「ハァっ、ハァっ、ハァっ――ゴボッガフッ!…ッハッ!」
男が一人、立体駐車場の中を走る。脇腹を抑えている指の間から、絶え間無く血を垂れ流しながら。
「ハァっ、ハァっうッ―――?!…ァッ」
その瞬間、静かに発射された弾丸が男の足を貫く。痛みによる叫びを押し殺しながら、痛む感覚から何処を撃たれたのかを察する男。
どうやら片足のアキレス腱を撃たれた様だ。などと内心冷静な感じで思いながら、バランスを崩して柱へと背中からぶつかり、血の痕を残しながらズルズルとへたり込む。
「ハァ…ハァ…ハッハハ、血も涙もないッスね…」
コツコツと男の前まで近づいて来たのは、一見子供に見える小さな女性。やつれた顔、日本人離れした空色の髪にひょっこりと覗き込む猫耳、わずか147cmの身長、ひらひらと揺れる尻尾。ハロウィン真っ盛りな現在において、常人からすればその姿はクオリティの良い仮装か何かだと思われるだろう。
だが、コレはつけ耳でもつけ尻尾でも無く、本物の…体から生えた耳と尻尾である。
「ゴホッ…プライベート、ガチガチッスね……鮫島パイセン」
鮫島と呼ばれたその女性は、そのやつれた顔の眉間に皺を増やしながら、片方の手に持ったサプレッサーつきの拳銃を、この状況になっても減らず口を叩く後輩へ向けた。
┌(┌^o^)┐
時は戻って、ハロウィン当日の朝…警視庁公安部、神祭課にて。
「おっはよー御座いまァッス!!!」
「はいおはようさん。今日も若いのは元気いっぱいだな」
「どーもどーも牙堂パイセン。貴方も目の隈が元気いっぱいッスねー。また夜更かしッスか」
「別に若いのにゃ関係ねぇよ。ほら行った行った」
「体には気を付けてくださいよー。あ、ユラちゃんもおはようッス!」
「モゴッ?!モギュムグッ…ゴクンッ!!おはよう御座います!」
バンッと勢いよく扉を開けて神祭課のオフィスへ出勤してきた男が、同僚の
「ユラちゃん今昼飯食ったら昼何食べるんッスか」
「いえ、コレは朝ごはんでして、昼ごはんはまた別の弁当箱にあります」
「おうマジカ。元気いっぱいスね………」
そんな彼は、奥の机に座って事務仕事をしている獣耳がついた頭を見つけると、指をキモく動かしながら、コソコソと後ろへ回り込み………
「鮫島パイセンおはようござァ゙ァ゙ァ?!」
その獣耳の持ち主に声をかけながら、モフモフをモフろうとした瞬間、突如として飛んできた裏拳によって盛大に吹き飛んで行った。
「うぇぇ?!何事ですか?」
「東雲ちゃん、何時もの事だ。気にすんな」
牙堂の言う通り、このやり取りはだいたい彼が機嫌の良い日に行われている為、既に神祭課の日常の一部と化していた。
そしてその被害者、
「
「アイタタッハゥフン!…いやぁ今日も無理じゃったかー!んで以てすいませんでしたァッス!」
「ハァ…さっさと準備してください。仕事に行きますよ」
その男、刃々風霧は、今年で何回目か分からない謝罪をするのだった。
そんな訳で、風霧と鮫島ちゃんは、早速仕事を片付けるために、とある町の路地裏を歩いていた。
「で、今日のターゲットは
悪霊髄液、エクソデッドとも呼ばれる、闇市に流通している製作者不明の祭具。服用すれば、服用者の何かを代償に髄液の中に封印されていた複数の弱い界異と一時的に縁起になる。
祓魔的素質の無い者でも手軽に縁起を結べて、なおかつ弱い界異とはいえ一般人では到底太刀打ち出来ない程の力を手に入れれる代物だ。
今回はそんな危険薬物を服用した人物の処理。だが彼ら二人の雰囲気は、それはそれはゆるゆるで緊迫感の無いモノだった。
「そういや今日はハロウィンッスよハロウィーン。パイセンはもうお菓子貰ったッスか?」
「…………貰うわけないでしょう。子供じゃないんだから」
「え〜、折角パイセンの貰ったお菓子貰おうと思ったのに」
「最低ですね」
「まぁ無くてもねだるッスけどね。と言う訳でトリック・オア・トリート!お菓子くれなきゃいたずらするゾ♡」
「ハァァァァァァァ〜〜〜」
ウザい、この一言に尽きる。何時も真面目で、余り同僚に自分の気持ちを見せない鮫島ちゃんでも、思わずクソデカ溜息を本人の前で吐く程のウザさ。
「真面目にしてくれませんかね。そもそも、いつまで汚い路地裏を歩けばいいんです?貴方の『風見の加護』はまた不調ですか」
「そんな事無いッスよ。もうすぐで、お目当ての人物とバッタリ出会うッス」
「………本当なんですかね」
カィン
「本当ッスよ。後3、2、1……」
その瞬間、目の前のT字路になっていた場所に、息を切らした男が降ってきた。着地は無様であったが、その顔は紛れも無く、ついさっき見ていた資料に写っていたモノ。
「な、なんだテメェら?!」
「ほら、言った通り」
「ハァ…確保します」
「ックソッ!」
「あっ、コラコラー!逃げずに大人しくするッスよー!」
逃げ出した古地見を追いかける。チェイスは思った程長引く事無く、身体能力の高い鮫島ちゃんが路地裏の壁を走って奴を追い越し逃げ道を塞ぐ事で終了した。
「警視庁です。呪詛犯罪者、古地見琅邪ですね。私達と動向願います。大人しくしていれば命の保証は致しますが」
「ハ、ハハ、警察かよ!驚かせやがって!」
手帳を見せた鮫島ちゃんを見た古地見がそういった瞬間、彼の体がボコボコと肥大化し始める。衣服は破れ、体と頭は灰色の毛に覆われ、腕は緑の鱗に覆われ爪が伸び、ムカデの尻尾が生え、顔は鼻が突き出て鋭利なシルエットに変形する。
『テメェらなら遠慮なくぶっ殺してやらァ!!!』
そうして、醜い鼠の様な化け物が出来上がった。
「既に服用してたっぽいッスね。念の為に結界張っててよかった」
「一号級界異『仇鼠』がメインの憑依融合ですか。羽刃さん、戦闘準備」
「アイアイサー!」
素早く銃を抜き吶喊する鮫島ちゃん。ネズミは尻尾で風霧を牽制しながら、彼女に向かって異様に筋肉質で大きな腕を叩きつけるが、ソレを楽々回避。更に横に振るわれるもう片方の腕もスライディングで回避し、そのまま懐へ潜り込んで構えたベレッタ90-Twoを発砲。
放たれた黒不浄弾は穢れで出来た体毛と肉をブチ抜き、弾に入れられた十字の切れ込みが開く。肉を裂き、痛覚を刺激する。
『ガギャアァァァ?!』
「追撃を!」
「かしこまりィ!」
腰の横に下げていた太く長い警棒を引き抜き、もう片方に下げていた警棒と柄尻同士を接続。そのまま引き抜き、警棒の持ち手をそれぞれ違う方に捻ってから引っ張れば、まるで如意棒の様な長柄武器に変形した。羽刃風霧が得意とする形状の得物だ。
彼はそれを地に着け棒高跳びの様に跳躍し、丁度振り返ったネズミの脳天に叩き込む。
『ィ゙ェ゙ェ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!ッテメェェェェェ!!!』
「ちょっ?!うぇあぁぁぁぁぁ!!!ア゙ェ゙ェ゙ィ゙!」
叩き込んだは良いものの、逆上したネズミに警棒を掴まれ、適当に地面に叩きつけられる。叩きつけられた地面が割れているのを見るに、本来なら人体がシミになる威力であろう筈だが……
「ゲッホゴッホ!助けて鮫島パイセ〜ン」
「しっかりして下さいまったく!」
何故か口から血を吐くだけで済んでいる風霧に声をかけながら、頭に黒不浄弾を撃ち込む鮫島ちゃん。
が、その弾丸は頭に到達する前に緑の鱗を纏った腕に阻まれてしまう。
『もう効きやしねぇぞォ!!』
「あの〜どうして敵から目を離すんですかね」
『ア゙ァ?!』
そのまま振り回してやろうとした風霧の声に反応して片目だけ向けた瞬間、その片目に人を充分殺せる速度で伸びた警棒の先端が突き刺さる。
しかも追撃と言わんばかりに警棒の持ち手にあるスイッチを押すと、警棒に施された加護術式が起動。雷光が迸り、形成された刃が脳髄を焼き祓う。
『ギェェェェア?!!?!』
「やっぱり頭は飾りッスね。よっと」
口の繋ぎ目辺りを斬り裂きながら、警棒を引き抜き、仰向けから体勢を立て直す風霧。
そして、ついでと言わんばかりに慣れた手つきで警棒を素早く振り回し、ネズミの両腕をたたっ斬る。
「パイセーン、お願いしまッス!」
「そのまま拘束をお願いします」
ネズミの背中に警棒を突き刺し、態勢を固定。的と化したネズミに近づきながら、リロードを終えたベレッタ90-Twoを発砲。全弾頭部に命中し、完全に吹き飛ばす。
更に、ネズミの体に飛びつき、首の断面にマガジン全ての黒不浄弾を撃ち込む。首から撃ち込まれた弾丸は、心臓部に巣食っていた界異の塊に撃ち込まれ……完全に撃ち砕かれた。
「………死んだッスかね?」
「と思います。頭は吹き飛ばしましたし、心臓の鼓動も止まってる。界異核を砕いた手応えも感じました」
そう言いながら飛び退くと同時に、がくりと倒れ動かなくなるネズミ。綻び始めた穢れが、空気中の加護によって消滅し始めている。どうやらちゃんと死んだ様だ。
「できれば無事に連行したかったッスけど、仕方ないッスねー」
「…………」
「そうだ!焼き肉食べにいかねぇッスか焼き肉!」
「貴方よくこの流れで誘えましたね」
「あ゙っ……じゃあ、えーと…」
「デートの予定立ててる所悪いが――」
突如響いた第三者の声に、反射的に警棒を構える風霧。だが、鮫島ちゃんはその聞き慣れた声の方にゆっくりと振り向いた。
「ジェイサムさん」
「ジェイサムパイセン!急に出てこんでくれないスかね!?ビックリして構えちゃったじゃないッスか!めちゃマヌケ晒したじゃないッスか!」
そこに立っていたのは、無精髭を生やしたやたら存在感のあるハゲだった。
ジェイサム・スティーブン。神祭課に勤務するイギリス人。
「相変わらず口の回る奴だな。テメェも口塞いでもらったらどうだ?」
「え、ヤです」
「どうしてここに?」
「ドライブがてら近くに寄っただけだ。ついて来い、ついでに本部まで送ってやる」
「………多分那須原課長に言われて来た感じッスね」
「どうやらテメェは自分の足で帰りてぇみたいだな?」
「お口チャックしまーッス!!!」
死体が完全に消えたのを確認し、薬莢なども回収して痕跡を限りなく消す。
こうしてまた一人、日本を蝕む呪詛犯罪者が一人、誰にも知られる事無く消えたのだった。
抵抗するのであれば、殺す事も厭わない。呪詛犯罪者を捕らえる境界対策課とは違う……これが、警視庁公安部の『神祭課』である。
「すぴー…ひゅるるるる……すぴー…ひゅるるるる……」
「………」
「どうした嬢ちゃん」
「なにがですか?」
「イヤなに。コイツと仕事した時だけ、終わった後に幾らかマシな顔してるからよ。それにお前さん、コイツとはいつもしょうもねぇ喧嘩するくせに、ヴァカリの次くらいに一緒にいるじゃねぇか」
「……そうでしょうか」
鮫島は、ちらりと隣で変ないびきをかいている男を見やり、すぐに逸らす。
「別に。ただ、彼といると………
少し、昔を思い出すだけです」
「さてと、みんな帰ったッスかね〜」
おや、こんな深夜になにをしているのだろうこの羽刃風霧くんは。
今彼が歩いているのは……神祭課にあるサーバールーム。本来厳重に管理された、一部の人間しか入れない筈の場所に、彼はいた。
「パイセンが悪いんッスからね〜。トリック・オア・トリートって言ったのに
彼は適当なサーバーの前に立ち、タブレットとサーバーをケーブルで繋ぎ、画面をタプタプし始める。
(神祭課の構成人数…那須原課長の身辺情報…ついでに公安の情報も抜いておくか。採点者の交渉くらいには使えるだろう)
慣れた手つきで、サーバーから次々とデータをコピーしていく。そこでふと、とあるデータを見て指が止まる。
その内容は……鮫島と言う人物について。
(あぁ、そういや鮫島ちゃんについて調べちゃ駄目って噂かなんかあったな)
曰く、鮫島について調べた者は、誰にも気づかれぬ内に失踪するという、割とありふれた噂話。
だがまぁ、気に止める事でもないと、抜き取る予定であったその鮫島のデータをコピーし………
「……ん?」
タブレットの画面がフリーズ。続いて電源も落ちる。
そして
暗くなった液晶に、銃口が反射して見えた。
「ッ!!!」
咄嗟に横に飛び退く事で、至近距離での発砲から、タブレットを犠牲にギリギリ回避を成功させる。
そして、先程まで風霧が立っていた場所には……
サプレッサーを装着させた拳銃を構える、鮫島。
「警備員への暴行、監視カメラのハッキング……鮫島の検索行為、全部貴方で間違いないですね?」
「……だとしたら、どうするんッスか?」
「処理します」
「あぁ、本人が殺しに来るタイプなのね」
酷く冷たいセリフを聞いた風霧は、銃撃を躱し、数十階分の高さもあると言うのに、躊躇なく窓を蹴破って飛び降りた。
ソレを見た鮫島も、インカムで本部へ報告しながら、素早く外へと向かった。
「これより警視庁公安部、羽刃風霧職員へ指定の処置を行います」
「ひゃー、怖い怖い」
警視庁の壁を滑り降り、五点着地を決め、直ぐ様ハロウィンパレードで人がゴミのように溢れているスクランブル交差点に向かう風霧流れる様に人を掻き分けて進み、追手を振り払い算段だ。
この人の多さなら、流石に銃は使わない――
パシュッ
「………ぁ?」
腹に熱が捩じ込まれ、いつの間にか服に空いた穴から夥しい量の血液が流れ始める。
「ッ――冗談だろッ!」
痛みには慣れているが、慣れてるだけでは意味がない。数時間前にでの仕事とは違って、今は装備による身体強度の増幅をさせていないせいで、こんな黒不浄弾でなくても一発で致命傷だ。
しかも当たりどころが悪い。肝臓を射抜かれた。
(クソッ……人混みの間から当てんじゃねぇ…!)
「ハァっ、ハァっ、ハァっ――ゴボッガフッ!…ッハッ!」
男が一人、立体駐車場の中を走る。脇腹を抑えている指の間から、絶え間無く血を垂れ流しながら。
「ハァっ、ハァっうッ―――?!…ァッ」
その瞬間、静かに発射された弾丸が風霧の足を貫く。痛みによる叫びを押し殺しながら、痛む感覚から何処を撃たれたのかを察する。
どうやら片足のアキレス腱を撃たれた様だ。などと内心冷静な感じで思いながら、バランスを崩して柱へと背中からぶつかり、血の痕を残しながらズルズルとへたり込んだ。
「ハァ…ハァ…ハッハハ、血も涙もないッスね…」
コツコツと、見るも無様な風霧の前に、冷たい顔の鮫島が現れる。
「ゴホッ…プライベート、ガチガチッスね……鮫島パイセン」
鮫島は、その冷たい顔の眉間に皺を増やしながら、片方の手に持ったサプレッサーつきの拳銃を、この状況になっても減らず口を叩く後輩へ向ける。
「………貴方はまだ殺しません」
「………へ、ぇ」
「突拍子もないスパイ行為。一個人の私利私欲で片付けるには不審な点が多過ぎる。貴方の裏にいる人物まで、洗いざらい吐いて貰います」
確かに、相手からしてみれば、いつも通り業務を行ってた人間が、いきなり公安の機密が詰まったデータを抜き取ろうとしたのだ。
どう見ても裏で何か巨大な悪と繋がっているタイプの不審者である。
「はっ…はは…」
「っ何が――」
「パイセン、その銃2秒後に暴発します」
「ッ!雑なハッタリを…
パシュッ
「うっ!?…………なっ!」
「ッハッハッ…じゃあ……イセン…また……明日……」
脅す為に向けられていた拳銃は、鮫島の手の中で不自然に暴発し、放たれた弾丸が彼の心臓を射抜く。
その死に際、まるで、また明日もいつも通りに過ごしましょうと…そう言わんばかりなありふれた別れを告げて、羽刃風霧は動かなくなった。
「…………どうして」
その言葉は、不自然な暴発が起きた拳銃に向けた問いなのか。
「……どうして」
或いは、スパイ行為を働き、挙げ句に己を調べるという自殺行為をした男に向けた問いなのか。
或いは………
ハロウィンは終わり、11月が訪れる。だが月が変わっても、昨日と同じ朝が来る。
「今日、鮫島さん元気ないですね…」
「何やらいつも以上に難しい顔をしている気がするな」
牙堂と東雲ちゃんが心配するのも無理はない。彼らにとって、昨日と今日は同じだが、鮫島にとっては違う。
もう、羽刃風霧はここに来ない。鮫島を知り殺された者は、公安の偉い人達によって、その存在を無かったことにされる。
長期休暇をとった事にされ、いつの間にか公安を辞めた事にされ、いつの間にか忘れ去られる。いつも通りのカバーストーリーだ。
だから鮫島にとって、今日は昨日とは違う一日になる
「おっはよー御座いまァッス!!!」
「………………え?」
筈だった。
昨日の夜。鮫島が死体処理を依頼し、姿を消した立体駐車場。
そこに、黒いコートを羽織った、全身黒ずくめの男が現れた。
「何時まで寝てんのよ風霧チャン。君朝俺チャンの質問に死なないって答えたよね?死体のフリはもうやめなよ、折角イケメンに出力された体に蝿がたかっちまうぜ」
その瞬間、今まで死体だった男が急に動き出し、体に空いた穴と散らばった血が、無事な姿に逆再生していく。
そして、五体満足の羽刃風霧が、目を開いた。
「いやー危ない危ない、俺チャンに術式発動してなかったら普通に死んでたぜ俺チャン」
「あのさぁ、一人称と口調戻さんでくれない?折角羽刃風霧として分離出来たのに戻る気かオォン?!」
「おっと危ない危ない…ッス。俺チャンといるとどうも、元に戻ってしまうッス」
「俺チャンを俺チャンって呼ぶのもやめろ」
「そうだった。ッス口調に一人称は当方……そして、当方は偶然アンタと良く似た加護術式を持った羽刃風霧という人間
だよな、楓呀刎々斬」
ミワシ部隊第七隊長…楓呀刎々斬が、羽刃風霧の言葉に頷く。
「さてと、じゃあ早速公安のお偉い方々に電話凸するぞー」
「おー!」
スマホを素早くタプタプし、今頃無駄に広い部屋で仲良くお喋りかなんかしているであろう公安の偉い人達に通話をつなげる。
「やぁやぁ公安の人達。今日も良い一日だったね。因みにこの通話はそっちから切れないよ、試してみるといい………さて、君たちは、明日どんな日になると思う?贅沢な一日?それとも面倒な仕事が増えた一日?それとも最低な一日?みんなそれぞれ違うだろう………だが、君たちの思い描いている明日は訪れない。何故なら……」
カィン
「明日は、
実はハロウィンの日に出すつもりで書いてたらしいですよ。執筆速度雑魚過ぎんだろ。