ふむ、私に喋れと言うのだな!?   作:хорошо!

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リアルで立て込んでいました、生きています。



そんな怪しさで大丈夫か?

「ひぇっ、何これ!?ラーメン超大盛じゃん!?」

 

その反応になるのも無理はありません、だって言葉の通りの状況になってるんですもの。

このラーメンの量、なんか変…

パッと見だと二郎系みたいな量してるもん、二度見したらソレより多いもん。

600円以下のメニューを注文してコレが出てきたら、そりゃあ驚くわ…

 

「ざっと、10人前はあるね…」

 

「こ、これは、オーダーミスなのでは…?こんなのを食べるお金はありませんよ…?」

 

まぁ、そうなるな。

何がどうなってコレが出てくるのか、隣の席で他の人が食べてるラーメンは普通のサイズだし…

いくら察しが良かろうが困惑する筈だよコレは、本気で注文の誤りがあるか疑うレベルには…

ところがどっこい、コレは意図して起こされている状況なのでオーダーミスな訳がないんですね!

 

「いやいや、これがうちの580円の柴関ラーメン並ですから…ね、店長!!」

 

「あぁ、ちょっと手元が狂って量が増えちまっただけだから気にしないでくれ」

 

…う〜ん、常識的に考えると無理があるんだけどね。

まぁ、便利屋のメンバーの事を思って敢えて大盛にしたって考えると案外それっぽいというか。

なんだろう、状況が状況だからわざとらしい方が良いとかそういう感じなのかな?

この理由なら遠慮されないし…というか、遠慮されたとしても強引に押し通しそうだし。

 

一度決めたら絶対にやる『スゴ味』があるのがセリカ、そして柴大将ですから。

頑固とはまた違う、なんていうかとても過保護で優しい人達なんですよ…

やっぱり相当相性良いよね、この二人は。

 

「それじゃ、ごゆっくりどうぞ〜」

 

「…ぅ、うわぁ〜…」

 

「よく分かんないけどラッキー!」

 

…怪しもうっていうのも野暮がある気がするけど、もうちょっと疑ったりしないの?

いや、今の流れを見た後だとそういう気もなくなるのが普通…なのかな…?

コミュ症に他人の心は分からないんです、稀に起こりうる一部の例外を除いて…

 

「…ふふふ、流石にコレは想定外だったけれど厚意に甘えてありがたくいただかないとね…」

 

「じゃ、食べよっ!」

 

これが想定内だとしたら未来視の類だよソレ。

何処ぞのセクシーフォックスと同じ能力を持ってる事になっちゃう…キャラ被りセイアですまない…

冗談はさておき、ここで見栄を張るのは流石に悪手だろうから正しい判断なんだけどね。

 

そんな訳で、運ばれてきた超巨大なラーメンを口に運ぶ便利屋の面々…

…顔が横に並ぶと改めて思うねコレ、意味分からないレベルで大きいわ。

大食いチャレンジとかで出てくるタイプの、割と無理ゲーなヤツじゃん…

これが580円…すごいなぁ、人情って…

 

「お、おいしいっ!」

 

「お〜…なかなかイケるじゃ〜ん?」

 

そんな便利屋さんは、ラーメンを食べて多種多様な反応を露わにして…

…いや、大体みんな同じような反応だなコレ。

美味しかったんだよね…お気持ち、分かりますよ…

なんていうか、こういう風に美味しそうに料理を食べられると見てる方も色々と…ぁっ、ちょっ…

ノノミさん?なんか、席から立ち上がって…

 

「でしょう、でしょう、美味しいでしょう?」

 

行きやがった!マジかよあの野郎!行きやがった!

いや行く事は知ってたんだけど、あまりにもコミュ力の塊過ぎないか?

初対面の相手にどうして突っ込めるんすか…?

突っ込む必要性があったならまだしも、自分から突っ込む理由なかったぢゃん…!?

 

「あれ、隣の席の…」

 

「うんうん、ここのラーメンは本当に最高なんです、遠くからわざわざ来る人もいるんですよ〜?」

 

お相手さん割と困惑しちゃってるじゃん!!

いや、状況が状況とは言えど普通に飲食店で食事してたら隣の席の人がわざわざ席を立ってまで話し掛けてきたって状況だからなぁ…

実際に立ち合ったらちょっと困惑するような状況である事は間違いないね…

 

「えぇ、分かるわ、色んな所で色んな物を食べてきたけれど…このレベルのラーメンは、なかなかお目に掛かれないレベルだもの」

 

アルちゃんもなんでそこで乗るんだ…!!

いや、別に悪い事じゃないしこうなる事は一応知ってたんだけどさぁ…!?

なんだろう、なんか、複雑な感情というか…

…あれか?目の前にいるコミュ力強者達に対する嫉妬的なそういうヤツですか?

…違う気がするけど否定出来ないなぁ…!!

 

「えへへ…私達は、ここの常連なんです…」

 

「その制服、ゲヘナ?」

 

「ふ〜ん、遠い所から来たんだねぇ〜」

 

うわぁ、全員して距離詰めに行ったよ…

なんだかんだアビドスのメンバーって、みんなコミュ力強だし人懐っこいよね。

そんな私はあの中に混ざれるほど強い人間ではないので、大人しくその光景を眺めていますね…

…はぁ!?別に羨ましくとか!?ありませんが!?

じゃあなんです!?賭けますか!?

 

 

◇◇◇

 

 

「…ねぇ、ムツキ」

 

「ほいさ、どうしたのカヨコちゃん?」

 

自分の隣に座っていたカヨコちゃんの呼び掛けに答えてみれば、彼女が視線で訴え掛けてくる。

目線の先を見てみれば、アルちゃんと仲良く喋る初対面の生徒達の姿が…

と、その制服に見覚えがある事に気付く。

目にした事がある筈のその見た目、それも割と最近の出来事だった気が…

 

「アビドスだ…」

 

「アビドスだねぇ…」

 

そう、あれは今回襲撃する対象であるアビドスの制服だった筈だ。

カヨコちゃんの反応を見る限り、恐らく勘違いなどではないだろう…

う〜ん、なんて言うのかなぁ〜・・・運が悪いというか、逆に運が良いと言うべきか…

事前に襲撃対象達の見た目を知れた〜、っていうのはだいぶ大きいんだけど〜…

 

「うふふっ、いいわね!!こんな所で気の合う人達に出会えるだなんて!!」

 

「アルちゃんは気付いてないっぽいね〜…」

 

肝心のアルちゃんが気付いてないんじゃ、色々と意味がないだろう。

まぁ、なんというか、アルちゃんらしいけどね?

 

「…言うべき?」

 

「ん〜…面白そうだから放っておこ♪」

 

「…はぁ…」

 

これはこれで後々が面白そうである、別にここで伝えようが伝えなかろうが〜…って感じ?

なら、面白い光景が見れそうだし伝えないで放っておくのが吉な気がする。

ま、あくまで自分なりの意見だけどね!

そんな訳で、いきいきとしながらお喋りしてるアルちゃんを眺めている最中に…

 

「…ムツキ、アレ…」

 

「…ぁ〜…見られてるね、明らかに」

 

カウンター席からの視線に気付く。

敵意を持った視線…かは分からないけど、何処となく睨んでいるようにも見える。

その視線は揺らぐことなしっ!私達の方にロックオンしちゃってるなぁ…

 

「アビドスの制服…じゃない、じゃああの子は何処の誰なんだろうね〜…?」

 

「…私達の目的に勘付いてる…?」

 

「ありえなくもないって感じかなぁ〜…」

 

「…ま、ガッツリ睨まれてるしね…」

 

掴みどころがないっていうか、こうやって見てる分には感情が読み取れないというか…

なんだかんだ分かりやすいアルちゃんとは正反対って感じの子に見える。

ん〜…流石に何らかの理由があってこっちを見ていると思うんだけど…

 

「で、カヨコちゃん…あの子はどうするの?」

 

「…警戒しておくに越した事はない」

 

「ん、そうだね〜」

 

まぁ、アビドスの制服を着てる訳じゃないし?

もしかしたら何かあるかもしれない、そう考えておくのが一番安牌かな〜

…ま、なんだか面白い事になりそうだしちょっぴり期待させてもらおっか!

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