不死の聖杯のヒーローアカデミア   作:不死身の寿司

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第1節『Are you Ready? 出来てるよ』

雄英高校、ヒーロー科。

偏差値79、倍率300倍の超難関校である。

僕達三人はヒーローを目指し、その入試を受験しにやって来た。

 

「ああ……! やっぱり不安だ……」

「ちっ! いい加減自信持てやデク! 個性も発現したんだろが」

「そうそう。そんな心配しなくてもあれだけ訓練したんだから大丈夫だよ」

 

毎日血反吐を吐きながら訓練したお陰で無個性でも増強系の個性持ち相手とやり合える強さになった上、【超パワー】なんて個性まで発現したんだし、そんな心配する必要無いのに、心配性だなぁ。

 

「だといいんだけ──」

 

歩き始めた途端、デクは躓いて転びそうになる。

しかし、誰かの手が触れたと思ったら、宙に浮かび上がった。

 

「大丈夫?」

 

そう言いながらデクをストッと立たせたのは、茶髪の女の子だった。

 

「私の個性。ごめんね勝手に。でも転んじゃったら縁起悪いもんね」

 

個性……【浮遊】、【重力操作】、【念動力】あたりかな?

どれも応用次第ではかなり役に立つけど、どれだろうか。

 

「へ……あ……えと」

「ありがとね。もうデク、しっかりしなよ」

「いいのいいの。緊張するよね。お互い頑張ろう」

「うん。君も頑張ってね!」

 

そう言って女の子は去っていった。

 

デク、『女子と喋っちゃった!!』みたいな顔してるけど君は一言も喋ってないからね?

女子に耐性無いからって一言も会話しないのはどうかと思うよ。

というか毎日トガちゃんと喋ってるでしょうが。

いい加減慣れなよ。

 

 


 

 

その後僕達は実技試験のプレゼン会場へと向かった。

 

「今日は俺のライブへようこそ〜〜!! エブィバディセイヘイ!!!」

 

壇上に登ったプレゼント・マイクはハイテンションで話し始めたが、誰も反応せず、会場がシーンとなる。

テンション高いなぁ。

 

「コイツぁシヴィー! 受験生のリスナー! 試験の概要をサクッと紹介するぜ! アーユーレディ!?」

 

出来てるよ、なんてね。

最近アーユーレディって聞くとこれしか出てこなくなっちゃったよ。

そんな下らないことを考えてると、デクがブツブツと喋り始めた。

 

「ボイスヒーロー【プレゼント・マイク】だ。凄い……! ラジオ放送毎週聴いてるよ、感激だなぁ。雄英の講師は皆プロのヒーローなんだ……ブツブツブツブツ」

 

ああ、また始まっちゃった。

こうなるとなかなか止まらないんだよなぁ。

何時もなら放置しているところだけど、流石にここじゃ止めないとね。

周りの受験生の迷惑になっちゃうからね。

 

「デク、静かにしようね」

 

そう言って僕はデクの頭に強めのチョップを叩き込む。

デクは個性を常時発動しているせいで軽めのチョップじゃ意味ないんだよね。

そもそも個性発現前から割と頑丈だし。

紙装甲の僕とは正反対だ。

スパルタ訓練をつけたかいがあって僕は嬉しいよ。

 

「痛っ! ……あっごめんね」

「リスナーにはこの後! 『模擬市街地演習』を行ってもらうぜ! 持ち込みは自由! プレゼン後は各自指定の会場へ向かってくれよな!」

 

入試要項に書かれてた通りだね。

試験会場は三人とも別々のようだ。

おそらく、同じ学校同士で協力するのを防ぐ為だろう。

 

「演習場には『仮想(ヴィラン)』を三種・多数配置してあり、それぞれの『攻略難易度』に応じてポイントを設けてある! 各々なりの個性で仮想ヴィランを行動不能にし、ポイントを稼ぐのが君達リスナーの目的だ!!」

 

行動不能……ってことは破壊しなくてもいいのか。

なら戦闘系の個性じゃなくても倒すのは可能なんだ。

いや、当然か。

ヒーローといえど殺しは最後の手段。

基本は無力化だもんね。

 

「もちろん他人への攻撃などアンチヒーローな行為はご法度だぜ!?」

 

それはまあ当然だね……。

他人を攻撃する奴がヒーローなれたら世も末だよ。

いやまあAFOみたいなヴィランが暗躍してる国だしな。

もう既にだいぶ世も末だったか。

それよりも……。

 

「質問よろしいでしょうか!? プリントには4種のヴィランが記載されています! 誤載であれば日本最高峰の雄英において恥ずべき痴態! 我々は規範となるヒーローのご指導を求めこの場に座しているのです!」

 

真面目そうな男子が手を上げ、質問をする。

それは僕も気になっていたことだ。

 

「オーケーオーケー。受験番号7111くんナイスなお便りサンキューな。四種目のヴィランは0P! そいつは言わばお邪魔虫! スーパーマリオブラザーズ知ってるか!? あれのドッスンみたいなもんさ! 各会場に一体所狭しと大暴れしている『ギミック』よ!」

 

ドッスンみたいなもの、か。

ギミックって言うぐらいだし、そこそこ強いんだろうな。

それこそ、普通(・・)の受験生なら倒せない程。

しかも0Pだし倒せても何の旨味もない、まさにお邪魔虫。

 

「有難う御座います! 失礼致しました!」

「俺からは以上だ! 最後にリスナーへ我が校『校訓』をプレゼントしよう! かの英雄ナポレオン・ボナパルトは言った! 『真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者』と!」

 

 

 

 

 

更に向こうへ(Plus Ultra)

 

 

 

 

 

「それでは皆! いい受難を!」

 

ああ、ワクワクしてきたなぁ!

さあ、頑張るぞ〜!




原作開始時での相違

緑谷出久
・超強化(受験時点でフルカウル20%使用可)
・トガヒミコと同棲

爆豪勝己
・性格の軟化
・強化

トガヒミコ
・ヴィラン化阻止(ヒーローにはならない)
・緑谷出久と同棲
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