名前と個性だけそれっぽいキャラに好きな名(迷)言喋らせたり、好きな展開とか重い過去背負わせるヒロアカ 作:罰金100万円
雄英体育祭ガチバトルトーナメント二回戦
轟VS東堂の一回戦の後、緑髪の少年緑谷出久は轟焦凍を探しに廊下を歩いていた。
(あの轟君がまともに攻撃することもできずに場外負けするなんて・・・)
(B組の東堂君・・・ワープの個性も強力だけど、それ以上に轟君の氷を素手で殴って割れる身体能力も脅威だ)
(相澤先生の解説によるとワープの対象にするには何かしらの条件があるみたいだし、あのパンチ力にもなにか秘密がありそう・・・とにかくそのあたりの条件や秘密を暴かないと勝ち目はかなり薄い)
(ワープの対象として轟君の氷を利用したことを考えると・・・大きさや質量?会場の周辺には大きな石や小物はない・・・この仮説が正しければ場外負けはないとみていいのかな?)
(とりあえず轟君を・・・)
「緑谷」
ちょうど廊下の角から轟が出てきた。
「あ!轟君!」
「情けねえよな・・・あんなこと言っておいてこの結果だ・・・」
「そんなことな・・・」
轟は慰める緑谷の言葉を遮るった。
「あいつは・・・東堂は強い。あんな勝ち方されてむかつくが・・・あのまま続けてても勝てた気がしねぇ」
しかし轟の顔は言葉とは裏腹に試合前より少し晴れたように見えた。
「でも!ペースを乱されただけでっ」
「慰めはいい」
「っ!」
「それにな・・・少しすっきりした。母さんのこと・・・まだ直接会う勇気はでねぇけど」
「自分の気持ちだけじゃなくてちゃんと考えなきゃいけないと思った」
「・・・うん」
「手も足も出ずにやられて、わけわかんねぇことばっか聞かされたが・・・響くものは多少はあったんだろうな・・・」
「次だ緑谷」
「うん!」
「次こそあいつにも勝ってお前にも勝つ」
「僕だって!」
「じゃあ救護室行ってくる・・・あんだけ殴られるとやっぱいてえな」
「僕、勝つよ!」
「ああ、見てるよ」
轟との会話を終え観戦席に戻る道中、東堂対策を考える緑谷だが・・・
(東堂君・・・間違いなく強敵だ。轟君にしたような会話でペースを乱されないようにしないと!)
(僕にも・・・すっ好きな女の子のタイプとか聞いてくるのかな?)
(なななんて答えたらいいんだろう!?何が正解!?)
(どうしよう・・・好きなタイプ・・・オールマイト?)
(いやいやいや!そういうことじゃないだろ僕!)
(うーん・・・)
(好きなタイプオールマイト!?進んでるなあ)
いつものぶつぶつによってあらぬ誤解を受けたようだ。
一回戦で破壊された会場の修繕も終わりいよいよに二回戦が始まる。
「ここからは!二回戦の開幕だぜ!」
「選手の紹介だぁ!一回戦では普通科心操を一本背負い!今大会のダークホース!A組!緑谷出久ぅ!」
(とりあえず先手必勝!なにもさせずに押し出す!)
「対するは優勝候補轟相手に唖然の勝利!バカなのか!天才なのか!それとも変態かぁ!B組!東堂葵ぃ!」
「いい顔だ。かかってこい!」
(イメージ・・・電子レンジの・・・爆発しない・・・)
緑谷は開幕飛び出す準備を整え
「緑谷出久VS東堂葵・・・スタートォオ!」
脚に込めたOFAの力で一気に加速して突っ込む。
「いいスピードだ」
しかしそれを東堂は両腕で受け止めきった。
(マジか!?全力じゃないとはいえオールマイトのパワーだぞ!?)
「お返しだ。緑谷」
東堂は正拳突きのような構えをとり
「死ぬ気で守れ」
全力で放つ。
(これはっまずい!)
その気迫と嫌な気配に緑谷は防御の構えをとったが
ドゴンッ!
それを東堂は防御の上からぶち破った。
「ぐぁっ」
緑谷は数メートル吹き飛ばされながらもなんとか耐えた。
(なんてパンチだ・・・ワープ系の個性とは思えない・・・やっぱり何か・・・このパワーの秘密がある!)
東堂は個性を使わずに詰め寄り腰を落とした緑谷の顔面に強烈な蹴りを放つ。
一撃ではすまず何度もパンチとキックを繰り出した。
「あ゛っ」
「すさまじいパンチとキックの応酬だぁ!これは緑谷も限界か!つーかあいつのパワー異常だろどうなってんだ!」
「あの体術、学生のレベルじゃないな。近接で体術主体に戦う緑谷にとってはまさしく格上だろう」
(緑谷・・・乗り越えて見せろよ)
両腕あげて何とかダメージを抑えようとするも、防御を貫いてダメージは緑谷に確実に入っていった。
(やばい・・・意識が・・・でも!)
観客のだれもが東堂の勝利を確信し、ミッドナイトが試合を止めるため声をかけようとする。
「終わりか・・・」
しかし、緑谷の心は折れていなかった。
「こんなところで・・・終われない!」
(オールマイトが期待してくれてるんだ!)
「マジかオマエ」
「絶対に勝つ!」
「緑谷出久・・・お前に一つ聞きたいことがある」
(まさかここで!?)
「どんな女がタイプだ?」
「ここで東堂の恒例の問答炸裂だぁ!試合に関係なく少し楽しみにしてたんだぜ!」
「教師が楽しみにするな」
(もう聞かれないと思ってたのに・・・答えないとしつこいんだよね・・・)
(よし・・・恥ずかしいけどここは・・・)
「・・・背が高くて・・・包容力のある人・・・かな・・・(オールマイトみたいな・・・」
その瞬間、東堂の脳内にあふれ出した存在しない記憶
「俺、ヒーローになる」「え!葵君もヒーロー好きなの!?」「高田ちゃんがヒーローかっこいいって言ってた」「そんな理由で!?」「ヒーローになって高田ちゃんに告る」「それでOKもらえるとおもってるの!?」「かのNo.1ヒーローオールマイトは相棒のナイトアイにこう説いた「やる前に負けることを考える馬鹿がいるか」と」「それ言ったのレスリングヒーローイノキングだよね・・・似たようなことは言ってるかもしれないけど」「ごめん・・・私好きな人いるの」「好きな人が俺っていうパターンは・・・」「ないと思うよ」「ほら、いこうよ。ラーメン」「おごるよ」
「地元じゃ負け知らず・・・か」
「?」
「どうやら俺たちは"親友"のようだな」
「この試合で始めて会ったのに!?」
「緑谷の回答が正解だったのか!?・・・この場合轟の時のパターンとどっちがあたりなんだ!?」
「さあ構えろ・・・本気で行くぞ」
「!」
「なんせ俺は親友に手加減するような野暮な男じゃないからな」
お互いにパンチのラッシュを繰り出す。
一撃一撃が重く、そこいらのヒーローでもダウンするようなパンチの応酬だが互いに一歩も引かない。
(ひ弱に見えてよく鍛えられている。絶対に倒れないという強い意志も相まって素晴らしいタフネス!積極的に虚実を混ぜて攻撃してくる)
(少々考えすぎのきらいがあるが、普段からよく様々なパターンをイメージしている証拠)
(極めつけはこのパワー!)
(小さい体だが個性含めてのパワーは俺よりはるかに強い)
(だが・・・パンチに個性を使っている間のそれ以外の部位に強化が回っていない・・・)
(できないのかやれないのかはわからんが・・・おそらく)
(噂では入試の巨大ロボを一撃で破壊したと聞く)
(そのパワーがこれか?いや・・・)
(これは)
「ちっがーう!!」
突然叫びだした東堂に驚き緑谷は手を止めた。
「緑谷!そのパワーの使い方!それはお前の悪癖だな?」
「え?」
「その使い方を続ける限りお前は俺には勝てん」
「そのレベルで満足していると俺とお前は親友ではなくなってしまう・・・いいのか?」
(それは別にいいんだけど・・・)
「弱いままでいいのか?」
「よくないよ!」
「そうだろう親友!!」
再び殴り合いが始まった。
その中で緑谷の戦い方は確実に進歩していた。
目より先に手が肥えることはない。
良し悪しを見抜く目を養わなければ作品を生み出す手の成長は見込めない。
表現者の中でよく使われる文句
これはあらゆるジャンルに共通し、目の良いものの上達速度はそうでないものもそれをはるかに凌駕する。
(右横拳を繰り出した俺に対しとっさの左が前の縦拳!さっきまでの緑谷にはなかった動きだ)
(よく見ているな!成長している)
(だがしかし!)
(加速しきる前の拳を額でうけた!?)
「お前に成長してほしいところはそこじゃない」
「強力な個性だ。並みのヴィランなら最初の一撃で決まっていただろう」
「威力も人に向けるには十分!その程度の奴が相手ならな!」
「トップヒーローになるには全く足りてないぞ」
「どうする親友」
(パワーの調整はまだまともにできてない・・・無傷で引き出せるOFAの限界はすぐにどうにかできるものじゃない)
(いまこの場で東堂君を上回るOFAの使い方って・・・)
「ふっまだつかめないか」
「緑谷は個性に目覚めるのが遅かったんだよな?」
「・・・うん」
「そのせいか緑谷は個性を特別な力だと勘違いしているようだ」
「え?」
(だって僕の力はオールマイトからもらったもので・・・)
「突如人類に現れた異能の力を個性と名付けたやつはいいセンスをしている」
「個性なんだよその力は。その緑色の髪同じ、お前の個性なんだ」
「俺たちは腹でものを考えるか?頭で怒りを発露できるか?」
「いいか緑谷」
「俺たちは全身全霊で世界に存在している」
「当たり前すぎてみんな忘れてしまったことだ」
(OFA・・・僕の個性・・・全身全霊・・・これは)
(なにかつかめそうな・・・)
(そうか・・・オールマイトの超パワーはパンチだけじゃない・・・)
(僕の個性・・・全身に・・・)
「ありがとう。東堂君」
「なんとなくわかった」
OFAフルカウル!
「・・・もう、言葉はいらないな」
(手加減はしない)
(全力で導く!!)
(倒れるなよ緑谷!登ってこい!高みへ!)
ひとまずここまで!
そのうち加筆するとおもいます。