【完結】一途なシドー君とノンケのビルド君   作:夜桜百花

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ビルド君は腹黒乙女

 

登場人物紹介

 

ビルド

主人公。先日シドーの雄っぱいに埋もれる夢を見て目が覚めたところ夢精をしていたMr.からっぽ島自殺志願者。乳は柔らかさ重視のCカップ派。

 

シドー

告白回数が350回を超えたが未だに実る気配がなく、7つ集めるとどんな願いでも叶えてくれるという龍の球を探しに行こうか検討中。乳はビルド派。

 

ルル

一度も登場していないが実は腐女子であるという今のところ使い道のない設定がある。乳は本体より乳首が決め手派。

 

ミルズ&マッシモ

肌の色の濃い方と薄い方、どちらかがミルズでどちらかがマッシモ。乳はペロ派。

 

カルロ

すごくどこかで見たことあるような気がする。多分戦闘力5のゴミを殺す奴を泣き虫呼ばわりしてる。乳はサイズよりも感度重視。

 

なんか名前を思い出せない吟遊詩人

作中で名前が出てこないのはうp主が覚えていないから。かといって調べる気も起こしてもらえない一番哀れな子。乳は貧乳派。

 

ポンぺ

ポンぺ。乳はデカけりゃいい派。

 

巨乳から垂れ乳までいっぱいいるよ!

 

 

 

 

 

 

Q.シドーの告白以来、僕が一日のうちで最も緊張する瞬間はいつでしょうか?

 

A.風呂場。

 

これに関しては理由は言うまでもないだろう。強制的にシドーの全裸、すなわちナニを見なければならないからだ。

 

シドーが僕に告白してきてから早1カ月。告白された回数は300回を超える。考えてみてほしい。30日と少しの間で告白回数が300超え。一日当たりに告白される回数は少なくとも10回以上である。・・・あれ、計算合ってるよね?告白頻度が高すぎてちょっとわけがわからなくなってるところあるから自信ないや。

ここまで頻繁に告白されるとさすがになれるもので、今では「お前の寝顔って可愛いよな。興奮する。」と言われるのも「おはよう。いい天気だな。」と同じノリで返すことができるようになった。僕すごい。

 

そんな僕でもやはり自分に好意を寄せている男の全裸を見るというのは緊張する瞬間である。

別々に風呂に入ればいいじゃないかって?僕もそうしようとしたさ。

丁度シドーと住んでいる家に自分たち用の風呂を作ろうと検討していたこともあり、小さな風呂を作って別々に入ろうと提案した。そしたらどうなったと思う?

 

急に空が淀んで、嵐が吹き荒れ島から地響きが聴こえだした。思わず尻もちをついた僕が見上げると,目の前にはあの時倒した破壊神が立っていた。・・・あいつ絶望のあまり本来の破壊神の姿に戻りやがった。

あの姿で「この世界を壊してやる・・・。」とか紫ぃオーラ飛ばしながら言われたらさ?ガチの方のやつじゃん?

「やっだなぁ!!嘘だよ!にぎやかな方がいいもんね?!皆で大浴場に入ろうね!」

僕にはこう言うしかなかった。僕が2度目に世界を救った瞬間だ。あと、二人っきりで入るのを阻止することでさりげなく自分の尻を救うことにも成功した。

そんなこんなで今日も今日とて僕は彼と裸の付き合いをする。意味深じゃ無い方の意味で。

 

「ビルド、いつ見てもお前の肌は綺麗だな。舐めてもいいか?」

 

少し前置きが長くなったが今僕は大浴場の脱衣所に居る。もちろんシドーも共に。そして上記のようなセリフをこの作中で吐く奴は脳内中学生の破壊神のみである。言い忘れていたが破壊神化して世界を滅ぼそうとした彼は僕の言葉によってあっさりと人間の姿に戻った。なんとも現金な奴である。そしてもちろん舐めてもいいわけがない。

 

「僕よりもマッシモの方が酒のつまみにいい味がすると思うよ。」

僕がパンツを脱ぎ捨てながらそう言うと急に飛び火を食らったにもかかわらず、マッシモは嬉しそうに

「オイラの汗は一日を筋肉とともに過ごした証!誇りなんだぞ!この塩は意外とルビーラに合うんだぞ!」

と全裸でポージングしながら叫んだ。やめろ試したことあるのかよ聞きたくなかった。

シドーの口説きには僕だけでなくすっかり周りも慣れてしまったようで、あまり気にすることなく会話に入ってくれる。ありがたい話である。

お前の筋肉を舐めるのは嫌だとシドーに真顔で言われてへこむマッシモをスルーして、僕は浴場に入り、椅子に座って身体を洗っているカルロの隣に腰かけてシャワーの蛇口を捻った。少し熱めのお湯が僕の精神的、肉体的疲れを癒してくれる。

泡立てた頭を流しながらちらりと横を見ればカルロはシャンプーを出している。これから頭を洗うらしい。

正直カルロならばボディーソープで頭も洗ってしまっていいような気もするのだが、カルロ曰くペロよりも譲れない自分の流儀なのだという。それを聞いた時、ペロ以上とかどんだけだよ。と思ったのだが言わないことにした。ちなみに彼は一度の入浴につきシャンプーを5プッシュ消費するからっぽ島で最もシャンプー燃費の悪い男である。

 

僕が洗い終えてもカルロはまだ頭を洗っている。きっと頭皮マッサージを兼ねているのだろう。その顔は真剣だ。育毛シャンプー作ってあげようかな、でも迷惑かな。ハゲはナイーブな問題だからこそ,対応次第では相手を傷つけてしまう。思いやりを持って接しよう。彼の姿はいつかの未来の僕の姿かもしれないのだから。

とりあえず今は風呂を堪能しよう。シャワーの蛇口を閉めて湯船に向かう。露天風呂ではあらくれたちが全裸で仁王立ちしているようだ。今日は露天風呂に入るのはやめておこう。

 

露天風呂やサウナもついているこの大浴場はとても広いが、それでも入居者の増加に伴って手狭になってきた。そろそろここも拡張しようか。そんなことを考えながらシャワーから一番近い湯船に浸かった。

お湯の中に自分の疲れが溶け出ていくような気がする。気持ちいい。つかの間の休息だ。

これでムキムキのあらくれのナニやナニが視界に入らなければ。

そして隣にナニをそそり立てながら仁王立ちするシドーが居なければ。

 

「・・・シドー?あまり聞きたくないけど君の息子はどうなってるの?」

「ビルドがエロいからな!毎日抜いていても追いつかないんだよ。」

冷ややかな僕の目線をものともせず、シドーはどや顔でそう答えると僕の隣に入ってきた。先客のミルズがシドーを見て興味深そうにしている。

「さすがに破壊神の破壊神♂は臨戦態勢でもたいしたもんだな。そんなもんビルドに入るのか?」

意味深な記号を付けないでほしい。あと可能なら僕の尻の破壊を阻止してほしい。挿れる前提で話すのもやめてほしい。

「俺がとろとろに解してやるから大丈夫だ!それよりビルドのことをやらしい目で見てんじゃねえよ。」

「僕が知る限り君以外にそういう目で僕を見てる人はいないよシドー。」

僕がそう言うとシドーは「なら安心だ!」とにかっと笑った。何も安心じゃない。お前がラスボスだよ。こんな時に限って防具(意味深)のレシピはなにも思いつかない。そして誰もシドーのシドーが臨戦態勢であることを突っ込んでくれない。

 

「失礼するっす~・・・っは!?シドーさんそれは!!」

ポンぺがお先に、と出ていったミルズと入れ違いに入ってきた。正直君には期待していないよポンぺ。

「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃないっすか?!完成度高いっすね!」

ほらきた。安定にボケかましてきたよ。もう僕はツッコミたくない。たとえニコニコ顔の下に隠した脳内ツッコミでも。

うおおおすげえっす!!と叫ぶポンぺ。一つだけ言わせてもらうならそれは完成度も何も本体だということのみである。

もう考えるのは辞めよう。ミルズに続いて僕も風呂を上がることにした。正直のぼせそうだし丁度いい。

ちらりと洗い場に目をやると、カルロがまだ頭を洗っていた。

 

 

 

「おい、俺を置いて先に上がるんじゃねえよ。」

身体の水分をふき取り終え、服を着ていると、不満気なシドーがそう言いながらこちらへ歩いてきた。彼の息子は先ほどと異なりしぼんでいた。聞くと、僕が居なくなったことで萎えたらしい。

「のぼせそうだったからね。」と僕が答えると「なら一言言ってくれりゃいいのに。」とシドーは少しむくれて見せた。

こういうところは少し可愛い。モンゾーラの犬を思い出す。

口では拗ねているものの、そこまで根にも持っていないようで髪を乾かし終える頃に「明日はどこへ行くんだ?」と尋ねられた。

「鉱山のレールを拡張しようかな。ついでに奥まで潜って冒険なんてどう?」

身体を動かすことで少しでも性欲を飛ばせないかと提案してみるとシドーはパッと顔を明るくした。

「本当か?望むところだ!もちろん俺もつれてくよな?な?」

威圧感も感じるその問いに肯定して見せればうおおお!!と興奮した様子でシドーがガッツポーズをして見せた。ついでに息子も再びガッツポーズしているようだがあえて触れないことにする。どうか明日のモンスター討伐でその熱を散らしてほしいと切に願う。

「久しぶりに2人で冒険だな!お前のかっこいいところ独り占めだ!」

「わかったわかった。じゃあ今日は明日に備えてゆっくり寝ようね?」

「お前と二人っきりってだけで興奮してきたから抜いてから寝るな!」

・・・自己申告は必要ないと言うべきだろうか?それともあえて言っているのだろうか?

 

 

 

 

翌日、島民が今日の仕事に手を付けだしたころ、僕とシドーは前日に話していた通り鉱山の地下深くに潜っていた。

本日の目標はレール100個分を新たに敷いて拡張すること、そしてあらくれの入れない更に地下深層部を開拓することである。

時間感覚が狂い夜になる可能性もあるので、準備は入念に行ってきた。食料はもちろん薬草やシドーに万が一襲われた時のための画びょうなどである。紳士シドーであれど念には念を入れなければならない。だって紳士ならそもそもちんこおっ立てて公共の浴場に入るわけないもの。あっ言っちゃった。

全年齢対象の清い小説だからね。気をつけなきゃ。

 

シドーはやる気満々のようでぶんぶんと棍棒を素振りしている。彼だからこそ僕は安心して背中を任せて採掘や探索を進めることができる。最近はその相棒こそが最も脅威ではあるのだが。

 

地下を魔物を倒しながらどんどん進めていく。途中金なども多数発見した。あらくれたちも喜ぶだろう。その顔を想像して思わずへにゃりと顔が緩む。

「嬉しそうな顔しているな。ビルド。」

「うん!ここまで沢山見つかるとは思わなかったからね!」

僕が笑顔でそう答えると、シドーもつられてか顔をほころばせた。

「お前が嬉しそうにしていると俺もうれしい。俺はお前の笑顔が一番好きだ。」

慣れたとはいえ不意打ちでそんなストレートな告白を受けるとこちらも照れてしまう。多分今僕は耳まで赤くなっているだろう。照れているところを見られたくなくて思わず顔を背けた。

「やべ勃ったわ。お前の照れ顔マジでシコい。」

・・・これを言わなければなあ。

顔の熱がスンっと下がるのを感じる。というか昨日3回抜いてただろうが知ってるぞ。

眠ったのを見計らってからシコってくれるのは良いのだが、「ビルド・・・ビルド・・・」とかいう声と視線を浴びていたら、そりゃ起きてしまうというものだ。

毎晩こんな声を聴きながら眠らなければいけないのだから、夢にだって出てきてしまうに決まっている。そうシドーの夢で夢精してしまった僕は悪くない。不可抗力だ。決して僕はホモじゃない。

 

「シドー。そんな口説き文句、どこで覚えてくるのさ。」

勃起から話を逸らそうとふと気になったことを尋ねてみると、シドーは予想に反して悩ましげな表情を見せた。

「あの・・・音痴な奴なんだけど・・・。名前忘れた。」

「シドーそれはひどいよ・・・吟遊詩人の彼でしょ?・・・あれ、誰だっけ。」

呆れ半分笑いながら彼のいう人物を挙げようとしたが、思い出せない。音痴なのしか覚えていない。

「なんか・・・プッカ・・・?みたいな?」

「それはお菓子じゃない?」

そういって顔を見合わせると思わず笑いがこみ上げる。シドーも同じようだ。二人で笑うと幸せがこみあげた。プッカさんには悪いなと思いつつもしばらく笑いあった。

こうしてシドーと笑いあう時間が幸せだなと感じる。

ずっと続けばいいのに。どこかでそんな声が聴こえた気がした。

 

 

 

鉱山に入ると時間間隔が狂う。おまけに僕は熱中すると空腹を忘れるたちで、シドーに至っては神だから食事が絶対に必要なわけではないのだ。

気づいたころには夜になっていたのだろう。青い魔物が出現するようになっていた。

 

「! シドー後ろ!」

ふと後ろを振り向くとシドーの後ろに魔物が迫っていた。シドーは僕の声に機敏に反応し、魔物の攻撃を軽くかわして棍棒を叩き込んだ。この並外れた瞬発力と戦闘力こそが彼が破壊神であるということを知らしめている。

僕も剣に持ち替えて加勢した。

さすがに青い魔物は強い。やっぱり切りのいいところで早めに帰るべきだったか。いくら僕が装備を強化しており、シドーの並外れた戦闘力があっても苦戦を強いられる。

 

ただでさえ苦戦していた上に辺りは真っ暗でだったため、魔物に夢中だった僕は渓谷が近くにあることに気づかなかった。

足を踏み外してやっと落ちていることに気づく。身体がふわりと宙に浮いているのを感じる。やばい。それはわかっているのに体が動かない。このままじゃ真っ逆さまに地面にたたきつけられる。

ビルド!!と声が聴こえた。焦った顔で振り返っているシドーが暗がりにぼんやり見える。ああ、ごめんね。君の事だから責任感じちゃうかもしれない。自分がもっと僕を見ていたらって。そんなことないから。

 

・・・というかすごく今冷静に頭が動いてる。体は動かないのに。もしや走馬燈?え、これほんとにやばいやつ?

 

 

 

ーーーーーーーービルド!!!

そう叫ぶ声が心なしか近づいてきている気がする。ああ、僕の願望かな。

ふいに抱きしめられる感触がした。ああ、僕の願望だな。

 

「願望なわけあるかドアホ!!!」

ふとその声で見上げると、そこには僕を抱きかかえて崖につかまるシドーがいた。なんで心の声が、と言いかけたが、鬼の形相の怒鳴り声に遮られた。

「俺がっ!どんなに!!焦ったと思ってんだ!!」

「・・・ごめん。」

思わずしゅんとすると、シドーは心底ほっとした表情で、わかったならいい。とだけつぶやいて、壁を蹴り上げもと居た場所に飛び乗った。

 

冷静になるとこの体勢はかなり恥ずかしい。僕をつかんだ時は腰を片手で支えるような体勢だったが、飛び上がるときに改めて姫抱っこに抱え直されたのだ。

「シドー、このかっこ恥ずかしいよ・・・」

「うるさい。今日は鉱山から出るまでこのままだからな。しっかり掴まっとけよ。」

 

そういうとぼくを抱えたまま、シドーは一気に来た道を走り出した。魔物から逃げるためでもあるのだろう。そのスピードは人間のそれをはるかに凌駕している。僕は降ろされるまでシドーの横顔を眺めるしかなかった。

 

・・・なんっだこのイケメン。やばいなんでこいつこんなにイケメンなの?もともと端正な顔立ちだが、吊り橋効果と真剣な表情が相まって更にイケメンに見える。つーかそもそもこのイケメン顔のどこに破壊神シドーの面影があるんだよ。共通点ツノもどきの髪型だけじゃないかくちびるおばけだったあの顔どこに行ったんだよ主人公補正かかりすぎだろ。

 

そう思っている間にいつのまにか鉱山を出ていたようだ。気づけばシドーが「いけめんすまいる」で見下ろしていた。

照れと何となく腹が立ったのでアッパーをかました。

さすがに悪かったなと思ったのでその日の晩御飯(鉱山で1日過ごしたので2日ぶり)はドラゴン肉のステーキにした。

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

 

うっす、ポンぺっす。今日は種まき(意味深ではない)をするっすよ。

シドーさんはビルドさんへの恋心を自覚して以来えっちな本を読まなくなったみたいっす。理由を聞いてみたら、

「えっちな本を読むよりビルドの妄想の方が抜けるからな!!」

とのことっす。

純情っすね~。シドーさんのために男のえっちな本作ったら喜ぶっすかね?

ちなみに自分はばいんばいんの巨乳メガネっ子の書かれてる本が好きっす。アーマンさんに借りたやつが過去最高に抜けたっすね。

・・・おっと、噂をすればアーマンさんっす。真剣な顔してるっす。何してるんすかね?

 

「・・・私のバニー姿、なかなかイケてるんじゃないですかね?ペロにも勝てますねこれは・・・。」

 

 

勝てるわけないだろ現実見ろヒゲ。

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