あんなにも問題児だったのに、Aクラスになれた俺の優等生を演じる生活 作:にこマリンフローラル
Aクラス前にて、
「ここか。ってええ⁉︎これがAクラスなのか?」
ドアだけ見てもテレビでしか見たことがない。それに、なんだあれは。この広さは尋常じゃないじゃないか。
「あれ、風羅?」
声のする方を向いて見ると、中学からの友人、工藤愛子がそこにいた。
「おお、愛子。おはよう。」
「おはよう。もしかして風羅もAクラス?(笑)」
コイツ、俺を小馬鹿にしてるな。
「ああ、もちろんだ。」
「えっ⁉︎去年あんなに補習を受けさせられていたのに。」
確かに言ってることは正しい。何も反論はない。
「人間、頑張ればなんでもできるもんだ。」
「うん、そうだよね。なんかゴメンね。あまりにも風羅がAクラスってイマイチ信じられなくて。」
愛子の性格っていいよな。いつも明るくて。
そういえば俺はテスト終わってから、すぐ帰ったから誰がどのクラスにいるかなんて全然わからない。
「愛子、Aクラスって俺が知ってそうな奴って誰がいるんだ?」
「んん〜あんまりわからないね。だってボクはまだ風羅にしかあっていないし。」
そうだよな。ちょうどさっきから発表されたのにわからわけないよな。
「なんか、ごめんな。」
「いいよ。じゃあ教室に入ろうよ。」
「ああ。」
俺と愛子は教室に入った。
こっこれは、俺の知ってる教室じゃない。
「なんて教室だ。自分専用のソファーもある。」
「そうだね、もうここまでくると豪邸に住んでる気分だね。」
本当になんだこれは。1個下のBクラスも覗いたがそれでも広いと思った。にも関わらず、その3倍はありそうな感じだ。
とそこに、
「はい、皆さん席についてください。」
おっあれは高橋女史か。学年主任で、真面目な先生だ。
まあいい。とりあえず席に座ろう。
「えっと俺は、ああここか。」
席は1番後ろの右側だ。なかなか良い席に恵まれたな。隣は秀吉……ではないな。じゃあ早速、顔ぐらいは覚えてもらおうか。
「おーい、君。」
「何かしら?」
さすがに初対面の女性にこんな聞き方はいけないな。
「ごめんごめん。折角だから顔を覚えといてもらおうと思って。」
「ああそんなこと。いいわよ。」
「じゃあまず、俺の名前は波風風羅です。得意科目は数学と英語です。」
「じゃあ次はアタシね。アタシは木下優子、得意科目というか文系ね。」
なるほど、一瞬ドキッとしたが秀吉のお姉さんか。本当に似てる。
すると、木下はなんか不気味なオーラを出してきた。
「ねえ、波風君。アタシのことを最初、弟の方だと思った?」
なんかわかってるんだろうな。思っていることも読めるぐらいに
「一瞬だけだよ。だって、顔が似てるってだけで他は全然違うから」
去年は秀吉と同じクラスだったからな。だから秀吉との区別ぐらいわかる。
そのことはいいが、優等生を演じるというのは難しそうだ。今の会話だけでも大変だった。
「ふーん、まあいいわ。今年1年間よろしく頼むわ。」
木下は笑顔で言ってきた。
「こちらこそよろしく。」
こんな喋り方で1年過ごせるのか?
でもとりあえず、1人知り合いにはなれた。
それにしても、木下って真面目な性格だな。これこそ品行方正っていうのか。
「では、このクラスの説明を始めます。ここは……………………」
高橋先生が説明し始めた。
Aクラスになったことで去年とは生活が変わってくる。でもそれが、良いんだ。自分が変われるのだから。
次回もよろしくお願いします。