あんなにも問題児だったのに、Aクラスになれた俺の優等生を演じる生活 作:にこマリンフローラル
プロローグ
「おお、波風か。お前、今回はどうしたんだ。何か悪い物でも食べたのか。」
鉄人こと西村先生の酷い発言。
初発からそんなこと言われてもなあ。でも、腹の調子が悪かったのは事実だ。
俺の名は波風 風羅。まあ普通の男子高校生と思ってくれたらいい。
そんなことはさて置き、
「そんなに俺の点数悪かったんですか?」
俺がそう聞くと、鉄人は困った顔をして、
「いや、むしろその逆だ。去年あんなに、やらかしていたのにこんなにも点数が上がるとはな。とりあえずこれを見ろ。」
そう言って鉄人は畳んだ紙切れを渡して来た。
「実のことを言うとな、俺はお前のことをバカだと思っていたんだ。しかし、」
んん、なになに、そうか、クラスが書いているのか。えっと、
「お前はAクラスだ。」
「なんだと!」
嘘だろ。あまりテストは良くないと思っていたのに逆になんでこんなにも点数があるんだ?
「先生、俺、カンニングなんてしてないですよ。」
恐る恐る聞いてみると、
「わかってる。お前が試験を受けていた教室には俺がいたんだ。それに、あの教室には賢い奴など1人もいなかったからな。」
カンニングすると思っていたんじゃないか。
でも春休みはそこそこ、勉強はした。でも、Aクラスにいける実力なんてあるはずが無いと思っていた。それは、今まで得意教科がなく、内申点も低く、正直、この学校しか入れるところがないくらいだったからだ。
「先生、俺のテストの点数が書いた紙とかあります?」
俺が知りたいのはそこだ。それを見て、俺がAクラスに相応しいのかは大体わかる。
「残念だが、そういうのは見せることができない。だが……」
ん?なんで黙るんだろう。もしかして、ギリギリで下から数えるぐらいか?
「……5本の指に入るぐらいなのは覚えている。」
えっ、そんなはずないだろ。
まて、テストの内容について良く考えてみろ。まず世界史、日本史は大体覚えてた。次、物理はあまりできなかったが、科学はできた。英語は書きもリスニングもわかった。数学は1番できたかな。
でも、そんなんでAクラスにいけるんだったら、苦労しないだろ。
「認めろ、波風。お前はAクラスだ。それも、優等生レベルのな。」
まあ、Aクラスになったということに不満を持つ理由なんてない。
これは、やり切ったということなんだ。
よっしゃー!
「先生、今年1年間頑張ります。」
すると、鉄人はニタッとして、
「おお、そのいきだ。じゃあ、行ってこい。」
「はい!」
Aクラスに向かった。
できるだけ毎日投稿をしたいと思っています。