地球連合所属属性多め憑依転生者 in 世界平和監視機構コンパス   作:ガンダムおじさん(にわか)

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PHASE-3 謀略は突然に

 

 

 

 

 まさかのすでに映画本編突入済みという事実、そりゃこんな盛大なドンパチも起きるってもんですわ。映画館のスクリーンで観たら、大興奮間違い無しですわ。

 誰も、当事者として現場に居たいなんて思って無いんですけどね。は〜、ホント勘弁して欲しいですわ。クソが。

 

 

 現実逃避に、脳内にお嬢様召喚したつもりが関西弁おじさんになってしまった。なんて思う間にも、もはや大勢は決したと言っていいだろう。

 

 

 激しい空中戦を繰り広げていたヤマト隊長が、一気呵成にロケットパンチ砲台……あー、シュツルムなんとかを両腕分、一つはビームサーベル、もう一つを『フラッシュエッジG-3』シールドブーメランで撃破したのだ。それはもう見事に、一刀両断という他無い具合に。

 すかさず、胸部と頭部の大型ビーム砲を撃ち放とうとするデストロイガンダムに対して、まるで合わせるように背中のウィングバインダー部にある2門の大型ビーム砲、『シュトゥルムスヴァーハー』と両腰のレールガン『ヴァイパー3』に加え高エネルギービームライフルを先んじて一斉射、いやハイマットフルバーストと言うべきか。

 その直撃を受け、頭部と胸部のビーム砲に加え背部ユニットを破損。トドメと言わんばかりに、先程投擲されていたビームシールドが頭部を引き裂いた。

 そして、破壊を撒き散らした人型の破滅はその体躯を大地に沈めた。

 

 

 そんな様子を尻目に、比較的足元が荒れているわけでも無いが人間大ならば隠れられそうな遮蔽物の多い場所を見つけて降り立った。

 いや、別に直視したら現実逃避で忘れかけてた『キラ・ヤマト闇堕ち展開での被害』がリアリティを持って脳内に想像できてしまうからとかでは無い。無いったら無い。

 

 

 あそこまでの被害が出たのならば、もうそろそろブルーコスモスも撤退を始めるだろう。ただ、最近のやり口を見るにまだまだ帰投は出来そうにないが。

 

 

 左膝を地に突けて、左手で下から支えるような形で保持していた車を地面に近づける。中の民間人の方々が、状況を理解してそろそろと降りていく。少し荒っぽい避難の仕方だったから怪我や何かをしてはいないかと思ったが、どうやら何事も無さそうだ。乗り込む前に負った負傷以外は見当たらない。

 そそくさと、なんていうと少し失礼かもしれないが足早に遮蔽物の影へと急ぐ人々の中で、小さな子供がこっちを向いた。どうしたのかと思えば、そのままこちらへ()()()()()()()()

 

 

 ……この辺りなら、まぁ大丈夫だろう。右手のビームライフルを地面に置いて、ウィンダム・カスタムの手で振り返した。

 瞬間。

 

 

 ゾクリ

 

 

 背中に氷を入れられたような悪寒、これまで()()してきた中での最悪の感覚。

 

 ()()()()

 

 感覚に従って立てていた右脚を擦るようにして前へ、民間人の方々の壁になるように。上半身を捻り、左半身を前……シールドを構えた瞬間だった。

 

 

 閃光が迸る、シールドの表面で弾けるのは緑の光芒。もう見なくて済む光、感じなくて済む筈の感覚に大きな悲鳴が上がる。

 

 

 左手側、100m程度か。大きな河、その岸に立つ建造物の後ろに影。ふざけるなよ、なんでこんなところへワザワザ別働隊を潜ませながら送ってきていやがる。

 認識すると同時、右腰アーマーから『スティレット投擲噴進対装甲貫入弾』を取り出して右手で持ちながら、右側後方へ跳ねた。そのまま捻っていた上半身を戻す勢いで投擲する。

 そして腕が伸び切ったと同時に、手甲のような追加装備からワイヤーアンカーを射出。地面のビームライフルへと伸ばし、絡め取ったことを認識した瞬間に右腕を上へと、左腕を交差させるように胸の前へ伸ばしシールド──それにマウントされたミサイル2発をこちらから見て建造物の後ろの影──ブルーコスモスのダガーの()()()()へと撃ち放った。

 

 ダガーはスティレットの軌道が自身へと向かっていないと判断したのか、そのままこちらへとビームライフルを向ける。

 直後、スティレットは()()()()()ダガーの姿を半ば隠していた建造物に着弾。ついで建造物の上部半分を吹き飛ばすかの如く爆裂。

 土煙が舞い、その勢いでダガーの体勢が崩れる。そこへと突き刺さるミサイル、再びの爆炎。ここまでの間にワイヤーを巻き取り、右の手元へと戻ったビームライフルをしっかりと保持すれば、爆炎の中へ銃口を向けビームを叩き込む。

 ビームが届く前に、爆炎が吹き散らされ()()()()()が宙へと躍り出る。なぁんでジェットパック装備のウィンダムが、わざわざチンタラ歩いてらっしゃるのでございますかぁ?

 

 なんて疑問は、肩の装甲に雑に描かれている()()()()()()()()()()()()()()()を見て氷解する。どうせ()()()()()()()()()()真似るんならさぁ、もっと頑張って寄せろよぉ。

 

 

『オルドリン防衛司令部より通達!この戦闘の裏にはミケールがいるッ!』

 

 

 

 ついで、オープンチャンネルにて届いた通信に()()()()()()()()()()()()()

 過去に行われたブルーコスモスのやり口、統率者の存在を匂わせ追撃させることでプラント側に国境侵犯させることで新たな戦争の火種にしようとする。

 

 こうなると、ヤマト隊長含めたヤマト隊はプラント側を止めざるを得ない。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()で。実際、通信からはヤマト隊長の現地軍への制止の言葉が聞こえる。

 

 口の中の乾きが酷い、こちらの状況を通信で伝えるのが億劫だ。そろそろ時間切れ(禁断症状)が近いか?

 

 目の前のウィンダムの目的はおそらく、地球連合から出向したコンパス実働部隊員を装って被害を齎すこと。それによってコンパスとナチュラルへの憎悪、憤懣を爆発させること。ましてや大規模テロの渦中であるなら、歯止めが効くと思うのは少し夢を見過ぎだろう。

 なぁんて賢いんでしょー。そんな知性があるのなら、十分の一でもいいからその知性で自分のやってる事の是非について考えていただきたぁい!

 出来ないなら、墜とす。

 

 

 そして、ウィンダムはこちらへビームを数発ほど撃ち放ちながら急降下を仕掛ける。そうだ、背を向ければ撃たれるだろうが、こちらは背に民間人を庇っている上に単独行動だ。十分に勝ちを拾えると思ってくれるだろう。

 程よく賢くって好戦的でお兄さんは嬉しいぜ。敵対せずに急降下した上で、低空飛行で遮蔽物を活かしながら逃げ遅れた民間人を襲われたら、どう足掻いても防げないからねぇ!

 

 

 「裏切り者のナチュラルがぁッ!青き清浄なる世界のためにぃっ!!」

 

 

 真正面からのビームを危なげなく防ぎ、こちらも撃つが防がれるか外してしまう。

 相手はわざわざ外部スピーカーで叫びながらライフルを投げ捨て、ビームサーベルを抜き放った上での突貫ときた。こちらもビームサーベルを左手に持ち、構える。そしてスラスターを吹かし、()()()()()()()()退()()。同時、左手側のアンカーワイヤーを射出。

 

 

 「ナァッ!?」

 

 

 民間人を背に庇っていた筈のこちらが動くと思っていなかったらしく、驚愕を露わにするウィンダムのサーベルを持った腕へ絡みつくのを認識すると同時。ワイヤーを巻き取りながら、リミッターを緩和されて通常より出力を出せるようにしてもらったスラスターを垂直方向へと一杯に吹かす。

 不恰好に体勢を崩しながら、民間の方々の身を隠した場所との距離を空けて自身の真下へとウィンダムが飛び込んでくる。

 スラスターを切り、垂直に落下しながらもサーベルを逆手に構え直し切先をコクピットへ向けた。

 

 

 ウィンダムを踏みつけにしながらコクピットからサーベルを抜く。万が一にも民間の方々を傷付けさせないように、バルカンによる悪足掻きも出来ないように考えたやり方だ。

 わざわざ民間人の前から動かなくても良かったんじゃ無いか、と今さら思う。時間切れ(禁断症状)近くで倦怠感も強くなってきている。

 別働隊の存在とその目的の連絡を入れなければ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれ、ブルーコスモスがこの作戦を仕掛けてきたのって地球連合から来た俺が居たからじゃないか?

 





Q.なんで別働隊のことヤマト隊の方々は気付けて無かったの?


A.この作品内ではとある事情で精神的デバフかかってるから
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