ふむ、私に喋れと言うのだな!?   作:хорошо!

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正しいのか否か、結局はその人の匙加減だよね

ヒノちゃんとおさらいする、前回までのあらすじ!!

 

ヘルメット団からの度重なる襲撃を受けていたアビドス高等学校のメンバー・・・アビドス対策委員会は、弾薬等の物資を補給するための救援要請を私と先生が所属するシャーレへと送ってきました!!

私が疲労から爆睡をかましている間に先生の指揮の下、対策委員会の皆はヘルメット団を撃退!!

そのままの勢いで、もう襲撃が出来ないようにとヘルメット団の本拠地も叩きに行ったんだよね〜

結果は大勝利、流石は先生って感じだね!!

 

ま、この一連の行動で私は何もしてないんだけど。

 

改めて情報を整理すると悲しくなってくるよ、私ってやっぱり無能すぎるのでは…?

って、話が逸れる逸れる…軌道修正しなきゃ。

そんな訳で、依頼された仕事も終わって表向きの問題は解決したように見えた所だったんだけど…

 

『これで心置きなく借金返済に取り組めるわ!』

 

ハイ、このタイミングでセリカが爆弾発言を投下!!

問題を解決して解散ムードだった先生はその発言に対して言及…そりゃぁ、まぁ、しますよねぇ…

その質問を聞いてセリカは大焦り、よっぽど聞かれたくない事情でもあったのかな?

っていうのが今まで起きたおおよその出来事で、大体今の状況っていう訳だね。

 

「そ、それは…」

 

「待ってアヤネちゃん、それ以上は…!!」 

 

「良いんじゃないの、セリカちゃん…別に今更隠すような事じゃあるまいし〜・・・」

 

隠すも何も、私は全部知ってるんだけどね。

未来を知ってる、これからの展開を知ってるってこういう気分になるんだなぁ…

なんていうんだろう、ミステリー小説で先に犯人だけ教えられた時みたいな感情になってるよ。

だって全部知ってる訳だし、

 

「かと言って、別に話すような事でも…」

 

「別に私達がやましい事をしたって訳じゃないし、先生達は私達の事を助けてくれたんだよ〜?」

 

「ホシノ先輩の言う通り、私もそう思う」

 

「そ、そりゃそうだけど…」

 

おっとセリカ、僅かに劣勢といった様子か?

まぁ、今の状況で先生に対して信頼の心を抱かないっていう方が難しいだろうしなぁ…

マジで何もしてない私は抜きにしても、先生には話しても問題ないだろうって判断するよね。

 

「…この人達だって、結局は部外者じゃない!!」

 

ご尤も、私達はアビドスに関係のない部外者です。

なんなら私はキヴォトスの外…というか、ブルーアーカイブっていうゲームがあった世界から此処へと流れ着いたマジの部外者です。

普通に考えたら何の関係もない部外者が利益もなしに協力するなんて虫の良い話がある筈ないもんね〜・・・いや、ここにあるんだけどさ。

先生を舐めちゃいけない、この人はよほどの事がない限りは聖人レベルでの善人だからね。

 

「確かに、コレは先生達がパパッと片付けられる問題じゃない…けど、この問題に耳を傾けてくれる私達以外の人はこの二人しかいないよ〜?」

 

「またとない機会なんだし、悩みを打ち明けてみるのもまた一つの手なんじゃないかなぁ〜・・・」

 

そして、ホシノが言う事もまた正しい訳で…

この機会を逃したらきっともう相談出来る相手が来る事はない、たとえ相談してどうにもならなかったとしても相談する事に意味がある。

もしかしたら今より状況が改善されるかもしれない、そんな淡い希望があるなら縋りたいよね。

けどね、プライドや葛藤ってモンはそういう理屈だけで収まるほど簡単じゃないからさ…

 

「…でも、この人達はさっき来たばかりでしょ!?」

 

「今まで私達に擦り寄ってきた人達が、この学校のこれからについて気に留めた事があった!?」

 

まぁ、前例が一個も無いんじゃぁねぇ…

今まで何度も搾取され、騙され、見捨てられて。

彼女達だって健全な女子高生達なんだからさ、当然疑心暗鬼にもなるよ。

それに、認めたくないってのもあるんだろうね。

自分達を助けてくれる人もいるのに、今まで誰も手を差し伸べてくれなかったっていう事実をさ…

 

「私は、認めない…」

 

「私は認めないから!!」

 

うん、当然だけど…まぁ、そうなるなぁ…

セリカが教室から出て行ってしまいました、恐らくは私達のせいです、あ〜あ。

とは言え、私達がもっと上手くやれたのかって聞かれると返答に困るから何とも言えないな…

もし私が物怖じせずにペラペラと喋れるような人間だったとしても、結局セリカが教室から出て行くっていう結果は変わらなかったと思う。

だってそういうものだもん、理屈や理由を並べられても納得したくないんだからさ。

 

それは些か理不尽なんじゃないかって?

やぁねぇ…理不尽で良いんだよ、こういうのは…だって彼女達はまだ子供なんだよ?

私もこうして子供の姿にはなってるけど、心の中にはちゃんと『大人』の責任があるからさ。

これはセリカが悪いんじゃなくて、こんな状況になるまで放っておいた阿呆(大人)共が悪いんだよ。

まぁ、それを理解しながら何も出来ない私もその阿呆の中の一人なんだけどね!!

 

「セリカちゃん…!?」

 

「…私、様子を見てきます」

 

というわけでノノミ、出動します。

実際これが一番正しい判断だろうね、何かの役に立てるかもだし私も着いて行った方が…

…いや、やめておいた方が良いだろうなぁ。

このタイミングで私がセリカの元へ行ったとしても多分逆効果だろう、先生と違って私って今の所マジで怪しいだけの生徒な訳だしさ。

みんなの目線から見ても先生がどうして私を連れて来たのか分かってないんじゃないのかな、因みに私もなんで着いてきたのか分からなくなってきた。

 

いや、ここまで役に立てないとは思ってなくてェ…

こう、さ…派手な役回りは出来なくても所々で役に立てたら良いなぁ…なんて思ってたんだよ。

実際私が成し遂げた事と言えば、アビドスに辿り着くまでに必要な時間を増やした事くらい…

お荷物どころか戦犯じゃん、何してるんだ私。

唯一の取り柄の原作知識だって活かすタイミングないし、こうやって脳内でおさらい会的な事をやってお茶を濁す事くらいしか出来ませんし。

 

ここまでボロクソに言われると悲しくなってくるな、言ってるのは自分なんだけども…

とは言え原作知識はきっとどこかで役に立つ筈だ、アリスの暴走の時とか、エデン条約の時の先生のお腹に風穴事件の時とかさ?

例えばこの後の展開を改変する事だって出来ちゃう訳だ、する必要もないしした時にどうなるか分からないから試しはしないけどね。

因みに確か、この後の展開は…

 

「…え〜っと、簡単に説明すると…この学校、借金があるんだ〜・・・まぁ、ありふれた話だけどさ〜」

 

そうそう、アビドス高等学校にある借金の話だ。

学校に借金があるっていう事自体は別に異常だとは思わない、だってキヴォトスは学園都市な訳で色々と事情があるだろうって思えるからね。

だからここまでは良いんだよ、別に良いんだよ。

 

「でも問題はその金額で…」

 

「その、なんというか…9億円くらいあるんだよね〜」

 

「…9億6235万円、です」

 

「アビドス…いえ、私達『対策委員会』が返済しなければならない借金の金額です」

 

ハイ、急に桁がおかしくなりましたね。

一応言っておくと、別にキヴォトスの金銭感覚やお金の価値が日本のソレと違うって訳じゃないんだ…

そりゃぁ、感覚的には別の世界になる訳だから差はあるけどソレも特段大きなモノじゃない。

つまりね、9億円以上の借金っていうのはちょっと1つの学園…それも、こうして衰退化してる学園が背負いきれる額じゃないんだよ。

 

「これが手に入らなければ学校は銀行の手に渡り、廃校手続きを取らざるを得なくなります…」

 

「ですが実際に完済出来る可能性は0%に近く、殆どの生徒は諦めてこの学校と街を捨て、他の場所へと出て行ってしまいました…」

 

「それで、私達だけが残った」

 

…う〜ん、やっぱり年端もいかないような少女達が背負うような問題じゃない気がするんだよなぁ…

この借金云々の話だって後々判明する事だけどまたややこしい事になってるし、たった5人の生徒がどうこう出来るような問題じゃないんだよね。

まぁ、言っちゃアレだけどだからこそ…

 

“…ごめんね、まだ状況が理解出来てないけど…”

 

“何があったか、聞かせてもらっても良いかな”

 

この世界には、先生がいるんだけどさ。

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