンと言うのはな」

 

 突然そんな事を言い出した朝霞。在原は黙って次の言葉を待っている。

 

「曲がれないんだ」

 

 その瞬間、前方で大爆発が起こった。理由は簡単、ムラクモカーが壁にぶつかってお陀仏しただけである。

 

『第七隊長が死んだ!』

 

「「「『この人でなし!』」」」

 

「それを言いたかっただけですよね?!」

 

 樫輪くんの言うとおりである。

 

『初っ端から大波乱ですね!』

 

『請求書は羽方くんに回しておこう』

 

『さて、レースは序盤から荒れ模様。そして先頭に躍り出たのはクラシックカーと外車だ!ジンギ君号もなんとか追随する!』

 

「あの車、年代物にしては中々のスピードですね…」

 

「あぁ、だが私達があの呪詛犯罪者に負ける事は絶対に……ん?」

 

「え?」

 

 なんとクラシックカーが、本来曲がる方向とは別の方向へと曲がったのだ。死火&採点者は自らコースアウトしたのである。

 

「オーッホッホッホッ!別にワタシ達が自ら戦う理由なんて無いんですもの!それに、黒不浄は己の手で直接掴んで行きたいものね」

 

「まさか自ら戦いを放棄するとは……」(朝霞)

 

「えぇそうね。採点者ちゃんもそろそろ帰りたさが限界だったし…アタシも、その短冊には興味が無いの。余り蹂躙も出来そうにないし。だから、短冊が欲しい人に譲ってあげる事にしたの。それじゃあ、後は好きにしなさい!有得ちゃん!」

 

「合点承知の助ェ!」

 

「「「「なんだとォ?!」」」」

 

 死火&採点者がコースアウトした瞬間、どこからとも無くデコトラがログインして来た。いやホントお前どっから来やがったし。

 

「ふう、久々の都会は目に染みるぜ」

 

 何言ってんだこのクソ雑魚ナメクジ。

 

「確かアリエナイガさん…?でしたっけ?」

 

 運転手の在原が困惑した表情でそう言う。

 

「と言うか不味いですよ雁染硝さん!もう100円が無いです!」

 

「クッ、ココマデカ……!」

 

「「うわァァァァァァ!!!」」

 

 因みにこのジンギ君号はお金を入れなければどんどん失速する仕様だ。どうしてこんな仕様なのかと疑問に思った人は、コレを作った祓技研のガンギマリした人達に聞いてください。

 

 失速した事により、デコトラの車体にガンッとぶつかったジンギ君号は、そのままスピンをかましながらガードレールにぶつかって停止しまった。

 

 

 

「くっ……確かあの呪詛犯罪者は、杉の木に縛り付けて封印した筈じゃ…」

 

 息も絶え絶えな樫輪くんが呟く。

 

 すると、デコトラの荷台が展開した。荷台の中身を見た彼らは、驚愕の表情を浮かべた。何故なら……

 

「杉の木を積み込んでいる……?!」

 

「俺はお前らに封印された後、スギ花粉で苦しみ続けていた。そんな時にあの採点者と死火がやって来て、封印の一部を解いてくれてなァ!なんでもこのレースで優勝すりゃあ、何でも願いが叶うらしいじゃねぇか。乗るしかねぇだろォ!ついでに用意して貰った車で、このレースも目茶苦茶にしてやるぜェェ!!!」

 

「ヒィィィ!頭おかしくないですかこの人〜!」

 

「チィッ……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さて、先頭に出たのは死火&採点者コンビからバトンタッチした有得流我のデコトラ!何という展開でしょう!レースものの醍醐味ですね、中臣さん!』

 

『観戦者の安全を意識した運転を心がけてくれれば文句は無いよ』

 

『ん〜?では市民に危害を加えそうな雰囲気の有得選手は……』

 

『ルールを破るなら、残念ながら死ぬしかないね』

 

 有得流我のデコトラは、L63の外車をどんどん突き放して行く。どんだけスピードを出しても追いつけ無い現状に、朝霞の顔はどんどん険しくなる。

 

「よし、このままのスピードでゴールまで行って、ついでに会場を荒らしてやるぜェ!」

 

 だがその時、何処からともなく飛んで来た砲弾がデコトラを襲うッ!

 

「な、何だぁ?!」

 

 砲弾によって傾く車体。しかも今走っている所は山道。舗装されてるとはいえ、傾いた方向は崖になっている。誰から見ても落ちる事が目に見えてわかった。

 

 

 

「クソォッ!俺はまだ死なないがァァァァ!!!」

 

 残念かな、トラックから飛び出した有得の腕は空を切った。

 

「有り得ないがァァァァァァ!!!!」

 

 そんな断末魔を残しながら、有得流我とデコトラは崖の下へと落ちて行った。南無三。

 

「なんだったんです、あれ」

 

「それよりも、あの砲撃は何処から……」

 

 

 

 周囲を見回す朝霞。そして、その砲撃を仕掛けた本人が崖の上にいるのを見つけた。

 

「ふん、デカイだけね」

 

「陽奈さん?!」

 

「なる程、ショートカットして来たのね」

 

「足が遅いなら、全員潰せば良いだけの話よ。陽斗くん、砲撃開始!」

 

「はい!お二人とも、恨まないでくださいよ!」

 

 ナカタカーの陽斗くんの顔が象られた正面装甲、その口から飛び出している大砲から砲弾が放たれ、L63外車の付近に次々と着弾する。その砲撃を間一髪で避ける外車を、ナカタカーは砲撃しながら追随する。

 

「何処まで耐えれるか見物ね」

 

「そうだねぇ、でもそれだけじゃつまらないんじゃない?」

「あぁ、実にスタイリッシュに欠ける!」

 

「ッ!誰?!」

 

 突然声が聞こえた方向へ顔を向ける陽奈。そこにはなんと、赤いバイクを二人乗りして崖の側面を疾走している二人の姿。

 

 呪詛犯罪者、超人アクターと、その後ろに鵠別供花。その二人が、突如乱入してきた。

 

「いつの間に?!」

 

「何処を走っているんだ彼らは?!」

 

「フフッ、それじゃあ、迷惑運転する車にはご退場願おうか。供花君!」

 

「あいあいさー!」

 

 

 二人を乗せたバイクは崖を駆け上がり、飛び上がる。それと同時に供花ちゃんもスタイリッシュに飛び上がり、ナカタカーの進路上に数枚の札をばら撒いた。そして綺麗にアクターの後ろに着席すると同時に、バイクが道路へと着地する。

 

 そして、ナカタカーが札の上を通った瞬間、大量の札が下から溢れ出し、ナカタカーを拘束した。

 

「これはっ!陽斗くん!直ぐに脱出して!」

 

「任せてください!この結界を壊して……」

 

「あっ、それはダm――」

 

 

 

 陽奈がなにか言い終わる前に、焦った陽斗くんが地面に砲弾を撃ち込み大爆発を起こす。

 

「フンッ、武器とは己の半身。己の手に余る武器は使わない事だな」

 

「超人アクター、何故ここにいる?それに、鵠別供花も何故、彼と共に?」

 

「フッフッフー、愚問だね朝霞ちゃん。そんなの、その方が楽しいからに決まってる」

 

 前を走る朝霞の質問に答えながら、2台ともカーブを勢いよく曲がる。突然バイクで乱入して来た配信者二人。実にスタイリッシュである。

 

「にしても、こんな楽しいお祭りに招待されないってどう言う事かな?どうせチガヤマnゲフンゲフン…中臣さんが私をハブらせようとしたんだろうけど、残念だったね」

 

『せめてルールは守って貰わなければ困るんだけれども、君たちルール守らないだろう』

 

「ルールは、破る為にあるっ!」

 

「ハッハッハ!ルールを騙った理不尽は、スタイリッシュに破るに限る!」

 

 道端に設置されているスピーカーから流れるちがやんの声と会話しながらも、着々と距離を詰めて来ている二人。

 

 

 

「迎撃する」

 

「いいんですか?!」

 

「構わない。それに…奴らに負けるのは、少し嫌だから」

 

「ッ……わかりました。落ちない様に気をつけて下さいね!」

 

 そう言って、車の後ろへと飛び移る朝霞。後部座席から刀を取り出し、後ろを走るバイクに向かって、刀を抜刀する。

 

「勝手が過ぎるようだな。斬り落とす!」

 

「ハッ!俺のライディングテクニックを甘く見るなよ!」

 

 紫雷を纏ったただの刀を振るい、広範囲に小規模な落雷を複数発生させる。だがアクターも、その雷の中をスタイリッシュに回避しながら進む。さらには、織り交ぜてきた雷の刃も避け、終いには横向きに放たれた雷の刃を、車体を横に向けて倒し、スレスレに回避して見せたのだ。ナイススタイリッシュ。

 

「フハハハハハハッ!!!」

(目茶苦茶怖かったァァァァァ!!!)

 

 この男、心臓バックバクである。今回は後ろに供花ちゃんもいるから尚更である。

 

(あ、めっちゃビビってる。おもしれ)

 

 そして背中越しに心臓の鼓動が聞こえた供花にはバレバレだった。

 

「くっ!貴方、自分の車は何処にやったの?!」

 

 その言葉を聞き、一瞬だけ過去を振り返る超人アクター。とある配信、いつも通り界異をスタイリッシュ轢き祓いした後、そのまま泥沼に突っ込んでしまった、辛い記憶。

 

「スタイリッシュに休暇中だ!」

 

 この男、滝の様に冷や汗をかきまくっているが凄くドヤ顔である。

 

『意外や意外!ここで超人アクターchのアクターさんと、鵠別供花さんの乱入だ!』

 

『彼女も境界対策課の祓魔師だと言うのなら、頼むから言う事を聞いて欲しい』

 

 2台とも、もう少しでカーブゾーンへと差し掛かる。

 

「それじゃ、このカーブで貰うねー!」

 

「させッ…ません!」

 

「残念だったな、もう遅い!」

 

 カーブゾーンを曲がった瞬間、アクターのバイクがL63外車を抜かし……

 

「いいや、私らの勝ちだ」

 

 その横をママチャリが物凄いスピードで追い抜いて行った。

 

「なっ、自転車に負けただとォ?!」

 

「何というケイデンス!」

 

「なんなんですあのママチャリ?!」

 

「ママチャリが……車を抜かした???」

 

 アクターが驚き、供花が感嘆し、朝霞と在原が困惑する。その4人を後ろに、歪間は毘辿を籠にスッポリ入れてグングンとスピードをあげる。毘辿の顔がヤバいが大丈夫か?

 

「ほーん、自転車も結構早いじゃんよ」

 

「アババババババ死ぬ死ぬ死ぬわボケェ!つか前見ろ前!落ちるって!」

 

「すまね、オメーの体で前が見えないわ」

 

「何で我を前においたんだよォォォォォ?!」

 

 そんな会話をしている内に、彼らが乗った自転車はガードレールを突き破り、空を飛んだ。

 

「おいビテン、私…空を飛んだぜ。赤ちゃんの頃からの夢だったんだ♡」

 

「しらねぇよボケ♡」

 

 宙に浮かぶ光景は、さながらE.Tの様ななにかだったと、下でスタンバってた救護班は語る。

 

「何だったんですかアレ?」

 

「気にするな在原、変態の妖精だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さぁコースもいよいよ大詰めです!』

 

『このまま何事も無く終わって欲しいものだね』

 

『トップで最終コーナーを立ち上がって来るのは……来ましたー!!ほぼ横一線!僅かにアクターマシンがリードか!L63外車も負けていない!』

 

「楽しかったぞ朝霞とやら。リベンジマッチは何時でも受け付けている!」

 

「勝手に決めないで、まだ勝負は終わっていない」

 

「へー、この状況でまだそんな事が言えるだなんてね。誰が見ても……何コレ?音楽?」

 

 コース上に、なんか広告とかに使われてそうな愉快な音楽が響き渡る。

 この場において、音楽を流せる物など一人しかいない。つまり……

 

『この独特なメロディを流せるのは……ジンギ君号だァァァ!!!』

 

「「「「何だってェェェ?!」」」」

 

「僕の今月のご飯がモヤシだぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

「買ウ予定ダッタボトルシップ様ノプラモガァァァ!!!!!」

 

 呪詛を叫び散らしながら100円を入れ続ける二人。だが腐っても祓魔師。体から自然にみなぎる加護がジンギ君号に分け与えられ、金色に輝くスーパージンギ君号となって地を走るッ!

 

「幾ら何でも巫山戯過ぎだ!でもなんかそこはかとなくスタイリッシュを感じる!」

 

『さぁゴール目前!勝負の行方はまだわからない!ジンギ君号、怒涛の追い上げ!ジワジワと差を詰める!これがお賽銭と加護を注ぎ込まれたジンギ君の本気だ!縦一直線に並んで行く!』

 

「面白いけど、ここまで来たら負けたくないなー!」

 

「行け在原、アクセル全開だ」

 

「もう目茶苦茶踏ん張ってますぅぅ!」

 

「「ウォォォォォォ!!!」」

 

 その時、世界がスローになる。

 

 アクターチームと朝霞チームは、車体の大きさと言う武器でゴール目前だ。ジンギ君号は車体が小さい為、他の2台よりも遅いゴールとなってしまうのは明らかだった。だが、それをわかっていた雁染硝が勝負に出る。腕を前に突き出し、影の刃を作ったのだ。アニメとかでよく見る距離稼ぎ。だが、それによってジンギ君号の長さは2台よりも長くなった。

 

『ゴォォォォォォォル!!!!まさに大逆転!勝利を征したのはジンギ君号!樫輪涼介&雁染硝浄蔭組ィ!』

 

『ふぅ、大きな事故無く終わって一安心だ』

 

 大きな歓声を受けながら、ジワジワと失速していくジンギ君号。ゆっくり停止したジンギ君号に乗る二人の前に、眩い光を放つ紙切れが降下して来た。

 

「コレは……」

 

『遂に現れた書かれた事が必ず叶う短冊。祓技研の汗と血と魂とエナジードリンクの結晶だ。コレを君たちに捧げる。さぁ願いを言うといい』

 

「…………お金、返してください」

「…………カネ返セ」

 

 これにて、タクティカル祓魔師七夕イベントは終了した。

 

 




七夕要素ねぇやんとか思ったな。そのとおりだ。
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