ウマ娘の寿命が現実の馬と同じ世界線の恋愛事情   作:daidains

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アヤベさんの過去編完結させる前にこっちが書き終わってしまったので先に投稿しますが、こちらは「トウカイテイオーの場合」の別視点です。なのでそちらを先に読んでいただいた方がいいと思います。

加えて実は「メジロブライトの場合」とも少し関係します。こちらは読まなくても理解に差し支えないと思いますが、その辺の裏話を活動報告に上げときますので、気になる方だけ見に来てください。

そしてこの話とは関係ないお知らせなんですが、嬉しいことに一話の挿絵を頂いたので、一話の中に掲載しました!実は本作のアヤベさんのモデルとさせていただいた方は複数人いるのですが、その内の一人の方からのプレゼントです!


シンボリルドルフの場合

 自称「現実主義者」たちは、度々私の夢をあざ笑う。曰く、「全てのウマ娘が幸せになれる世界」なんて不可能だ、と。笑わないにしても、もっと地に足の着いた目標にするべきだ、とか、その目標は壮大過ぎる、もっと身近なことから改善すべきだ、とか。後者に至っては善意で言っているのが、なおさらたちが悪い。

 

 全くもってナンセンスだ。

 

 誤解を恐れずに、あえて強く言い切ってしまえば、「理想は現実から遊離した夢物語で構わない」。そもそも理想が現実と一致している状況なら、理想を共有する必要がない。すでに理想が実現している状態なのだから。

 

 もちろん理想と現実の乖離の度合いが強すぎれば、実現は完全に不可能になる。したがって、目指すべき理想を修正する必要な場合も「究極的には」あり得る。

 

 だが、あくまで「究極的には」だ。

 

 原則として、現実と理想が矛盾した時に修正されるべきは、現実側である――つまりは、現実を理想側に近づける努力をするべきだ。仮に理想の内容が理論上実現不可能であっても、よほどの例外でない限りこの原則は当てはまる。

 

 オリンピック精神を例に挙げればイメージしやすいかもしれない。

 

 オリンピックの理念では、全ての選手が平等に競技に臨み、最高のパフォーマンスを発揮し、文化や国籍を超えた相互理解と友情を深めることを目指している。

 

 しかし、現実は常にこの理念に沿っているわけではない。競技における不公平、選手間の争い、文化的な壁の存在――これらは理想と現実との間の隔たりを示している。

最悪な例では、大会組織委員会そのものが腐敗していたり、政治的キャンペーンに利用されてしまったりすることなどもありえる。オリンピック精神という理想が「完全に」達成される日が来ることは、まず考えられない。どれほど努力しても、問題はなくならないものだ。

 

 つまりはっきり言って、オリンピック精神など「夢物語」だ。

 

 しかし!

 それでも!

 

 オリンピックの理念を「夢物語」と切り捨ててしまうべきではない。選手間の不平等や競技の不公平を受け入れてしまっていいのだろうか?理想を現実に合わせて変えてしまっても良いのだろうか?

 

 「完全になくすことは理論上無理だから、少しくらい腐敗や政治的利用には目をつぶることにしよう」とできるのか?

 

 教師は「競争に勝つためなら少しくらい汚いことをしたってかまわない」と、胸を張って堂々と教えられるのか?

 

 断じて否、否、否!

 

 これは私がアスリートだからこのように考えるわけではなく、おそらくは一般の大多数も賛成してくれることだろう。

 

 理想は、たとえ夢物語であっても、すべての選手に平等な機会が与えられ、オリンピックの精神に則って行動することを求める。教師は、それが必ずしも実社会で具現化していない理想であろうとも、正義を教え続けなければならない。

 

 理想が存在するのは、現実がそれから逸脱したときに、我々を正しい方向へ導くためだ。理想を軽々しく妥協することで、その貴重な精神を失ってはならない。

 

 私は「全てのウマ娘が幸せになれる世界」を目指し続ける。

 誰一人たりとて見放したりしない。

 

 それが「私」であり、産まれた瞬間から自覚してきた私の使命である――

 

 

******

 

 

 眼前に広がる群衆たちは皆、一人の例外もなく私の演説に聞き入っている。

 

「皆、ありがとう!」

 

 私がそう言うと、熱気がはじけ飛んだ。万雷の拍手が湧き起こり、会場を揺らす。今までにない、異様なほど大きな歓声だった。

 これほどまでに嬉しいことは他にない。私は今この瞬間のために、このレースを走り抜いたのだ――

 私は群衆に向かって手を振りながら、ゆっくりとターフを後にした。

 

 今日は私の引退レースの日だった。ドリームトロフィーリーグでの、最後のレース。

 結果は一着。

 圧倒的な勝利を収めた。

 当然ながら、私が引退することはターフの外にも公表してあったが、これほどまでに盛大な引退式は今までになかっただろう。思い上がりと言われるかもしれないが、私は正真正銘日本ウマ娘のトップに君臨してきたのだ。

 

 私は、このレースをもってターフを去る。

 しかし、私の夢はまだ終わってはいない。

 むしろここからが本番である。私はこの夢の続きを歩むために、今日という日を区切りとしてターフを去ったのだ。

 そして、その第一歩が先ほどの演説である。今後はレースではなく講演やテレビ出演などで、私の理想を広めていくつもりだ。

私は、群衆の歓声を背に受けながら地下バ道を抜けて、ターフの外へと向かった。群衆たちの生み出す振動が会場の外まで伝わってくる中、すれ違うウマ娘やトレーナーたちが次々に祝福の言葉を投げかけてくれた。

 目頭が熱くなるのを感じた。自分がこんなにも多くの人に惜しまれ、愛されているなんて。

 

 しかしまだ泣くわけにはいかない。私はこれから、さらに多くの人々を感動させるのだ。

 ウマ娘の支援団体の設立やURAの改革、地方との交流促進……やるべきことは山ほどある。この物語にはまだ、先がある。

 私が目指すのは、全てのウマ娘が幸福に暮らせる世界。

 その実現には果てしない困難が待ち受けていることだろう。それでも私はあきらめない。最後の最後まで希望を持ち続け、光り輝く未来を夢見るのだ。

 私の理想の実現に向けての第一歩が今踏み出された――

 

 

*******

 

 

「カイチョー!ボクアノハチミーノミタイ!カッテカッテカッテ~オネガイダヨ‐」

「だめだ、テイオー。今日はもう二杯飲んだだろう?……あと、『会長』じゃなくて『ママ』か『お母さん』と呼んでくれないかな?」

「ヤダー!ミンナカイチョーッテイッテルモンニ!」

「それはそうなんだが……」

 

 私がターフを去ってから二年が経った。引退後すぐ私は学生時代のトレーナーと結ばれ、子宝を授かった。スピード婚&デキ婚ということもあって、当時は相当な話題になり、世間からバッシングを受けるのではないかといくばくかの恐れもあったが、幸いにもそのようなことはなかった。

 むしろ、「あの皇帝シンボリルドルフの結婚」というビッグニュースは瞬く間に日本中に広がり、私の好感度をさらに上昇させる結果となった。まあ、シンボリ家で彼の「囲い込み」をしたことが世間に露呈していたら、結果は違っていたかもしれないが。

 言い訳かもしれないが、なんだかんだ幸せな家庭を築けているし、倫理・道徳の面では少々アレでも、功利主義的に言えば、「不幸せになった人がいないのでOK!」ということでご容赦願いたい。

 

 今はその愛娘の出場したポニーカップ(1歳半未満のウマ娘だけで行われるレースのリーグ)からの帰りである。その道中、はちみーの移動販売車に出くわしてしまい、買ってくれるまで娘が駄々をこね続けているという次第だ。

 

 娘の名前は「トウカイテイオー」と名付けた。私が現役時代「皇帝」と呼ばれていたことから、「皇帝」の次の称号になるような、そんな強くて輝かしいウマ娘になってほしいと願ってのことだった。

 

 私は現役時代はトレセン学園の会長を、そして今は別の複数の団体で会長を務めていることから、「会長」と呼ばれることが多い。そのためか、テイオーは「会長」という呼び方を覚えてしまい、「ママ」か「お母さん」に統一させようと思っても、なかなか定着してくれない。

 あとは帝王学を小さいうちから学ばせたいと考えていたが、帝王学よりもはちみーへの愛着の方がすでに強そうだ。

 何とも子育ては思い通りに進まないものである。しかし、その難しさが楽しい。

 

 テイオーがまたもやはちみーをねだる姿に、私はため息をつきたくなる一方、彼女の無邪気な笑顔に心を打たれる。こんな小さな幸せが、かつて私が戦ってきた全てのウマ娘たちに平等に与えられるべきだと改めて感じた。いずれにせよ、娘が可愛らしいことこの上ない!

 

「ほら、テイオー。もうすぐお家に着くから、それまで我慢しなさい」

「ヤダー!」

 

 私がトウカイテイオーを出産したのは四月のことだった。出産には相当な体力を要したが、幸いにして母子ともに健康な状態で出産を終えることができた。帝王切開での分娩となったが、それでも私は無事に我が子と対面することができた。とはいえ、帝王切開の跡はまだ残っているし、当時も相当大変ではあったのだが。

 

 夫は私を心配して手術に立ち会ったが、その際あまりにも不安そうな顔をしていたので、場を和ませようと、もうろうとする頭を振り絞って「これが本当の『テイオー切開』」とギャグ(?)を言ったところ、夫をドン引きさせてしまった。そのことが少しショックで、まだ麻酔が切れていないのに涙が出そうになったことを覚えている。

 

 テイオーのねだり声に私は心を鬼にして「ダメ」と言い続けたが、最終的には彼女の瞳にあふれる期待を断ち切ることができず、結局はちみーをもう一杯買ってあげた。私が「会長」として築き上げた強固な意志も、娘の前では紙のように脆い。

 

 家に着くと、夫がすでに夕飯を用意してくれていた。テイオーと一緒に入浴した後、彼女をベッドに寝かしつけると、私は彼女の寝顔を見つめながら、母親としての特権である至福のひと時を味わう。

 

「私は幸せ者だな」

 

 私はテイオーの頭をそっと撫でながら思った――彼女の未来にも幸福が訪れますように、と。

 

 

*******

 

 

 私は一人、テイオーを寝かしつけた後、自分のの書斎で深く考え込んでいた。壁一面の本棚には、古今東西の文学作品や哲学書が並び、その中には種々の英雄譚も含まれている。私は時折、これらの物語に励まされ、自分の使命について考えを深めることがあった。

 

 エディプス神話、北欧神話、ギリシア神話、日本神話、ギルガメッシュ叙事詩、アーサー王伝説……。

 

「私も、彼らのようになれるのだろうか」

 

 私の目標は、全てのウマ娘の幸福だ。

 その道のりは困難を極めることは想像に難くない。一人たりとて見捨てず、全てのウマ娘の幸福を実現する――まさに英雄でもなければ実現不可能な偉業と言えるだろう。

 そのためには私自身が真に理想とする人物像を追求し、それに少しでも近づけるよう日々努力する必要がある。

 私は深夜まで灯りをともし、過去の英雄たちが直面した試練や困難、そしてそれを乗り越えた物語を読み返す。彼らの物語はあまりにも遠い過去のもの、そして彼らは神話の中の人物。私が現実の世界で抱える問題とは、根本的に異なる。しかし、彼らの人生を追体験するということの意義は大いにある。彼らは自らの信念を貫き、時には途方もない苦難と戦い、その中で何かを見出した。そう、彼らは自らの物語を通じて、後世の人々に何らかの教訓や希望を与えているのだ。

 

 だからこそ、私も諦めてはならない。私の夢も、彼らの物語と同じように、誰かの心に光を灯すことができるかもしれない。私が目指す「全てのウマ娘が幸せになれる世界」――それは現実には厳しいものかもしれないが、理想を追い求める努力そのものが価値ある行為なのだと信じている。

 

 そんなことを考えながら、私はふと窓の外を見た。月明かりが静かに庭を照らし出し、そこには平和な夜の光景が広がっていた。この平和な光景のように、ウマ娘たち一人ひとりが自らの光を放てる世界――それが私の描く理想の形だ。

 

 その時、部屋のドアが静かに開く音がした。振り返ると、そこには愛娘トウカイテイオーの姿があった。

 

「カイチョー、まだおきてるの?」

 

 彼女の声に、私の心は一瞬で現実に引き戻された。

 

「ああ、ちょっとね。どうしたんだい、テイオー?何か夢でも見たのか?」

 

 彼女に問いかけると、トウカイテイオーは不安げな表情で小さく首を振った。

 

「ううん、トイレ。カイチョーはなにしてるの?」

「いろいろ本を読んでたんだよ。そうだ、テイオー。どれか読み聞かせをしてあげようか」

「……うん、なんの本?」

「そうだね……うーん、イーリアスにしようか」

 

 テイオーは眠たげに目をこすりながら、私の隣に小さな体を寄せてきた。私は彼女を膝に乗せ、アーサー王伝説の中から、勇気と友情に満ちた物語を選んで読み始めた。彼女の目は物語の展開に合わせて大きくなったり、時には心配そうに眉を寄せたりしながら、私の口から紡ぎ出される言葉に耳を傾けていた。

 

「ねえカイチョー、ボクもこの人とかカイチョーみたいになれるかな?」

 

 テイオーの突然の質問に、私は彼女の小さな肩を抱き寄せ、優しく言った。

 

「もちろんだよ、テイオー。君はすでに私の小さな英雄だよ。そして、いつか君も自分だけの()()を持つ英雄になれる。大事なのは、自分自身と周りの人たちを信じて、勇気を持って夢に向かって歩むことだよ。私の後を継げるのは君しかいない」

 

 テイオーはしばらく考え込むようにしていたが、やがて納得したように微笑んだ。彼女の無邪気な笑顔に、私の心は暖かい光で満たされた。私たち親子の小さな物語もまた、大きな物語の一部となるのだろう。そして、私は彼女にも、全てのウマ娘たちにも、幸せな未来を約束したいと心から願った。

 

 物語が終わると、テイオーはすやすやと眠りについた。私は彼女をそっとベッドに運び、毛布をかけてやった。その寝顔を見つめながら、私は深く思いを巡らせた。

本が閉じられた後も、私達の物語は続く。私の物語も、テイオーの物語も、そして私たち全ての物語が、理想と現実の狭間で、静かに、しかし確実に前進していくのだ。

 

 物語の新たなページは、もうすぐ開かれようとしている。

 

 

*******

 

 

 あれからテイオーもすっかり成長し、立派なトレセン学園の生徒になった。

 

 テイオーは入学当初、私と同じ「無敗の三冠ウマ娘」を目指していた。そしてその宣言通り、皐月賞と日本ダービーを無敗で勝利し、一躍時の人となった。しかし、日本ダービー後に足を骨折していたことが判明。治療が間に合わず、菊花賞は回避せざるを得なくなった。そんな中でも、三冠の夢は絶たれてしまった一方で、「無敗」だけならまだ継続できる、と彼女は自分を奮い立たせ、練習に励んでいた。この頃にはメジロマックイーンというライバルにも恵まれ、夢が一つ絶たれてしまったことを感じさせないほど、テイオーは日々を元気いっぱいに過ごしていたように思う。

 

 しかし、春の天皇賞でメジロマックイーンに敗北。「無敗」も「三冠」も絶たれ、その上また骨折してしまった。これだけならまだマシだったかもしれない。しかし、二度あることは三度ある、という言葉があるように、悪いことは重なるもので、二度目の骨折が完治した後も、テイオーは再び骨折を経験した。

 

 この頃のテイオーは暗黒期とでも呼べるような、暗い時期を過ごしていた。

 

「もう、ボクには走る資格なんてないのかな」

 

 そう呟く彼女の姿を見るのは辛かった。

 

 しかし――テイオーは不死鳥のように「蘇った」

 ある日を境に、復帰を目指して再び練習に励み始めたのだ。そして、一年間のブランクを挟んで出走した有マ記念でなんと優勝を果たしてしまった。

自分の娘ながら、テイオーは驚くべき偉業を成し遂げたと言っていいだろう。

 

 私達ウマ娘の1年間は、寿命の違いの関係で、人の1年間よりずっとずっと重みがある。ヒトのアスリートが、年単位のブランクを挟んで復帰戦でいきなり活躍した、というのは時々ある話だが、これとは比べられないほどの努力と精神力、そして才能が必要である。実際、一年のブランクを挟んだ復帰戦でG1勝利を果たした例は、歴史を遡れる限り、彼女しか存在しない。

 

 テイオーは文字通り「歴史を作る」ウマ娘となった。

 

 そうした偉業が認められたのだろう。

 テイオーは今やトレセン学園の副会長を務めている。ちなみに会長は1学年上のメジロマックイーンが務めているらしい。どちらが会長をするかで大揉めしたそうだが、マックイーンの卒業後、順当にいけばテイオーが会長職につける見込みが立ったことで、今のところは副会長職に収まったという。

 

 

「カイチョー、ボク副会長になったよ。ねえ、()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 その言葉を聞いた時、私はトウカイテイオーの成長に心からの喜びを感じた。彼女が副会長に選ばれたことは、彼女自身の努力と才能の証明だ。私は彼女のことを誇りに思い、彼女がこれからも更なる高みを目指していくことを心から願っていた。

 

「もちろん。君の()()から目を離せる人間なんて、この世に存在しないよ」

「……伝説、かあ」

「ああ、間違いなくそう思う。『自強不息』、『才華煥発』、……とでも言おうかな。親として心から誇らしいよ」

 

 私は心からそう信じていた。しかし――今となっては悔やんでも悔やみ切れないことだが――私の言葉が彼女にどのように響いたのかは、その時点では理解していなかった。

 

 時間が経つにつれ、テイオーは学園での生活においても、レースにおいても目覚ましい活躍を見せた。彼女はまさに「復活劇の寵児」として、多くの人々から称賛され、注目されていた。私はそれを見て、自分の娘がこんなにも素晴らしい存在に成長したことに、内心では満足していた。

 

 しかし、その一方で、私はテイオーが時々見せる暗い表情が気になっていた。特にそれは、テイオーの奇跡の復活劇の後から顕著になっていたように思う。

何かしらの大きなイベントの前後にそうなるわけではなく、例えば食事の前後や本を読んだ後などの、日常の些細な出来事の中でそうなることが多かった。思いつめたような、例えるならば、見つめていると深くまで引きずり込まれてしまいそうな、深海のような青い瞳をしていた。

 

 理由についてはよくわからないし、気になるところではあったが、思春期の悩みに首を突っ込み過ぎるというのも憚られた。親が子供に口出しし過ぎて嫌われるというのはよくある話だ。

実際、時折服に悩んだりする姿を見る限り、テイオーはおそらく「恋をしている」。私も経験があるからわかるが、そのような心理状態において、親の干渉は大抵うざったいことこの上なく感じられるだろう。

 

 それに私はテイオーの強さを信頼していた。あれだけの復活劇を成し遂げた彼女のなのだから、彼女を信じてどっしりと構えておくくらいの方がいいだろう、と。だから私は彼女のことについて、しばらくはそっとしておくことにした。彼女がもし話したがってくれたらいつでも聞くことができるよう、心の準備を整えながら。

 

 それでも、一人の親として力になれることがあれば――そんな風に思っていた折に、テイオーが私にちょうど相談を持ちかけてきたことがあった。

 

「ねえカイチョー、ボクね、カイチョーに聞いてみたいことがあって」

「どうしたんだい?何でも言ってみなさい」

 

 私は彼女の話を真摯に聞きながら、彼女の悩みについて想像を巡らせていた。

 

「カイチョーっていつも本を読んでるよね」

「ああ、自分で言うのもなんだが、いろいろとね」

「特にさ、夜とかはいつも小説とか、神話とかさ、物語系のものを読んでるでしょ?」

「まあ」

「それが気になってて。なんで毎日毎日物語を読んでるの?もっと他にも何か、ハウトゥー本とか読んでスキルを身に着ける時間にすることとかもできるわけでしょ?教養としては大事なんだろうけどさ、特にカイチョーは目標が大きいから、いろいろもっと直接役立つことも必要になってくるんじゃない?って思うこともあって。カイチョーなりの考えはあるんだろうけど、ボクから見ると『物語を読むのってそんなに必要?』って感じでさ」

「なるほど。つまり物語の必要性を聞いているという理解であっているかな」

「一言で言うとそう」

 

 テイオーにそう聞かれて、私は自分の心の中を整理するように考え込んだ。

 確かに、物語を読むことは一見すると非生産的に思われるかもしれない。実際、私がこの趣味に費やす時間は膨大で、ダジャレを考える時間を除けば、ほとんど唯一の趣味といっても過言ではない。しかし、私はこの趣味を単なる娯楽とは捉えていない。

 それは私にとっての自己表現の一つだった。物語を通じて自分の感情や経験をアウトプットすることで、自分を見つめ直し、また新たな物語を創り出す。自分自身を再定義し、成長させるのだ。

 これはなにも私独自の考えというわけではない。レヴィ・ストロースやロラン・バルトらを始めとした、構造主義者の主張に基づけば、「物語」と「成長」のプロセスは共通している、というのが定説だ。

 

「うーん……、そうだな、『物語は誰かの人生の追体験』とでも言おうか。人の悩みにこれほど寄り添ってくれるものはないと思うよ」

「どういうこと?確かに他の人の人生を覗き見ているわけではあるけど。悩みを解決するなら、より良い解決策のための学問とか理屈がもっと重要なんじゃない?」

「学問はあるレベルの理屈で世界を切り取って理解するためのもので、悩みや苦しみを分け合ってくれるものじゃない。人間にとって重要なのは答えとか理屈だけじゃないんだ。物事の因果関係を解明したところで、後悔、悩み、葛藤は往々にして残る。物語というのは、その悩みを『ありのまま』私たちに提示してくれる。そして悩みを受け取ってくれる。だから人は救われる」

「ふーん……。でも所詮仮想の現実の模倣でしょ。本当に『ありのまま』の悩みとは思えないかな」

「物語は偽物の人生に過ぎないと捉えるのは間違いだよ、テイオー。物語が誰かの人生を模倣するだけじゃない。『()()()()()()()()()()』こともまた然りだ」

「?????難しくて訳わかんないよ~」

 

 テイオーは困ったように眉毛を下げて言った。確かに、少々難しすぎたかもしれない。彼女は未だ難しい顔をしていたが、私なりに簡単にかみ砕いて伝えることにした。もっと単純な例は……。

 

「テイオーは恋愛小説を読んだことはあるかい?」

「『尻尾の気持ち』とかなら」

「恋の物語を読んだ人は、そんな恋を自分でもしてみたいと思うものだろう?そして、そうした物語を読むことで、恋愛に対する自分の価値観や理想が少しずつ形成されていく。つまり、ある人生の影響の下に物語が生み出される一方で、逆にある人の人生は物語から影響を受け、その要素を吸収する――言い換えれば『人生が物語を模倣する』、という関係性が成立するんだ」

 

 テイオーは興味深そうにうなずきながらも、まだ納得がいっていないように見えた。

 

「だから、物語を読むことで、私たちは自分自身の内面と向き合い、成長していく。物語は、私たち自身の物語を生きる勇気をくれるんだよ。同じような生きにくさを抱えているのは自分だけじゃない、という想像力で私たちを包んでくれる。『人の悩みにこれほど寄り添ってくれるものはない』と言った理由はここにあるんだ」

 

 テイオーは少し考え込んだ後、小さな声で言った。

 

「難しいし、ボクはそういう誰かのストーリーとは無関係に、ボクはボクって感じでいたいかも」

「テイオーの強さは私も知っている。『絶対はボクだ』と言ってしまえるくらいだからね。物語に包んでもらわなくても生きていける、と思うのも無理はない。でもね、無関係でいるのは無理だよ。言っただろう?『人生が物語を模倣する』って。君も、きっといつか――()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ことに気づく時がきっとくる」

「……」

 

 テイオーは沈黙したまま、どこか遠くを見つめていた。その瞳は静かで、しかし何か重いものを抱え込んでいるようにも見えた。私は彼女のその様子を、心配そうに観察していた。

 

「テイオー?」

 

 彼女は僅かに首を振ると、静かに微笑んだ。その微笑みには、いつもの無邪気さや明るさが欠けているように感じられた。

 

「大丈夫だよ、カイチョー。ボクは大丈夫」

 

 

******

 

 

 あの日のテイオーは大丈夫そうには見えなかった。

 だから私はテイオーに何かあったらいつでも相談に乗れるよう、心の準備を整えておこう。そう思っていた。

 しかし、そのやり取りからしばらく経ったある日のことだった。

 私はいつものように書斎で仕事をしていたところ、一本の電話がかかってきた。

 

「会長、お電話です」

「どこから?悪いんだが今は少々手が離せなくて……」

「トレセン学園の生徒会からです。なんでも緊急だそうで」

「仕方ないな……。はい、もしもし」

 

 私は受話器を取った。すると、電話の向こうから聞き覚えのある女性の声が聞こえてきた。

 

「はいっ!こちらシンボリルドルフさんでよろしいでしょうか!」

「はい」

「ありがとうございます!こちらはトレセン生徒会書記兼みんなの学級委員長ことサクラバクシンオーです!」

「ええ?」

 

 サクラバクシンオー。彼女の名は知っているが、どうしても聞き間違えとしか思えない部分があり、私は聞き返した。

 

「失礼だが……、今『書記』と言ったかな?……君が?」

「はい!選挙で皆さんに選んでいただきました!」

 

 私は頭を抱え込んだ。

 よりにもよって彼女が書記?確かにバクシンオーの才覚は私も知るところではあるが……正直言って彼女ほど書記に向いてないメンバーを探す方が難しいのではあるまいか。彼女が書類仕事をこなしている姿が、全くもって思い浮かばない。選挙で選ばれたと言っていたが、トレセン学園の生徒会は人気投票じゃないんだぞ!

 場合によってはトレセンの生徒に民主主義とは何たるかを教えに行かねばならぬと考えていた矢先、バクシンオーの声色が急に深刻な物へと変わった。

 

「緊急なので本題に入ってよいでしょうか」

 

 その声色から、彼女がふざけているわけではないことがわかった。「ああ」と答え、私は気を引き締め直して彼女の言葉に耳を傾けた。

 そしてバクシンオーは一言一句はっきりとした口調で私に告げた。

 

「実は……テイオーさんが失踪しました」

「は?」

 

 テイオーの失踪。あまりに突然のことに、私は耳を疑った。

 バクシンオーが今言った言葉を繰り返し、彼女の言うことの意味を咀嚼しようとする。しかし、うまく頭が働かない。バクシンオーは続ける。

 

「今日学園に来ておらず、寮や学園内に関しては隅々まで探しましたが見つかっていません。テイオーさんのトレーナーもいなくなっています。現在警察に連絡を取っており、学園の外を捜索してもらうつもりです」

「トレーナーとお出かけしているだけではないのか?」

「トレーナーからテイオーさんからも外出届は出ていません」

「事務のミスじゃないか?警察レベルまで大事にしなくてもにおいか何かでたどれるだろう。ウマ娘は鼻がいいのだから」

「そのつもりでしたが、不自然なくらい痕跡が残っていません。間違いなく誰かが『意図的に』痕跡を消しています。恐らくは何か異常事態が発生したのだと思います」

「それは誰か、見当がついているのか」

「……言いにくいのですが、正直テイオーさんが自分でやったとしか思えません」

「は?」

 

 私は再び困惑した。今バクシンオーは何と言った?

 

「そもそも学園のセキュリティは厳重ですし、外部の人間が全く痕跡を残さず誘拐したりすることはありえません。トレーナーさんが首謀してやった可能性も低いです。そもそも力関係的にウマ娘を無理やりどうこうするのは不可能ですし、そもそも動機が思いつきません」

「動機がないのはテイオーもだろう」

「いえ、……ひとつお聞きしたいのですが、テイオーさんが恋をしていた様子は?」

 

 バクシンオーにそう言われ、私ははっとした。

 

「……あった。確かに、そんな様子があった」

「であれば……テイオーさんが失踪した理由が説明できます」

「駆け落ちしてその相手がトレーナーだったと?」

「お互いに同意した駆け落ちなのかは微妙です。そもそも両想いなら卒業まで待てばいいだけのことですし、お互いそれくらいの理性はあるはずです。ですから、あくまで可能性の話ですが……『テイオーさんがトレーナーを無理やり連れだした』可能性があります」

 

 サクラバクシンオーの声には深刻なトーンがあり、冗談を言っている場合ではないことは明白だった。どうしてこんなことになったのか――「バク」シンオーの言葉で心臓が「バクバク」している、などという、どう考えてもそれどころじゃないダジャレが頭を横切るほど、私は混乱していた。しかし現実逃避していても始まらぬと思い直し、私は精一杯冷静さを取り繕って言った。

 

「わかった。何か新しい情報が入ったら直ちに連絡してくれ」

 

 電話を切ると、私は急いで準備を始めた。トウカイテイオーが行方不明になるなんて、夢にも思わなかった。彼女は私の誇りであり、希望の象徴だ。何が起きたのか、そしてどうしてこんなことになったのか、今はそれを知ることが何よりも重要だ。

 

 しかし、急ぐ足を少し止めて、一瞬考え込む。テイオーが失踪した。これはただの偶然か、それとも……。

 

 私はふと、最近のテイオーの様子を思い返す。彼女はいつも元気で、周りを明るくするような存在だった。しかし、時折見せる静かな表情や、深く考え込む姿が頭をよぎる。テイオーは何かを抱えていたのか?そして、その何かが彼女をここまで追い込んだのか?

 

 いずれにしても、私は私のすべきことをしなければ。それが親としての責務だ。

 私は急いでとある場所へと向かうのだった。

 

 

******

 

 

 コツコツコツ、と私は大きなアンティークドアをノックした。趣向を凝らしたデザインと重厚な造りが特徴的なドアの上には、立派な額縁に収められた絵画が掲げられており、それを支える黒檀の枠もまた格調高く仕上げられていた。

 ここはメジロ家の邸宅である。メジロ家は財界にも広く顔が利き、政界とも深いつながりがあるとされており、まさに名門中の名門であると言えるだろう。私はそのドアの前に立っていた。

 

「どうぞ」

 

 ドアの向こうから見知った声がした。その声を確認し「失礼する」と言って私は部屋に入った。

 私は部屋の中にいた人物を確認するや否や、本題を切り出す。

 

「ラモーヌ、すまないが緊急事態なんだ」

「ええ……事情は聞いているわ。テイオーがいなくなったとか」

「聞いているなら話が早い」

 

 彼女はマホガニーの美しいデスクの向こうで、椅子に腰かけていた。彼女こそはメジロラモーヌ。メジロ家の現当主であり、私の古くからの知り合いである。

 彼女は昔と変わらない美しい所作で私を迎えた。私が彼女の元を訪れた理由はたった一つ。

 

「すまないが、テイオーの捜索をメジロ家で手伝ってほしい。もちろんできる限りの礼はする」

 

 私は彼女に深く頭を下げた。しかし、彼女は一瞬眉をピクリと動かしただけで、全く動じる様子はなかった。

 彼女の権力は絶大で学園内のことはもちろんのこと、政界や財界にも強い影響力を持っていると言われている。そんな彼女に力を借りられれば、テイオーを捜索するにあたって非常に心強いだろう。

 しかし――彼女は私の申し出に静かに首を振りながら答えた。

 

「テイオーの気持ちは確認したのかしら。彼女は戻りたいと思っているの?」

「いや、この場にいないのだから確認のしようがないだろう。見つけた後に確認すればいい」

「テイオーが自ら望んでいなくなったのなら、私は力を貸すつもりはないわ。テイオーがやったことなのでしょう?」

「『望んで』だと?」

 

 私はその言葉に引っかかりを感じた。

 

「あら、おかしいわね。状況証拠的には『テイオーがトレーナーを誘拐した』と聞いているのだけど」

「あくまで状況証拠だ。物的証拠はない。君もあの伝説的な「復活劇」を知っているはずだ。テイオーはそんなことをする子ではないとわかるだろう?」

「わかってないのは貴女よ。『そういうこと』をする人だから『そういうこと』をしたの。貴女がテイオーだと思っていたのは本当のテイオーの姿ではなかったということよ」

「私はテイオーの母親だ。少なくとも君よりはずっとテイオーのことを近くで見てきた」

「そうは思わないわ。近くにいただけで、『復活劇』なんて言葉を使う時点で、テイオー自身のことを見てはいない。物語のフレームワークを通してしか見れていない。皆が皆、貴女のように壮大な、それこそ英雄的な物語を背負っていけるわけじゃないの」

「どういう意味だ」

 

 私は彼女が何を言いたいのか分からなかった。ただ、彼女の口ぶりからは私を諭すような意図が感じられた。

 ラモーヌはふぅ、と息を着くと、こちらに向き直った。彼女の鋭い視線が私を射抜く。そして彼女は、はっきりと言った。

 

「貴女は、貴女自身の理想のため、自分が創り出した物語にすべてを捧げることができる。しかし、テイオーはそうではないの。彼女は貴女とは違って、物語の登場人物になることに躊躇いを感じていた。それはテイオーが弱いからではない。彼女自身が望む自分でいたいだけよ」

「……私が、テイオーのことを、自分の望む理想の娘としてしか見ていなかった、と言いたいのか」

 

 私のこの返答は、ある種の自問自答でもあったかもしれない。メジロラモーヌの言葉は、私の心の中で重く響き渡る。

 

「そうね。私が言いたいのは、貴女が英雄であること、そしてその物語を生きることに何の躊躇いもないのは、貴女自身の選択。それはそれで素晴らしいことだわ。でも、テイオーにとってその物語は、彼女が選んだものではない。彼女は、ただのトウカイテイオーでいたかった。それ以上でもそれ以下でもない」

 

 ラモーヌの言葉に、私は何も返せなかった。テイオーが失踪した理由、彼女が抱えていたストレスの原因、それらが今まさに私の前で明らかにされているような気がした。

 

「つまるところ……貴女は聞こえのいい物語を大衆に提供する教祖にはなれても、決して親になる才能はなかった。私はテイオーが貴女から離れた方が彼女のためだと思うわ。だから捜索に手は貸さない」

 

 

******

 

 

 あれから1年が経っても、結局テイオーは見つからなかった。

 

 私が彼女を見つけることができなかったのは、おそらく運命だったのかもしれない。あるいは、私の罰か。テイオーが私の元を離れていった理由――それは、私が彼女に対して持っていた無意識の期待と、彼女自身の望みが大きく乖離していたからに他ならない。メジロラモーヌの言葉は、私の心に深く刻まれた。彼女は正しかった。私はテイオーの本当の気持ちを理解しようとはせず、自分の理想を彼女に押し付けていただけだったのだ。

 

 私の夢は、「全てのウマ娘が幸せになれる世界」を実現することだった。しかし、その過程で、一番大切にすべき娘の幸せを見失っていた。彼女が真に望む幸せとは何か、その答えを求めることなく、私はただ自分の夢を追い求めていただけだった。

 

 テイオーが失踪してから、私は多くの時間を一人で過ごした。彼女のいない毎日は、想像以上に寂しく、重くのしかかってきた。その中で、私は多くの、本当に多くのことを考えた。彼女がいなくなって初めて、私はテイオーという存在の大きさを痛感した。彼女は私の誇りであり、希望の象徴だった。しかし同時に、彼女は私の大切な娘であり、彼女自身の人生を歩む権利がある一人のウマ娘だった。しかしどれだけ自己反省したところで、彼女が戻ってくるわけではない。

 

 私は、彼女が私から離れていくことを選んだ意味を、今も完全には理解できていない。

 ラモーヌの言う通り、私は親として失格だったということか。

 

 テイオーがいなくなってからも、私は変わらず「全てのウマ娘が幸せになれる世界」の実現のための活動をしている。

 しかし、自分の娘さえ救えなかった私が、全てのウマ娘を幸せにしようだなどと――片腹痛い。昔なら跳ね返せたはずの、「もっと身近なところから始めるべきだ」という現実主義者たちの声が、まざまざと私の前に呪いのように迫ってくる。

 

 失われた時間は戻らない。私がどれだけ後悔しても、テイオーが私のもとに戻ってくることはない。しかし、彼女がどこにいようとも、彼女が幸せであることを心から願ってやまない。それが、もはや彼女に対してできる唯一のことかもしれない。

 

 私は書斎の窓から外を眺めていた。外に広がる景色は、内心の荒れ模様とは裏腹に、静かで平和そのものだった。夜空は、星々が瞬く壮大な舞台。月は、幾分か薄明かりを放ちつつも、まるでこの世界のどこか遠くへと誘うかのようだ。

 

 しかし、その美しさすらも私の心に響かない。窓の外を見る目は、何を見ても喜びを感じることができなくなっていた。それはまるで、失ったものの大きさがあまりにも大きすぎて、何もかもが色褪せて見えるかのようだ。

 

 今となっては叶わぬ願いだが、もしも、もしもう一度、テイオーと再会することができたなら――

 

 

今度は君だけを愛して、君のために生きよう。

 

私が望むのはただそれだけだった。

 

 

 




ルドルフにテイオーの地雷を踏ませるのが楽しすぎてヤバい
そのせいかいつもの2倍の分量になっちゃっいました
どういう地雷踏んでいるのかは、活動報告におまけとして書いときました
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