魔王になった少年と魔法少女たち   作:旅人H

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 今回は悪魔城語りは無しです。
 この話で今後使われ無いかもしれない、裏設定が出ますが・・・・・・気に入ってくれるといいな。


説明会(誤字に非ず)

 

 針の筵、さっきからこの言葉しか頭の中を支配する。なぜこうなったんだろうと誘拐騒動から怒涛の展開で関係者を『月村』(紫髪の名字が判明)の家に集められた状況を思い出す。

 誘拐犯を倒した後に来た、二人の男女と少し遅れた露出狂と疑われるコスプレ少女(悲しい事にクラスメイトでした)は、一緒に誘拐された二人の知り合いらしく無事を確かめ合っていた。うん、ここまで(・・・・)は良い。問題はその後だった。

 

「一件落着、俺用事出来たしもう帰るな」

「まって、君には管理外世界での無許可による魔法使用の件で話を聞かせてほしい」

 

と、金属の杖?をこちらに向けてきた。一瞬この子は電波的な痛い子なのかと疑う。きっと、魔法少女的な設定で日常的に遊んでいるんだろう。けして、電波に関わりたいわけじゃない。そう、俺にはやるべき事があるから

 

「悪いが、緊急に終わらせる用事があるんだ」

 

奴らはきっと組織の末端(弱すぎるし)早く大元を潰さないと犠牲者が出てしまう。

 

「悪いけど、魔法が使える限り君は管理世界出身。管理局法に従う義務がある」

 

・・・・・・この子の設定は意地でも俺を巻き込みたいらしい。どうするべきか・・・

 

「ちょっと待ちなさい、フェイト。一応私たちを助けるために魔法使ったんだから大目に見てあげれない?」

「う、うん。九鬼君、私とアリサちゃんを守ってくれたんだよ。だめかな?」

 

お、いいぞ。二人から援護攻撃が来たことでコスプレが困った顔をしている。恩人だから見逃してと頼んでる二人に便乗しておけばこの場からぬけれそうだ。

 

「じゃ、こうしよう。用事が終わったらいくらでも話に付き合う。だからこの場は行かせてくれないか?」

「ねぇ、君。少しいいかしら?」

 

俺たちの会話を見ていた大人二・・・・・・いつの間にかメイドが増えてた。うん、もうスルーで。

 

「なんでしょう?」

「えっと、その用事ってなんなのかしら。必要なら車で送ってあげるわよ」

 

お、おぉ。それは助かる。一度家に帰って情報集めないと(リヒターに聞くだけです)いけないし、裏の事情に巻き込んだんだし少しは説明しとくか

 

「それでしたら家に送ってもらえるとありがたいです。誘拐事件の後処理がしたいので」

「後処理?」

「何をするつもりなんだ?子供に危険なことをさせるぐらいなら俺が代わるが?」

「いえ、今回の誘拐事件。どうやら裏が関わってるみたいなので表の一般人に迷惑かけれません」

 

良い人だな、初めて会った子供の安全を心配するなんて。鍛えてるみたいだけど異能者相手はきついだろうし

 

「裏?なるほどねぇ~。構わないわよ。月村は一応裏の関係者だし。妹を助けてくれたお礼もしたいし」

「あぁ、危険な事には慣れているからな」

 

・・・・・・関係者かよ!しかも子供組は話に置いて行かれて、会話を聞いてるだけになっている。関係者なら言ってもいいかな

 

「えっと、危険な集団が潜伏してるみたいなので、捜して潰そうかと」

「へぇ~、まさか海鳴にそんな奴らがいるなんて。月村の者としてはショックかしら」

「そいつらの目星はついてるのか?」

「はい、誘拐犯が『夜の一族』って集団名を言ってましたから」

「「「・・・・・・・」」」

 

あれ?俺と金髪、コスプレ以外の空気が凍ったように見えるが。なんだろう、ゲームで安全対策ばっちりな状況で、強制イベでピンチに陥った時のプレイヤーみたいな表情は。

 

「えっと、ごめんなさいね。私達にも緊急の用事が出来たみたい」

「・・・あ、そうですか。なら歩いて帰りますね」

「すまないな、こちらの用事はここにいる全員に関係するんだ」

 

紫髪の方は涙目だし・・・・・・・・・・・・地雷踏んだでQ・E・D?え、コンテニュー、プリーーーーーーーーズ!!!

 

 その後、車で連れられてきたのが月村邸。忍さん(名前教えてもらった)はいろんなとこに電話をかけ、フェイト(コスプレって呼んだら赤い顔して否定された)に呼ばれてきた(いつ連絡したんだ?)リンディさんとクロノ(リヒターを仏頂面にした感じ)、何で来たのか分からない恭也さんの妹なのはとペットのユーノ。グレムリンで支配下に置いてる自動人形の【メイ】。メイは俺の飲み物の世話に集中、周りの視線が痛いです(原因の3割が涙目のすずか)

 

「ごめんなさい、待たせたわね」

「あら、お気になさらず。それじゃあ話し合いを始めましょうか」

 

・・・・・・俺を置いて始まる会話。言ってる内容の3割も頭に入ってきません。いいか、よく聞け。あの城で知識は増えたが、頭がよくなったわけじゃない。どこぞの『体は子供、頭脳は大人』とは違うんだ。いいか、俺は小学三年生(・・・・・・・)、小・学・三・年・生、ま・だ・こ・ど・も。針の筵状態で理解できるか~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!

 

「さて、私たちの説明は今の通りよ」

「ええ、九鬼 蒼真くんだったわね。今度はあなたの事を教えてもらえるかしら」

 

視線がさっきより突き刺さります。痛いです。これはアレなのだろうか。新手の拷問か。混乱状態の頭で理解できたのは『月村=夜の一族』と『時空管理局』と呼ばれる組織がある。他にも言っていたけどムリムリムリ、俺のHPはもう尽きるぞ。

 

「おい!黙ってないで何か言ったらどうだ」

「・・・・・・南下、北上?」

「なっ!ふざけるな!」

 

・・・・・・うん、すべったな。しかし、同じ誘拐され仲間だと思ったすずかが夜の一族。つまりあの誘拐は、すずかをエサにしてアリサを誘拐するつもりだった?でも見るからにそんな事するように見えないし、時空管理局なんて知らん組織に情報をおいそれとやれないし。味方がいるのか分からない状態ではうかつに動けない。こんな時

 

[1対多数なら、一番偉そうな奴を人質にとって立場を有利にするんだ]

 

アイ姉さんの教えを実行に移すべきか、捕るなら左右にいる忍さんとリンディさん。覚悟を決めて・・・・・・

 

「失礼します、忍お嬢様。お客様です」

「いきなりね、今立て込んでるから急ぎじゃないなら待たせといて」

「久しぶりね。忍、すずか」

「えっ、さくら!?」

 

・・・出鼻くじかれたよ。どっかで見たこと有る様な、無い様な。誰?

 

「ちょっと、さくら。今来客中で」

「知ってるわ。この件で御爺様の名代としてある人達を案内してきたのよ」

「ある人達?」

「えぇ。さぁ、こちらです。リヒター君、アイリスさん」

「失礼する。ん、どうした蒼真?今にも死にそうな顔をして」

「蒼真、厄介ごとに巻き込まれたと聞いて助けに来たぞ」

「リヒター!アイ姉さん!」

「いきなり元気になったわね、コイツ」

「あはははは」

 

漸く来た味方に思わず涙が出たけどリヒターは安心させるように微笑んだだけだった。かわりに

 

「我は、アイリス。『神秘秘匿委員会』【日本支部支部長】。汝ら、よくも蒼真を泣かせてくれたな」

 

アイ姉さんがイラついていた・・・・・・・俺を抱きしめながら。

 

「「「「・・・・・・・・はい?」」」」

 

さらに混沌になっていく話し合い・・・・・じゃなくて胸で息が出来ん。

 

「ん~~~~。ん、んんん、んんん~~~」

「アイさん、蒼真が息できなくて苦しんでます」

「お、おお。すまなかったな。つい、思わず抱きしめてしもおた」

 

窒息死寸前で助けられ、俺が座っていたソファーに、アイ姉さんが座りその上に座らせられた。リヒターもちゃっかり隣に座っている。

 

「さて、今回の件の話し合いじゃが。説明を子供にさせるモノでは無いのでな、我がさせてもらう。異論無いな?」

「失礼ですが、神秘秘匿委員会とは?」

 

さっきのやり取りでこの場全員の思考をリセットさせ、いきなり会話を進める事で自分の有利な方へ持っていく。アイ姉さんの手段だが、リンディさんはすぐに調子を取り戻したみたいだな。忍さんは・・・(だれだっけ?)の登場でまだ混乱してるみたいだな。

 

「うむ、神秘秘匿委員会。通称『神匿会』とも言う。かみ砕いてわかりやすくお主等に言うと、魔法を禁止して質量兵器によって治安維持をする組織じゃよ」

「なっ、それは」

「お主等、管理局とは逆の発想と言う訳じゃな」

「アイリスさんは管理局の事を御存知で?」

 

・・・・・・えっと、会話についていけない俺はどうしたらいいんだろう?

 

≪退屈なら寝てても良いぞ?≫

≪ん?念話だっけ、これ≫

≪あぁ、そうだ。周りに気付かれずに会話ができる≫

≪どうせ、蒼真の事じゃ。後でリヒター先生を開くんじゃろ≫

≪うっ、お願いします≫

≪ふっ、任されよう≫

 

念話中でも会話を続けるあたり、さすがアイ姉さん・・・とい・・・・うわ・け・・・

 

 

 

ーーーここから先は読んでも読まなくても本編に影響ありません・・・たぶんーーー

 

 

「おや、寝てしもうたか」

「あら、疲れてしまったのかしら?仕方ないわね、まだ小さいのだから」

「うむ、その小さい子相手に大の大人が大人数で攻め立てるとはひどい連中じゃな」

「申し訳ありません、そんなつもりではなかったのですが」

「ふん、口ではなんとでもいえるわ。さて、いい加減本題に入ろうかの」

「「本題?」」

「お主等が知りたいのはリンカーコア(・・・・・・)が無い蒼真が、どうして魔法(・・)を使えるか?じゃろ」

「「「え~~~~~~~~」」」

「なんじゃ、童女(わらわめ)達は気づかなんだか」

「やっぱり、だとしたら貴女もですか?」

「しかり。我ら神匿会の魔法はリンカーコアを必要とせん。ゆえに誰でも修行次第では使える様になる」

「ふざけるな!ここは管理外世界だぞ。魔法があるわけ」

「ふん、たわけ。お主等の狭い視野で世界を図るな。それに、魔法を次元世界に広げたのはこの地球じゃぞ」

「「「「はっ?」」」」

「し、証拠は?」

「ゆえに、我が出向いたのじゃ。お主等も聞いたこと有るじゃろ『アルハザード』の名を」

「はるか昔に滅び、虚数空間の彼方に消えた。超古代文明」

「フェイトちゃん、大丈夫?」

「うん、大丈夫だよ」

「やれやれ、ジュエルシード事件の娘か」

「なっ!なぜ知ってるの?」

「あんな危険物、我ら神匿会が見逃すわけあるまい」

「気づいていたなら、なぜほおって置いたんですか!」

「見くびるなよ、小僧。覚えておろう市内で発生した巨木事件。あれだけの大惨事を引き起こしながら死者0なのは、神匿会の奮闘があってこそじゃぞ」

「そっ、それは」

「さらに、我らが表だって動けぬ理由はお前にある」

「ぼ、ぼくですか?」

「左様、いきなり魔力の塊が落ちてきて、SOSコール。罠かと思いお主を監視しておったのじゃ」

「罠って、いくらなんでも」

「やれやれ、お主等が言う管理外世界での犯罪で一番多いのは誘拐じゃ」

「「「誘拐」」」

「なるほど、小さい事件を起こし魔法の才能のある子を見つけ誘拐する、と」

「うむ、その通りじゃ」

「な、何を根拠に」

「何、簡単じゃ。管理局に間者を紛れ込ませておる」

「「「・・・・・・・」」」

「管理外世界での誘拐は、管理局は魔法との関連性が無い限り干渉しない。また、管理外世界故、管理局に連絡するつてが無い」

「事件そのものが、無かったことになる」

「事実、地球でも突然子供が消える【神隠し】などと言う怪異があるが。その3割は魔法による誘拐じゃ」

「アイさん、そろそろ話を戻したらいかがでしょう?」

「おぉ、そうじゃな。おい、黒いの」

「クロノです」

「硬いの~もっと笑えばよかろう」

「大きなお世話だ!」

「まあよい、アルハザードのことで知ってる事を言ってみよ」

「っ、それは」

「いいよ、クロノ。私は大丈夫だから」

「ふぅ、あまり無理はするなよ。アルハザードは、今の技術では再現できない高度な文明を誇り、死者蘇生すら可能とした。ただの伝説だ」

「ふむ、だがな地球にもアルハザードの名は伝わっている」

「「「なんだって!?」」」

「死者蘇生や異なる世界の神々を記した『魔導書』【アル・アジフ】その筆者こそ、『アルハザード』」

「似ている、でも似てるだけでそれがなんだと」

「落ち着いて話を聞け。まず、異なる世界を次元世界と仮定する。すると、アルハザードは次元世界を渡りアル・アジフの力でいろんな逸話を残していたと考えられる」

「確かにそう考えられますが、だからと言って地球が魔法発祥の地とは言えないのでは」

「うむ、よく覚えていたな。じゃがな我ら神匿会にはお主等が言う『ロストロギア』の制御方法が伝わっておるのじゃがな」

「「「「なっ!?」」」」

「それにアルハザードに関しては仮説ではない。この魔導書こそがアル・アジフ」

「ク、クロノ。あの本からロストロギア反応が・・・」

「さて、改めて名乗ろうか。アイリス・アルハザード。最古の大魔導師アルハザードの叡智を継ぐ者なり」

 

 

 

 

 

 

 




後半は蒼真君寝てるので地の文なし。
・・・・・・でも書いてて思った。普通に書いたら3話分くらい行くわ。
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