ふむ、私に喋れと言うのだな!?   作:хорошо!

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鈍感系の域を遥かに超えている

「それじゃあ、気を付けてね!」

 

「お仕事、上手くいきますように〜!」

 

そのお仕事っていうのが、貴女達の大切なアビドス高等学校を制圧する旨の事だったらど〜する?

うん、冗談でも何でもなく事実なんだけどね。

運が悪いと言うべきか、逆にある意味で運が良いと言うべきか…

幸か不幸か、これから戦う事になる相手とこうも仲良くなっちゃうんだもなぁ…

まぁ、こうして仲良くなった事も、このやり取りも無駄な事ではないんだけどね。

 

「了解!!貴女達も学校の復興頑張ってね!!」

 

アルちゃんや…この近くの学校に通っていて、復興を目指さなきゃいけない程に廃れてる学校って聞いて真っ先にアビドスの事は思い浮かばなかったのかい…?

…思い浮かばなかったんだろうなぁ、だってかの有名なかりちゅまのアルちゃんですよ?

決める時はとことん決めるけど、こういう時は割りとダメダメなのよ…

 

「私も応援してるから!!じゃあね!!」

 

そんな事はつゆ知らず、純粋無垢なアルちゃんとその一行は元気に手を振りながら帰って行く訳です…

あぁ、可哀想なアルちゃん…ひとえに貴女が色々と抜けているせいなんだけども…

嫌だなぁ…この後、便利屋&雇われの子達がアビドスに襲撃してくるんでしょ?

…嫌だなぁ!!マジで嫌だなぁ!!

 

どうにかして戦闘を避けたいけども、それで話が変な方向に拗れるのもまた困っちゃうし…

だからって放っておくのも、なぁ〜…

…よし、取り敢えずアビドスに戻ってから考えよう!!そうしよう!!

って、ありゃ…なんだか視線を感じる…?

 

「………」

 

…ん〜…心無しか、睨まれてたような気が…?

 

 

◇◇◇

 

 

紆余曲折あったものの、特にトラブル等はなく無事にアビドスへと帰って来ました。

私は帰って来た!!…なんて言うけど、ここは私の家でも母校でもないんですよ…

あゝ、愛しき我が家…理想郷とも言える環境下で引き篭もっていた時期が恋しい…

とは言うけど、結局引き篭もり生活に戻って来た所で嫌気が差して数日でやめるんだから私という人間は分からない…

 

インドア派なのかアウトドア派なのかって言われると返答に困るけど、別にどっちも嫌いだった訳じゃないし。

まぁ、今の私のこの貧弱過ぎる身体じゃ外出するって言っても限界がある気がするけどね…

日光が憎い、照りつける陽の光が妬ましい…

 

「いやぁ…面白い人達だったねぇ〜?」

 

「うん、また機会があったら話したい」

 

悲しいお知らせになってしまうんですが、その面白い人達は今からこの学校に襲撃に来るんです。

って、それを今伝えた所でかえって混乱させるだけな気もするんだよなぁ…

ほら、自分で言うのは色々と心が痛むけど私ってばだいぶ怪しいじゃん?

そんな人が『あの子達が襲撃してくる』って伝えた所でたかが知れてるじゃん?

だから手出ししづらいっていうか…

 

…とは言ったものの、見て見ぬフリをし続けろと言うのも私的には結構辛いワケで。

どうにかしてアビドスへの損害を、被害を減らしたい。

私としても、そう思うワケなんですよ…

だから少しでも良いから情報を…と、思ってる、思ってはいるんですよ。

 

一応ね、私は今もコミュ症発動中なのよ。

先生を含めて周りには結構な人がいるし、この中で長々と喋るなんて高等テクニック私には出来ないのだ…

けど、少し前に述べたように見て見ぬフリをするというのもまた私の性格的に嫌なワケです。

面倒臭いだろう?私にも自覚あるよ…

 

「気を付けて」

 

「臨戦体制、来る」

 

というわけで、短い文でも内容が伝わるように工夫してみました…

…コレで伝わらなかったら私は爆散します、私にこれ以上というのは無理なんです…

人が多いの!!私からすると!!

この調子で行くと私、人混みとかで喋る事になったら私マジで死ぬんじゃないのか…?

神は言っている…ここで死ぬと…

…少しずつ、慣れていかなきゃなぁ…

 

「…何よ、急にどうしたの?」

 

やめてセリにゃん、私をそんな目で見ないで。

やめっ…やめろーッ!!これじゃ私が痛い感じの厨二病みたいになっちゃうじゃないか!!

…いや、さっきの発言はそう見られてもおかしくないような言動をしてきた気が…

…助けて!!誰か私に助け舟を出してプリーズ!?

 

「…なっ…!!」

 

はい!!アヤネっち!!私を助けて!!

…ぁ、いや、違うな、あの感じを見るに…

 

「校舎より南に20km、大規模な兵力を確認いたしました!!」

 

やっぱり来てるよね、知ってた知ってた…

…原作だと何km地点で確認したんだったっけ?

記憶力的な問題で流石に覚えてないけど、私の発言が少しでも役に立っていた事を祈る…

役に立ってなかったら私はただただ痛い発言をしただけの厨二病になっちゃうからネ…

 

「まさか、ヘルメット団が?」

 

「ち、違います!!ヘルメット団ではありません!!」

 

え〜…確かこの後、便利屋御一行が乗り込んでくるのを防ぎに行く筈なんだけど…

彼女ら、有り金大体全部引っ張り出して大量の傭兵さん方を雇っているんだよね。

というかそれが原因で金欠になったんだし、だから柴関で巡り会う事になったわけで…

運命ってのは奇妙なもので、変に噛み合ってこういう事が起こるんだから面白いもんだよね。

いや、当の本人からすれば面白くないだろうし寧ろ色々と困っちゃうんだろうけどさ…

 

「傭兵です!!恐らく、日雇いだと思われます!!」

 

やっぱりいるよね、知ってはいたけど…

画面の向こう側で状況を判断してる分には分からなかったけど、もしかして結構な人数がいる感じ…?

便利屋が4人+大勢、対するアビドスの生徒は5人…

先生の意味分からないレベルで凄いサポートありきとはいえ、結構しんどい対面なんだろうなぁ…

 

便利屋、ネタ枠で使われる事多いけど何だかんだで少数精鋭な実力者集団な訳だし。

原作では勝ってた訳だけど、どうなる事やら…

私、マジの戦闘に入っちゃうと本当に出来る事なくなってきちゃうからなぁ…

どうにか戦闘に干渉出来る手段が欲しいものだけど…駄目だなぁ、すぐにゃ思い付かない。

足を引っ張るって訳じゃないけど、この場にいるからには少しでも役に立ちたいんだけど…

 

「うへぇ〜…そりゃあ参ったな〜…?」

 

「ほら!!ホシノ先輩はもっと気を引き締めて!」

 

そうこう言っているうちに、皆さんは戦闘準備が完了してやる気満々になったみたいです。

この切り替えの速さ、流石はキヴォトスの生徒達…

いや、中でもアビドスは環境的な問題でこういう襲撃に慣れてるっていうのもあるんだろうけどね。

それでも凄いものは凄い、ちょっと前まで一般ピーポーのぺーぺーだった私には到底真似出来ん…

 

「これ以上接近されるのは危険です!!」

 

「そうですね〜…先生、お願いしますね?」

 

というわけで、そろそろ現場に出るそうです。

敵性存在確認、ヨシッ!!

まぁ、無力な私は心の中で応援する事くらいしか出来ないんだけどね…

私だって先生みたいに生徒の役に立つ事がしたかった!!それか生徒側に立って戦いたかった!!

…うん、ウジウジ言ってても仕方ない。

 

“よし、出動だ〜ッ!!”

 

一先ず、目の前の問題に向き合わないとね。

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