ただひたすらアスカを愛してみた   作:たっちゃん☆

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9話 雨が運ぶ出会い

 タローの活動停止処分の最終日。華の金曜日にもかかわらずこの日は朝から雨が振り続けており、タローはリビングに座ってベランダから外を眺め、アイスキャンディーを食べていた。

 

「ん?」

 

 ちょうど彼が最後のひとくちを食べようとしたところで、葛城家のインターホンがなる。『ミサトさんが何か通販で買ったのかな』とタローは最後の一口をシャクリと放り込み、残った何も書かれていない棒に唇を尖らせてダイニングのゴミ箱に捨てると、玄関へ向う。

 

「はー......い」

 

 カシャンと音を立てて扉が横にスライドされ、インターホンを鳴らした人物と対面する。タローは葛城家を訪ねてきた人物の顔を見て、思わず固まる。

 

「トウジ......」

「ど、どうもティーチャー」

 

 やはりいつもの黒いジャージに身を包み雨に濡れたトウジが、バツの悪そうな顔で頬を掻きながら立っている。

 それを見たタローは開口一番に放った言葉は

 

「お前まだ金曜日だぞ。学校どうしたよ」

「いやそこちゃうやろ!?」

 

 目を見開いて『なにしてんの?』という表情のタローに、トウジはツッコまざるをえない。『折角覚悟を決めてここまで来たのに、第一声がそれかよ』と。

 流石のタローもそこまで天然ではない。トウジの雰囲気を崩すための発言だったのだが、それを気付かれることは無く話は進んでいく。

 

「で、どうしたの?」

「それなんやけど......ホンマにすまん!」

 

 綺麗に腰を90度に折って謝罪するトウジ。タローは目をパチクリとさせているが、トウジはお構いなしに続ける。

 

「ワシ、ティーチャーがどんな思いで戦ってるか知らんかった! 自分の勝手な都合で迷惑かけて、ホンマにすまん!!」

 

 一度は頭を上げたトウジだったが、今度は更に深く頭を下げる。

 第四使徒 シャムシエルとの戦闘があったあの日以来、タローはレイとシンジ以外のクラスメイトと一切の連絡を取らずにいた。

 そこに深い意味はなく、ただ単に連絡が来ない。というよりレイとシンジ、トウジ以外で連絡先を持っているクラスメイトが居ないからだったのだが、トウジはタローが同い年の連絡先を三つしか知らない等とは思わず『自分が迷惑を掛けたから怒らせてしまったんだ』と考えていた。

 それ故に、ケンスケの情報網を頼りにタローの住所(葛城家)を手に入れ学校を抜け出して直接謝罪に来た訳だ。土日を待てば良いのではとケンスケに止められたが、土日を利用して引っ越しの可能性もあると考えたトウジは止まらなかった。

 

 事情を知っているレイとシンジならば止めることは出来たかも知れないが、タローが居ない2年A組ではヒカリ以外と会話のほぼないレイからしてみれば『白露くんに迷惑を掛けたのは事実だし教える義理はない』と我関せずを貫き、シンジも『トウジが納得するならいかせてあげよう』と放任主義を貫いた。

 その結果、トウジは道中雨に打たれながらもタローに直接謝罪をすることに成功した。一人では心細いと思った彼の背中を押す助っ人が居るのは隠して。

 

「トウジ、顔上げてよ」

 

 ずいぶんと穏やかなタローの声に、トウジは殴られても良いようにと顔を力ませて上げる。

 つい十数日前には逆の立場でこんなやり取りがあったなと笑ったタローは、トウジの肩にゆっくりと右手をおいた。

 

「無事だったらそれで良いよ。あの時は取り乱して悪かった、周りが見えてなかったんだ」

「んなこと言うたって......」

「納得しないっていうんだったら一つ提案。今後、外に出て見ようって人達が居たらトウジが止めてくれ。そうすればオレは思い切り戦えるから」

「......おう、ワシに任せい」

「ありがとう。じゃあこの話はコレで終わり!」

 

 ニコッと笑ったタローを見たトウジは、同時にタローがこの街を出ていくことはないということも理解して安堵の笑みを浮かべる。

 しかしそれは『でも』と言いながら肩に置いた手に力を込めるタローによって、すぐに苦痛の表情へ変わった。

 

「学校抜け出すようなバカには説教が必要だな」

「い、いててててて! 力強すぎやってティーチャー!」

 

 爪を立てていないが、およそ中学生のそれとはかけ離れた握力でトウジの肩を握りつぶすタローはそれはそれは大変愉快そうな笑顔で更に力を強める。トウジが『もう潰れてまう!』と許しを請うた所で、誰かの『ん、ん!』という高い咳払いの声が聞こえてタローは右手に込める力を緩めた。

 

「お兄ちゃんとばっか喋りすぎじゃないです?」

 

 言葉遣いは標準語だが、イントネーションはトウジと同じ関西弁のそれで話すショートヘアーの少女。気付かぬうちに側に来ていたその子に向かい、タローは駆け出した。

 

「サクラちゃぶふっ!?......サクラちゃん!」

 

 雨によって発生した湿気で濡れたコンフォート17マンションの共用廊下で足を滑らせ、顔面スライディングを決めるタロー。しかし流石に鍛えているだけあってか、滑りながら無理やり上体を起こして今度は膝滑りのような形となって少女。サクラに近づく。

 もしも共用廊下が平らでなければ彼の膝はズタボロになっている。そんな勢いでサクラに近づいたタローは膝をついたままサクラの両肩に手を置き、俯いて彼女の名前を呼ぶ。

 その状態で何度も名前を呼ばれては照れくさいのか、サクラは僅かに顔を赤くしながら大きく頷いた。

 

「はい、サクラです。ちょっとぶりですねタローさん!」

「サクラ、ちゃん......」

「うわあ!? ちょ、まだ早いですって!」

 

 突然タローに抱きしめられたことでサクラは初めこそ困惑したが、震えた声で『良かった......』と何度も言うタローの背中に自然と手を置いていた。

 

「......足、痛いよね。ごめんね」

 

 盛大にずっこけながらもサクラの左足に巻かれたギプスをしっかりと捉えていたタローは呟く。自分の腕の中にすっぽり収まるほど小さなサクラに大怪我を負わせたことに、やり場のない後悔を抱きながら。

 

「大丈夫です、タローさんが守ってくれたから」

「ありがとう。本当に、生きててくれてありがとう」

「も~お礼言いたいのは私やのに」

 

 『しゃあないなあ』と笑うサクラが倒れない様に、タローはしっかりと両手を握ったまま涙を浮かべて笑い返す。

 

「ティーチャーやったらサクラを任せられるわ」

「何言ってんのお兄ちゃん!?」

 

 鈴原家に行くと見られるいつも通りの兄妹コントに、タローは涙を拭う。鈴原兄妹は自然な笑みを見せたタローに、視線を合わせて『ナイス』と言わんばかりに頷く。

 それに感づいたタローは『まさか自分が中学生と小学生に気を使われる立場になるとは』と恥ずかしさを誤魔化すようにサクラの後ろを見る。そこにまた一人少女が居ることに気がつく。

 おそらくサクラが使っていたであろう二つの松葉杖を両手で抱える、帽子を被ったぷっくりとした愛らしい唇が特徴的な少女。

 見た目的に、サクラと同い年だろうかという予想がタローの中にあったが、小学校低学年の知り合いはいくらなんでもサクラ以外居ないタローには、その少女が誰なのかわからず。じっと見ていると、トボトボと歩いて近寄ってきたため挨拶をする。

 

「えっと、こんにちは。君は?」

「......北上 ミドリ、サクラの友達」

 

 アニメ声というのか、その唇と同じ様に特徴的な声でミドリと名乗る少女。

 彼女はぷっくりとした唇をキュッと小さく閉じた後、頭を下げて礼をした。

 

「サクラと私を、助けてくれてありがとうございます!」

「え、え? ミドリちゃん......って、言ったよね。その......」

 

 突然感謝されてどうしたら良いのかわからずタローがオドオドしていると、鈴原兄妹は何も言わずに頷く。『いやそれはお前ら兄妹間でしか伝わらねえよ』と心の中で愚痴ったタローは、感謝されたならしっかり受け取らないととミドリの頭を帽子越しに撫でた。

 

「どういたしまして。ミドリちゃんは、サクラちゃんのお友達なんだよね?」

「うん。私があの時ドジったから『ちゃうよ!』......サクラ?」

「ミドリは悪うないって私言うたやろ。それにミドリが助けを呼んでくれたからこうして元気なんや。折角タローさんが居るんやし、そんなこと言わんで!」

「あ、ありがとうサクラ」

 

 第三使徒 サキエルが襲来した日、サクラとミドリは一緒に居た。警報が鳴った時すぐさま地下シェルターに向かって移動を始めた二人だったが、ミドリが転んだ時、運悪くそこに国連軍の精度の低いミサイルで崩れた建物の瓦礫が落ちてきた。

 サクラは友達を見捨てることなど出来ずに、ミドリを身を挺して守り自身が瓦礫の下敷きに。涙を流し立ち尽くすミドリに対して『早う逃げんかい!』と激を飛ばした彼女は、薄れゆく意識の中で『必ず助けを呼んでくるから』と言い残し走るミドリの背中を見ていた。日も落ちてその後に現れたサキエルと、タローが乗る壱型も。

 意識を失い巻き込まれた足を折ったサクラの命に別状は無かったが、サキエル8割、国連軍の誤射2割で発生した瓦礫によって景観が変わってしまった第三新東京市。戦闘終了後にそこを一切迷う事無くシェルターからサクラの場所まで最短距離で案内して見せたミドリには、救助隊も感心していた。

 

 そんな出来事があったとは知らないタローでも、二人の会話から似たようなことを想像し、片手で両目を覆った。

 

「お兄ちゃん泣いちゃいそうだよ。二人が無事で良かったのと、二人が仲良くしてくれて」

「も、もう泣いてるじゃん......」

「っはは! 言うねミドリちゃん」

「ホンマティーチャーは感受性豊かやなあ、ぶぇっくしょん!」

 

 トウジのくしゃみを聞いてタローはサクラを抱いて立ち上がり、ミドリから松葉杖を預かる。当然サクラは『ど、どないしたんです!?』と顔を真っ赤に混乱するが、それを気にせず葛城家の玄関まで歩いたタローは後ろを振り返る。

 

「二人共上がってよ。体冷えちゃったらいけないし、お茶出すから」

「おっ、マジか? ティーチャーの家とか初めてやわ」

「私も?」

「もちろんだよミドリちゃん。ほら、おいで」

 

 ミドリは手招きするタローに、兄とは違った安心感を覚えて歩き始める。隣でそれを見ていたトウジが『このロリキラーが』と小さく呟いたため、タローはしっかりトウジのスネに蹴りを入れて悶絶させる。

 

 葛城家の扉が自動で開かれると、復活したトウジとサクラにミドリはそれに感動する。そして入ってまずいちばんに目に付く場所に置いてある写真立てを見て、トウジが呟く。

 

「これティーチャーと誰や?」

 

 トウジが指差す写真には、三人の人物が写っている。一人はタロー、もう一人はアスカ、そして最後にミサト。

 日本のネルフ本部に異動となったミサトとの最後の思い出づくりに、イェーナの故郷に行った際に三人で撮った写真。肩と肩が当たるほど近づいて笑顔でピースするタローとアスカ、その後ろから二人を包み込むようにして両手でピースするミサトというその写真は、もちろん撮影者はイェーナ。

 タローは質問に応えるために、まずはアスカについて話すことにした。

 

「オレの隣にいる可愛い女の子は幼馴染、ドイツのね」

「幼馴染か~。なんやティーチャー、この写真の顔も今もずいぶんと嬉しそうな顔してるやん。出来てるんか?」

「そ、そんなんじゃないよ」

 

 軽くあしらわれると思っていたトウジだったが、思ったよりも照れているタローに『マジか』と小さく呟く。

 それを薄目で見るサクラと『なんだこの空気は』とタロー、サクラ、トウジと順に顔を見回すミドリを尻目に、タローは続ける。

 

「それで、後ろの綺麗な人はオレの同居人で......トウジ達はオレの立場知ってるから言っちゃうけど、上司。ドイツに居たときから保護者になってくれてる人なんだ」

「ほえー、エラいべっぴんさんやな。そらティーチャーが綾波以外の女子に興味示さんのも頷くわ」

「おいなんだよそれ、顔で判断したりしないぞ」

「長髪がタイプか......」

 

 タローに抱えられながら、サクラは自分の短い髪を触って伸ばすことを決意する。それがミドリにも通じたようで、長髪先輩としてサクラを応援して恩返しをしようと決意していた。

 

「まあまあ、とりあえず早く上がってよ。なんでサクラちゃんとミドリちゃんまで居るのかとか色々とトウジに聞きたいし」

「か、堪忍してくれや」

 

 シャムシエルとの戦闘以外で声を荒げたタローを見たことはないトウジだが、絶対に怖いというイメージがあって肩を震わす。

 そこに彼の妹とその友人から助けが入った。

 

「タローさんに会いたくて、私がお兄ちゃんについてきたい言うたからです」

「今日午前授業だったから、私もお礼言いたくて」

「ありがとねサクラちゃん、ミドリちゃん。オレ凄い嬉しいよ。ただしトウジ、おめえはアウトや」

「なんでや!?」

 

 希望が見えた所で一気に絶望に叩き落されたトウジの悲痛なツッコミに、三人はゲラゲラと笑いながらダイニングへ向かう。トウジにタオルを投げつけ『二人も座って』と言いながら抱きかかえていたサクラを座らせたタローは、サクラの『ありがとう』という言葉に微笑みを返してからキッチンに向かい、慣れた手つきでお湯を沸かして紅茶を淹れ乳脂肪分の高い牛乳を加えてミルクティーを人数分作る。

 適当なお茶菓子も取り出し、それをダイニングテーブルに並べた。

 

「はい。オレここ最近はずっと家に籠もってたから、三人の話を聞きかせて」

「......ティーチャー、お前ホンマシャレオツやな......」

なるほど、タローさんは紅茶派と......

「甘くないミルクティーも美味しい」

 

 それから四人は様々な話をした。例えばトウジがシャムシエルと戦闘する壱型を録画し、それをサクラとミドリに見せたこと。

 最重要機密事項でもあるエヴァの存在を録画するだけにとどまらず一般人に見せるなど言語道断ではあるが、タローはそれを責めることは無かった。トウジの見せた映像がサクラを勇気づけられるならと。

 

「ホンマにタローさんが乗ってるなんて思わなかったですけど、でもタローさんやったらうち......やない。私、安心して任せられます!」

「そう言ってもらえるなら助かるよ。トウジも同じこと言ってたけど、鈴原兄妹からそこまで信頼してもらえてるとは思わなんだ」

「サクラ、学校でもいつも白露さんの話してましたし」

「それ言うたらアカンやろミドリ!?」

 

 トウジはタローがいない学校の様子も語る。

 

「シンジも女子人気が凄いんやって。良いヤツやしお弁当も自前やし、ティーチャーの人気も揺るぐかもしれへんで」

「確かにシンジくんって美形だもんね。ジャニーズっぽいし

「せやけどアイツ、ひょっとしたらこっちの気があるかもしれん」

「はよ退院せんと......」

 

 ミドリは初対面ということもあり、軽い自己紹介と愚痴を言ったり。

 

「私、兄が居るんですよ。凄い仲良いわけじゃないんですけど、割と良くしてくれるんですよね」

「そりゃあミドリちゃんやサクラちゃんみたいな可愛い妹が居たら優しくしたくなっちゃうさ」

「ど、どうも。だけど、白露さんが兄だったらそれはそれで楽しそう」

「間違いないでミドリ。勉強教えてくれるし」

「それは助かるかも」

 

 サクラの何気ない一言に涙を流すトウジを慰めたりと、久しぶりにミサトとペンペン以外と会話したタローはその短くも濃い時間を過ごし。気が付けば中学校でさえも終わった時間となっていた。

 未だに雨が降り続く空を眺めたタローが三人をどうしようかと考えていると、スマホに明らかに一般ではない電話番号から着信が入る。出てみると、どこかで聞き覚えのある男性の声が。

 

「ご友人は私達が送り届けよう。住所は知っている」

「あ、ありがとうございます......でも怖がらせるんでちゃんと住所を聞いてから動いてもらえますか」

「もちろん。不満があったら葛城一尉に報告してくれ、コードネームKと言えばわかる」

 

 コードネームKと名乗った男に電話を切られたタローが外を見ると、黒い五人乗りのセダンが一台止まっているのを確認する。振り返ってみると、トウジ達三人も時間であることをそれとなく察していたのか、帰り支度を始めていた。

 

「そういやトウジさ、サクラちゃんってまだ入院中じゃないの?」

「......あー......そうやっけ?」

 

 ゴツン! と鈍い音が響き、タローからゲンコツを落とされたトウジは頭に大きなコブを作り涙目。

 タローはそれを無視してサクラに近づき、彼女が立ち上がるのを手伝う。

 

「サクラちゃん、お見舞い行けなくてごめんね」

「そんな気にせんでください。足さえ万全になれば退院の目処付きますし、そやったら一番に会いに来ますね!」

「ありがとう。そうだ、次はうちにご飯食べにおいでよ。トウジとミドリちゃんも」

「え、私も良いんですか?」

「もちろんだよ。ミドリちゃんの好きな食べ物とかあったらリクエストしてね」

「......変よこれ。こんな良い人が現実に存在するなんて絶対変」

 

 エレベーターに乗ってエントランスに出ると、三人を怖がらせない為にとタローに電話を掛けたコードネームKではなく、また黒いスーツではあるがサングラスをかけていない女性が傘を手にして四人に近づく。

 

「三人は私達で責任持って送ります。こちらが車体の位置情報になりますのでご確認を」

「どうも。すみません、わざわざ」

 

 女性から渡された携帯型端末を受け取ったタローがそう言うと、女性はにこやかな笑みを見せた。

 

「これも仕事の一つです。それにいつも監視し易い立ち位置を取ってくれて助かってますし」

「まさか。あなた達が優秀なだけですよ」

「おや、お褒めの言葉いただき光栄です。それでは」

「はい、お願いしますね。それじゃあ三人とも、またね」

 

 タローはトウジ、女性に支えられたサクラ、ミドリに手を振る。鈴原兄妹はそれに手を振り返し、ミドリはお辞儀で応えた。

 セダンが走り出すそれをしっかりと最後まで見届けたタローは、踵を返してエレベーターに向かう。その中で小さく呟く。

 

「サクラちゃんもミドリちゃんも将来絶対美人になるよな~。仲良くしすぎたらアスカに嫉妬されるかも」

 

 自分の発言に鼻で笑ったタローは既にサクラから激重感情を持たれているとは思わず、鼻歌を歌いながらカップを洗っていた。

 その後にリツコが彼の料理と葛城家貯蔵のお酒目当てに『雨宿りさせなさい』と押しかけ泊まっていった挙げ句、更新されたレイのIDカードを配達する役割を任されたのはまた別の話。




TV版準拠とは言いましたが、新劇のキャラが出てこないとは言ってません。この世界ではミドリはサクラの同級生です。
書いてるうちに気が変わりまくるタイプですが、設定をゴロゴロ変えることはしないと誓います。多分。

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