ふむ、私に喋れと言うのだな!?   作:хорошо!

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ぅゎょぅι゛ょっょぃ

なけなしの勇気とコミュ力を振り絞ってセリカを助けに来たものの、相変わらず戦闘面では何の役にも立たない安留ヒノさんです。

いくら決意を漲らせてもね、私のよわよわなこの身体と銃を持っていないっていう戦闘が出来ない根本的な問題は覆らないんですよ…

久々に長文を話した反動で死にかけてる時に

 

『私、戦えない』

 

って伝えるの、マジで辛かったんだからね?

うん、めちゃくちゃ気まずかったし困惑してるみんなの視線も痛かったんすよ…

でも私頑張ったよ、みんなをここに連れて来ただけでも頑張ったと思うよ…

うん、勝手にやり切った感出してるけどこれから私は原作知識を活かして何度も今回みたいに頑張っていかなきゃいけないんですよね。

ッスゥ…うん、頑張ろう、頑張らなきゃな…

 

そんな戦闘中はマジのマジで役立たずな私がみんなの戦闘を見てて思っている事は…

 

「何故お前達がここにいる…っ!?」

 

「ん〜・・・ま、色々あってねぇ〜!」

 

ぅゎょぅι゛ょっょぃ

仮にも高校3年生のホシノが幼女に入るのかって?

うるせぇ!!!!いこう!!!!(天下無双)

まぁ、ホシノが本当に幼女かと聞かれるとココナやイブキに比べればロリロリしてない気も…

…私、何の話してるんだろう。

あまりにもする事がなさすぎて現実逃避してたね、先生の隣に佇む置物だぞ今の私は…

 

戦闘には参加出来ないとはいえ、自衛手段くらいは持った方が良いだろうなぁ…

この身体で銃とか撃ったら反動で肩とかやられそうだし、そもそも私が銃弾を当てられるのか…

というか、銃を人に対して向ける事が出来るのか。

…う〜ん、メンタルは強い自信があるけどちょっと怖いかもしれないな、撃っても死なないって分かってても怖いモンは怖いよ…

私、恵まれた環境で育った日本人ですし…

となると、スタンガンとかそういう…キヴォトス人にスタンガンとかって効くんだっけ…?

 

「よし、撃退完了です〜♤」

 

『皆さん、お疲れ様です!』

 

あっ、ハイ、お疲れ様です…

…えっ、いくらなんでも早くないか?

ぁ〜・・・まぁ、こっちは事前に戦闘が起きるって事を理解して準備してから来てるんだもんなぁ…

対して相手も準備はしてきているとはいえ、アビドスの面々がフルで揃ってるとは予想してなかった…

そもそもその時点でちょっと有利だったのかも、あとはただただひたすらにアビドスが強い。

 

いやね、私もゲーム的な描写だと思ってたんだよ先生バフとかアビドスの戦闘能力とか…

うん、明らかに強いわ、数歩抜き出てるわ。

先生の指揮が的確なのもあるんだろうし、ヘルメット団の生徒1人の強さとアビドスの生徒1人の強さの格が違いすぎるんだよね。

それに加えてチームワークもかんぺき〜♪な状態、人数不利やら相手がなんかゴツい戦車みたいなのを持ち出している所とかを加味してもアビドスの方が何段階か上ってレベルで強いように見えるね…

 

「…どうして、みんなが…?」

 

「それは〜・・・え〜っとねぇ〜・・・」

 

“ヒノが、セリカが危ないって教えてくれたんだ”

 

唐突なキラーパスはやめてください。

死んでしまいます、割とマジで死んでしまいます。

いや、大丈夫、今の私ならいける。

確かに連続して会話した事により私の心はドボドボになってるけど、逆を言えば連続した会話によりアドレナリンが出てる今の私なら少しくらいは話せる!!

 

「間に合って、良かった」

 

う〜ん!!言葉が足りない!!

でもコレが今の私に出来る精一杯なんです!!

そもそも話せない以前に私がここで何を言うのが正解なのかもよく分かってないしね、私にコミュニケーション能力を求めちゃいけない…

まぁ、間に合って良かったってのは本心だし他に感じている事で彼女に伝えなきゃいけないくらい重要な事なんて特にないからなぁ…

辛辣な言葉を投げ掛けないでくれ、全く喋れなかった私が言葉足らずでも会話を成立させる事が出来ているんだからそれだけで大きな一歩なんだよ…

 

「うへぇ〜・・・ヒノちゃん、もしかしてセリカちゃんのストーカーさんなのかな?」

 

「なっ…!?」

 

は!?ちちち、ちげぇし〜!?

マジでちげぇし〜!?ガチだったらやべぇし〜!?

いや、うん、バカ正直に『私未来知ってま〜す☆』が出来る筈がないしそう疑われるのも仕方が無い事…なのかもしれないけどさ!?

そりゃないぜ、助けてくれよマイティーチャー・・・

アレだ、ループモノとか原作知識モノの主人公ってこういう思いをしてるんだろうなぁ…

ほむほむとか、鳳凰院凶真さんとか…

 

「嫌だなぁ…冗談だよ、じょ〜だん〜・・・」

 

「………」

 

“あはは…”

 

やめてくれホシノ、その冗談は私に効く…

冗談に聞こえないじゃん、セリカとか絶対にマジにしてたじゃんさっきの反応を見るに…

否定材料がない私からするとその冗談はマジで心臓に悪いのです、痛い所を突かないでほしいのです。

変に誤魔化しても誤解を生みそうだし、この対応もある意味正解ではある、のかな…?

もっと上手くやれる気はするけどそれが思い付く程に私は頭が良い訳じゃないし、他人の気持ちを汲み取る事が出来るタイプでもないんだなコレが…

転生特典、もし叶うならコミュ力が良かったなぁ…

 

「…ぁ、あの…!!」

 

おやセリカ、原作で見たツンデレ顔差分みたいな表情で急にどうしたんだい?

画面を通して見てきた表情とか声をこうして生で聞けるっていうのは凄い嬉しい事だよね〜

それと同時に現実を受け入れられないよね、なんだかリアルなVRやってる気分になる…

そこらへんも慣れていかなきゃなぁ…なんて?

まぁ、そんな事はどうでも良くて今はセリカのツンデレ顔について話をしている訳なんだけども…

 

「ありがとう…ぃ、色々と…」

 

…デレた!!セリカがデレた!!

これには思わず私もスタンディングオベーションを…

…出来ないけどね、何も言わずに急にそんな事をしだしたらとうとう私不審者になっちゃうよ。

感動したのは事実だけどね、こうもベタなツンデレって実在するんだなぁ…

 

「でっ、でも!!この程度で私がアンタ達の事を認めたとは思わない事ね!!」

 

はい、ツンいただきました、ごちそうさまです。

別にセリカ専先生って訳じゃないけど、こうして魅力を目の前で発揮されると…こう、なんだろう…

『うっ…!!』ってなるよね『うっ…!!』って…

残念ながら私に語彙力というものは存在しないのでこういう大雑把な例えになっちゃうけどね…

アレだ、つったかたーでとんでもない『神』を見かけた時の感想と同じような感じだ。

語彙力消えるもんアレ、大体アレでしょ。

 

「ん、セリカのデレは貴重」

 

「ふふっ、ですねぇ〜♪」

 

「…何笑ってんの!?」

 

モォ、ナニワラッテンノー!?

実際微笑ましいんだから仕方が無いでしょう…

私ですか?現在コミュ力を使い果たして表情筋が固まっているので完ッ全に無表情ですが?

許してくれ、今日はもう頑張ったんだよ…

あぁ、疲れたんだ、パトラッシュ…

だってもう結構良い時間なんだよ、良い子は寝る時間〜ってやつなんですよ。

というわけで、当然っちゃ当然ですが…

 

“えっと、それじゃあみんな…”

 

『そうですね、帰りましょうか!』

 

「ん〜・・・そうだねぇ〜」

 

ちゃちゃっと帰りましょうか!!

 

 

◇◇◇

 

 

「ヒノちゃん、かぁ…」

 

時計の針は深夜を指している、当然だが他の生徒はもう既に下校した。

そんな、静まり返った教室で一人呟く。

 

「先生とは別に、ちょっと警戒しないとなぁ…」

 

明らかに怪しいその生徒、明らかに不自然な行動を取り続けるその生徒。

自分達の敵だと明言する程ではないが、何も分からないのだから警戒するに越した事はないだろう。

彼女は今日も一人、パトロールを続ける。

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