魔王になった少年と魔法少女たち   作:旅人H

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 勘違いから始まるギャグ風味のシリアス?をお楽しみください。


魔王?

 今も昔の人も良く言う『人生とは何が起きるかわからない』この言葉は、俺の9年間生きた人生を説明するのにふさわしいと思う。

 普通の家に生まれ、普通の両親に育てられ、普通に生きていくと思っていた、あの事件に巻き込まれるまで。

 

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 『悪魔城』それは魔王ドラキュラによって創り出された、文字通り悪魔たちが住む城だ。その城主である魔王ドラキュラが討たれ、城は皆既日食を利用して生まれた空間の歪に封印され、平和が訪れたはずだった・・・・・・ある男が自分を魔王の生まれ変わりだと妄想を暴走させ城を復活させた、『魔王再臨事件』これが俺が巻き込まれた事件だ。

 事件の始まりは今でも鮮明に覚えている。自分の周りの時間が止まり、世界が黒で埋め尽くされていき体が宙に浮く。何が起きたのか分からず恐怖でパニクッている俺は気が付くとホラーハウス真っ青の城の中にいた。状況が分からず放心していた俺の前に突然骸骨が現れた。学校の理科実験室にあるような作られた模型の骸骨ではなく、ところどころヒビが入り異臭がし、()()()()()()()()、まさしくホラーだった。

 ホラーが苦手な俺は恐怖で動けずにいると突然骸骨に殴られ吹き飛ばされた。吹き飛ばされ痛みで動けない俺をゆっくりとした動きで追いかけてくる骸骨、そして近くに来ると腕を振り上げまた吹き飛ばされた。恐怖で涙を流し、痛みに震える俺をみて骸骨が骨を震わせ「カッカッカッカッカ」と笑って、止めを刺そうとしてきた。俺は「死にたくない、誰か助けて!」と強く思いとっさに腕を振るったんだ。すると腕から炎が出て骸骨を燃やし尽くした。何が起きたのか分からなかったが危険が去ったと思った俺は意識を失った。それがまだ始まりだと気付かないままに・・・・・・

 

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 なんて、半年以上前の事件を物語風に思い出して現実放棄していると、右側にいるというか一緒に縄で縛られている金髪の少女(名前・・・?)が

 

「いいかげんにしなさいよね、あんたたち誘拐なんていい年した大人が恥ずかしくないの」

 

と、俺と少女二人を誘拐した連中に怒鳴っていた。そう、俺こと九鬼蒼真【くき そうま】は絶賛誘拐され中なのだ。

 

 なぜこんなことになったんだろうと思い返すが、

→ まず、俺が通う『私立聖祥学園』からの帰り道で普段は見かけないクラスメイトの二人を見かけ 

→ 無視するのも変だと思い挨拶ぐらいするかと声を掛けようとして

→ 急ブレーキで近づいて来た黒のワンボックスに纏めて連れ込まれ

→ 「なんだこのガキ?」「気にするな、待ち合わせの場所に急ぐぞ」

→ 海鳴の町外れにある廃ビルに縛られて連れて行かれる(今ここ)

やっぱり意味が解らんな。なんて考えていると左側にいる紫の髪をした少女(クラスメイトの名前・・・出てこない)が

 

「えっと、九鬼くんってなんだか落ち着いてるね」

 

と、少しおびえた様子で聞いてきたが

 

「まぁ、これより恐ろしい体験したから度胸だけはついたと思う・・・・・・はぁ」

 

あんなホラー体験してれば嫌でも度胸はつくと思う、マジで。

 

「はっ、化け物が何くっちゃべってんだよ」

 

廃ビルの奥からサングラスをしたいかにも「俺、リーダー」って感じの奴が出てきて

 

「何が化け物よ」

 

金髪少女が負けじと言い返す。よく見ると少し肩が震えてるけどこの少女も度胸があると思います。

どうでも良いことを考えながらリーダーっぽいやつ( 命名 グラサン )が言った『化け物』について考える。『化け物』と言われ紫の少女の顔色が悪くなっているが一先ず置いておく。

『魔王再臨事件』での魔王の生まれ変わりは、妄想野郎(名前知らない、つか覚える気なし)ではなく、俺だったと衝撃の真実がついていた。つまりこいつらは俺が『魔王』で『吸血鬼』の『化け物』だと知っていることになる。あの城で出会った『魔王』と因縁があるヴァンパイアハンター(ドラキュラハンターじゃないのかって突っ込みは無しだとO・HA・NA・SIされた)の一族『ベルモンド家』のおっさん(ウォルター?だっけ)とリヒター(同い年でおっさんより理解があるいい奴、親友だと思ってます)の存在がいるのは知っている。たぶんこいつらも()()()()組織または一族なのだろう。つまり少女二人(名前出てこないから、いいや)は俺に巻き込まれてこんな目に遭っていると、Q・E・D(証明終了)。

 

「いいか、お嬢ちゃん。そこに居るガキはだな、吸血鬼。つまり人の血を吸って生きる化け物なんだよ」

 

「そ、そんなの居るわけないじゃない。ば、ばっかじゃないの」

 

あ、会話が進みだしてた。まぁ仕方ないか、リヒターに迷惑掛かるだろうが(おっさんはどうでもいい)無関係の二人のためだ。

 

「ふん、そこのガキは否定しないと思うぜ。なぁ、t「そうだな、その通りだ」なんだてめぇ」

 

「自分たちで言ったんじゃないか?『化け物』と」

 

俺を縛っていた縄を手から出した炎で焼きちぎる。両隣の二人が驚いた表情で見上げて来るが今は無視。

 

「どうした、お望み通り肯定してやったぞ。俺が『魔王 九鬼蒼真(ドラキュラ)』だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




蒼真君は小学3年生。リリカルな事件はA`sまで終了済み。
蒼真君は人の名前を覚えるのが苦手です。3週間以上名前を呼ばないと顔見るまで出てこない。
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