どうも、未だに足の震えが止まらない安留ヒノです。
この適当に付けた名前にも慣れていかないとなぁ…なんて思いながら私は今日も生きております。
案外こういうのってすぐに慣れるモンだし、すぐに違和感も感じなくなると思うけどね。
いや名前の方はボロが出ないように慣れた方が良いけど、私が男だったって事は忘れないようにしないと…
いつか元の世界に戻れるかもしれないんだ、私は絶対にメス堕ちなんかしないぞ…!!
…今のフラグっぽいな、やってしまったか…?
ん、どうして急に生存報告なんかしたのかって?
難しい質問だなぁ…なんとなくっていう理由が一番な気もするし、特に理由はないというか。
まぁ、強いて理由を述べるとするならば…
『ほぉら、もっと踏ん張らなきゃ〜』
『ぐッ…!?』
画面越しに4人の生徒が自分達より圧倒的に多い数の生徒をリンチする光景を見ているから、ですかねぇ…
いや、こうして見るとやっぱり強いよアビドス。
先生の指揮があるから強いように見えるのもあるだろうけど、それを抜きにしても強くない?
度重なるヘルメット団の襲撃により鍛え上げられたのか、ある意味でためになってるのかも…?
ぁ、4人って言ったけど指揮に回ってるアヤネも私より何十倍も役に立ってるからね?
うん、私は何も出来ないお荷物と化してるけど。
先生もそうだけど画面越しにずっと指示を飛ばしてるなぁ…私はそれを眺めてるだけなんだけど。
いやね、喋れる喋れないの問題じゃなくて口出し出来る所がないんですよ私には。
『へぇ〜・・・なんか速いなぁ〜・・・』
くらいの情報しか分からないんです、私には。
さっきだってホシノがノールックショット決めてたけど、私からしたら何がどうなって相手の位置を把握出来たのか分からないよ…
いやそれはホシノがおかしいだけだな、うん。
にしても私なんかに指示出来るような所なんてないっていうか、あるとしてもソレに先生とアヤネが気付かない訳がないっていうか…
ほんと私がいる必要あるのかなぁ…って感じだよ。
別に私がいようがいなかろうが変わらなくないかってレベルで私役に立ってないからなぁ…これ、本当に先生に迷惑を掛けているだけなのでは?
とは言えこれからも挽回のチャンスがあると考えるか、これからも迷惑を掛け続けると考えるか…
仮に後者になったとして、迷惑を掛けるだけならまだ良い…いや、良くはないんだけどさ。
私のせいで原作より良くない方向へキヴォトスが進みでもしたら私は死ぬ、死んでしまうぞ…!!
そう考えるとやっぱり私っていない方が良いのでは?的な思考になる訳なんだけどねぇ…
このキヴォトスがバッドエンド√の世界線だって可能性がある以上、私も無責任に全てを投げ出せないっていうか、色々と気になっちゃうっていうか。
何の理由もないなら良いけど、私が転生してきたのに何らかの理由があった〜・・・とかだとさ、これから私の存在が必要になる場面もあるかもじゃん?
っていう考えが頭の中によぎっちゃうせいで色々と迷っちゃうっていうか…心が二つある〜・・・!!
「敵の退却を確認!!」
ぇっ、マジで、画面見てなかったんだけど。
うわっ、私完全に置物だなぁ…やっぱり今からでも役に立てる方法とか考えた方が良いのかも…?
主戦力にはなれないにしてもさ、最低限のサポートくらいは出来る能力を持ったりとかさ。
先生に相談…は出来る訳がないから、自分なりの方法ってヤツを考えないとなぁ…
『それじゃ、みんな帰ろっか〜』
そんなこんなで、私にとって初めて見る戦闘は私は何の役にも立たないまま終了した。
これから借金返済問題とかセリカ誘拐とか色々あるけど、そこでは役に立ちたいなぁ…なんて?
◇◇◇
「ただいま帰りましたよ〜」
“みんな、おかえり”
アビドスよ、私は帰ってきた!!
…ってな訳で戦いに行ってたシロコ達が帰ってきた訳なんだけども…改めて考えてみると戦いに行ってたって物騒すぎないか…?
キヴォトスの倫理観に慣れるのも時間が掛かりそうだなぁ…慣れちゃ駄目だっていう気持ちもあるけど、慣れておかないと後々苦労しそうだし?
戦闘に参加しなかったとしても流れ弾とかにいつ当たるか分からないんだから、常にその覚悟を持っておくに越した事はないと思うんだよねぇ…
「先生もアヤネちゃんも、サポートお疲れ様〜」
当然ながら私の名前は呼ばれません、だって冗談とかじゃなくマジで何もしてない訳だし。
無能を自覚しているからこそ何も出来ない、ある意味で地獄みたいな状況だと思うんです。
というか、アビドスのみんなも正直私の扱いに困ってるんじゃないだろうか…
そもそも私の名前知ってるのかって話だよ、私さっきまで寝てたからみんなと何も話してないぞ?
“みんな、ヒノも起きたんだから改めて自己紹介をした方が良いんじゃないかな?”
私、先生が実は私の心を読んでいるんじゃないかという気持ちになる事が時々あるんだ。
いやナイスタイミングではあるんだけどさ、そんな噛み合う事あるかなぁ、普通…
確かにその考えは思い浮かぶかもしれないけどこうもタイミング良くその言葉を口にされるとさ、私としてもちょっと困っちゃうというか…
「そうですね、では改めて…」
「私達は、アビドス対策委員会です」
すいません、既に知ってます…
確かに貴女達とは初対面ではありますが、私はブルアカプレイヤーなので…
いくら雰囲気でプレイしている勢とは言えどね、流石に貴女達の事は知っていますよ。
「私は委員会で書紀とオペレーターを担当している、1年の奥空アヤネ…そしてこちらが同じく1年生の…」
「セリカよ、どうも」
「そして私、ノノミとそこの〜・・・」
「私が2年生、砂狼シロコ、よろしく」
「そしてこちらが委員長の、3年生のホシノ先輩です」
「いやぁ、よろしくね〜?」
えぇ、ハイ、よろしくお願いします〜
改めて見るとなんか感慨深いなぁ…生の対策委員会をこうして目にするとなると…
ストーリーを読んでる人は誰しも好きになると思うんだよね、アビドス対策委員会は。
私も好きです、好きにならない理由がない。
こうやって好きな生徒達を間近で見られるのは転生して良かったと思える数少ない点かもしれないね。
“私は名乗る必要がないから飛ばすとして…”
「………」
…やめて先生、こっちを見ないで。
名前を言うっていう行動は確かに私でもギリギリいけるラインではあるよ、流石にさ?
でもさ、今のこの場は人が多いじゃんね?
私だって誰かと一対一みたいな状況ならまだしも、複数人の人に囲まれてのコレはキツイよ…!!
“…この子はシャーレに所属している生徒の安留ヒノ、みんな、よろしくね?”
ごめん、本当にごめん先生。
私だって出来る事なら名乗りたかった…!!
でも私の口は全く動かなかった…!!
私は…コミュ力強者みたいには、なれない…
というかコレ、私が無愛想なように見えてない?
…馴れ合うつもりはない的な意味合いで名乗らなかったみたいな印象抱かれてないかな!?
う〜ん、何もかも噛み合わないってこういう…
まあ、それはそれとして。
これから使うかもしれないし、私の記憶の中にある対策委員会編の記憶を掘り返しておこうじゃないか。
私の存在があるから多少展開は変わってるけど、原作通りに進むとするならそろそろ…
「ん、何にせよありがとう…助かった」
「これで心置きなく借金返済に取り組めるわ!」
そりゃぁ出るよね、例の問題が…
セリカが口を滑らせるのは原作通りだけど、ここまでハッキリ言われるといっそ清々しいな。
ん、その例の問題が何なのかって?
聞いて驚け、それはとっても重大な問題…
ヘルメット団の件もそうだけど、対策委員会編を語るにあたって切っても切り離せない要素…
“借金返済って?”
「…ぁっ、わわっ!?」
覚悟の準備をしておいてください、先生!!
まぁ、流石に薄々察してるとは思うけどさ。
対策委員会編は…いや、ブルーアーカイブは…キヴォトスは、想像以上に重い場所だぞ…!!