魔王になった少年と魔法少女たち   作:旅人H

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 日常編始まるよ~(むしろ漸く本編が始まるみたいな)


魔法教えます?

 

 誘拐騒動から二日、俺とリヒターは月村家にやって来た。二日前の話し合いでは、俺の正体暴露の後に俺の力で自我を持った自動人形のメイの所有権、俺たちが使う魔法の説明と長々と話は続いた。メイの所有権は事件に巻き込まれた俺への謝罪の意味も含め、月村から俺に移った。メイ自身俺の所有物だと自己主張していたのですんなり決まった。大変だったのは魔法についてだ。

 

 

---二日前---

 

 

 互いに情報交換?しつつ、時間も結構経っているので(誘拐発生が午前だったのに今はもう夕焼け模様だ)次で最後にしようとなった。とは言え、俺から聞きたいことはないし(後でリヒターに聞くし)

 

「なぁ、お前らの方は聞きたいことないのか?」

 

あっちに議題提供をしてもらおう。そう言った瞬間待ってましたと言わんばかりにアリサは

 

「じゃあ、すごく聞きたいこと有るんだけどいいかしら」

「俺たちが答えられることならいいぞ」

「それじゃあ聞かせてほしいんだけど、あんたの使う魔法ってなのは達の魔法とは違うのよね?」

 

ふむ、魔法か。実際俺の魔法は魔力の大きさに任せた力技がほとんどで、あんまり詳しくないんだよな(多分城で魔女さん達のソウル回収してれば別なんだろうけど)。

 

「あ~俺魔法については半人前にすらなってないからな、リヒター説明できる?」

「問題無い。アイリスさんからここに来る前に簡単に説明は受けている」

 

さすがリヒター先生。親友のスペックの高さとご都合主義並みの用意の良さ。なぜか、ピンチの際に「こんなこともあろうかと・・・」と言いながら秘密兵器を出す姿の幻が見える。

 

「まず管理局側の君達が使う魔法は、リンカーコアと呼ばれる魔力器官が必要になるであっているか?」

「うん、その通りだよ。人それぞれだけど、リンカーコアの大きさよって保有魔力の最大値が変わるんだ」

 

もしかしてユーノって愛玩系ではなく説明系のキャラ付なのだろうか?

 

「なのはやフェイトの保有魔力量は管理世界でも珍しいぐらいだよ」

「へぇ~、へぇ~、へぇ~。只の頭の痛いコスプレ少女じゃ無かったのか」

「コ、コスプレじゃないよ」

 

ふむ、顔を赤くして恥らえる程度には羞恥心があるのに、なぜ魔導師の恰好が水着っぽいんだろう。

 

「さて蒼真の魔法、と言うよりこちら側が使う魔法は知識とある種の()があれば誰でも使える」

「運ですか?」

 

さすがリヒター、的を射た説明だ。確かに魔法と出会う運があれば使えるようになる可能性はある。

 

「地球では魔法は神秘の一つされ、委員会によって秘匿されている。それゆえ一般人は空想上の産物としか把握してない。けど運よく、または運悪く神秘絡みの事件に巻き込まれる人も、少なからずいる」

「私がユーノ君とフェイトちゃん達と知り合った時みたいなかんじかな?」

「うん、あの時は僕がもっとしっかりしてればよかったんだけど」

「もうユーノ君、私が協力するって決めたんだから気にしなくていいのに」

 

なのはも巻き込まれ側か・・・。でも俺とは違うみたいだ。俺は今でもあの事件は後悔してる。悪夢だって見ている。でも、それが俺の()だから。

 

「話を続けるがいいかな?巻き込まれた人のほとんどは一般人に戻る。だが偶に戻らずこちら側に進む人たちがいる。そう言う人たちは自衛の為、技術を教えられる。後は個人の技量次第だ」

「その技術とは?」

 

身を乗り出すフェレット(疑問に思うが一応人間なら異性の肩に乗るってどう思うだろう)に突っ込みたい気分になる。

 

「こちらの魔法の基礎にして全て、『魔力操作技術』これを会得できれば魔法使いの仲間入りだ」

「でも魔力が無いのにどうやって操作するんです?」

「初めに、世界に満ちている魔力を体に取り込み、取り込んだ魔力を呼び水にして世界の魔力を操作する」

「魔力を取り込むってリンカーコアも無いのにできるんですか?」

「可能だ。ただし、世界の魔力を感じられるようにならないといけないが」

 

それぞれがリヒターの説明を自分なりに解釈し理解しようと悩ませている。ユーノなんて「魔力を取り込めるって事はコアがあるって事に、いやでも、コアを感じられないし・・・・・」とぶつぶつ言って怖い。解釈が終わったのか、この議題を出した少女にとって次の一言が本題だったのだろう

 

「じゃあ、私にも魔法が使えるようになるってことね」

 

 

---終了---

 

 

 あの後アリサの魔法教えて発言が出てすずかも教わりたいと言い出した。本当なら拒否するべきなのだろうが、月村は裏の関係者。そして、夜の一族の誓いを交わしたアリサは半分こちら側に踏み出している。アイ姉さんに相談するも俺の采配に任せると言われた(最近、姉さんから取決めを任せられているような気がする)。とりあえず、後日二人の適性を見て判断すると言って解散したので、今日こうしてまた月村の家に集まったんだが・・・・ギャラリーが増えてる?

 

「えっと、知らん奴が増えてるがなんで?」

「わたしは八神はやて言います。よろしゅうな」

「俺は九鬼蒼真だ。よろしくっじゃなくて!」

「リヒター・ベルモンド。蒼真の親友をやってる」

 

俺の叫びを無視し、普通に挨拶する親友に心で涙する。まぁ、はやても管理局側の魔導師らしく(誘拐事件の際は本局?とかいう場所に行っていたらしい)興味があるとの事。出だしに躓きはしたがアリサとすずか(なんか顔赤くないか?)が中庭(森って言ってもおかしくない)に来て魔法勉強会が始まる。

 

「まず、最初に俺の考える魔法について話させてもらう。魔法を使うって言うのはこの小石を投げると等しい事だと思う」

 

そう言って足元にある小石を拾い、誰もいない所に投げる。

 

「今投げた小石は誰にも当たらなかったけど、もし当たっていたら怪我をするかもしれないし、しないかもしれない」

 

俺の妙な話に誰も口を挟まず聞いてくれている

 

「小石を拾った時も、投げる投げないの選択も拾った人の物だ。拾った瞬間足を躓いて思いもよらない結果になるかもしれない」

 

俺はみんなを見渡しゆっくりと、でもしっかりと伝える

 

「魔法は特別な物じゃない。在っても無くても困らない小石みたいなもの。でも時として何が起きるかわからないもの」

 

アリサとすずかの目を見て告げる

 

「力を持つなら責任や覚悟を持てなんて言わない。ただ、持った小石(魔法)がどんな結果を出しても逃げないで受け止めてほしい」

 

力に対する責任や覚悟なんて今口にするだけ無意味だ。だって後悔は結果となってやって来るんだから。その後悔に向き合えるかどうかだと思うから。

 

「う~ん、それって結果に責任持てっちゅうのと同じやないの」

「まぁ、責任や覚悟を持ったつもり(・・・)になるなって事だよ」

 

さて、恥ずかしい持論は終わり。アリサとすずかの適正を調べますか。

 

「まずは、魔力を感じられるか調べるぞ」

「「お願いします」」

「目を閉じ利き手を前に出して、手の平を上に」

 

差し出された手の平の上に自分の手の平を下にして、触れるギリギリまで近づけ魔力を集める。集められた魔力がお互いの手の平の間で球状になる。

 

「どう、丸い何かを感じられる」

「何か重いものが乗ってる感じがするわ」

「うん、上下にぐるぐる回ってる感じかな」

 

ふむ、感じ方は違うが魔力は感知してるな。世の中にはどれだけやっても魔力を感知できない人もいるらしいし。

 

「二人とも魔力感知は問題なし。すずかが少し感度が高いかな」

「よし、まずは一歩ね」

「うん、よかった」

「次は魔力の吸収を調べるぞ」

「「は~~~~い」」

 

・・・・・・順調に調査が進み結果として二人は魔法を使う才能は中の上位。修行次第ではいい線行くかもしれないな。

 

 さて、思いのほか二人の調査は簡単に進んだ為(俺の時は倍近くかかった)今日の分は終わってしまった。かといってせっかく集まってくれてるし魔法に関する何かをしたい。

 

「そういえばそっち側の魔法ってどんなんだ。問題ないなら見てみたいが」

「だったら私が使うよ。レイジングハートお願い」

〔イエス、マスター。セットアップ〕

 

デバイスとやらが光ると制服をアレンジしたような服になったなのはがいた。うん、フェイトよりましだが日曜にやってる少女向けアニメに居そうなかっこだ。

 

「よし、準備できたなら俺に向かって魔法撃ってみてくれ」

「よ~し、いくよアクセルシューター。ゴー」

 

ふむ桜色の魔力の弾丸を操るのか。三発の弾丸は無抵抗な俺に当たり、砕けてしまう。食らってみて思うが妙に中がカスカスで風船みたいな感じがする。

 

「威力はあまりないな、怪我もしてないし」

「さっきのは非殺傷設定だから魔力ダメージだけだよ」

 

新しい言葉が出たが、意味は何となく分かる。分かるが納得できない。密度が一定以上の魔力は人体に大なり小なり影響を与える。魔法と呼ばれるほどに密度の高いものが非殺傷になるとは思えない。

 

「少し気になったから、非殺傷ってやつ止めて撃ってくれるか?」

「えぇぇ!危険だよ」

「大丈夫、大丈夫。あ、右手狙ってくれると助かる」

 

そう言って右手をなのはに向け、魔力で強化する。さっきの威力から考えると必要ない気がするが念のためだ。

 

「いいのかな?レイジングハート」

〔向こうから言ってきたのですから、何か考えがあるのでは〕

「お~い、準備良いか~」

「一発だけだよ?」

「オーケーだ」

 

しぶしぶと言った感じで弾丸を一つ作り、俺の右手に向かって撃ち出す。そして、俺の手に当たった瞬間理解した。この魔法はさっきと全く同じ(・・・・・・・・)だと。殺傷、非殺傷ともに同じ魔法。もっと言うなら同じ設計図で作られた同じ物。違うのはただ一つ。魔力の密度だ。

 

「さっきの弾丸な、非殺傷とか言ってるけどあぶないぞ」

「ど、どおいう事なの」

「わかりやすく言うと、殺傷は氷で非殺傷は水だと思えばいい」

 

魔導師組は俺の発言に驚いているが気にせずいこう

 

「水をかけられても濡れるだけだが、氷をかけられたら硬いから怪我をするみたいな感じだ」

「つまり、硬いか柔らかいかの違いってこと」

「まぁそうなんだが。柔らかくても当たり所悪いと怪我するぞこの魔法」

「ふぇぇぇぇぇ、しらなかった~~」

 

ふむ、でも密度の違いだけならこっちの魔法でも再現できるか?なんか、必要になりそうだしアイ姉さんに手伝ってもらおう。ん、相手の魔法に干渉して密度減らせば強制非殺傷にできるとか?こっちも考えてみるか。

 

余談だが、この一件で後の未来、二組の兄妹の未来を変える事になるが俺には関係ないな。

 





 作中の殺傷、非殺傷の設定は自分なりの解釈で書いております。
つかSLBは絶対人体に影響出ると思う。
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