ふむ、私に喋れと言うのだな!?   作:хорошо!

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銀行強盗はルールで禁止スよね

「…それでは皆さん、アビドス対策委員会の定例会議を始めます」

 

それでは第1回『銀行を襲う』までの時間を競うアビドスRTA、は〜じま〜るよ〜・・・

他に走者はいない筈なので必然的に私が記録保持者です、ふはは…走る前から記録更新が約束されているRTA程楽なモノはない…!!

約束された勝利のRTA、いきますよ〜!!

 

ハイ、冗談もこれくらいにしておきまっしょい。

私がいるのは例の通りアビドスの教室、当然だけど私の隣にはシャーレの先生もいます。

もはや先生の隣が固定位置みたいになってるんだよね、そのうちワカモ辺りに殺られそうだぜ!!

それまでに自己防衛の手段を身に着けるか、先生との距離感を上手く掴めるようにならねば…

『先生ばかり頼ってちゃ駄目、自己防衛』って事よ…

 

「今までとは違い本日はシャーレの御二方にもお越しいただいているので、いつもよりも真面目な議論が出来ると思うのですが…」

 

「は〜い☆」

 

「もちろん」

 

「何よ、いつもは不真面目みたいじゃない」

 

「…少し不安もありますが、本題に入りましょう」

 

言っちゃアレだけど不安しかないですね!!

みんな不真面目って訳じゃないんだけどね、如何せんどこをどう見ても安心感がないっていうか…

なんだろう、アビドスの生徒達ってなんだかんだ言いつつ頭キヴォトスしてる典型例だよね…

 

「改めまして、本日は私達にとって非常に重要な問題…『学校の負債をどう返済するのか』について、具体的な方法を議論していきます」

 

うん、とても重要な問題だね。

というか私も明確な解決案を知らないんだよねコレ、私の知ってる『ブルーアーカイブ』はコレに対する明確な解答が出る前に終わっちゃったから…

あゝ神よ、どうしてブルアカのストーリーを読み終わる前に私をキヴォトスへと転生させたのだ。

百花繚乱編がどうなったかとか知らんぞ私!!コクリコ様は結局どんな人なんですか!!

 

…この話キリがないね、うん、やめよう。

 

「ご意見のある方は、挙手をお願いします!」

 

「はい!!はい!!」

 

「はい、1年の黒見さん、お願いします」

 

元気が良いですねぇ、せりにゃんは…

…うん、正直な話私はこの後セリカが何を言うか知っちゃってるから複雑な感情なんだけどね、どんな顔しながら私はこの話を聞けば良いんだ…

というわけで私は今日もポーカーフェイスを保ちます、どうリアクション取れば良いか分からんし!?

 

「…どうして無理して名字で呼ぶの?」

 

「せ、セリカちゃん・・・一応、会議だから…」

 

「良いじゃ〜ん、なんかお硬い感じでさ?」

 

「なら、良いのかな…」

 

まぁ、割とちゃんとした会議だしね。

そもそもアビドスのメンバー自体がお硬い雰囲気に合ってないって節はあるけど…過去おじだってなんだか思ったよりうへうへしてたし〜・・・

それでも少しでもお硬い感じにした方が…なんか、こう、雰囲気とかは出るよね。

 

「…まぁ、とにかく!!対策委員会の会計担当として言わせてもらうけど、現在の我が校の財政状況は破産の寸前としか言いようがないわっ!!」

 

「このままじゃ廃校だよ!!分かってる!?」

 

「うん、まぁねぇ〜・・・」

 

セリカって会計担当だったんですか…?

何度だって言ってやろう、生前の私は雰囲気でブルアカをやっていたんだ…

ニワカって程じゃないとは思うけどそこらへんの知識はガバガバのガッバーナぞ、下手したら記憶違いでやらかす可能性すらあるぞ。

そうなったらお前のミスでしたしちゃうじゃん!!私の記憶のせいだよ〜!?

 

「毎月の返済額は利息だけで788万円!!私達も頑張って稼いではいるけど利息の返済も追い付かない…」

 

「これまで通りに指名手配犯を捕まえたり苦情を解決したり、ボランティアするだけじゃ限界がある…」

 

「つまり、このままじゃ埒が明かない!!」

 

あんまり危ない橋を渡らずとも指名手配犯が捕まえられるって時点でヤバいんですよ。

アビドスの生徒達は自分達の強さを理解した方が良い、マジで強いから君達は…

 

「では、具体的にはどうすると…?」

 

「これこれ!街で配ってたチラシ!」

 

「ふぅ〜ん…どれどれ…?」

 

ってなわけで、セリカの持っているチラシを詳しく読んでみましょう!!

 

『ゲルマニウム麦飯石で貴方も一攫千金』

 

アウトです、あまりにもアウトです。

 

“ぁ〜・・・うん、これは…”

 

「この前説明会にも連れて行ってもらってね!なんでも運気を上げるゲルマニウムブレスレットっていうのを売ってるんだって!」

 

なんでそれは…!!疑わないんですか…!!

マジで危機感持った方が良いよ…!!

チョロい女だぜ、へへっ…的な事思われてるよ!!

なんで肝心な所はちゃんと疑うのにそういう所はちょっとガード甘くなっちゃうんですか…?

 

「それでね、これを周りの3人に売れば…」

 

…ごめん、流石にコレは見過ごせないわ。

 

「セリカ」

 

柄じゃないけど口を出させてもらu…

ァッ、ムリッ、一気に私に視線を向けないでっ…

 

「えっ、何?」

 

「えっと、これは却下かな〜・・・」

 

「ん、流石にコレは…」

 

ゼェ…ゼェ…ふぅ…まぁ、そうなるな…

 

「なんで!?どうして!?」

 

「セリカちゃん、それはマルチ商法ですよ〜?」

 

「当然だけど、儲かる訳がない」

 

周りの3人に同じ商品を買わせる、って時点で普通は疑うのが正解だと思うんだけどなぁ…

ただただセリカが世間知らずなのか、売らせようとしてくる人の手腕が良かったのか…

間違いなく前者だろうなぁ、セリカだし…

 

「わっ…私、2個も買っちゃったんだけど!?」

 

今日のセリカはお金があるのでブレスレットを…

2つも!!買っちゃいます!!(迫真)

…2つも!?(驚愕)

まぁ、知ってたけど当然手遅れだよねぇ〜・・・

セリカもジュンコも、もうちょっと常日頃から人を疑う事を覚えた方が良いんじゃないかな。

疑い過ぎて疑心暗鬼になるのもアレだけどね?

 

「セリカちゃん、騙されちゃったねぇ…」

 

「そんな所も可愛いですよ☆」

 

「…騙されたぁ!!もう!!」

 

「えっと…黒見さんからの意見はこの辺で…」

 

そんなこんなで会議は続いていきます…

ホシノの他の学校から生徒を無理矢理引っ張ってくる案、これも冷静に考えるととんでもない事を提案してるなぁ…なんて思ったり…

ノノミの『アイドルやろうぜ!』って旨の案…これが一番マトモな疑惑あるの酷くない???

なんでアイドルのグループ名が覆面水着団なんですか…?地下アイドルでもやる気だったんですか…?

 

そこで飛び出す、例の問題発言。

 

「…はい、2年の砂狼シロコさん」

 

「銀行を襲うの」

 

出ました例の発言!!ここでタイマーストップ!!

そもそもタイマーなんて持ってる訳が無いんだけどね、気分的な話です気分的な…

この動画を見ている画面の向こうのキミ!!キミもこのRTAを走ってはみないかい!?

…ハハッ、こう心の中で呼びかけた所で私の台詞に返ってくる言葉はないんですけどね。

 

「確実かつ簡単な方法、ターゲットも想定済み…」

 

サラッと鞄から覆面を取り出すなシロコよ。

どうしてそんなに準備が良いんですか…?

ここで『A.シロコだから』って答えが成立しちゃうの、あまりにもあんまりだと思うんです。

う〜ん、そもそも銀行強盗が決め台詞みたいなヒロインだからなぁ…この子は…

…メインヒロインの姿か、これが…?

 

「あのぅ…議論が進まないのですが…」

 

「ん〜・・・先生は、どの案が一番良いと思う?」

 

“えっ?"

 

さぁ、どうする先生よ!!

今先生には銀行強盗と生徒誘拐とアイドルっていう3つの選択肢が提示されているぞ!!

なおどれを選んでも辿り着く√は変わりません、道場送りにはならないから安心してね?

 

「こ、この中から決めるんですか…?」

 

「大丈夫だいじょ〜ぶ、先生達が決めた案ならきっと間違いないからさ〜?」

 

“…そうだね、ヒノはどう思う?”

 

先生、私を裏切りましたね?

原作と違って私がいるという僅かな違いから第4の選択肢を生み出さないでください、そのキラーパスは私に4倍弱点レベルでこうかはばつぐんだ!!

 

「………」

 

…答えたくねぇ〜!!でも無言も無理だコレ〜!!

明らかに私に向けての問い掛けだもん、コレを無視するって選択肢は流石に取れない…

しかもコレは首を振るだけで答えられるような簡単な問題じゃない、それに加えてどの選択肢を選んでも『アレ』が起きるっていう詰み状況…

追い詰められた状況で、私が選んだ答えとは…!!

あっ、CMは挟まないから安心してね。

 

「銀行を襲う」

 

「えぇ!?本気ですか!?」

 

本気ではないです、ただ私の『先生』としての好奇心からコレを選びたかっただけです。

だってさァ!!どれ選んでも訪れる結末っていうかオチは決まってるんだもんさァ!?

なら一番面白い選択肢選ぶよ私はァ!!

 

「よし、決まり!それじゃあ出発だ〜!」

 

“どうしてよりによってソレを…”

 

うるさいですね…私に任せたのは貴方でしょう…

私だってたまには暴れますよティーチャー、無言の方が役に立ってるかもしれんぞ私は!!

…言ってて悲しくなるなコレ、つらいじゃんね。

 

「ほ、ホントに!?コレで良いの!?」

 

「計画は大胆な方が良い、でしょ?」

 

それはそう、たまには大胆にいかなきゃね!

まぁ、そのたまに行う大胆な事っていうのが思いっ切り間違った選択肢なんですけども…

…ぁっ、まずい、アヤネの様子が…!!

 

「…い…」

 

「い…?」

 

「いいわけないじゃないですかぁ!」

 

アヤネ、キレた!!

そんなこんなでブチキレたアヤネにめちゃくちゃ説教された末に、結局議論は解決しませんでしたとさ…

…普段大人しい子が怒ると怖いっていう話、身を以て体験すると余計にそう思うね、うん。

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