不死の聖杯のヒーローアカデミア   作:不死身の寿司

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第5節『合理的虚偽』

「……さて、デモンストレーションはこれで終了、こっからが本番だ」

 

《50m走》

記録:2秒48

 

全力で走った。

風圧で峰田が吹っ飛んだけど、是非も無いよネ!

 

「ごめんね峰田くん」

「お前凄えなぁ。確かに俺も軽いけど吹っ飛ぶとは思ってなかったぜ」

「ちっ、まだ追いつけねえか」

「かっちゃんもかなり速くなったよね。この前より1秒もタイム縮んでる」

「くっ! 俺もまだまだと言うことか」

 

《握力測定》

記録:測定不能

 

測定機を壊しちゃったから測定不能!

けど弁償はしなくていいらしいから良かった。

 

「ゴリラかな?」

「まさか万力より握力が強いなんて……」

「そんな細い体のどこに…」

「緑谷も破壊してるし……マジでゴリラだろ」

 

誰がゴリラだ。

 

《立ち幅跳び》

記録:16.8m

 

「飛びすぎじゃね?」

「ビル飛び回るにはこのくらいあった方がいいよ」

「天杯ちゃん。普通はビルを飛び回らないわ」

 

まあ正直飛行系個性持ちとか相手にするときはそこらの石ころ全力で投げたほうが速いんだけどね。

 

《反復横跳び》

記録:167回

 

流石に多重影分身は出来なかったか。

峰田くんは自身の頭から千切ったボールを使い、面白いぐらい跳ねていた。

 

「反発する性質を利用した反復横跳びか、いいね。流石に僕でも勝てないよ」

「他のは全然ダメだからせめて得意分野では勝たねえと最下位になっちまう」

「……峰田くん。他にこんな活用法があると思うんだけど、どうかな?」

「成る程! そういう使い方があったのか! サンキューな! 緑谷!」

 

あの反発力、ボールをバラ撒けばいい機動力になりそうだ。

狭い路地裏なら多分最速のホークス以上の速度まで加速できる。

 

《ボール投げ》

記録:1004m

 

八百万ちゃんは大砲を使いボールを飛ばしていた。

さっきは万力だったし、次はバイクかな?

デクはいつものフルカウル20%ではなく、指に集中させた100%の力で投げていた。

3km飛んだらしい。

 

「大砲かぁ。さっきの万力といい、八百万ちゃんは創造系の個性かな?」

「ええ、そうですわ」

「色々応用できそうだね」

 

投影魔術は……難しいだろうけど、構築術式は再現できそう。

万のあの肉の鎧みたいに。

 

「緑谷お前大丈夫か?! サツマイモみたくなってんぞ?!」

「うん、大丈夫。……やっぱり100%はキツイな。フルカウルとは段違いだ」

「取り敢えず治しとくね」

「いつもありがとう、久遠くん」

 

よくよく考えたらこれ、僕が治癒し続ければずっと100%使えるんじゃない?

痛みはヤバいけど、デクって根っこの部分で自分を勘定に入れていないヤバい奴だからなぁ。

 

(君にだけは言われたくないよ)

 

コイツ、直接脳内に……!

 

《持久走》

 

僕達3人は毎日毎日走り込みかけてるんだ。

得意分野と言ってもいい。

この位の距離を全力疾走したぐらいじゃ息切れしないよ。

せめて3倍は持ってこないと。

あと流石にバイクはズルじゃない?

フラグ建てたのが不味かったか。

でも、残念だったね。

僕に勝ちたければセイバー・モータード・キュイラッシェでも持ってくるんだね。

 

「最高速度でぶち抜いたる!」

「負けてたまるかぁ!」

「あの3人の無双状態だ……」

「バイクより速いのおかしいだろ。しかも全然息切らさないし」

 

《上体起こし》

記録:62回

 

「爆豪お前マジか!」

「爆発の反動で起き上がるなんて……」

「峰田さんと似てますが危険性が段違いです」

「何の為に鍛えてると思ってんだ! この程度の爆発で怪我する訳ねえだろ!」

「するよ! 普通は!」

 

かっちゃんは才能マンだからね。

才能マンが血反吐吐きながら努力したらこうなるよ。

爆発する個性だけど爆発への耐性はあまり無いから鍛えるしかないし。

 

《長座体前屈》

記録:62cm

 

「柔らかっ!?」

「柔軟性は大事だよ〜。可動域が広ければ広いほど戦闘スタイルにも幅がでるしね」

「お前の場合柔らかいとか言うレベルじゃないのよ」

「何当たり前のように関節外してんの?」

 

普段から大怪我とかしてるし関節が外れるのにも慣れてるからね。

たまに関節無くなることもあるけど。

 

 

「んじゃ、結果発表だ」

 

1位天杯久遠  2位爆豪勝己

3位緑谷出久  4位八百万百

5位轟焦凍   6位飯田天哉

7位常闇踏陰  8位障子目蔵

9位尾白猿夫  10位切島鋭児郎

11位芦戸三奈  12位麗日お茶子

13位口田甲司  14位蛙吹梅雨

15位青山優雅  16位峰田実

17位瀬呂範太  18位上鳴電気

19位耳郎響香  20位葉隠透

 

「除籍は嘘な。君達の最大限を引き出す合理的虚偽ってヤツだ」

「「「はぁ!?」」」

 

合理的虚偽、ねぇ。

 

「とーぜんですわ! 少し考えれば分かることです」

 

まあ普通はそう思うよね。

 

「いやぁ、嘘っていうのが嘘だと思うよ」

「何故そう思うのですか?」

「最初に言ってたでしょ? 見込みがなければ除籍って」

 

要するに見込みがあったから除籍無しになったってことだと思う。

相澤先生全然嘘をついてる感じはしなかったし、性格的にやりかねない。

 

「それに、さっきここの教員が話してるのが聞こえてきたんだけどさ。相澤先生は、去年の一年生、一クラス全員除籍処分にしている」

 

僕の言葉に成績下位の4人が石化したように固まる。

 

「そんなこと許されるはずがありませんわ!」

「多分何かしらの救済措置も用意されてるんじゃない?」

 

多分復籍とかその辺りだろう。

そうでもなければ今頃とっくにPTAやらマスコミやら何やらが騒いでいる。

 

「……そういうことだ。光るものはあった。だが安心するなよ。俺はこれからも見込み無しと判断すれば容赦なく除籍するからな」

 

そう言い残し、先生は去って行った。

ちなみにガイダンスはちゃんとした。

 

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