翌日、自分たちは7時頃に宿を出てこの町を出発した。
一瞬だけ町を見たが既にパン屋などが始まっておりまだ平和さが感じられた。
この町が後数日もすれば共産主義の恐怖の支配下に置かれると思うと可哀想だ。
というのも、共産主義の蜂起軍は少しでも富を蓄えられていると思われると最低限以外の財産すべてを徴収されるのだ、強制的に。
それがたとえ今まで努力してやっと溜まった金だとしてもだ。
それから相当ペースをあげてミュンヘンを目指した。
お陰で3日目にはミュンヘン郊外のオットブルンについた。
しかし、既にこのオットブルンについた時点できな臭い雰囲気であった。
所々に銃跡があり遠くでは銃声がする。
そこら辺に死体が転がっており、時折其れ等を片づけている人々を見かけた。
そして、そのまま街道の脇をひそひそと進んでいると、遠くに装甲車1台と小銃を片に担いだ兵士4人が見えてきた。
「そこの二人止まれ!」
「なにをしている! 早く建物の中に入れ!撃たれるぞ!」
と言われた。
よく見ると、装甲車には、『実銃で撃たれる可能性大
外出をせず建物の中に隠れろ』と書かれていた。
しかし、自分は反共義勇軍にはいりたくてミュンヘンへきたのだ。
ここでひいては、義勇軍に参加するなど以ての外である。
装甲車にはバイエルン義勇軍(ドイツ義勇軍)の象徴的な髑髏のマークが施されているため、この人らはバイエルン義勇軍だろう。
反共義勇軍に入る方法を聞こう。
「すみません、少しお聞きしたいのですが。フライコーアに参加したいのですが...」
「なに! 義勇軍に参加するだと!」
「はい」
「親はどうした。」
「孤児なのでいません。」
「そうか...」
と義勇兵の男が少しばかり熟考した後
「なら、この大通りをずっと進んでいくと本隊が居る。そこで義勇軍に参加する旨を伝えれば良い。」
「わかりました。有難う御座います。」
そう言って自分たちは彼等と別れて、義勇軍の本隊を目指して大通りを進んでいった。
35分ほど歩くと装甲車や兵士たちが大量にいるところに着いた。
どうやら、これが彼等が言っていた本隊だろう。
「おい!そこの二人止まりなさい!」
先と同じように危険だから隠れていろと言われた。
しかし、自分は義勇軍に参加したくてきた事を伝えて詳しく説明すると軽く身体検査を受けたあとにこの隊の隊長に会うことになった。
「君が参加を希望する者か。」
「はい。」
「孤児か。」
「はい。」
「話じゃ銃も使えなければ戦闘経験も無いらしいじゃないか。だがこちらも人手不足だからな。」
「では、参加してもよいですか。」
「だがこちらからは何も教えない。現場で馴れてくれ。後参加した以上上からの命令には絶対だからな。軍隊ではないが正直言って内情はそれとにたようなものと認識してもいいだろう。何か質問があるか。」
「いいえありません。」
「宜しい、では早速そこの男がお前の配属される部隊に連れてく。 おい連れて行け。」
「了解しました。」
そうして自分はバイエルン少年少女隊と言うバイエルン義勇軍の少年兵部隊に配属されることになった。
配属当時は人数が少なかったが時間がたつごとに参加人数が増え最盛期は30人を数える部隊になったが、兎にも角にも10名の少数部隊であり、内訳は次の通りである。
・隊長ターニャ・デグレチャフ(8歳)女子
・トウリ・ノエル (13歳) 女子
・エヴァ・フランツィスカ (9歳) 女子《主人公》
・エヴァ・シュメリンスキー (9歳) 女子 《妹》
・副長ハインリヒ・バッヘン (13歳) 男子
・アリッサ・ツェルト (10歳) 女子
・ザビーネ・ベンクマン=ポール (10歳) 女子
・カール・ゲンラッハ (12歳) 男子
・ヴォルフ・ヘルドマン (12歳) 男子
・グレーテル・イェッケルン (11歳) 女子
である。
この少年少女部隊の全員は孤児である。
そもそもそうでも無ければ、義勇軍に入りたいなど親に黙っていくくらい出ないと入るれないだろう。
自分たちの部隊は基本的には表だった行動はしないが裏で様々な雑多な仕事をする。
例えば、義勇軍派遣として都市内の慈善活動などをやる。が、必ず何事にも裏というのが入る正直東欧や占領地では児童労働など当たり前に行われているが、本国では余り容認してくれない。法的には大丈夫らしい(自分は余り詳しくない)が市民からは余り良い印象を受けない。
何より共産主義者らは児童労働など特に許さない。これが原因で共産主義に流れては困る。
配属してすぐはこういった様子であったが。2週間ぐらいになるといよいよ対立、抗争が激しくなり共産主義の軍も目の前まで来ていた。
隊の中も殺気だっており特に隊長はこの状況に激怒していた。
「出来るなら明日にでも赤どもを八つ裂きにしたいものだ。」
とも言っていた。
何か恨みでも有るらしい。
自分たちは後方支援として活動することになった。
敵は小銃から機関銃、装甲車までも持って装備した2万の軍勢全力でこのミュンヘンを落とす気のようだ。
それに対してこちらも十分の用意をしている。
老若男女問わず集められた義勇軍は退役軍人(脱走兵は含まれない)を中心に5000人で守る此方も野砲から拳銃までの様々の武器で武装してこのミュンヘンを守備する。
ドイツ内戦はもう始まっているのだ。
今更ですがたぶん続かないです。
原作も史実も他の小説家も凄すぎます。
所詮凡人、凡人以下の自分には無理です。
ここまで駄文をお読み下さって有難う御座います。