物語は唐突に、私の眠気も唐突に
今日も今日とて〜・・・ぐーたら日和〜・・・
…違うんです、コレは決して私がサボっているとかそういう事ではなくてですね、ハイ。
私だってちゃんと仕事をしてるんですよ、ほら、シャーレって書類仕事がいっぱいじゃん?
だから私は先生と一緒にそれを捌くっていうとても重要なお仕事をしている訳で…
…まぁ、体力が無いからすぐにくたばるけどね。
目も疲れるし!!物理的に体力も足りないし!!
1時間書類とにらめっこしたら限界レベルで眠くなるの流石にマズいと思うんだ、見た目に比例して私の体力はロリのソレだったりします?
いやロリっ子より酷いわ、私には外を元気に駆け回る気力すらないっすよ、えぇ…
うわ〜ん!!先生から無能だとか思われてたら私はもう立場がありません!!
…言う筈がないだろう!!先生がそんな事!!
なんで一人で解釈違いを起こしているんだ私よ。
役に立つかは別としてちゃんと仕事を頑張ってる生徒の事を先生が否定する訳ないだろうよぃ…
私が頑張ってるのかって聞かれるとこっちとしてもちょっと返答に困るけどね…
いや、うん、この後何が起きるかって事をある程度理解した上で具体的な行動を起こさずにいるのは頑張ってないのかもしれないけどさ。
冷静に考えて言える訳がないじゃん、そんな事…
そもそも面と向かって先生と話すって事が無理だってのもあるし、まだまだ怪しいであろう生徒が急にこの後起きる事をペラペラ語ったら、ねぇ…?
多分先生の事だし信じてくれはするだろうけど、このキヴォトスがどの世界線のキヴォトスなのか分からない以上何処かでガバりそうなんだよねぇ…
ならいっその事、最初からバラさない方が良くない?
私は正体不明の先生の相棒!!その素性を知る者はこの世界の何処にも存在しない!!
私、謎のヒロインXとして売っていきます…!!
そしてコミュ症がバレた時が私の死に場所です、何なら先生にはもうバレてしまっているんではなかろうかとビクビクしております。
私は…こ、コミュ症なんかじゃねぇし〜!?
クール系な無口美少女なだけですし〜!?
うん、顔はポジっていこう、自画自賛みたいになっちゃうけど我ながら面は良いと思うぜ…
中身がコレだから台無しだけどね!!ハハッ…
…ぁ〜・・・ハイ、しんどくなってきました。
先生どこ行ってるんだよぉ…このままじゃ私が心の中で勝手に自滅して死んでしまうよぉ…
自業自得です、本当にありがとうございました。
それにしても先生遅いなぁ…今日も仕事の時間になったらシャーレの休憩室まで呼びに来るって
“ヒノ、もう起きてる?”
ファッ!?!?!?
えぇ、あぁ、ハイ、バッチェ起きてますよ!?
や、やめてくれ先生…ノックのない唐突な部屋への侵入は私に効く、マジで効く。
これが私じゃなくて他の生徒だったらきっと何処ぞのトラブってるような題名の作品みたいにラッキースケベが起こっていたんだろうね…
けど残念ながら此処にいるのは私!!そんな美味しい展開が起きる訳がないだろう!!
もし仮に起きたらフリーズします、羞恥心とかじゃなくて情報量の波に飲まれてですけど。
“良かった、もう起きてたんだね”
嫌だなぁ、流石に起きてますよ〜・・・
…嘘です先生が遅れて来たから間に合っただけで約束の時間にはまだ爆睡してました、だってスマホも目覚まし時計もないんですのよ!?
体内時計で起きろって言われましてもですね、私の体内時計なんざ狂いに狂って
私の一番の懸念点は寝ている最中にマヌケ面を晒していないかという点っすよ、割とマジで。
こういうキャラで頑張るって決めたんだからボロは出ないように頑張らなきゃ、ね…?
それにしても、どうして遅れたのだ先生よ…
思いっ切り寝坊しかけた私が言うのも何だが、そんなに大変な用事でもあったのかい?
う〜ん、私がキヴォトスに来てからまだ数日…つまり先生がキヴォトスに来てからまだ数日…
となると、原作通りに進むと考えるとそろそろ対策委員会編に入る筈だから〜・・・
“ヒノ、コレを見てくれる?”
ぬぁっ!?だから距離が近い!!近いって!!
乙女のトキメキとかそういうのじゃなくて単純に人がこんな近くにいるって時点で…ァッ、ムリ…
やめっ、やめろ〜!!死にたくな〜いっ!!
…拗らせてるとはいえただコミュ症なだけな私でコレなんだから先生ガチ恋勢達がこのアタックを受けたらマジで死ぬんじゃないか…?
いや、先生はそこら辺の間合い管理の達人だからそんなヘマをする事はないだ、ろ…
…私は!?私はこの距離で良いというのか!?
ぁっ、ハイ、そのスマホの画面を見るんですね。
そこはシッテムの箱じゃないのか…ぁ、いや、シッテムの箱は先生だけが使えるオーパーツだから私じゃ見れない的な問題でもあるのか?
ぁ〜・・・なるほどね、完全に理解した(分かってない)。
仕方ないじゃん、私は雰囲気でブルアカをプレイしていたただの一般プレイヤーぞ!?
そんな難しい話は考察勢とか二次創作者達が考えれば良い事で私には関係のない事だったもん!!
うん、ごめん、ちゃんとスマホの画面に集中するね…
しゅ〜ちゅぅ〜・・・しゅ〜ちゅぅ〜・・・
作業に!!集中!!してくださいっ!!
って、コレ、アレだな…?
“これはね、アビドス高等学校っていう学園のとある生徒が送ってきた手紙なんだ”
はは〜ん、さてはアヤネちゃんだな!!
私の知っている手紙の内容と大きな内容の違いはないと思うし、私の知っているシナリオ通り普通にアビドスから送られてきた手紙と考えて良さそうである。
だからと言ってこの時点でこのキヴォトスがどの世界線のキヴォトスなのか判断する事は不可能なんだけど…
取り敢えず、目の前の問題を片付けるとしよう。
“え〜っと、全文読めたかな?”
「………」
えぇ、読めました、随分前に読み終わってます。
こんな時、私もちゃんと会話をする事が出来たのならばこうやって彼の言葉に反応するために首を振るbotにならなくて済んでいただろうに…
しかしそう上手くいく筈がない、現実は非情である。
というか私、元々この手紙の内容知ってるし、別にちゃんと読む必要無かったし…
“それで、ヒノはコレについてどう思うかな”
…どう思う?どう思うってなんすかね…?
この手紙を見てどう思ったかって事か?
『わぁ、ブルーアーカイブ始まったなぁ』くらいの感想しか抱かなかったけど…?
ぁ、アレか、私がこの手紙の内容を見て救援要請に応じようと思ったかって話かコレ?
いや、うん、別に私目線断る理由ないしなぁ…
先生はきっと今すぐにでも出発するつもりなんだろう、だから私の意見を聞きに来たんじゃないかな。
私は今のアビドスの状況を理解している、そして私は出来る限り最善の道を行くと決めた…
ハイ、この引き篭もりコミュ症、アビドスを救うために一肌脱いであげますよ、えぇ!!
役に立つかと聞かれたら返答には困るけどね、原作知識の無駄遣いってこういう事なんだろうなぁ…
というわけでいつ出発する?私も同行しよう。
“…うん、着いてくるって事で良いんだね?”
ごめんな先生、分かりづらくて…
でも安心してほしい、原作に関わる初の大仕事なんだもん、私だって頑張っちゃうよ!!
そうと決まれば早速準備しないといけないね、まずは最低限の持ち物を持って…
最低限の…うん、アビドスで遭難するんじゃね…?
うわぁ…でも流石に町中で遭難するなんて言葉信じてもらえる訳ないし、私の方で多めに食料と飲料水を多く持っていくしかないのか…?
でも私がそんな量の荷物を持ってマトモに動ける訳ないし、本当に少量しか持ち運べない気が…
…それでも持って行かないよりはマシだな、行く前にエンジェル24に寄って行こう、うん。
そうと決まれば出発だ!!頑張るぞ〜い!!