ただひたすらアスカを愛してみた   作:たっちゃん☆

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せっかく感想をいただいてもあまり返事はしていなかったのですが、伝わりきらないことへの補足をして楽しんでいただきたいですし、いただいた感想を無下してる感が否めないので今後は返信も心がけようと思ってます。


28話 真っ裸は意外と開放感がある

 第87タンパク壁に潜み、実質的には初めてネルフ本部へと侵入を許す形となった第11使徒イロウル。

 リツコが念には念を入れて、とエヴァンゲリオン:プライマルで第87タンパク壁を掃除させることで殲滅に成功し、本部まで侵食されそうな最大級の危機を、史上最もあっさりと。そして穏便に済ませた二日後。

 予定通り第87タンパク壁はシグマユニットのAフロア、D-17に取り付けられ、再度検査を行い異常はなし。MAGIの第127次定期検診も無事終了。

 今日のネルフ本部では、最後の大仕事のためにパイロット四人がシャワーを浴びていた。

 

「今シャワー浴びてもどうせLCLに浸かるから、また家に帰ってから浴びる羽目になるんだよなあ」

「いつものことだよね。LCL自体に浄化作用があって循環してるから科学的には綺麗だ、って言われても、僕もなんとなく嫌だからお風呂に入り直すつもりだし」

「やっぱりそうでしょ。日本人独自の感性なのかな、蚊を叩いた手とかしっかり洗ってもしばらくは使うのがためらわれるというか」

 

 男子のシャワールームでは、仕切り越しにタローとシンジがそんな会話をしている。

 一方女子のシャワールームでは、アスカとレイ、そしてなぜかミサトが。

 

「ん~仕事中に浴びるシャワーは気持ち良いわねぇ~」

「いやミサト、なんであんたまでシャワー浴びてるわけ?」

「洗ってあげようとぉ、思ってえ」

「そのねっとりした言い方やめなさい! あっ、コラ! 覗くなバカ!!」

 

 左からレイ、ミサト、アスカで横並びにシャワーを浴びている状況で、ミサトは超大型な巨人のように仕切りに手をかけて上からアスカのシャワールームを覗く。

 アスカは胸元を左手で抱いて隠し、流れるシャワーのお湯を手でパッパと弾いてミサトの顔に浴びせた。

 

「うわっ、目に入った!」

「自業自得! まったく、このスケベ」

「アスカには言われたくないわよ! いつもいつも事故を装ってタロちゃんが脱衣所居るタイミングでトイレ行くくせに!!」

「ァアアーッ!? レイが居るとこで余計なこと言うな! し、しょうがないでしょ家の構造がそうなってんだから!!」

 

 バタバタ音を立てながら仕切りから手を離したミサトに、思わぬ暴露をされて精一杯声を荒げるアスカ。

 しかし残念なことに、彼女は良くも悪くも素直で嘘がつけない性格なのか、タローが脱衣所に居るタイミングを狙っている、ということは否定出来ず。代わりにお手洗いに行こうとすると脱衣所を経由しなければならないコンフォート17マンション、11-A-22号室が悪いと責任をなすりつけた。

 

「あ~やだやだ、年頃の女の子って感じ。もう素直じゃないんだからぁ。大人しくタロちゃんとイヤァ~ンでアハァ~ンでウフゥ~ンなラッキースケベを期待してましたって認めればいいものを」

「もう黙ってて! それ言ったらお風呂場まで突撃してるし、これみよがしに脱衣所に派手な下着を干すようなあんたはどうなのよ!」

「アスカ。前も言ったけれど......奇跡はね、起こすものよ。ラッキースケベもおんなじ」

「見えないけど絶対にキメ顔してる、ぶん殴りたい......!!」

 

 ぐぬぬ、と唸って握りこぶしに力を込めるアスカ。彼女の予想通り、仕切りの向こうでは腕を組んだミサトが自信たっぷりに仁王立ちしていた。

 アスカならまだしも、成人女性のミサトが男子中学生のお風呂場に突撃、などまさに事案ではあるが。タローは本能を理性で押さえつけながら『あ、お背中流しますよ。あはは』と仏のような笑みを浮かべるためミサトは最近ではタオルで自分の体を隠すこともしなくなっていた。

 

「レイちゃあ~ん? お背中、流しましょっか?」

「いえ。もう、終わるから」

「え~残念! ってあ、ここボディソープ切れてるわ。ちょっち貰ってもいい?」

 

 ボディタオルを手に、今度はレイの居るほうへ仕切りをよじ登るミサト。

 彼女が上から覗き込むと、それを予想していたレイがボディソープを手に持ちミサトの方へ差し出していた。

 

「はい」

「......相変わらず凄いわね。ヤバ」

 

 レイの姿を見て語彙力を失ったミサト。ボディタオルを差し出すとレイはそこにボディソープを垂らすため、ボトルのポンプを右手で押す。

 その動作で腕が寄せられ、ミサトが食い入るように見つめている胸部がより存在感を増す。ミサトは「ありがと」と短く伝えると、真顔で仕切りから降りて体を洗い始めた。

 

「最近の子は発育がいいわね。つかあんな娘と密着しても顔色一つ変えないタロちゃんってなんなの。やっぱり現人神の類なのかしら」

「なんか聞き捨てならない言葉が聞こえたんだけど?」

「気にしないで。アスカ、レイ、自信無くさなくていいのよ。大事にされてる証拠だから」

「え......?」

 

 ミサトの言葉にシャカシャカと頭を洗うアスカは無言で、体を流すレイは少し困惑した返事をする。

 やがて女性陣もシャワーを浴び終わり、実験に参加するアスカとレイと、タローとシンジの男子二人も更衣室に用意されていた着替え。徹底的に殺菌されて真空パックに入っていたものに着替えた。

 少しして、リツコが先にアスカたちの方へ向かい。道中でタローたちを改修してある場所へと送る。そこは

 

「また脱ぐのね......」

 

 滅菌室。些細な菌すら持ち込ませないように、ありとあらゆる方法で体を洗浄する場所だった。

 

「ここから先は超クリーンルームだもの。シャワーを浴びて、服を着替えた程度じゃ足りないわ」

 

 アスカのボヤキに、スピーカーからリツコが返す。

 全17工程もある滅菌。アスカは事前にタローから聞いていなければゴネていただろうが、すんなり受け入れて第一工程である長波放射線照射式滅菌処理室へと向かう。

 それぞれ複数ある滅菌ポットに全員が一人ずつ入り、服を全て脱いで放射線の照射を受ける。その後は再び男女に分かれ、全裸のまま薬品の散布を施される。

 

「アツ、アチチ!」

「うわぁお。熱すぎじゃない?」

 

 霧のように噴射される高温の薬品。シンジは暑さに思わず身じろぎをし、普段から一人の時は『江戸っ子なら熱いお湯が粋なのさ!』と高い温度で湯船に入る道産子のタローは、慣れているつもりでも熱いことに思わずフリーズする。

 

「あ、その薬品は体内に入らないようにね。何が起きるかわからないから目と口と鼻をしっかり閉じておくのよ」

 

 続いて浄化浴槽式滅菌処理室。リツコからの少し怖い発言にタローとアスカ、そしてシンジは鼻をつまんで目をギュッと瞑り、レイは冷静に目を閉じるだけ。

 やがてエントリープラグ内にLCLが注水されるように、男女別で分かれた浄化浴槽式滅菌処理室の足元から薬品が溜まっていき、四人の全身を飲み込んで一分以上。

 突然肺活量を試されることになったが、事前に深呼吸をしていたため全員無事にクリアした。

 

「ギャーッ!? 冷ッた!!」

「......寒い」

 

 今度は冷水に近い温度の薬品を散布。

 またしても霧のように噴射されたそれを浴び、アスカは体を抱いて体温が逃げないようにし、レイは棒立ちで甘んじて受け入れるも、その顔には僅かな不満の色が。

 

「もう一度行くわよ」

「また沈められるのか......」

 

 そしてまた浄化浴槽式滅菌処理室。タローも流石に気が滅入っていた。

 

「濡れたら、今度は乾かさなきゃね」

「ちょ、出力高すぎ! 耳がおかしくなる!」

 

 薬品浸けでビシャビシャになった四人の体に、台風レベルの風が吹き付ける。

 こっそり女子の方をモニタリングしていたミサトは大変満足にしていたが、リツコから鉄拳制裁を受けた。

 

「え、またこれですか?」

 

 シンジがぼやくのも無理ない。またまた浄化浴槽式滅菌処理室だ。最初よりも浸かる時間が短くなっているのが唯一の救いだった。

 コレで16工程を終えたパイロットたち。ここから先、最後の乾燥から実験室に向かう道は男女別で分かれていなかったため、レディファーストでアスカとレイが先に人間乾燥室から、まるで電子レンジ加熱が終わったようなチーンという小気味よい音と共に出てくる。

 

「17回もアカを落とされて、お望み通り全裸になってやったわよ。まったく」

「......肌が、変な感じ」

 

 何度も薬品に浸けられ、乾燥され、また薬品に浸けられたのだ。

 人体への影響が出ない範囲にとどめているとはいえ、流石にこう何度も普段は触れないものを浴びせられればレイが違和感を持つのも無理はなく。アスカも自分の腕やらを触り、確認する。

 

「乾燥したらどうしてくれんのよ。あんたこの前あげたボディクリームちゃんと塗りなさいよ、こういうのは事前のケアが大事なんだから」

「ええ」

「仲良しでよろしいこと。では二人とも、この部屋を抜けてそのままの姿でエントリープラグに入ってちょうだい。大丈夫、映像モニターは切ってあるわ」

 

 スピーカーからリツコの声がする。やはりここでもアスカはゴネず、嫌そうにしながらも素直に歩き始め、その横をレイがついていく。

 プライバシーは保護してある、などと言いつつもカメラの映像はオンになっており。その映像はアスカとレイの裸に興奮して鼻血を流す我らが作戦課長葛城三佐と、気まずそうにしながらもチラチラ見るリツコだけが見ていた。

 

「こう素直に言うことを聞いてくれるなんて、やはり彼に頼んで正解だったわね」

「ふ、ふふ......へへへ......」

 

 アスカとレイの二人が無事にエントリープラグまで入ったことで、リツコはアスカが素直に指示に従ってくれたことに安堵する。そして隣の作戦課長を現実に引き戻すため本日何度目かの鉄拳制裁を食らわせ、次は男子二人の番。

 

「あー死ぬかと思った。世界で最も綺麗な存在になっちゃった」

「に、にしては元気だね......僕はもう、ちょっとしんどいや......」

 

 背伸びして出てくるタローと、グロッキー状態のシンジ。

 対象的な二人がカメラに映ると、リツコは即座に映像モニターを切った。

 

「ちょっとリツコ! あんた何してくれんのよ!」

「流石にそれはアウトよ。捕まりたいわけ?」

「これは業務に必要なことです。パイロットの保護も私の業務ですので」

「ならそのプライバシーを守るのが私の業務、ねッ!」

「あイタ!? 何度も叩かれて、絶対私の頭凹んでるわよ!」

「良かったじゃないの、もっと小顔になれたわよ」

 

 カメラは切っても、無線のマイクは切られておらず。珍しく語気の強いリツコと、鈍い音の後にギャーギャー騒ぎ立てるミサト。

 シンジは急いで体を隠すと、タローはその横で腕を広げてカメラに向かい両手でピースしてみせた。

 

「あははは! ダイナミックエントリーしよー!!」

「た、タローくん!? ......やっぱり、タローくんストレス溜まってるのかな......」

 

 確かにカメラが切られているのを知っているからこそ、タローはそのまま走り出してエントリープラグまで向かう。

 シンジはその後ろ姿に手を伸ばし、なるようになれとテンションがおかしくなっているタローの後を追いかけた。

 全員がテストプラグにエントリーすると、リツコから今回の実験の説明が入った。

 

「このテストは、プラグスーツの補助無しに直接肉体からハーモニクスを行うのが趣旨よ。もともとオートパイロットのデータ集めとしてだいぶん前から話は出ていたけれど、碇司令が必要ないとして拒否していたのだけどね」

 

 テストプラグの中でリツコから説明を受ける四人。今回は模擬体を介してのエヴァとのシンクロもあるため、流石のリツコもいつも以上に慎重。

 そんな彼女の説明に、タローは違和感を覚える。

 

(オートパイロットって、ダミーシステムの実験ってことじゃないのか。それを拒否してたってことは、今回は何のために)

 

 なんとなく頭によぎった嫌な記憶に苦い顔をしたタローは、リツコに質問することにした。

 

「オートパイロットを碇司令が拒否していたっていうなら、それじゃあ今回の実験はただ裸でやるだけですか?」

「いいえ、それだけじゃないわ。最新型のプラグスーツ開発に伴うデータ集めと、普段とは異なる状況下。言ってしまえば、正式な運用手順を踏んでいない状態が、エヴァとパイロットのハーモニクスにどれだけの影響をもたらすかの確認ね。ただ、危険を考慮して今回は模擬体を用いての実験になります」

 

 リツコは言わなかったが、今回の実験で特に成果を期待されているのはタローであったりする。

 壱型とのシンクロ率が75パーセント以上にならない、という不思議な現象。それに例外はないかとリツコが調べたところ、第5使徒ラミエルとの戦闘までは一時的に80パーセントを超え。ラミエルとの戦闘時に盾でもって攻撃を防いでいたときには瞬間的に誰も到達していない90台を記録していた。

 

 また、アスカの初陣でもある第6使徒ガギエルとの海上での戦闘。

 エヴァ弐号機にアスカのみならず、タローまでもプラグスーツを着用しエントリー。さらにはインターフェイスヘッドセットまでをも共有するという荒業。

 その状況下で弐号機が前例の無い出力を発揮したとなれば、普段とは異なる状況下での刺激がタローへの特効薬になるのではと考えるのも無理はない。

 当の本人は、そんな思惑があるとは知らずに素っ頓狂な声で返事をする。

 

「なるほど?」

「オートパイロットに関しては上から色々言われてるみたいだけど、それでもと碇司令が断固拒否だもの。パイロットの居ない巨大兵器がどうなるか、タロちゃんは良く知ってるでしょ?」

 

 皮肉たっぷりなミサトの補足に、タローは安堵とまだ根に持ってたんだという気持ちとで「へへ......」と小さく笑う。

 パイロットの居ない巨大兵器、J.Aの最期を看取ったタローとミサトとしては、ほぼ完全に人間の制御下から離れたエヴァなど想像もしたくなかった。

 

「それじゃあ、テストを開始するわ。予定時間は一時間、退屈でしょうけれど頑張ってね」

 

 あくまでも基礎的な部分のデータ収集のみが目的。タローの記憶していたテスト時間よりも大幅に短い時間を告げたリツコは、模擬体へとテストプラグをエントリーさせる。

 システムが模擬体と接続され、テストプラグがMAGIの制御下に入る。と同時に、目にも止まらぬ速さでMAGIが各種データを処理していった。

 

「おぉ~速い! 流石、MAGI様々ね。人間がやらなくってもコレだけの速度で処理できるんだもの」

「普通は人間よりもMAGIのほうが何次元も上なのだけれどね。まぁ、人の限界を超えた例外と過ごしていたミサトには、MAGIの性能はあまり伝わらないかもしれないけれど」

「いや、逆にわかるわよ。あの人に敵うレベルってことはどれだけ凄いのか」

「......それは、どうなのかしら」

 

 やはりMAGI関連の話が出ると、必ず比較対象に上がるイェーナ。

 MAGIシステムと肩を並べるスーパーコンピューターは世界に存在しない。にも関わらず、なぜか人間が肩を並べてしまえている上、ミサトの中では『MAGIと同等のイェーナさんすごい!』ではなく『イェーナさんと同等のMAGIすごい!』になっているのにリツコは「どっちが凄いのかわからないわね」とこぼす。

 走行している間にもMAGIによる処理は進み、パイロットたちはハーモニクスに集中する。

 

「ん、ん。気分はどう?」

 

 全てが初の試み。実験の責任者でもあるリツコが問いかけると、パイロットたちは口々に感じたことを伝える。

 

「何か、違うわ」

「うん。いつもと違う気がする」

 

 レイとシンジが違和感を訴える。

 やはり違和感が出るのは仕方のないこと、それをアスカが事細かに言語化した。

 

「感覚がおかしいわ。右腕だけはっきりして、あとはボヤケた感じ。しびれてるような、それとは違うような」

 

 プラグの中で右手をグーパーグーパーさせるアスカ。パイロットたちの言葉を一言一句違わずリツコは記録し、最後に何も言わないタローへと声をかける。

 

「タローくんはどう?」

「え。いや......みんな、そんなに違和感があるんだってちょっと驚いてます。こっちとしては、むしろ逆に開放感というか。すこぶる感覚がハッキリしてます」

「......ふむ」

 

(全裸になることで人間の生存本能が増し、些細なことでも敏感になるのかしら。それではまるで、タローくんが野生児のようになってしまうけれど)

 

 思わぬ返答に顎に手を当て考えるリツコ。タローとしては、プラグスーツに包まれている時よりも神経が研ぎ澄まされるような感覚。

 考えても納得のいく答えが出せなかったリツコは、アスカの右腕だけはっきりしているという言葉をもとに指示をだす。

 

「全員、右手を握ったり開いたりするイメージを描いてみて」

『はい」

 

 パイロット四人が返事をし、言われた通りにそのイメージを描く。

 レイとシンジはプラグ内部のインテリアに備え付けられたレバーを動かしてイメージを固め、タローとアスカは動くことなく脳内でそのイメージを。

 違和感を訴えるレイ、シンジ、アスカの三名の模擬体は右手の指を、まるでしびれたのをなじませるようにゆっくりと動かし。タローの模擬体は普段エヴァに乗る時の変わらぬスムーズさで動かしていた。

 

「ますますわからないわね」

 

 MAGIに蓄積されていくデータを横目に、リツコがつぶやく。

 プラグを模擬体経由でエヴァと接続しても、四人の間で特段大きな違いがあるわけではない。

 ただ違うことといえば、ハーモニクスの数値がタローと壱型だけ直接エントリーする時と変わらぬ安定さを見せていたということ。

 

「タロちゃんはこれから裸で乗せる? リツコ。ねえ? ねえ?」

「そんなに興奮しないで、静かにしなさい。これはあくまで模擬体を介した場合、実際にエヴァにエントリーした時にどうなるかわからないんだから」

「じゃあやってみましょうよ。ものは試しよ!」

「バカなことを言ってる場合じゃないわよ。ドイツ支部で新型プラグスーツの開発も進んでいるのだし、ゆくゆくは補助でこれ以上の数値になるわよ」

「ちぇっ、なあんだ」

 

 良からぬ想像をふくらませるミサトだが、新型プラグスーツの開発でドイツ支部という単語が出てくれば全裸になる必要はないかと大人しく引き下がった。

 

「呆れた」

「あは......葛城三佐は、相変わらずですね」

 

 見事に後ろでアシスタントをしているマヤからの信頼を若干失ったミサト。彼女がなんとかユニットP1とユニット02、タローとアスカのテストプラグ内部の映像を見れないか試みるも、実験はつつがなく進みその願いは叶わず。

 実験に関与した全員が無事終わったことに肩の力を抜く中で、ただ一人ミサトの「クソッ! 間に合わなかった!」という声と地団駄を踏む音が虚しく響いた。

物語の密度と1話ごとの文字数について

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