不死の聖杯のヒーローアカデミア   作:不死身の寿司

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第2節『個性も大事だけど、結局はフィジカルだよ』

僕は2人と別れ、試験会場へと向かう。

移動はバスによって行われた。

試験会場へと辿り着くと、そこには既に多くの受験生が集まっていた。

 

うわぁ、広いなぁ。

流石雄英、敷地内にこのレベルの市街地を複数用意してあるなんて。

しかも使う度にある程度は壊れる前提でしょ?

一体幾らかかってるんだコレ。

 

そういえば、いつスタートするんだろう。

先生たちは何も言ってなかったよね。

もしかして……不意打ちスタートだろうか。

うん、念の為何時でも行けるようにしておこう。

 

『ハイスタート!』

 

やっぱりそういうことだったか!

スタートの合図に合わせ、僕は走り出す。

どうやら反応できた受験生は僕1人だったらしい。

他の受験生はポカンと困惑していた。

 

『どうしたぁ! 走れ走れぇ! 賽は投げられてんぞぉ! 反応出来たリスナーは1人だけかぁ!?』

 

目標は勿論、首席合格。

さっさとロボ見つけて壊しまくるぞ!

 

「標的捕捉! ブッコロ──「はぁ!」」

 

ロボが視界に入った瞬間、殴って破壊する。

強度は大した事ないな。

無個性だった時のデクでも壊せる程度の耐久力か。

 

「なんだ、この試験楽勝じゃん」

 

頑張ろうなんて意気込んでたけど、その必要は無かったかな。

いや、もしかしたら態度でアウトになるかもしれないし、試験には全力で取り組もう。

 

それにしても口の悪いロボットだね。

前のかっちゃんみたいだ。

 

「ハァ!」

 

ロボットを貫き、破壊する。

それを素手で変形させ、刀の形に整えた。

急造品とはいえ、素手よりかはマシだろう。

ロボットは柔らかいから、この圧縮させて耐久性がアップした刀なら問題なく斬れるだろう。

まあ実際の所、鍛えてるお陰で刀より素手の方が強いんだけどさ。

刀の方がやっぱり戦いやすいんだよね。

まあそれは置いといて。

 

 

──さぁ! 殲滅開始だ!

 

 

全力で会場を走り回り、1体、また1体とすれ違いざまに流れるように切り裂いていく。

 

あはは、まるで豆腐みたいだ。

物足りないけど、これはこれで楽しいからいいや。

無双ゲーやってる気分だよ。

 

「これで192P……後は他の受験生達のサポートに徹しよう」

 

余り倒し過ぎて他の受験生達の分がいなくなっても不味いからね。

いや、ルール的には何にも問題ないんだろうけどさ。

気持ち的に、ね。

 

ビルの屋上を飛び回り、負傷者を探す。

すると、10体程のロボに囲まれた受験生を発見した。

どうやら囲まれて腕を怪我してしまったらしい。

僕はその受験生をロボから少し離れたところに運び、傷を癒やす。

 

「大丈夫? はいこれ飴」

「傷が治った……治癒系の個性か。ありがとう! 助かった! (何で飴くれたんだ?)」

「いいのいいの、頑張ってね」

 

そう言い残し僕は再び負傷者を探して回る。

救助を続けていると、突如地響きが起きた。

 


《side 雄英高校》

 

「この入試は敵の総数も配置も伝えていない。限られた時間と広大な敷地…そこからあぶり出されるのさ」

 

状況を早く捕捉するための──情報力

遅れて登場じゃ話にならない──機動力

どんな状況でも冷静でいられるか──判断力 

 

そして純然たる──戦闘力 

 

「市井の平和を守るための基礎能力がPポイント数というかたちでね」

「今年はなかなか豊作じゃない? あの三人程でないにせよ、他もかなり優秀よ」

「いやー、まだわからんよ」

「真価が問われるのは…」

 

「これからさ!」

 


《side 天杯久遠》

 

僕は地響きの発生源を探ると、巨大なロボットを発見した。

その大きさはビルを超え、街を破壊しながら移動していた。

受験生達は怯え、一斉に逃げている。

 

「へぇ~、アレが0Pのロボットかぁ」

 

呑気に0Pを眺めていると、悲鳴が聴こえた。

声のする方へ向かうと、そこに居たのは逃げ遅れたのであろう耳の長い少女。

その少女の上空を見ると、0Pが破壊したビルが瓦礫となって上から落ちてきていた。

今にも潰されそうになっている。

 

助けないと。

そう思った僕は瞬時に瓦礫の方へ跳び、粉々に切り裂いた。

 

「大丈夫? 怪我はない?」

「うん、ありがと! 助かったよ」

「なら良かった。飴ちゃん要る?」

 

そう言って僕はその少女に飴を押し付け……もといプレゼントした。

 

「え? あ、ありがと。でも、何故に飴?」

「飴はいいよ。美味しいし、舐めてる間は心が落ち着く」

 

僕もいつも舐めてるし袋ごと常備してる。

オススメはDrop'sと黄金飴だよ。

 

「それはそれとして、立てる?」

「うん、大丈──痛っ!」

 

起き上がろうとするが、痛みが走ったのか座り込んでしまった。

 

「ああ、足を挫いちゃったのか。ちょっと待ってね」

「痛みが……引いた?」

「治しておいたよ。それじゃあ僕は行ってくるから、頑張ってね」

「え? 逃げないの?」

「うん、もちろん」

 

あんなのただ大きいだけ。

怖がる程のものじゃない。

 

それに──

 

「自分より強いからってビビって逃げてたら、ヒーローなんて務まらないよ」

 

ま、僕の場合は個性のお陰でどんなに強い相手でも怖がる必要が無いだけなんだけど。

死んでも生き返るなら、いくらでも命をかけれるからね。

っと、流石にこの刀じゃあれは無理そうだな。

そう思い刀を地面に突き刺す。

結局はフィジカルだよね。

 

「吹き飛べオラァ!」

 

全力で空に向かって腕を振るうと、風圧によって衝撃波が起き、ロボの腕が吹き飛んだ。

そして即座に跳び、ロボの腕を回収する。

 

「危ない危ない。建物壊したら減点されるかもしれないし、慎重にしないと」

 

Mt.レディもよく建物壊すから借金がヤバいって聞くしね。

まあMt.レディはヒーロー活動中じゃなくても事務所壊してるらしいけど。

そんなことは置いといて、とっとと終わらせよう。

 

「終わりだ!」

 

地面を踏み抜き勢い良く跳躍した僕は、ロボを超える高さに来ると、そのままロボの頭部に踵落としを喰らわせる。

頭部を破壊するとロボは爆発音を轟かせながら爆発し、原型を留めないレベルで粉々になった。

 

「うーん、対して強くなかったなぁ」

 

もっと強い奴期待してたんだけど、他の奴よりはマシって程度だったね。

まあ、入試だし仕方ないか。

流石にこれ以上強い奴だしたら死者が出かねないし。

そんなことを考えていると、さっき助けた少女が近づいて来る。

 

「すごいじゃん! あの巨大ロボットを倒すとか!」

「あはは、ありがとね」

「あっ、ウチは耳郎響香。よろしく」

「よろしくね。僕は天杯(てんはい)久遠(くおん)

『終ーー了ーー!!!』

 

自己紹介をした直後、試験終了の合図が鳴り響いた。

これで入試も終わりか。

さあ、後は合否判定を待つだけだ。




天杯's眼 :それ以外が全て見えているのなら(ry
天杯's耳 :あらゆる悪口を聞き逃さない地獄耳。
天杯's筋力:全力で殴ればフルカウル35%に匹敵するパワー。
天杯's耐久:紙装甲、吹けば飛ぶチックな命。
天杯's敏捷:最高速度でぶち抜いたる!
天杯's容姿:凄いかわいい。だが男だ。
天杯's精神:程々にエッチで戦闘狂で自己犠牲精神強め。
天杯's頭脳:勉強はかなり出来る。それ以外はそこそこ。
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