あんなにも問題児だったのに、Aクラスになれた俺の優等生を演じる生活 作:にこマリンフローラル
それでは本編へどうぞ。
「そういえばなにを買うんだ?。」
「ええと、まあ漫画よ。」
どんな漫画を買うんだろう?
俺は今、優子と本屋に向かって歩いている。どうやら優子の家も本屋の方らしい。結構、ご近所だったんだな。
「じゃあ風羅は何を買うの?」
「俺は、うーん、ラノベかな。」
「へえーそうなんだ。アタシもたまにラノベも読むわよ。」
「そうか。俺たち結構気が合うな。」
「そうよね。今日初めて会ったばかりなのにこうやって2人で一緒に本を買いに行くぐらいだからね。」
こうやって話しているときの優子は楽しそうだった。良かった、楽しんでもらえて。
そんな話をしていると本屋に着いた。
「おお、着いたな。」
「そうね。じゃあ早く買う物を探しましょ。」
そう言って優子は逆の方向へ行った。
俺も探そうかな。
えーっと、どこだ?……………………………………………………………………あっ!あった。とりあえず、これを買って。
うーん、優子はどういう本を買うんだろうか。
ちょっと行ってみよう。
どこにいるんだ?んー、ああ、いたいた。
「おーい、優子。」
「風羅、あっ⁉︎」
優子が読んでいた本を落とした。これって、
「優子、これって。」
「そうよ、BL本よ!アタシは腐女子なのよ!」
なんか、顔を真っ赤にして半泣きになっている。そうか、これが優子の本性か。
「とりあえず、1回ここを出よう。」
そう言って俺は優子を本屋の近くの公園に連れて行った。
「ドン引きでしょ。学校では優等生を演じているのに学校の外では腐女子だなんて。」
もう今にも叫び出しそうなほど泣いている。でも、そんなに腐女子がおかしいか?
「そんなに泣かなくても良いじゃないか。別にみんなにバレたって言うわけでもないし。ってかそんなに腐女子が変か?俺は別にいいと思うけど。」
「なんでよ!だって腐女子ってどう考えてもおかしいでしょ。」
そんなにか、大変だな。でも俺はこれで優子のことがわかってきた。
「優子。俺はな、普段、猫かぶってる、いや優等生を演じてるお前より腐女子って自分で思ってるお前の方が好きだ。それは本当のお前だからだ。
そもそも隠すぐらいなら腐女子とは言わない。」
「えっ、本当のアタシの方が好きって。アタシは腐女子じゃない?」
付き合ってるわけじゃないのにこんなこというのは少々気が引けるが。
でもそんなに気にすることないのにな。俺の知ってるDクラスのやつに比べたらどうってことない。
ってか、なんで腐女子って言葉を知ってるんだ?
「どこで優子は腐女子って言葉を知ったんだ?」
「去年クラスが一緒だった玉野さんにあなたも私と同じ腐女子ねって言われたのよ。」
やはり奴か。あいつは腐女子そのものだからな。
「あんな奴のことは気にするな。お前はまだ腐女子ではない。」
そう言うと優子はもう泣き止んでいた。
「ありがとう。なんかごめんね。取り乱しちゃって。」
「そんなこと気にしないでいいさ。
とりあえずお前もさっきの本を買うんだろ。俺も買う本があるし本屋に戻ろう。」
「そうね。戻りましょ。」
俺らは本屋に戻った。本は置いたままだったので、すぐ買えた。
「買う物も買ったし、帰ろうか。」
時計を見ると、6時35分を示していた。
「ええ。」
んー、この時間帯に1人で帰らせるのはなあ。
「良かったら送って行くよ。」
「いいわよ、別に1人でも帰れるし」
結構強がるな。プライドかなんかあるのだろうか。
「まあまあ、折角だからさあ。」
まだ強がるかと思ったが、
「わかったわ。じゃあ、よろしく頼むわ。」
優子は少し微笑んでそう言ってきた。
やっぱり、可愛いなあ。見た目も性格も。
そんなことを考えながら優子の家に向かった。
着いた。1件家で結構大きい家だな。
「姉上に風羅ではないか。どうしたのじゃ?」
そこにいるのは秀吉か?ああそうかそうか、優子と秀吉って姉弟だったんだったよな。
「ああ、実は本を買いに行ってたんだ。それで帰りに送って行ったんだ。」
「そうじゃったか、姉上が世話になったのう。」
「いや、そんなことない。女の子を送って帰るのは男として当然だからな。」
立派なこと言ったなあ、俺。
うん、じゃあ帰ろうかな。ご飯炊かないといけないし、
「じゃあ、帰るわ。」
「またのう。」
「送ってくれてありがとう。じゃあ明日ね。」
「おう、じゃあな。」
長かった1日だったな。でも楽しかった。
う〜ん?今日のご飯何にしようかな?
☆
「姉上、一緒に本屋に行ったってことは本当のことバレたのじゃろ。」
「ええ、でも、良かったわ。」
「どうしてじゃ?」
「だって、初めて自分のことをわかってくれる人に出会えたから。」
今回は長かったですね。
ではまた、