前回のクリスマスを含めるとミカは四人被りました
前回2回、今回2回……次の主役ミカにしようかなって思い始めてます。なんとなく清姫と仲悪そう。
ちなみにアルは170連目にてきてくれて、カヨコはそのまま天井しました。
今回はめちゃくちゃ長いですしその分誤字が多いと思われます。それでもいいと言う方はどうか最後まで読んでいってください。
黒幕の正体、察しがいい人は気づいかも知れませんね。
そんなわけで最終回始まります。
「Fate/Grand Order……世界を救い、自身の世界を取り戻すために戦う人々の物語……多くの出会いと別れを繰り返してそれでも諦めずにあなたは世界を、人理を救った……けれどあなただけは救われなかった」
「この本の内容は貴方がキヴォトスにくる前の……貴方の生前の物語なんですよね。藤丸立香先生?」
シミコがこちらを見る……その瞳に映る感情を私はよく覚えている……その瞳はかつて、オレが救世主トネリコに向けた瞳。
怒ってるような悲しんでいるようなそんな目をしている。
(あの時のオレはこんな顔をしていたんだな)
そんな他人事のように考えてしまう。
「まっ、待ってちょうだい!……何の確信を持って貴方はそんなことを言ってるの?……それはあくまでも物語……小説の中のお話でしょう?……名前が同じっていうのは確かに気になるけれど流石に無理が……」
「待って…….ペラッ……ペラッ……社長、多分事実だと思う。」
「……アルちゃん、この絵、先生に似てる」
ムツキがアルに本の挿絵を見せている。
「こっちのお話にはエミヤさんや先ほど会ったメルトリリスさんが出てきます!……え、じゃあ先生は本当に……」
セラフまで……驚いたな、まさかそっちまで本になってるなんて……協力者はおそらくキアラ……やってくれたな、マジで。
「……!こっちにはバビロニアって…………先生ってモテるわよね」
「えっ、急にどうしたの?」
「冥界の女主人、かっこいいじゃないの……貴方もコレを読んでみると良いわ」
「私は良いよ、恥ずかしいし。」
「……それ、もうコレは事実ですって言ってるようなものじゃん……これ、どこまで嘘?」
「……う〜ん……二割くらいかな?……私はこの物語の主人公みたいなかっこいい先輩になれなかったからね……」
何度マシュの期待を裏切ったかな……何度みんなを傷つけたかな……オレは本当にマスターとして相応しかったのかな……カドックやキリシュタリア……ぺぺさんにオフィリアさん、デイビットに……パイセン。
ベリル・ガット?アレはちょっと分かんないや。
みんなオレより優れていて、でも誰もがオレをマスターとしては一流だと……オレの旅は素晴らしいものだったと言ってくれていた。
美しい冒険譚だった……オレたちは偉業を成した。
だからあの終わりでも今は納得できている。
「私は救われていたよ、恨みも後悔もない」
「あのような最後になったのに……ですか?」
「最後?」
カヨコが食い気味にこちらを見つめる……みんなの視線がザクザク刺さる……重いなぁ……話しずらいなぁ
「先生、私たちには話しずらいこと?」
カヨコがこちらを真っ直ぐ見つめ、
「……大丈夫先生、話せる?」
ムツキが心配そうにこちらを見る……どうやら私の表情はよほど酷いものらしい。
「……聞いても楽しくないと思うよ?」
「ここで話を区切られる方がモヤモヤするわ……お願い、先生。」
アルも不安がながらこちらに視線を向け、
「先生が嫌ならば私だけは耳を塞いでおきます……」
ハルカは気を使い耳を塞いでいる
……こうなったのも私があの本の運搬を阻止できなかった……私の落ち度だな……
「私の最後は……フィニス・カルデアの異星の神との最終戦で相打ちとなってしまった……異星の神は強くてさ、英霊のみんなやカルデアの作った武器、何もかもが通じなくて……最終的にこの義手……ブラック・バレルを使って倒した……けど、、みんなが知っている通り私は体が弱くてね……反動に耐え切れなくて……みんなに見送られて、眠りについた。」
に辛かったんだ
今でも覚えている……帰る場所を、世界を取り戻したときの感動……旅の終わり、みんなの温もり……今でも夢に見るほどに……あの旅に、あの終わりに今の私は満足している。
「……貴方は救われたのですか?あのような終わり方で……!だって貴方は生きるために戦っていたのに!?あんな……あんなにも苦しんで、それなのに!」
「……過去の私は、当然悔やんだよ……みんなとの別れは本当に辛かったし、また戦い続けることになるなんて思っても見なかった……でもさ、それはもう昔の話なんだよ、シミコ」
「それはどういう……?」
「私は、何度か世界の危機に呼ばれている……無論知っている
聖杯には当然思うところがある……でも、それ以上の報酬を聖杯は私にくれたのだ……
汎人類史ではない妖精騎士たち、その女王、もう会えないと諦めていた普通の妖精少女に、その
本来あり得ないはずの霊基だって聖杯は世界の歴史として登録していた。
機械となって顕現した三国志の英雄にその伴侶たる真祖のパイセン、邪ンヌにオルタニキ、英霊にはない別側面の姿……幻霊だと、ロボやモリアーティ、ホームズにだって
それと、変わらない姿のマシュに少し老けたカドック。白髪が少し混じっているゴルドルフ所長。
延命の末、カルデアの科学者として残ることができているダ・ヴィンチちゃん……それとこれまでの旅路を乗り越えてきたスタッフのみんなに
私たちの大事な仲間……アトラスの錬金術師に帰ってきてくれたある名探偵。彼ら彼女らとたわいもないおしゃべりだってできたのだ……
これほどまでに頑張って良かったと、守れて良かったと思えたこともなかった……私は世界を救えたんだとみんなの存在がそう教えてくれた。
英霊として座にいる限り、まだ皆んなと旅ができる……その可能性があるのがわたしの1番の救いだ……
「……キヴォトスでみんなに会えたのもそう……私は今まさに世界を救った褒美を受け取っている最中なのさ……私の過去は一言で言うと色々あったけど楽しかった青春なんだ。」
「「「「「………」」」」」
みんな黙ってしまった……暗い顔してるなぁ……
「私だって不満の一言も言わなかったわけじゃない。座にきたばかりのころは確かに孤独と無力感、そして多少の未練のせいで苦しんだけれど、今日までずっと楽しい日々の連続なんだ……後悔なんてしてないよ。」
「先生……」
「……達観してるよね、先生って」
「アハハ、そうたね〜……でもさ、そうじゃ無いと先生じゃ無いしね」
「……先生は昔からご立派だったのですね」
便利屋のみんなは少しだけ明るい顔となった……やはり生徒に話すべき内容ではなかったかな……これはパパ、じゃなくてモリアーティにお灸を据えなくちゃ
「先生……」
「ありがとう、シミコ、それにウイも……聞こえてるかな……?」
ガタッ!?と扉に何かが当たった音がした……どうやら扉越しに話を聞いていたらしい。
「……二人のお陰でまたみんなに会えて、嬉しかった。」
「でも」
「今の私は先生だがら」
「私の過去よりも生徒の未来を守らないと」
「だからさ、二人とも……聖杯は破壊していくよ」
シミコの頭を撫でる……下を向いて俯いてしまっているが……彼女たちの計画は阻止しないと厄介な魔神柱……いや下手をすれば空想樹が顕現してしまうかもしれない……
それだけは起こしてはならない。
シミコの後ろにある扉に手をかけて開けようと力を入れる
グゥ……!!……グググ……。
だが、扉はびくともしない……!!
「アレェ!?なんで!!」
「何してるのよ先生」
「……さっきまであんなにかっこよかったのにカッコつかないね、先生。」
「あの、先生。その扉は押戸ではなくて」
「……!」ピコン♪
「開かないならさ、ハルカちゃん、派手にやっちゃおう!」
「「「え?」」」
「!わかりました、ハルカ行きます!!」ガチャ
『えっ何する気なんですか!?』
扉越しに少女の声が聞こえる。
ドンッ!!ドンッ!!ドッカーン!!!!??
『うぁぇぇあ!!??!?』
雄叫びのような悲鳴が聞こえた……
《黒幕対面》
「え、えぇ!?あ、貴方たち何考えてるんですか!?図書館の扉になんてことしてるんですか!?、大体そこ、引き戸でしょ!?」
ハルカがド派手に扉を弾き飛ばし、部屋から出てきたウイがめちゃくちゃキレて爆発させたハルカの肩を揺らしている。
「あれ、ダメでしたか?すみません、アル様たちが邪魔だと仰ったので」
「言ってないわよ!?」
「ウイ!良かった無事そうで……」
「……無事なのかな?」
扉と共に吹き飛ばされ巻き込まれてバラバラとなった本が紙吹雪となって宙を舞う……散らばる本を見つめ肩を振るわせている少女、古関ウイ。
「本当に……何してやがるんですか貴方たちは!?!?!?図書館で、本を爆破させるなんて……!!本っ当に信じられません!!本にこんな、このんなぁぁ!!!!」
「ウイちゃんや、落ち着いて!?藤丸くんたち目の前に来てるヨ」
狼狽える男の声がする……これが
「空気ぶち壊し……いいの先生……先生?(怒ってる……!)」
「あの格好トリニティの生徒?……見たことない顔だわ。」
「君たち、冷静だね!?……私、いきなり計算外のせいで困惑しているヨ。まったく……」
「……《smal/》よくもぬけぬけと……《/small》お前、魔神柱だろ?名前は?……まぁ誰であろうとへし折るけれど……」
「……どういう意味かな、Myマスター」
「今更、とぼける意味あるのか?……モリアーティはオレにパパ呼びをお願いするくらいの駄々甘サーヴァントだ……またバアルあたりと踏んでいたけど……奴は三週間前にへし折ったし……フラウロスか?それともバルバトスか?」
まだ会っていない悪魔の名前を呼ぶ。
ソロモン72柱の悪魔。かつて、人理焼却を起こした獣ゲーティアの一部である。
「あ〜さっきの小説の中にいたよね、そんなの」
「あ……あの、先生……せめて私に話させてください……一応黒幕ですし……」
「ウイがやろうとした事は私とカルデアの仲間たちと会わせる事……かな?そこの聖杯を持った男に『この物語の主人公を救いたくないか?』とでも言われて、優しさに漬け込み利用した……人の心を利用するのはそいつら魔神柱の十八番だ……裏切りと洗脳もね。」
「わ、私いいとこなしですか!?部屋爆破されて出鼻くじかれて……挙げ句の果てにネタバラシを先生本人に言われて……こういうのってもっとドラマとか、サーヴァントに騙されて異形化とか、そんな展開じゃないんですか!?なんで私が正体バレたらこんなギャグに……!」
それ、まんまイアソンじゃん……オケアノスであった頃の……
でも驚いた……ウイに変わったよう様子もないし、何か仕掛けられている様子はないな……ならなんでウイに手を貸している?
「まあ、いいか。真名くらい名乗れよ……今なら心臓落とすだけで許してやるぞ」
「私が落とすのは塵だ……だが、良く見破った。流石だよカルデアのマスター……我らを狩り続けているだけの事はある……」
そういうと、メガネを外し魔力が一段階上がる……どうやらいつもの姿に戻るつもりらしい。
「なに、なんなの!?この人雰囲気さっきと違うんですけど!?」
「へぇー……ヤバいね、鳥肌立ったきた、カヨコちゃん」
「やる事はいつも通り……やれるね、みんな」
「はい!……行きます!」
みんながやる気になっている。
「!さっきは戦わないって言ったでしょう?契約には従ってください!!」
「こうなってしまっては仕方ないだろう……この特異点は消させる訳にはいかないのだ。」
そういうといつもの肉の柱となり、ゼパルが戦闘態勢になった。
「おい……あまり、ウチの生徒を脅かすな……じゃないと」
「何をするか知らないが、私にキヴォトス程度の神秘は通らない……ブラック・バレルも先ほどの話を聞いた生徒が止めるだろう……その大人のカードとやらも含め……貴様に何が「キアラ呼ぶぞ」…………何?」
「オレは何体かのビーストと縁が深くてさ……六人くらいと強い契約を結んでいる……例えば殺生院キアラとか……生徒の教育に非常に良くないが、お前が被害関係なしに暴れるならこちらも手段を選ばない……!」
「きっ、貴様正気か!?……まっ!!?待ってくれ……!その、本っ当に、本当に待ってくれ!!……勘弁してくれないか?……なんでも話す……だから、アレだけは……キアラ様を呼ぶのだけは、やめてくれ……」
「お前、ゼパル本人なのか……ごめんって……諦めて元に戻れば呼ばないからさ…….」
セラフにてあるセラピストの体に取り憑いていた魔神柱……快楽堕ちしたのち意識を捨てられたことがあり、そのことがトラウマである性女のことが名前を聞くだけで過呼吸になってしまうような哀れな魔神柱。どうか優しくしてあげてほしい。
それはそれとしてコイツがどんなオーパーツを落とすかは気になるな……やっぱ倒すか
「……急におとなしくなったわよ、コイツ。」
「私、また怖がられてる?」
「多分、ムツキちゃんのことじゃないと思うよ?
」
ゼパルは戦闘の意思を完全に無くし、なんならウイの後ろに隠れている……よほど思い出したくない目に遭ったのだろう(目逸らし)
「…なんで私を盾にするんですか……何されたんです、そのキアラって人に?」
聞かないであげて!魔神柱が精神破壊されて人格だけ捨てられたとか余りにも可哀想だからやめてあげて!
「キアラさん?という方がよほど怖いみたいですね」
それはあってる……実際怖いし。
でも、それにしたって……嘆かわしい。かつてオレたちカルデアと激戦を繰り広げたお前たち魔神柱……それが今はこれほど落ちぶれてるなんて……
「……レフの姿に変われ……その姿で怯えられると腹立つ」
「わかった……ウイ、少し失礼する……全く、カルデアのマスターめ……なんという無差別テロを」
……そういえばまともにこいつと話したのこれが初めてだ。
《ホワイダニット(どうしてやったか?)》
「えっと、私が今回この特異点を作ったのは先ほど先生が言った通り先生が会いたがっている人と先生に会いたがっている人……この方々を会わせてあげたくて聖杯を利用しました……こんな負け方すると思ってもいませんでしたが……」
「ウイは優しいもんね……もっと早く話しておくべきだったよ……問題はゼパル、お前だ。なんで手を貸した?」
1番のノイズ。魔神柱が人間を利用せず協力関係のまま終わらなどよほどの理由があるはずだ……復讐か?それとも単に死ぬのが嫌だからか?
「なに、単純な理由だとも……感銘を受けたからだ」
「は?」
「マシュの書いたお前たちカルデアの物語。その冒険譚が私の心を動かしたのだ……!あんな終わりに納得出来るわけないだろう……この朴念仁の人たらしめ!よくもマシュを泣かせたなこの大馬鹿者が!!せめて最終決戦の前に一言何か言っておくべきだったろうに!!この鈍感チェリー「ガンド」
「ぐぉあッ!!」
聞いて損したな……というかなんでお前がこの物語にハマってんだよ……中身改ざんとかして私を罠にはめろよ……!!なにファンになってんの!?お前ら魔神柱レフの影響受けすぎたろ、ほんとに。
「えっと……つまり、おじさんは先生のファンってこと?」
「断じて違う……そんなやつ精々いって宿敵程度よ。我はそいつのファンではなく、作者たるキリエライト先生のファンである……彼女の幸せを願っていたが、コイツが死んだせいで悲恋として迎えたのでな……ムカついたので一言言うため古関ウイに手を貸すことにした。」
「ぐぬぬ……返す言葉がない……」
「ぐぬぬって……ても、そのためにこの特異点を?」
「特異点ができればコイツは必ず現れる……マシュもまたカルデアの職員であるなら特異点ができればやってくるはず……と睨んでいたがお前たちが予想より早く来たのでな、カルデアが観測するまでとどめようとした。」
「ウルクを選んだのは先生が唯一楽しかったと仰った大規模特異点でしたから……ここでならサーヴァントの皆さんと一緒に楽しめるのでは……と」
「……聖杯を使う前に一言貰いたかったかな……あの本を読んだのなら特異点がどれだけ危険か知っていたでしょ?」
「そうなのですが……先生には日頃からお世話になっているし、いつも仕事で忙殺されていますから……なんとか休んで欲しかった……」
「……ごめんね、心配ばかり掛けて……」
「いいえ。決行しようと思ったのはゼパルさんから計画を聞かされたからですし」
「お前のせいか」
「まあ聞け……話すといい、ウイ。」
「……私たちは最初先生が仕事で忙しいのは昔の後悔を思い出そうとしないため仕事に逃げていたと思っていました……でも、実際は先生自身がとうの昔に未練を断ち切った後で、私たちのやったことは早とちりだったのですね。」
「シミコ、ウイまずは巻き込んでしまった人たちに謝りに行こう……私も一緒に謝るからさ。」
「……何故、先生まで」
「先生も巻き込まれた側じゃ……」
「この特異点は私のために生徒が作ったものなら……私にも責任があるから」
「二人のやったことは危ないことだったし、現にウルクから遠く飛ばされた便利屋のみんなは魔物に襲われて大変な目にあった」
「まずはそのことを四人に謝らないといけない。」
「……皆さん、すみませんでした……私の管理不足で危険な目に合わせてしまって……本当にごめんなさい。」
「私も、ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。」
「巻き込んでごめんね、みんな。」
「……いいのよ、先生に休んで欲しいって気持ちはよくわかるし……大変な目にはあったけど、それ以上にいい思いもたくさんさせてもらったわ!」
「そうだね……先生の昔話なんてあんまし聞けないし、いい息抜きにもなった。」
「そうそう!特に先生の修羅場は見てて面白かったし、珍しい物もたくさん見れたしね〜」
「あんなにフカフカのベットは初めてで……私なんかには勿体無いくらいいい物で……えへへ、嬉しかったです。」
「みんか、こう言ってることだし、気にしなくていいわよ。それに、アウトローたるもの些細なことは気にしたりしないのよ!(決まったわ……!!)」
そう笑ったアルに釣られるように便利屋のみんなも頷いている……それにこれまでの特異点の冒険を含め私のために行なったとするならば……責任は私にもある。
二人の先生としてケジメをつけよう。
「……特異点は修正する……けど、その前に来てくれた英霊のみんなにも謝りに行こうか……私も付き合うからさ。」
「……はい、わかりました。」
「私たち許されるでしょうか」
「大丈夫だよ……オレのためにやったことならきっと許してくれるから……ゼパル、お前はどうする?」
「大人しく消えるとも…….生きていたとしてもまた奴が現れる可能性があるのなら永劫の眠りについている方がマシだ……一つ質問に答えてもらおう。」
「?ああ、いいよ。」
何を聞くかは知らないが、碌でもないことなのは確かだろう
「お前、マシュと会ったらしいが結ばれたのか?」
ピシッ!!
「……ノーコメント……」
「やはり貴様は気に食わん……」
そう言うとゼパルは聖杯を残して消滅した。
《エピローグ》
そうしてみんなに謝罪をして回った……
カオルコさんは
「よかった、藤丸様と和解ができたのですね……私が言えたことではないですが、ウイ様。お体にお気をつけてくださいね?シミコ様もあまり無理をしすぎないように……」
「そして、マスター様。あまり女の子を泣かせてはいけませんよ?」
と苦言を言われてしまった。
ジーク夫妻は微笑みを浮かべ、
「気にするな、マスターと合わせてくれてありがとう。」
「風邪ひかないよう元気でいるのよ。」
と、そう言って見送ってくれた。
メルトリリスには
「何、もう帰るの?……そう。ならここを出たらこの座標に来なさい、私のマスター。特に関係ないけれどキヴォトスで近々ステージがあるの……それだけよ。」
そういうとメルトは背中を向けて去っていった……
「……今彼女、キヴォトスでステージがあるって言ってなかった?」
「え、来れるの?」
「わかんない……」
「先生も知らないんだね……」
キヨヒメは
「そうですか……残念ですがお別れですね……必要とあればいつでも呼んでくださいねマスター……それとシミコ様にウイ様……旦那様に合わせてくれてありがとうございました。」
そういうと上品にお辞儀をして清姫は光になって消えていった。
「こちらこそ、協力してくださり、ありがとうございました……」
そう言って二人もまたお辞儀を返し、笑い合ってキヨヒメと別れた。
エミヤは
「ちょうどいいところに来た、マスター!彼女たちを引き取ってくれ!!食材がなくなったので料理は出さないと言ってもずっと残って……何?君の生徒だと?……どんな教育をしているんだ君は!?」
「ごめんね……」
「美食研究会……まだ居たのね」
「懲りない人たち……」
「あら、やはり先ほど見たのは先生たちでお間違いなかったようですわ!……今からお帰りで?」
ハルナは相変わらずのようた……エミヤが頭を抱えているし、一緒に帰るとしよう。
「またな、マスター。」
「うん、またね」
マンドリカルドは
「また会えて嬉しかったっすよマスター。お邪魔になっちまいそうなんで先戻ります……助けが欲しくなったらいつでも呼んでくれていいっすよ……それじゃ!」
そう彼は笑って消えていった。
「お邪魔か……むしろもっと話していたかったよ、マイフレンド。」
……
少ししんみりとした。
そして
「藤丸、此度のウルクどうであった?お前をもてなしたいとそこの雑種が子鹿のように震えながら申したので手を貸してやったが……楽しめたか?」
「はい!今度は王様も一緒に回ろう!」
「フハハハハ!!そうか……ならば次来た時は今以上のもてなしを期待するが良い……無論お前たちもまた来るがいい……不遜にもこの我に意見しこうして目的を達成したのだ……よくやった古関ウイ、円堂シミコ……そして、藤丸立香の護衛ご苦労であった!便利屋68の社員たちよ!」
「どれ、褒美だ持っていけ」ポーイ
「わわっ!?……何よこれ」
「ウルク名産のパンケーキだ……貴様らで分け合って食すがいい……それと器の方はどう使うか任せるが、有っても邪魔だろうし売ってしまっても構わん。」
とても豪華な装飾のされた器を投げ渡してきた。
様々な宝石類を分断に使い、器は純金でできている……およそ投げ渡していいような代物てはないが……言わぬが花か……
「あら、ありがとうゴージャスPさん(このパンケーキ重いわね?器のせいかしら?)」
「!?……明らかに器の方が豪華なんだけど……」
「アハハ……アルちゃん、気づいてなさそう」
「おや、もう帰るのかい?……ウルクは楽しめたかい?」
「エルキドゥさん……はい!ホテルありがとうございました!!このご恩はいつか必ず!」
「構わんとも……だいや待てそうだな……恩返しというならばそこの阿呆……もとい我の臣下を……藤丸先生をこれからも守ってやれ……其奴の無事こそ我ら英霊の誇りなのだからな」
「王様……らしくないね、誉め殺しだ」
「戯け、貴様の意識が低すぎるのだ……貴様は誰にも為せなかった世界を二度も救ったのだから……この英雄王ギルガメッシュが直々に大英雄と言ってやろう!!」
勘弁して……その言われ方は荷が重い……
そうして便利屋との不思議でなんでもありのウルクの……バビロニアの冒険は終わった……
いかがでしたか?自分は楽しみながら描かせてもらってました。これにて便利屋とトンチキ特異点の冒険は終わりとなります。
次回から前までの短編方式にしていきます。
※ここから補足
この短編での藤丸先生は最終章を通過済みです。
本作の主人公立香君は世界の抑止力としてビースト退治に呼ばれることがほとんどだったため、多くの英霊と再会しています。
カルデア限定のサーヴァントや妖精騎士なども世界からのサービスで藤丸君が限界している間は呼ばれることがあります。
そしてマシュの書いた本は主にFGOの物語をマシュ視点で書いたものです……マシュは立香がブラック・バレルの副作用で死んだ後、世界に絶望していましたが、立香の日記を見つけこの物語を世界に知ってもらおうと本にして出版……そうやって広まっていき、ゲマトリアがキヴォトスに持ち込んで広まっていきました。
藤丸先生の正体に気づいているのはゲマトリアと聖杯の所有者のみ小説内では名前は先輩かマスターで統一されております。
先生が顔を隠しているのはまさにこの本の挿絵が原因だったりします。本好きの生徒たちに素顔を見られるとバレてしまうからです。
「貴方は世界を救ったのに、世界は貴方を救わなかった」これは立香が初召喚された時、自身が本となっていることに気づきました。
そこで聖杯を回収しにきたカルデアと合流してそこでカドックとマシュに出会いました。
マシュにもカドックにも怒られましたが、それ以上に再会を喜ばれカルデアと協力して魔神柱を撃破しました。
その後、何度かの召喚を体験した後、特異点なら巻き込まれていた連邦生徒会長に召喚されて聖杯を破壊。
その時聖杯に溜まっていた泥が溢れ出しその余波によって互いに重傷をおい、プロローグの最初に繋がります。
英霊はマスターの夢を見ることがあり、失敗した世界線があることをそこで藤丸は知り、キヴォトスを代わりに助けることを了承。
シャーレの先生として参戦した形になります。
マシュに世界は貴方を救わなかったと言われた時、藤丸立香はこう返しました。
「いいや、たった今救われた……!また、みんなに会えたんだから」
涙を流しながらそれでも笑って彼は言った。
今もなお彼が世界を救う冒険を続けるのはある男に会いたいから。
みんなにまた会えたのならひょっとすればまた彼とぐだぐだで生産性のない会話を楽しめると思い……彼と会うために彼は何度も世界を救う。
死の概念と混ざり合っても、藤丸立香は変わらない。