キヴォトスに転生した少女   作:雪狐@ただのキツネ好き

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なぜか、何故か!
続きを見たい人が多いので書きなぐりましたw
主人公の体の正体とか、色々と考えてはいますが、続きを書くかは分かりません!

気になるなら、まあ書きなぐるかも…


シャーレ…?行きたくないんだけど、え?行かなきゃダメ?

「”ルル、好きな物はあるかい?

私が奢るから、好きなものを頼んでいいんだよ。”」

 

「…ん」

 

「”…そんなに大人が怖い、か。

何があったのか気になるけど、思い出させるのも可哀想だよね。”」

 

私は今、先生と二人でご飯を食べに来ている。

……原作キャラと関わりたくないって言ってたよね?

どうして原作キャラどころか主人公と二人でご飯なんて食べに来てるんだ?

 

何でこうなったんだっけ…

 

 

 

「ルルちゃん、そのゲームがおわったら、少しいいかしら?」

 

「…ん、」

 

対人ゲームでゲーム開発部のみんなにボコボコにされていると、ユウカに呼ばれたのでゲームのキリがいいところで、ユウカの元に行く。

 

「…なに?」

 

「えっとね、”先生”にルルのことを少し相談してみたら、ルルに会いたいらしくて、今からここに来るらしいのよ。

あ、先生じゃ分からないか…大人の男の人…ってちょっと!?」

 

先生、と言われて一瞬ぽかん、としたが、話の途中で先生が何かを理解し、話していたユウカから慌てて逃げ出した。

原作キャラどころか主人公と会うのは嫌だ…!

 

しかも原作ではイオリの足を舐めたりシロコの汗を嗅いだり、他にもいろいろ変態なことしてる人なんて、会いたいと思うわけないよね…!

 

そりゃ脱兎のごとく逃げ出すよ!

あ、でもお礼は言わないと

 

「…!

ユウカ、嬉しかった。

じゃあ」

 

「ルル、どこに行くのですか?」

 

「…散歩」

 

「冒険ですね!

ミレニアムの地形は既にマッピング済みです!

案内は師匠のアリスに任せてください!」

 

「…いや、冒険じゃ…」

 

「モモイ、ミドリ、ユズ、ルルを連れてアリスは冒険に行ってきます!

では、行きましょう!」

 

「アリスちゃん、そのままミレニアムを二人で回ってきてちょうだい。

回り終わったら私のところに来てくれる?」

 

「…!!

ぱんぱかぱーん!

アリスはユウカからクエスト、『ルルにミレニアムを案内する』、を受注しました!

アリスに任せてください!」

 

「……」

 

私はもう諦めた。

この体は、力はあるし、体力も無尽蔵と言えるほどあるけど、武器は無いし、あったとしてもアリスにだけは何があっても撃ちたくない。

 

なんてったって最推しだからね。

ん?ユウカとかモモイたち?

んー…場合によっては普通に敵対するかもね。

 

アリスちゃん?

敵対しないといけないようなことがあるなら、裏切ってでもアリスちゃんに着くと思うよ。

 

まぁ、犯罪とかには手を貸したいとは思わないけど…

 

「それではルル、アリスと共にミレニアムを回りましょう!」

 

「ん

どこ、いく?」

 

ゲームでしか見たことないので、当然どのルートで歩けばどこの部室にいけるか、なんて分からない。

 

まぁ、せっかくミレニアムに居るんだし、色々見てみたいね。

 

「では、まずはあそこに行きましょう!」

 

「…わかった」

 

連れられて歩くと、着いた場所はエンジニア部だった。

ん?原作キャラと関わりたくないんじゃなかったかって?

モブとして、皆の記憶に残らないようにすればいいんだよ…多分。

 

「おや?

どうしたんだい?」

 

ウタハがこちらに気付くと、そんなことを聞いてきた。

 

「アリスはルルを案内する、というクエストをユウカから受けたのです!

なので今は案内中です!」

 

「ルル?

そのアリスの後ろにいる、小さい子かい?」

 

「…蒼葉、ルル…よろしく」

 

人見知りに愛想は期待しないで欲しい。

挨拶できるだけまだマシだからね。

 

「私はここ、エンジニア部の部長、白石ウタハだ。

よろしく頼むよ。」

 

「私は、猫塚ヒビキ。

機械のことで何かあれば、頼ってね。」

 

「本当はもう一人居るんだが…今は用事で出かけていてね。」

 

ふむ、コトリは用事で今はいないんだね。

人数が多いと私が固まるから助かったかも…

 

まわりを見渡すと、よく分からない機械が沢山で、銃もいっぱい置いてあった。

機械についてなんてよく分かんないけど、見るだけでも案外楽しめるんだね。

 

「…おや?

もしかして、銃を持ってないのかな?」

 

「…ん」

 

「ルル、武器を装備していないんですか?

それならアリスが武器を選んであげます!!」

 

「…お金、無いから、いい」

 

バイトしたかったけど全部断られてるからね。

お金なんて持ってるわけが無いよね!

 

「そうか…それなら貸し出しということにして一つ選ぶといい。

こうして知り合ったのも何かの縁だからね。」

 

「…悪い。

遠慮する」

 

「アリスもここで光の剣を手に入れたのです!

光の剣と対になるような武器が見つかるかもしれません…!」

 

「ふむ…レールガンなら一つ作ったものがあるよ。

アリスの武器とは色々と異なるが…」

 

「アリスもその武器について気になります!」

 

私にアリスの持ってるのに近いようなもの…持てると思う?

持てるわけないよね!

 

「見た目はアリスの武器と色違いな程度の違いしかないが、重量は軽くなっているよ。

それでも常人じゃ持つのは無理だから、オススメはしないでおくよ。

撃つ時の反動も並の銃どころか反動を抑え込める人の方が少ないくらいには強いから無理なら諦めた方がいい。」

 

はい、私が持てるわけないですね!

常人以下の筋力ですよ?

体力…はこの体になってからほぼ無尽蔵か…

握力も平均より大分下だし!

 

…でも、体験だけはしてみたいかな?

ほら、怖いもの見たさって言うか…そんな感じだよ。

 

「…ん、軽い…?」

 

なんか、想像以上に軽かった。

体感一キロも無いかな…?

ウタハ、もしかして大袈裟に言った?

 

「!?

そ、そんな馬鹿な…一度貸してもらえるかい?」

 

「ん」

 

「ッ、やはり、重いぞ…?

アリスの光の剣といい、使える人がいる訳ないと思いつつも作ったものに限って使える人がいるものなんだね。」

 

「ルル、アリスとお揃いです!

この装備の名称を教えてください!」

 

「名称か…

作ったばかりだからまだ名は付けてないね。

ルル、と言ったかな?

君が使う武器になる。君に名前をつける権利をあげよう!」

 

「…思いつかない」

 

というか私の武器はこれで確定なんだね。

いや、アリスとお揃いの武器が嫌とかそんなわけないよ?

 

ただね、反動制御ができるのかどうか…

それに、元日本人としてはエイム力がどうなるのか…

 

「ルル、それならそれの名称は闇の剣にするのです!

光の剣の对の武器になるのです!」

 

「…ん、じゃあ、それ」

 

ん?私が決めなくていいのかって?

私に付けさせてみな?

ネーミングセンス終わってるよ?

 

とりあえず武器はこれで決定。

使う場面がないことを祈る。

 

「ふむ、攻撃力ではアリスに渡した武器には敵わないが、連射力ではルルの武器の方が勝っているよ。

まぁ、普通の銃よりは勿論時間掛かるけどね。」

 

「ウタハ…ありがと」

 

「…あぁ、喜んでくれると嬉しい。

時折エンジニア部に来て使い心地を教えてくれると有難い。

それと、今からいくつかの試験してもいいかい?

それを扱えるような人は今のところアリスしか居なかったからね!

是非ともデータを取りたい!」

 

「私も気になるから、戦闘データ、取ろ?」

 

「アリスも気になります!

ルル、武器の試し斬りは必要ですよ!」

 

「…銃は、斬るって、言うの…?」

 

ウタハとヒビキ、それにアリスにも言われたら、やるしかないよね?

エイム力がないと思うから、それはどうしようか…

 

「じゃあ、ドローンを呼んで、始めようか!」

 

 

 

 

結論として。

私、エイム力終わってる。

いや、知ってたよ?

 

射的とかでも当たった試しなんて無かったし、急に本物の銃を渡されて当てられるわけないよね?

そんなの分かってたけど…落ち込む。

 

「ルル、大丈夫です!

いざとなったらアリスが守ります!」

 

「…」

 

年下に守る宣言されるなんて…凄く恥ずかしい。

見た目では私の方が下に見られるかもだけど、それよりもとりあえず精神的に…クるね。

 

「…ゲーム開発部に、戻る

ウタハ、ヒビキ、ありがとう」

 

「いや、こちらこそいいデータが取れたよ。

これで更に改良を出来るかもしれない。」

 

「用がなくてもいいから、また遊びに来てね。」

 

そして二人と別れると、データを摂ることに時間を使いすぎていたのか、エンジニア部の部室の前にユウカが居た。

…それと何故か、”先生”と思われる大人の男の人も。

 

「あ、ルルちゃん、アリスちゃん、エンジニア部に居たのね。

もう回り終わったかしら?」

 

「…エンジニア部、楽しかった」

 

「そ、そう。

エンジニア部以外、行ってないのね。

案内してあげたいところだけど…今度案内してあげるから、今は先生について行ってもらえるかしら?」

 

「”初めまして、ルル。

私はシャーレの先生だよ”」

 

「……」

 

「”る、ルル?”」

 

「…ぁ、蒼葉…ルル…」

 

「先生、ルルちゃん、お昼だし丁度いいからそこの店で何か食べてくるといいわ。

ルルちゃんの分は私が払うわよ。」

 

「”いや、私が奢るよ。

勿論二人の分もね。”」

 

「アリスはモモイ達のところに戻ります!

ルル、楽しかったです!

それでは!」

 

「…え?」

 

アリスも一緒に来てくれるんじゃ…?

ユウカと先生と三人とか…話せる気しないよ?

 

「先生、私の分はいいですよ。

でもルルちゃんの分は頼みますね。

私はセミナーの仕事があるので、ルルちゃんをよろしくお願いします。」

 

「”うん、任せといて。

ユウカは頑張ってね?”」

 

「ちょっ、先生…!

こんな所で撫でないでください!」

 

「”ははは、ごめんね。

つい撫でたくなってさ。”」

 

「も、もう…!」

 

…目の前でいちゃついている二人から逃げようか。

今なら逃げれそうだし。

 

「あ!

ルルちゃん逃げちゃダメ…って力強っ!?

と、止まりなさい…!」

 

「…わかった」

 

「その体のどこからそんな力が出てくるのよ…」

 

「”あはは…とりあえず、お店に行こっか。”」

 

「……ん」

 

ここで冒頭に戻る。

 

 

 

 

そうだ、ユウカのせいで先生と二人きりでご飯なんて事になったんだった。

確かに私も一番都合がいい場所はシャーレだと思うよ?

 

でもね、ストーリーがどこか分からないから、ストーリーの邪魔してしまってキヴォトス滅亡なんてことになりたくないの。

 

「”ルル?

何を食べる?”」

 

「…なんでも、いい」

 

うん、なんでもいいのはホント。

好き嫌いはあるけど、まぁ気にしないでいけるし。

 

「…強いて言うなら、うどん…」

 

「”うどんだね、わかった。

すいません、うどんを二つください”」

 

先生がうどんを二人分頼んでくれた。

うん、コミュ障には頼むのも辛いから、こういうところはありがたいね。

 

「”さて、ユウカから色々と聞いてるよ。

今までの記憶が無いんだって?”」

 

「…ん」

 

実際、この体の今までの事なんて分からないからね。

…この体、一体誰のなんだろう。

 

「”私もユウカから話を聞いて色々と調べてみたんだけど、蒼葉ルルっていう名前の生徒の情報はどこにもなかったんだ。

だから、元の記憶をおもいだすためにも、調べ物をしやすいシャーレにしばらく来ないかな?”」

 

「…」

 

やっぱり、先生は優しいなぁ。

でも、私みたいな異物がいたら守れるものも守れなくなりそうだし、なんならキヴォトスの崩壊の可能性すらも出てくる。

 

はぁ、ストーリー終わってたらなぁ…

まぁ先生の世話にばかりなりたくないからどちらにせよシャーレには行かなかったと思うけど…

 

でも、今は私一人じゃできることないよね…

 

「”あの、ルル?

大人が怖いのかもしれないけど…”」

 

「行く」

 

「”…ん?

あ、わ、わかったよ!

じゃあ、シャーレに編入手続きはしておくね。”」

 

めんどくさい事は先生がやってくれるようだし、甘えようか。

…今はとりあえず、うどんを食べないとね。

 

 

 

しばらくすると、私も先生も食べ終わった。

 

「”美味しかったね。

それじゃあ、シャーレに行こうか。”」

 

「ん、ご馳走様、でした。

着いて、行きます。」

 

この辺りどころかこの世界の地形何も知らないからね。

ついて行くしかできない。

 

「”うん、じゃあ着いてきてね。”」

 

「…ん」

 

そして先生と二人、並びながら歩いている。

私は、初めて見る景色がとても多くて、キョロキョロと周りを見ながら歩いている。

 

先生はと言うと…まぁ、うん。

そんなきょろきょろしてる私を微笑ましそうに見ていたよ。

 

特に会話は無かったけど、気まずいとかは無くて、心地いい沈黙だった。

…まぁ、時折爆発音がするのはキヴォトスだから仕方ないってことで。

 

「”さて、着いたよ。”」

 

しばらく向かっていると、シャーレに着いた。

ブルアカの一ファンとしてはソラちゃんとか観てみたいよね。

 

「ん」

 

まぁ今は先生について行くだけだけど。

 

余計な行動をして怒られるのは嫌だよ?

そんな感じに先生に連れられてシャーレオフィスに入ると、ゲームでよく見る光景だった。

 

まぁ今はゲームじゃないからより立体的に見えてるけど。

 

「”さて、ようこそ、シャーレへ。

これからはルル、君の所属はシャーレって言うことになるよ。”」

 

「…よろしく、先生」

 

「”うん、よろしくね。”」

 

そんなこんなで、シャーレに所属することになったらしいよ?

色々手続きは先生がしてくれて、私はいくつかサインをするだけで済んだ。

 

…うん、先生の仕事を増やしてごめんね?

 

 

続き、またいりますか…?キリよくないとは分かってるんですけど

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